この作品は予約投稿のため、これを書いているときはまだ勝っていないのですが、これが投稿されているときには、私もプレイしていることでしょう。
……当時のポケモンを選んで懐かしさを楽しむか、フリアさんのパーティを真似て冒険するか……悩みますね……
あ、今更ですが言っておきますね。
この先、もしかしたらBDSP、およびアルセウスの内容によっては矛盾が生じる可能性がありますが、そこは都合よく捻じ曲げながら書かせてもらおうかなと。
そのあたりはご了承くださいませ。
流石に未発売のゲームの内容までは知らないので……
63話
『イーブイ!!「でんこうせっか」!!』
「おお!!ゲンガーの体をすり抜けて後ろから攻撃!!かなりヒヤヒヤしたけどやっぱりフリアはすげぇな!!」
「なになに?何見てるの?」
「ん?フリアのガラルでのジム戦だ」
「なにそれ!?わたしもみたい!!」
「ちょぉ!?これはオレの端末だぞ!?自分ので見ればいいだろ!?」
「わたし契約してないから見れないの!!見して!!」
雨も止み、だいぶ歩きやすくなったとはいえ湿地帯である故基本的にジメジメしててあまり気分のいい場所ではないホウエン地方は120番道路。本来なら常に雨も降り続けており、とてもじゃないけどこうやって雑談しながらのんびりするなんて出来ない場所なのだけど、今は奇跡的に雨が止んでおり、ちょうど休憩するのにもいい岩場を見つけたからそこに腰を下ろしてちょっとした休憩を取っている状態。ここのところ歩き続けているし、ヒワマキシティで休んたとはいえ、あそこは暮らし方が独特なこともあってか休みづらいと感じる人も少なくない。雰囲気のいい場所ではあるのだけど……私はあまり住みたいとは思わなかったわね。私の場合木と木の間から書類落としちゃいそう。
話を戻して、ただいま休憩中の私たちは……いえ、正確にはジュンとヒカリは、携帯のテレビ機能を使って誰かの試合を見ていた。
(誰の試合かは簡単に分かっちゃうけどね)
2人の盛り上がりようからして、十中八九フリアの試合であることは間違いない。私の、四天王の、そして何より親友であるコウキの前で、1度折れてしまった心を取り戻すための武者修行。ジュンとフリアに課した大きな壁。少なくとも、ジュンは私の仕事をしっかりと手伝ってくれているし、さばくいせきでの活躍も良かった。合間合間で私が教えているというのも順調に成長している証拠だろう。ジュンに関してはこうして直接教えているから成長を確認できるけど、もう1人……今ガラルで新しい挑戦をしているフリアがどうなっているのかは私もよくわかっていない。けど……
(あのジュンとヒカリのはしゃぎ様……きっとフリアも頑張って成長しているのね)
ガラル地方という他地方よりポケモンバトルに関して盛んな地域に前情報もなしに単身乗り込む。下手をすれば簡単に飲み込まれてしまいそうな場所だから少し不安はあった。けど、この様子だとしっかりと勝てているんでしょう。
(ゴーストタイプということは4つめくらいかしら?ジムチャレンジの開催期間から考えるとなかなかのスピードね……やっぱり私の目に狂いはなさそうね)
ガラルのゴーストタイプのジムリーダーは若くしてその座に立った天才児。系統としてはコウキに似ている彼を、ジムリーダーとしての手持ちという手加減がある条件下だったとはいえ、こんなにも早く突破しているのは、フリア自身もかなりの才能を秘めている証だ。
(才能という点で見れば私視点、コウキとフリアに差なんてあまりないと思うのだけど……やっぱり彼の切り札の問題かしら……?一時期物凄く調子が悪かったみたいだけど……)
彼のエースであるヨノワール。その役割に恥じない強力なポケモンなのだけど、一時期上手く連携できていない時期があったのをよく憶えている。別にフリアの指示が悪かった訳でもない。勿論ヨノワールの腕がない訳でもない。どちらも高水準で、2人の動体視力も観察力も行動力も反射神経も、何もかもが凄かったのに何故か攻撃によくぶつかってしまう。そしてひとたび攻撃が当たれば、そこからさらにテンポを大きく崩してしまう。冷静な彼らならそんなことはまず起きないはずなのに、だ。
(あの現象、彼ら自身も首を傾げていて理解していなかったけど……間違いなく何かしらの理由があるはず……その原因をしっかりと解き明かしてくれているといいのだけど……)
でなければ、再び彼はどん底に落ちてしまうことだろう。それこそ、次こそはもう立ち直れないほどに……けど残念ながら私にも、他の四天王にもその原因は分からなかった。
だからこそ、そのための新天地。
もう1度最初から旅をして、改めて彼が自分の成長を1から擬似的な追体験をすることによってその原因と向き合ってもらいたい。故のガラル遠征。彼らの約束の先を見てみたい私の自分勝手でちょっとしたお節介。
彼なら約束を果たすためにきっと、この旅でその答えにたどり着くと信じて。
(その時は是非とも、私自身の目で直接確認したいものね……だって……)
「なぁなぁシロナさん!!フリアまた勝ってるぞ!!相変わらずこいつの戦い方は奇想天外で読めないぜ!!」
「なんだか昔のキレを取り戻してるようにも見えるわよね。こんなにも生き生きとバトルしてる姿を見るの本当に久しぶり。……うん、少しは元気になっているみたいで安心した」
「そう、それは良かったわ。さて、休憩はそろそろ終わりにして、この120番道路にある『こだいづか』に行くわよ」
テレビを見終わった2人が私の下へ駆けてくる。こちらもこちらで割と大変な旅をしているというのに、こんなにもいつも通りなあたり、コウキとフリアの幼馴染みなのねと深く実感する。こんなにも大物だからこそ、ポケモンバトルも強いのかもしれない。とりあえず、2人ともしっかりと休めたみたいなので本来の目的地に行くとしましょう。
「くぅ〜!!この旅が終わったらフリア、どれだけ強くなってるかな!!早くバトルで試したくて仕方がないぜ!!」
「あ〜あ、そう言われるとわたしもフリアと久しぶりに会いたいなぁ……その時は最近見つけたすごく可愛いドレスをフリアに……」
「そ、それは程々にな?……けど、早く会いたいのは同感だ!!」
「慌てなくても大丈夫よ」
まだこの旅は半分も終わっていないというのに、もう終わったあとのことを考えてワクワクしている2人に思わず頬が緩んでしまう。本当にこの子達は仲が良い。それはそれは見ているこちらまで嬉しくなってしまうほど。それはギンガ団を追いかけている時に何度も目にした、彼らの絆の証。その輝きをまた見たいからこそ、私は手を差し伸べる。大丈夫。確かに今は遠くで別々に頑張っているあなた達だけど、その道は必ず交わることになるから。
(……だって、今私たちが追っている巨人伝説は、ガラル地方にもあるのだから)
「さぁ、行きましょう」
どうか、彼らの未来が明るくありますように。
私の願いはそれだけである。
☆
「さて、それじゃあそろそろ行こうか」
「次はアラベスクタウンだよね?」
「ラテラルタウンから距離はそんなに離れていないみたいね」
「というか、ルミナスメイズの森を抜けたらすぐだぞ」
ビートとのバトルを終え、みんなが寝静まったホテルにこっそりと帰ってきたあと、その日の疲れを癒すためにどっぷりベッドに体を沈めたボク。濃密な1日だったせいか、泥のように眠っていたみたいで、次に目が覚めたのはもうちょっとでお昼になるのではくらいの時間。体を起こすと、そこには既に旅立ちの準備を終えていたホップたちが待っていた。『起こしてくれても良かったのに……』、と言うと『いやぁ、あまりにも気持ちよさそうに寝てたから邪魔しちゃ悪いかなって……』とユウリに言われてしまい、ボクの寝顔が全員に見られていたと知り、その恥ずかしさから『余計に早く起こしてよ!!』と叫んだのはついさっきのこと。すぐに身支度を終えてカバンを背負い、腰のホルダーにみんなをセットしてホテルの入口へ。髪型やマフラーが大丈夫なのを確認してようやく準備ができたところで、冒頭のユウリ、ホップ、マリィとの会話に戻るというわけだ。
「それにしても、滞在期間こそ短かったけど本当に濃い生活だったなぁ」
改めて振り返ると、ジム戦は勿論、ビートのことやガラル伝説のこと、セイボリーさんのこととイベントが目白押しだった。正直お腹いっぱいだ。
「これからもっともっと濃密になると思うよ?」
「胃もたれしそう……」
ユウリの言葉に苦笑いを浮かべながらも、今までの経験からしてそうなるだろうなぁなんて思いながら、しかし一方でそれを楽しみにしている自分もいるわけで。
「まぁまぁ。どんなことがあっても、あたしたちなら大丈夫。きばりんしゃい」
「だな。むしろ、それこそ旅の醍醐味だぞ」
マリィとホップの言葉に頷く。確かに、このメンバーならどんなことも笑い話にして乗り越えられそうだ。
「よし、それじゃあ先に向かってますね。セイボリーさん、サイトウさん。それと、お世話になりました。オニオンさん」
後ろに振り向きながら声をかけると、そこには先ほど名前を呼んだ3人が並んでいた。ソニアさんは一足先に別の場所へと移動したため既にここにはいないみたいだ。
「ええ、必ず追いつくので待っていてください」
「……心意気はいいですけど……ボクも簡単に……負けませんから」
「ふふふ、ワタクシの次の作戦により、ここのジムも突破確実なのです!!」
バチバチと火花を散らすのはオニオンさんとセイボリーさん。まだラテラルタウンのジムチャレンジを突破していないセイボリーさんは、この町に残って引き続きオニオンさんに挑戦するようだ。まだ勝ち星を挙げていないため先に進むことができないセイボリーさんを待つかどうかの意見はもちろん挙がったものの、セイボリーさん本人から『ワタクシのせいで足を引っ張られるのはあまり気が進みませんから気にせず先に進んでください』と言われてしまったため、足を止めるのは逆に悪いということで先に進むことに。
(まぁ、ユンゲラーはフーディンに進化していたし、昨日の夜の戦い方を見るに、コンビネーションも問題ないし、オニオンさんのジムを突破するのも時間の問題じゃないかな?)
それにさっきから視線を合わせているオニオンさんの雰囲気も思った以上に殺伐としておらず、むしろその空気は少し落ち着いているというか、和やかというか……相変わらず仮面をつけているため表情はわからないものの、彼から感じるそれはすくなともセイボリーさんを認めているようにも見える。ジムリーダーはあくまでも挑戦者の壁となる存在だ。4つ目の壁を超えるに足ると認められていそうな空気を感じる以上、セイボリーさんの突破はそう遠くないうちに果たされるであろう。ラテラルタウンに置いて行くことになるとはいえ、実はそんなに不安感は抱いていない。彼なら確実にボクたちに追いついてくれると信じている。
「頑張ってね。先に行って待ってるから」
「ええ。あなた方もご武運を祈っています」
セイボリーさんとしっかり握手をしてお互いの健闘を称えあう。数秒ほど手をつないだボクはゆっくりと手を放し、今度はサイトウさんの方へと視線を向ける。一方でセイボリーさんはユウリと話を始めていた。あちらはあちらで話すことがあるのかな?
「サイトウさんはもう少しここに残るんでしたっけ?」
「ええ、しばらく開けていたのでここら辺で一度顔を出そうかと。この旅の成果の報告もしておきたいですしね」
セイボリーさんと違ってすでにラテラルスタジアムを突破しているサイトウさんは、別にこのままボクたちについてきてもかまわないんだけど、どうやらここラテラルタウンはサイトウさんの通うガラル空手の道場がある場所らしく、長い間ジムチャレンジのせいで帰っていなかったため、ここに来たついでに少しの間道場へ顔を出しておきたいとのこと。確かに、これからまた旅を続けるとなると今度はいつ帰ってくるかわからないし、それなら帰れる今のうちにしっかりと顔を出しておきたいというのはよくわかる。ついでにオニオンさんとも久しぶりの再会だ。積もる話もあるんだろう。とはいっても、サイトウさん自体はボクたちよりも先にジムを突破しており、自由時間も多かったため話したいことの大体は話し終わっているであろうと思われる。彼女も2、3日もすればアラベスクタウンへと足を進めることだろう。
「ついでにセイボリーさんの様子も見ておきますよ。恐らく追い付くときは彼と一緒になるかと。」
「……セイボリーさんも……優秀なトレーナーですから」
「わかってますよ。心配はしていないですから」
つまり、ここまでの話を総合すると、バウタウンではセイボリーさんと、ワイルドエリアの預かり屋ではサイトウさんと出会い、ここまで一緒に旅をしてきたけど、ここで一時的に2人とは別れるという事だ。少し寂しい気持ちはあるけど、これが今生の別れというわけでもなく、同じジムミッションを進んでいる以上必ずどこかでボクたちの道は交差することになる。その時は敵同士になっているかもしれないけど、それはそれで戦うのがとても楽しみだ。
(特にサイトウさんとは結局戦えていないからね……今度機会があったら是非戦いたい)
好戦的な視線をサイトウさんに向けると彼女も同じような意味を込めて返してくれていた。どうやら惜しい気持ちを抱えているのは彼女も同じらしい。これは再会した時が楽しみだ。
「さて、ルミナスメイズの森は規模自体はとても大きいというわけではありません。ですが『メイズ』という名前がついている通りかなり迷いやすい場所ですし、生息しているポケモンの中にはいたずら好きな子もいます。フリアさんたちは初めて足を踏み入れるみたいですし、かなり迷うと思います。そろそろ発たれた方がよろしいかと」
サイトウさんの言葉にうんとうなずく。ボクや今回が初めての旅であるユウリは勿論のこと、セイボリーさんとサイトウさんと入れ替わりで一緒に旅をすることとなるホップやマリィもこの先は足を踏み入れたことは無いという。あまり遅く出発すると、あまり大きくないらしい森とはいえ、迷いまくってしまえば野宿の回数も増えてくるだろう。それを抑えるためにも、出発はできる限り早くするべきだ。
後ろ髪は少し引かれちゃうけど、今は前を向こう
「じゃあルミナスメイズへレッツゴー!」
「「「おお~!!」」」
一通り3人に挨拶をしたボクたちは、お見送りを背中に受けながらルミナスメイズの森へと足を運んでいく。ラテラルタウンからルミナスメイズの森までの距離もそんなにあるわけではないので、すぐにボクたちの周りの景色も変わっていく。
今までの荒野の風景からがらりと変わり、周りどこを見渡しても緑。自分の身長なんてはるかに超えている木が生い茂り、その木から生えているたくさんの葉っぱが太陽の光をシャットアウトしているため、まだお昼前だというのに森の中は暗く、そしてラテラルタウンまでの道のりと比べて気温が一気に下がり、涼しさを超えて寒さすら感じ始めた。
(ちょっと歩いただけでこんなにも景色が変わるんだ……面白い!!)
冒険心をくすぐるこのシチュエーション。それはボクだけでなく、周りを見ればみんなもテンションが上がっているのがよくわかる。
4人で顔を見合わせてうなずく。皆考えることは一緒だ。
「よし!誰が一番につけるか競争だぞ!!」
「あ!!ホップ!!フライングずるい!!」
「ホップもユウリも。飛ばしすぎないでね~」
「……ほんと、賑やかとね」
暗く、しかしどこか神秘的な森の中。ボクたち4人の笑い声が森の中を駆け巡った。
☆
ルミナスメイズの森。
ラテラルタウンとアラベスクタウンをつなぐ神秘的な深い森。
葉っぱと葉っぱがこすれる音がどこか心地よく、暗さも相まってかここでハンモックに揺らされながら目をつむればさぞかしいい夢を見ることができるだろう。たとえ暗い所が苦手な人でも、いたるところに生えている光るキノコが自分たちの周りをあかるく照らしてくれているため、怖さよりも先ほど言った通り神秘的なという感想が真っ先に出てくる場所だ。ここに来るまでに通ってきた道が荒野ということもあって、より強くその感想を抱くことになるであろう。
ここまでの話を総合すればとてもいい場所に聞こえるが、何度も言うようにここはルミナス『メイズ』の森である。
自然は豊かだけど、代わりに大木を支える木の根もまたとてつもなく巨大で、その大きさはボクたちの背をも軽く超えるほど。そのせいで視界は悪く、キノコの灯があるとは言え全てを照らしているわけでもないので普通に足元も見づらい。目印も少ないためどこを歩いたかもわかりづらく、夜になれば当然もっと暗くなる。そうなってしまえばいよいよこの森からの脱出方法は乏しい。自然にできたこの迷路は、時間が経てば経つほど人を惑わせていく。
つまり何が言いたいのかというと……
「「「「迷った……」」」」
現在午後8時。ボクたちは今現在、ルミナスメイズのどこかにいる状態だった。
「「「「ここどこ~!!」」」」
響き渡る4人の叫び声。しかしその声に答えてくれる人なんて当然いる訳もなく……
「午後8時……もうだいぶ遅い時間だ……」
「これ以上は下手に進むともっと迷いそうやんね」
時計を見ながらつぶやくホップに対して答えるマリィ。ただでさえ見通しの悪い場所なのに、夜になってそれがより顕著になったため、先程から木の根に引っかかり転びそうになる展開が増えてきた。崖という程ではないにしろ、高低差の激しい場所もちらほら見かけたので、これ以上進むとそこに落ちてしまう可能性がある。そうなると怪我では済まない可能性もあるので、今日はもうここでテントを建てて夜明けまで待つ方が懸命だろう。みんなもその意見に賛成みたいで、すぐさまテントの準備にかかり、みんな手馴れてきたのかものの数分で完了する。
みんなのテントが無事立て終わったのを確認したボクは、次に4人のテントの中心部分に焚き火と大きな鍋を準備する。言わずもがな、夕食の準備だ。ここ最近はホテルに泊まることが多かったので、こうやって野宿で手料理はちょっと久しぶりかもしれない。
「わーい!!フリアの手料理〜!!」
「俺も何かあれば手伝うぞ!!」
「フリア1人に任せるのはしのびないけんね」
テントの中に荷物も置き終え、外に出てきたみんなもボクの方に気づいて近づいてくる。ちょうど食材を全部出し終えたボクは、そう言ってくれるのならということでみんなに食材の下ごしらえをお願いする。あ、今回はユウリにもちゃんと色々お願いしたよ。……また洗うだけを指示したら膨れて怒っちゃいそうだからね。ちなみに今作っているのはガラルではおなじみのカレーだ。具材はちょっと奮発してとくせんりんごを使ったアップルカレー。そこにビークインのはちみつを少し足らせばさらに美味しくなっちゃいます。やっぱりりんごとはちみつは王道の隠し味だよね!……りんごは隠れていないけど。
「よしよし、順調順調〜」
「いい匂い〜……」
「ユウリ、顔だらしないことになってるとよ」
「でも気持ちわかるぞ!!匂いだけでお腹がどんどん減っちゃうな!!」
4人で作っているということもあり、想像よりもかなり早く出来上がっていく料理。みんなもお腹が空いてきているのか、ツッコミを入れているマリィすらもなんだかんだで食器を手にうずうずしていた。
(迷って色んなところを右往左往していたのが余計にお腹に来てるのかな?……あれ?)
なんて思いながら最後の仕上げに取り掛かろうとしていると、ホルダーにつけているモンスターボールがカタカタと揺れ出す。それもボクだけではなく、ユウリたち全員のが揺れ始めていた。その事に気づいたボクたちは、お互い顔を見合わせてそっと頷き、全員で一気にボールを放つ。
「ジメレオン、キルリア、マホイップ、イーブイ、ユキハミ!出ておいで!!」
「ラビフット、アブリボン、エレズン、ミロカロス!!」
「バチンキー、ウッウ、スナヘビ、エレズン!!」
「レパルダス、ドクロッグ、ズルッグ、モルペコ!!」
総勢17匹の大所帯。一気にこれだけのポケモンたちが場に出てくる姿は壮観で、ちょっとしたお祭り騒ぎだ。ちなみにヨノワールはまだお疲れなのかボールの中でお休み中だ。残念ながらみんなにお披露目はまた今度になってしまっている。本当にタイミングが悪い。
(まぁ、みんなそんなに気にしていないし大丈夫かな?というかそれ以上に気になるのが……)
ホップの出したポケモンたち。そのメンバーの中にはやっぱりウールーはいなくて……。
(何も無ければいいんだけど……)
みんなとキャンプをする楽しさと、ホップに対するほんの少しの心配の気持ちを混ぜながら、ルミナスメイズの森での小さな宴が始まっていく。
シロナ
ギンガ団との一件もあり、彼らに対しては高い信頼を置いています。それはもうお気に入りと言われるほど。
彼女からしたらフリアさんとコウキさんの才能は同じくらいらしい……?
ヨノワール
過去の不調の原因とは……?
セイボリー、サイトウ
ここで二人とは一回お別れです。
大切なボケキャラが……(おい)
ただ、こうやって出会いと別れを繰り返す方が、アニポケっぽいリアルさがあるかなと(アニメっぽいリアルさとは)
ルミナスメイズの森
実機では三十秒もあれば通り抜けられる超狭い森ですね。
あそこ、絶対もっと大きくしてよかったと思うんですけど……全然メイズじゃない……。
かげうち
かげうちについて前回書き忘れてましたのでここで補足を。
かげうちは実機の説明をおおざっぱにすると、自分の影から鋭い爪を伸ばして攻撃する。というニュアンスになっています。しかし、大乱闘スマッシュブラザーズのかげうち(ゲッコウガの横B)だと後ろに瞬間移動して攻撃(というコンセプトで作られていると思われる)というものになっています。
この作品ではその両方を採用したいと思っていますので、ヨノワールのかげうちが時と場合により遠距離だったり近距離だったりします。だからこその遠近両用というわけですね。
このあたり、説明をしておかないと混乱を招きそうだったので補足しておきます。
フリアさんの手持ちの一匹、ヨノワールが解放されたということで、感想欄でも予想に走る人が多いですね。
そこで、一応今までの情報でどこまでわかりそうかを簡単にまとめておきます。
一匹目→今までの情報で確定可能です。
二匹目、三匹目→タイプのみ判明
四匹目→戦闘スタイルのみ判明。もしかしたら特定できるかも……?かなり難しいですが……
五匹目→ノーヒント
……と、わたしの記憶が正しければこうなっていると思います。たぶん……。
五匹全員当てるのは難しいともいます。
前提条件として……
・ダイアモンド、パールにてちゃんと捕獲可能
・伝説、準伝説、幻は考慮しない
とだけ言っておきますね。
気になる方はぜひ探してみてくださいね。