【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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アニポケで、サイトウさんがため口なのが個人的にすごく違和感を感じてしまった……間違いなく自分の書いているサイトウさんが敬語なせいですね。(厄介オタク)




59話

「これは……ポケモンの石像……?」

 

 崩れ去ってしまった落書きのような壁画の奥に佇む、ポケモンと思わしき4つ足の生き物が2匹。そしてよくよく目を凝らしてみると、その2匹のポケモンらしき石像の後ろに貴族のような服装をしているように見える、王冠を被った2人の人間の姿も見受けられた。石像の大きさもかなりあり、ダイマックスしたポケモンぐらいの高さがある。そんな4つの大きな石像たちの中で1番目を惹かれるのは、やはり手前のポケモンと思われる2匹の4つ足の石像が咥えている剣と盾。その2つの存在感は、どうしてもガラルの伝説にある剣と盾を連想してしまう。

 

「ソニアさん……これって……」

「タペストリーと関連させたら、何か思いつきません?」

「わたしも今そう思ってた所……ちょっと考えさせて……」

 

 ユウリとボクの言葉に頷きながら、顎に手を当てて考えるソニアさん。物凄く集中しているのか、今から声をかけてもおそらく反応は帰ってこないだろう。

 

「なぁフリア、ユウリ。この石像……何か重要なものだったりするのか?タペストリーがどうとか言ってたけど……」

「タペストリーって言うと、ナックルシティの宝物庫にあるあれのことやんね?」

「あちらと何か関係が?」

 

 対して状況が未だに呑み込めていないホップたちは、そんなソニアさんの状態を見てボクたちに質問を投げかける。確かに、いきなりこの像だけをパッと見させられても何が何だか分からないだろう。状況の説明のため、ボクがナックルシティの宝物庫で見たタペストリーの話を、あの時見た絵柄を思い出しながら説明しようとする。

 

「えっと……説明すると……あ、でも宝物庫の中の事を簡単に喋らない方がいい気がする。……いいのかな?」

 

 そこまで口を開いて思い出すのは、そもそもあのタペストリーがキバナさんの許可の下じゃないと見れないという点。果たしてボクが好き勝手喋ってしまって良いものか。

 

「……その点については……大丈夫です。……実はあの場所、キバナさんのジムミッションの会場でもあるので……あの場所にタペストリーがあるのはみんな知ってますから」

「ワタクシも、絵の内容は憶えていませんがテレビで見たことはありますね」

「あたしがタペストリーがあるって先に言ったことがその証拠ね」

 

 そんなボクの不安も杞憂と思わせてくれる3人からの言葉。とりあえずは今ここでボクが喋っても問題ないということだろう。そう判断して、ボクはあの時見たタペストリーの絵を一つ一つみんなに教えていく。

 

 ねがいぼしを見るふたりの若者の絵。

 

 厄災が訪れ、困惑する若者たちの絵。

 

 厄災を追い払う、剣と盾を見つめる若者たちの絵。

 

 そして最後の、王冠を被っていた若者たちの絵。

 

 時系列も合わせて順番に説明したたため、多分みんなにはしっかりと内容が伝わったと思うんだけど……いかんせん口伝いなのでちょっと心配ではある。まぁ、しっかりと伝わってなかったらその度に補完をしよう。

 

「要はあのタペストリーはガラルの英雄伝説について描かれていたってことで合ってるか?」

「その認識で間違いないよ」

「ソニアさんは、あれは3000年前にガラルに王国ができた時の物語を伝えるものだって言ってたよね」

 

 ユウリの補足説明にみんながなるほどと言う顔をする。絵が飾られていることは知っていても、その絵の内容が何を表しているかまでは分からなかった、と言うよりも深く考えてなかったといった方が正しいのかな?確かに、絵の内容がどうとか、とか石像のモデルがどうとか言われている芸術作品って意識して見ないと特に何かを感じ取るのは難しい。言われてみればそう見えるかもとはなるけど、初見でいきなりそう判断できる人は多分居ないはずだ。

 

「でも、だとしたらおかしくないか?」

 

 そこで疑問の声をあげるのがホップ。今までの話を聞いてなにか思うところがあるようで。

 

「確かエンジンシティのスボミーインにも英雄伝説を象った石像があっただろ?」

「私たちがマリィと出会った場所のホテルだね」

「ついでにエール団もだね」

「……その節は申し訳なかと」

「あ、ごめん!!つい印象的で……」

 

 思い出すのはインパクトのあるあの出会い。個人的にはギンガ的なあいつらが脳裏を過っちゃうからどうしても忘れられなくて……実際にガラル第2鉱山では、ビートと撃退できたため大事には至らなかったものの、酷い妨害を受けちゃったし……ただ、マリィのこの反応見る限り、過激なファンという立場でしかなさそうにも見えるのでどう対処していいのかわからない状態だったり。まぁ、エール団のことを自分の応援団だって言っているマリィ本人が、一緒に過ごしててみていい人だと言うのは十分理解できたので、エール団のみんなも根はいい人なのだろうとは理解してるつもりだけど……これで実はやばい組織で、マリィのここまでの行動全部演技でした!!なんて言われたら人間不信に陥りそうだ。

 

 話しが脱線してしまったので、マリィに謝罪を言うと同時に頭の中を切り替える。

 

 マリィと出会ったスボミーインにて、ボクたちがソニアさんに説明されたのは黄金の英雄の像。あの石像も、ガラルの英雄伝説を表していると確かに教えてもらったけど、ホップが引っかかっているのはその石像の形についてだ。

 

「あの石像は1人だけだったし、そばにポケモンなんてもちろんいない。剣と盾だって、英雄と呼ばれていた男が1人で構えていたぞ?」

「……剣と盾を装備と言われると……1人で持つと考えるのが自然ですし……そう考えると、タペストリーやこの石像の……2人の若者の方が違う可能性もありませんか?」

「ごもっともな意見ね」

 

 ホップが指摘したのはボクがナックルシティの宝物庫でソニアさんとのお話の議題になっていた矛盾点。2つとも……いや、新たな石像が見つかったいま、この3つとも、同じことについて語られているのに内容が微妙に違う。ということはどちらかが間違っているということで、ホップとオニオンさんはどちらかと言うとスボミーインの石像が正しいのでは無いかという考えみたいだ。

 

 その言葉に対して待ったをかけたのが、考えをまとめ終えたと思われるソニアさん。

 

「2つの資料が手に入って、同じことについて書かれていない場合、基本的には正しいとされるのは年代が古い資料の方だと言われているわ。これは古い時代に作られたものの方が、当時のことを鮮明に記憶されている可能性が高いから。よくよく考えたら当たり前のことなんだけどね」

 

 ソニアさんの言っている言葉を例えるなら日記がわかりやすいだろうか。今日の出来事を明日書くか、それとも1か月後に書くかで、その日記の内容の質と言うのはかなり変わってくる。昨日のことなら覚えている人も多いだろうけど、1か月前のことを正確に覚えている人となるとその数は一気に減るだろう。その状態で日記を書けば、当然ながら日記の内容には差が出てきてしまう。そしてこれを1年後に読んだ場合、次の日に書かれた日記の方が当然ながら得られる情報は多いだろうし、一か月後という忘れているところも多い状態で書かれた方を読み返せば、間違っているところも抜けているところも多くなる。だからこそ古い方を正しいものとして判断しましょうという考えだ。

 

「だからまずはその考えに則ってスボミーインの石像、ナックルシティの宝物庫のタペストリー、そしてここ、ラテラルタウンにて新しく見つかった3つ目の遺跡がどの順番で作られたのか並べてみるわ。……本来ならここにターフタウンの地上絵も入れるべきなんでしょうけど……あれはブラックナイトのことに関するものだと思うから今回は除外しておきましょう」

 

 ソニアさんの懐から取り出されるのは宝物庫の中の写真……というか、正確にはそこで行われたジムミッションの切り抜きと、スボミーインの石像の写真。

 

「まず石像はスボミーインの設立と同時に作られたって言ってたからかなり新しいほうね。年数にしても、長くて数十年前のものってところかしら。つぎにタペストリー。こっちは3000年も前の出来事を残すために作られたと言われている。けど、途中で補修が入ったりしているから……確かに古いものだけど、その補修の過程で内容が変わっている可能性もゼロじゃない。……もしかしたら、実は今までの過程で補修できなくて廃棄されたタペストリーもあるかもしれないしね。そこを考えると、スボミーインの石像よりは古いかもしれないけど、流石に何千年も前ってことは無いでしょう」

 

 写真を指さしながら話してくれるソニアさんの説明は実にわかりやすい。みんな静かに、けど首は動かしてしっかり聞いていることをアピールしながら話に集中する。

 

「そして最後……今日日の目を浴びることになったこの石像だけど……これ、石像の状態からかなり古いことがわかるわ。それこそタペストリーなんかよりもずっと昔から。石の専門家ってわけじゃないから正確とまでは言わないけど……少なくとも、石の風化具合から見てもこの石像が英雄伝説に関して1番古い資料と考えて間違いないと思うの。ただ……」

 

 確かに、素人目のボクたちが見てもかなり古く見える。同じ石像として、このラテラルタウン入口にあるダグトリオの石像があるけど、そちらよりも昔に作られたように見える。タペストリーの時もそうだけど、昔の人はよくこういうのを作る技術があったなぁと感心してしまうほどだ。けど、ここに来てソニアさんの言葉が少し詰まる。そちらにみんなして顔を向けると、その続きをゆっくりと話し出す。

 

「ホップの言っていることも分かるのよね。なんでスボミーインの石像は1人しかいない上に剣と盾を装備している状態なのかしら?この石像が正しいのなら、剣と盾はポケモンを表しているはずだし……それに、この石像が壁画によって隠されていたことも。まるで……」

 

 誰かに隠されているみたい。

 

 言葉には出さなかったけど、ここにいるみんなが、次にくる言葉はそれだと確信していた。なぜ、未来に残すために作られたものをわざわざ隠す必要があるのか。これがどこかの神殿の1番奥とかなら、この石像を壊されないように守るためという理由が説明できるけど、こんな滅茶苦茶目立つところに作っているのに隠すのは意味がわからない。隠す必要があるのなら最初から作らなければいいだけなのだから。

 

「そう考えると、石像を作った人と壁画を作って隠した人は別の人……というか、別の陣営……?みたいな人たちが作った……とか?」

「と、考えるのが妥当かしらね。そのころから何かしらのしがらみでもあったのかしら……?それともこの歴史が正しく伝わると不利益を被る人たちがいた……?う~ん、この先は予測でしか話を立てられないわね」

 

 一体誰が何の目的で隠したのか。さすがにそこまでは分からないのでひとまず今はわかる範囲で考えよう。

 

「少なくとも、今日発見したこの石像のおかげでブラックナイトを解決した若者は2人いた説の方が濃厚なのはわかったわ。そして、恐らくブラックナイトを解決したのはポケモンも一緒の可能性が高いってこともね」

「フリアが宝物庫で挙げてた例の1つだ」

「流石、シロナさんの手伝い経験ありってところかしら」

「た、たまたまですよ……」

 

 ソニアさんとユウリから手放しに褒められて少し恥ずかしくなってしまう。これはハクタイシティの石像という前例があったからこそできた予想であって、ボクの頭がいいからとかそういう訳では無い。本当にたまたま運が良かっただけである。なのでこうも持ち上げられるとちょっとむず痒い。

 

「シンオウチャンピオンの手伝いをしていたというのは、傍から見ても凄いことです。誇っても誰も咎めませんよ」

「……ボクもその経験、とても羨ましいって……思います」

「サイトウさんとオニオンさんまで!?」

 

 意外な方向からの援護射撃にさらに恥ずかしくなってしまう。そんな周りの視線から逃げるように改めてポケモンの石像に視線を向けるボクは、心を落ち着けながらも少し懐かしい気分に浸っていた。

 

(こうやって伝説の一端に石像で触れるって、なんだかシンオウ地方と本当にそっくりで本当に懐かしいなぁ。あの子たちの石像のことを思い出すや)

 

 初めてあの石像を見た時も、その荘厳さに驚き、圧倒された思い出がある。結果としては2匹のポケモンが組み合わさっていた象だっため、間違った言い伝えにはなっていたものの、2匹の特徴はしっかりと捉えられていた。

 

(今回のポケモンも、この石像に似ていて凄いポケモンなんだろうなぁ……ってあれ?)

 

 そこまで考えてふと頭の中をあるものが過ぎる。それはボクがこのガラル地方に来てすぐの頃。まだユウリともホップとも知り合っていない時の話。マグノリア博士への届け物を渡すためにシュートシティから地下鉄に乗り、途中で止まったため下車して歩いて向かっていた時のこと。深い霧と鬱蒼と茂る森の中で迷いながらメッソンとウールーと出会ったあの日。アーマーガアに襲われて応戦しようと構えた時に聞こえた雄叫び声。それを上げた2匹のシアン色とマゼンタ色の4つ足のポケモン。

 

 シンオウで見た、あの子たちと同じプレッシャーを放っていたその存在。

 

 1度見たら忘れることなんて出来ないインパクト。

 

 石像のポケモンが咥えている盾が絶妙に邪魔をしており、ここからだとその全身は見えないけど間違いない。

 

「「「……あの時のポケモンに似てる……え?」」」

 

 確信からこぼれる言葉にシンクロする3つの声。驚きとともに顔を動かすと、どうやらその言葉はホップとユウリが発していたみたいで。

 

「やっぱりフリアもそう思ったよな!!」

「よかった。2人とも同じこと思ってて」

「うん。さすがにあんな強烈なことがあったんだもん。忘れないし、あの2匹の姿もしっかりと憶えているよ。それと見比べたら……本当にそっくりだ」

 

 ホップたちとの出会いにもつながる、言わば始まりの出来事なのに忘れるなんてそうそうできない。思い出せば思い出すほど、今目の前にあるあの石像と、あの時であったあの2匹のポケモンが同じ存在にしか見えなくなってきた。

 

「え、うそ!!フリアたちはもう会ってるの!?どこで!?いつ!?」

「そ、ソニアさん落ち着いて……」

 

 いきなりの重要情報に目を輝かせるソニアさん。そのあまりにも必死な迫力から3人そろって思わず苦笑い。興味津々なのはわかるんだけど圧が凄い。勿論隠すことでもないのでソニアさんにその時のことを話すのはやぶさかではない。ただ……

 

『お~い、あっちでまた崩壊音が聞こえたぞ!!』

『何々!?また暴れている人でもいるの!?』

『危ないので避難を!!』

 

「……一度ホテルに戻ってゆっくりできる環境を整えて話しましょう」

「ここじゃあ目立ちすぎて話しづらいぞ」

「……そうね」

 

 壁画が壊れた音につられて一度離れていった人たちがまた戻ってき始めた。そう遠くないうちに再びここの周辺はうるさくなることだろう。下手をすればボクたちが壁画に追撃を与えて崩壊させた犯人だなんて誤解される可能性もあるかもだし。……いや、オニオンさんがいるからその辺は大丈夫かな?ただ、どちらにせよ話ができるような環境ではないので、いったんホテルに戻る方が吉だろう。

 

 ミロカロスのこと、ビートのこと、そしてボクたちが見たあの4つ足のポケモンのこと。

 

(最初は一つだけだったのにどんどん話さないといけないことが増えていくなぁ……)

 

 今宵はなかなか長い夜になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん~~……疲れたぁ……」

 

 あれからホテルに戻って総勢8人による大報告会を終えたボクは、気分転換もかねて夜のラテラルタウンへと足を運んでいた。夜もかなり深くなっており、街の明かりもほとんどが消えているそんな深夜帯。本当なら疲れを取るためにもしっかりと寝ておいた方がいいんだろうけど、なんだか寝付けなくてこうやって一人散歩をしに外へ出ていた。

 

「しっかしミロカロスの話をしているときのみんなの顔、面白かったなぁ……まさか、渋いポフィンやポロックを食べさせてうつくしさを磨いてじゃないと進化しないって誰も想像できないよね。シロナさんもよく見つけたと思うよほんと……」

 

 周りに誰もいないことをしっかりと確認してから、独り言をこぼしながらゆっくり散歩は始める。夜のラテラルタウンは、人口の光がほとんど姿を隠しているので空を見上げれば凄く綺麗な星空が広がっている。ゴーストスタジアムが近くにあることから、若干の幽霊的な恐怖感があるのかななんて思ったけど、むしろ幻想的なその風景は引き込まれるような綺麗さがあった。現に、空を見れば何匹かのゴースや、ゴーストたちが空を舞っているんだけど、それも演出の一つに見えてとても趣深いものがある。ラテラルタウン自体が沢山の崖を上った先にある、標高の高く邪魔な建物や崖、壁が少ないのも星空が綺麗に見える要因の一つかもしれない。

 

「綺麗な星空。シンオウ地方も星が綺麗に見える場所はあるけど……見える星座が違うからまた違った綺麗さがあるね……」

 

 こうして空を見て、自分の知っている星座と違うものが並んでいるところを見ると本当に遠くに来たんだなぁなんて改めて実感する。自分の家がある地方とは別のまったく新しい新天地。ジムの数的にもうすでに半分は歩いているのに今更になって実感するその事実になんだかおかしさが浮かんでくる。ボクがガラルにきてまだ一か月そこらと言ったところか。けど、ここで経験した出来事はとても濃密で、まだ一か月くらいしか経っていないのかとびっくりしていしまう程。今日はその中でもさらに濃密だったこともあってその思いはひとしおだ。

 

「オニオンさんと激闘をして、ミロカロスの進化に立ち会って、ガラルの歴史に触れて……」

 

 どれもこれもが大切な思い出だ。きっと何日たっても色あせることなくボクの記憶の片隅にとどまり続けることだろう。だからこそ……

 

「ビート……どうしているかなぁ……」

 

 彼のこともすごく気になるわけで……。

 

 まだ警察のところにお世話になっているのだろうか。それとも解放されて家に帰っているのだろうか。はたまたローズ委員長に意見するためにナックルシティに突撃しているのだろうか。せめて彼が危ない目に合っていなければいいなと願うばかりである。

 

 そんなことを考えながら散歩すること数分。気が付けばラテラルタウン内にある公園のバトルコート付近まで歩いてきていた。この場所は先日ボクがセイボリーさんと特訓をするために戦ったバトルコートで、よくよく見ればあの時のバトルによってついたちょっとした跡が残っている。綺麗に整備したつもりだったんだけど、まだちょっと残っていたみたいだ。

 

「う~ん……せっかく見つけちゃったし、ちょっとした暇つぶしもかねて整備しちゃおっか」

 

 思い立ったがなんとやら。さっそくコート整備のために近くにある道具をとりにいこうとして……

 

「……あれ?人?」

 

 バトルコート近くのベンチに誰かが座っているのが確認できた。月も真上に輝くこんな時間にいったい誰が何のためにいるのか。人のことは言えないけど、さすがにちょっと怪しいので確認するために近づいてみる。

 街灯もすべて消えており、想像以上に暗いためかなり近づかないとその人影の正体がわからず、気が付けばかなり近くまで接近していた。幸いにも相手がこちらに気づいている様子はないので、もし危ない人だった場合でも、気づかれた時にすぐに逃げることができるだろう。いつでも逃げることのできる準備だけはしておいてゆっくりと人影を確認する。

 

(……あれ?)

 

 ようやくその人影の輪郭がしっかり見え始めたあたりで改めて観察する。その人影は、クセのある白髪とちょうどピンクと紫の中間のような鮮やかな色のコートを着ていた。

 そのどこかで見たことあるような服装に、まさかと思い回り込んでその人を確認する。するとそこには……

 

「ビート……?」

「あなたは……フリア?」

 

 顔を伏せ、明らかに元気がなさそうなビートの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




歴史

たぶん古い資料の方が正しいことを言ってそうな気がする……
わたしは考古学者ではないので詳しくはわかりませんが……もちろん例外はあると思います。

剣と盾

普通に考えれば人間の武器なので一人で装備すると考えるはず。
スボミーインの石像も別におかしくはないと思ったり……

ミロカロス

今はアイテムを持たせて交換するだけで進化するので、剣盾から始めた人は知らないと思いますが、当初のミロカロスはポケモン専用のお菓子をあげて、「うつくしさ」というポケモンコンテストで使われるパラメータをマックスまで上げてレベル上げしないとミロカロスに進化しませんでした。
誰がわかるんだこんな条件!!って感じですね。
その点で言えば今作もそういうポケモン多かったですよね……ネギガナイトとか、デスバーンとか……条件分かっていても図鑑埋めるのに苦労しました……。
ちなみに、感想でもいただいたのですが、ほかにミロカロスを持っているトレーナーで有名な方に、ホウエン地方ジムリーダーのミクリさんがいますが、わたしのこのお話の中での想像では、ミクリさんはヒンバスから育てたのではなく、最初からミロカロスの状態で出会っていると考えています。
説明がなく、混乱した方もいらっしゃったと思いますので、この作品ではそう思っていただけたらと思います。
もしかしたら、シロナさんとミロカロスのお話をしているかもしれませんね。
他の媒体ではそのあたりどうなんでしょうかね?




ミロカロスの件で少しややこしくしたのはラプラスのお話を意識していたからだったり。
一度絶滅危惧とまで言われていたのが、保護されすぎて今度は増えすぎたという人間の影響を受けまくっているという背景もあるので、ちょっとその要素を出したくて取り入れています。
ミロカロスならちょっと想像しやすいと思うのですが……どうでしょう?
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