「ん、んん〜……はぁ。何とか無事に勝ててよかったよかった」
「マホッ!!」
「キルッ!!」
ジムミッションが終わって、アラベスクスタジアムの休憩所にて今回のバトルの功労者であるマホイップと、外に出たいと申し出たキルリアをボールから出し、3人でのんびりとした時間を過ごす。
ジムミッションに挑む順番はボク、マリィ、ユウリ、ホップの流れだったと記憶しているから、ポケモンの回復も終わった今、マリィが終わったかユウリの順番が始まったくらいかな?と予想しながらポフィンを口に入れてほっと一息。
脳内にプレイバックされるのはやっぱりビートとの対決。なれないポケモンを使ったバトルだったため最初から全力のバトルとは行かなかったものの、途中から見違えるようにいい動きになったクチートにはかなり驚かされた。最初からあの状態だったら、正直どっちが勝っていたか分からないくらいにはいい勝負になっていたと思う。それほどまでに、あの目にハイライトの灯った本気のビートの実力は凄まじかった。
「バトル終わったらまた消えてたの勿体ないなぁとは思ったけどね」
「マホ?」
マホイップを撫でながらバトルが終わった直後のビートの顔を思い出す。ずっと綺麗な目にしておけば印象もかなりよくなるのにと思ってしまうけど、まぁそこは本人の自由だし、あれが彼なりのスイッチの切り替えとかルーティーンとかだったりするのかもしれない。……よくよく考えたら瞳のハイライトを自由に変えられるって意味わかんないけど。
「とにかく、今度戦うのが楽しみだね」
「マホッ!!」
「キルッ!!」
「そのポフィン、あたしも貰ってよかと?」
次にスタジアムで再会した時のことを楽しみに想像していると、横からボクの目の前に手が伸びてポフィンをひとつ取られてしまう。と言っても、独特な口調のせいで誰なのかは見なくても分かっちゃうんだけどね。ほぼ確信に近い予想を立てながら手の主へ視線を向けると、やっぱりマリィの姿。ボクに質問をしておきながら断られるとは思っていないのか、返事を返す前にポフィンを口に運んで幸せそうな顔を浮かべる。ほんのり見える汗の跡からかなり激しい戦いをくりひろげたのだろう。疲れた体が糖分を欲していたみたいだ。
「まだまだあるからどんどん食べて平気だよ」
「そうさせて貰う。モルペコもよか?」
「勿論」
「ありがと。出ておいでモルペコ」
「モルペッ!!」
モルペコが食べるとなるともっとカバンから取り出した方が良さそうだ。カバンの中から取り出して追加のポフィンを置いておく。けど、マリィが呼び出したモルペコがはらぺこもようでは無い当たり、バトルに出したのはモルペコじゃないように見えた。
「疲れた〜……ビート選手の事はしっとったけど、あんなに強かったのは知らなかったと」
「間違いなく優勝候補の1人だったからね。ローズ委員長の推薦は伊達じゃないってこと」
「それにしてもだって。それに聞いてた話しと雰囲気違っとったし……」
「ああ〜、それに関しては……確かにそうかも」
ボクのせいで。という言葉を何とか飲み込んで同調する。間違いなくボクのせいでビートが成長しているのは間違いないので、これからアラベスクスタジアムのジムミッションの難易度が上がるたびにボクの心にのしかかってきそうだ。周りはその事を知らなくてもポプラさんならその事を最後まで突っついて来そうな気がする。
(ほんとにごめん、未来の挑戦者)
「?」
ポフィンを食べながらマリィが首をかしげるけどここも我慢。知らない方がいいと思うんだ。主に彼女たちの心的な問題で。
「っと、そういえばマリィは誰を出したの?一対一だったでしょ?」
「あたしは今回はドクロッグにお願いした。あくタイプ使いとしてはちょっと悔しいけど、流石にビート選手相手に勝てるって思ってるほど慢心はしてないけんね」
「どく、かくとうタイプ……確かにフェアリーが苦手なあくタイプにとっては重要なポケモンだけど……ああ、言っても手持ちに別タイプがいておかしい話じゃないか」
タイプを統一している人が別のタイプを持つのが珍しいなぁなんて思っていたけど、よくよく考えたらデンジさんはでんきタイプのジムだけどオクタンを手持ちにしているし、オーバさんはほのおの四天王なのにフワライドやミミロップ、ハガネールを手持ちにしていたりと、自分の得意とするタイプ以外のポケモンを手持ちにするパターンも珍しくはない。自分のタイプを対策してきている人たちを逆に対策するために入れている場合がほとんどだけど、単純に自分の好きな仲間だからという理由で入れている人もいるみたいだ。このあたりは特に厳しい決まりがあるってわけじゃないからジムリーダーの匙加減だ。
「あたしのアニキもどくタイプを一匹入れてるしね。そこはアニキをリスペクトしてって感じ」
「成程ね」
となると、マリィのお兄さんと戦う時はマホイップに任せきりと言わけにはいかないという事だ。……ちょっと先のことを考えすぎたかな?
「それでも結構苦労したと。まさかクチートが相手だなんて……」
「あはは、はがねタイプがあるからどく効かないもんね」
「ほんと、勝ててよかったと~……」
「うん、お疲れ様~」
机に突っ伏して伸びをしているマリィの頭をゆっくり撫でながら労うと、ちょっと気持ちよさそうに目を細めながらさらにリラックスをする。こういうところはヒカリっぽくて面白い。
(さて、ユウリとホップは大丈夫かな……?)
ユウリは彼女自身がビートを嫌っているから動きに余計なノイズが入りそうという不安があり、ホップは単純にスランプがどうなっているかが気になるところ。特にホップに関してはスランプの理由がどこかのタイミングでマリィに聞いたところビートが関係しているらしいから余計に心配だ。昔のビートならいざ知らず、今のビートはそこそこ丸くなっているから、そういった意味ではむしろ丸く収まる可能性があるからそっちに期待したいところではあるんだけど……
「って、いつまで撫でてると!!」
「あ、ごめんごめん。つい癖で……」
と、ここまでいろいろ考えながらもずっと頭を撫でていたためマリィにお叱りを受けてしまう。流石に恥ずかしかったようで、怒りからなのか、はたまた照れからなのか、どっちか判断はつかないけどほんのりと顔を赤くしたマリィからの言葉を聞いて手を収める。
「全くもう……」
「あはは……やっぱり長い間旅していた身としてはその時の癖がなかなか抜けないというか……」
「どんな旅してたかすっごい気になると……」
「そのあたり含めて今度みんなの前で話してあげるね」
ふと近くの時計を見ればもうそこそこ時間が経っていた。もしボクの予想が正しければ……
「お~い!フリア~!マリィ~!」
「あ、ユウリが来た」
「あの様子だと、無事に突破したみたいやんね」
アラベスクスタジアムの奥から駆け出してくるユウリの姿が目に入る。元気よく手を振りながらこちらに近寄ってくるその姿からは嬉しさの感情があふれ出ており、マリィの言う通り無事に突破したであろうことが一目でわかった。
「ユウリ、お疲れ様~。はいポフィン」
「わ~い!ありがと~!……んん~、美味しい~」
「とりま、ユウリも突破おめでと」
「マリィもありがと~ってなんでわかったの!?私何も言ってないのに!」
「そんなにテンション高々にしていたら誰だってわかると」
「そ、そんなに元気に見えた?」
「「うん」」
「うぅ……あ、ねぇ。そういえば気になったんだけど、ビートってあんなに━━」
それからユウリたちと、さっき出会ったビートの性格がだいぶ大人しくなったことや、雰囲気が良くなったこと、物凄く強かったことなどなど、今までボク以外から悪かった、みんなからのビートに対する印象の話で少しばかり盛り上がるボクたち。その事が少し嬉しくて、思わず頬が緩みそうになるのを何とか我慢する。
兎にも角にも、ユウリまで無事に突破して何よりだ。懸念点だったユウリからのビートへの印象も大分良くなったからその点も安心。
(さて、ホップはどうなっているのかな……?)
あとは最後の一人だけ。
(どうか無事乗り越えていますように)
そう願いながら、ポフィンをまた1つ、口運ぶのであった。
☆
「そこまでだよ」
「……戻ってくれ。エレズン」
「戻りなさい、クチート」
ポプラさんの宣言によって終了するこのバトル。俺はその宣言に従って、目の前で倒れてしまっているエレズンをボールに戻した。
(……また負けた)
ジムリーダーに負けた事はまだあるが、ジムミッションで負けたのは初めてだ。それも相手はエンジンシティを出てすぐに戦い、そして完膚なきまでに叩きのめしてきた相手であるビート。ポプラさんの、ジムミッションの内容を変えたと聞いて、少しワクワクしていたところに急に現れたビートの姿を見た時、俺は冷水をぶっかけられたみたいな気分になった。あの時の光景がフラッシュバックして嫌な思い出があふれかえってしまっていた。けど同時に、この時はリベンジのチャンスかもしれないという期待だってちゃんとあった。けど、結果は今回も惨敗。良い所なんてまるでなく、前よりもさらにあっけなく負けてしまっていた。
「ふぅ……フリア、マリィ選手、ユウリ選手と負け続きでしたから、とりあえず勝てて良かったですよ」
「何言ってんだい。負け越してる以上あたしは許さないよ」
「分かってますよ。……ですが今回は相手が悪かったでしょうに」
「文句を言うならまたマホイップのクリーム沼に……」
「ああもう分かりましたよ!!さすがにあの胸焼け空間だけは勘弁です!!ったく、このばあさんは拷問が趣味なんですか!?」
なんだか相手側が盛り上がっているみたいだけど全く耳に入ってこない。ただ負けた。その事実だけが俺の頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。
(やっぱり、俺は……)
フリアもマリィも、ユウリだって突破できたのに俺だけ勝てなかった。俺の方がフリアたちよりも先に進んでいたはずなのに、蓋を開けてみればもう追いつかれて、追い越されていた。もう、俺の隣には誰もいない。
「何を座り込んでいるんですか」
「っ!?」
そんな燻っていた俺に対してかけられるのはさっきまで戦っていたビートの声。その声に初めて自分が地面に腰を落としていたことに気づき、慌てて立ち上がる。ジムミッションはもう終わったんだ。いつまでもここにいたら次の人の迷惑になってしまう。こいつもその事を言いに来たんだろう。こいつに言われるのは癪だけど正しいことではあるため反論をする気も起きない。けど、ただこいつの言う通りにするのもそれはそれでなんだか納得が行かなくて、そんな思いからか、ついつい下に顔を向けたままぶっきらぼうにここを去ろうとする。
「待ちなさい」
「……何だよ」
そんな俺の背中から掛けられるビートの声。正直今はこいつの声何て全く聴きたくない。早くここから去ってしまいたかった。だけど、あいつのオーラが俺をここから去るのを許さない。
「あなたに言いたいことがあるんですよ」
「……」
ビートの口から聞かされるのは俺への物申し。いよいよもって帰りたくなってきた。こいつが言う事なんて絶対ろくなものじゃない。
「正直に言ってあげますよ。あなた、前闘った時より弱くなっています」
「なっ!?そんなことは……ちゃんと特訓してみんなのレベルもしっかりと……」
「その言い訳の時点で弱いんですよ。負けた理由をポケモンのせいにしている時点で」
「っ!?」
けど、無視して帰るのも悪いと思って耳を傾けてみたら、聞こえてきたのはやっぱり俺を一方的に貶す言葉だった。けど、その言葉に対して俺は言い返せすことができなかった。確かに、今の俺の発言だとまるでみんなの強さが足りないから負けたみたいな言い方だ。そのことに言われるまで気づけなかった自分が何よりも許せない。
「これじゃあまるで自分の過去を見ているみたいじゃないですか……全く、先ほどまでの自分がこんなみっともない姿をさらしていたとなると……確かにばあさんがキレる理由もわかる気がしますよ」
「……」
何かを言おうと思っても口が動かない。そんな俺の姿を無視してビートは言葉を続ける。
「そもそも、あなたがエレズンを使っているとことはラテラルタウンでも見かけましたが……全然使い慣れているように見えません。それならあなたが慣れ親しんでいたポケモンたちと戦っていた方が100倍も厄介でしたよ。そんな付け焼き刃の戦い方で負けるほど、ぼくは甘いつもりはありません」
さっきからぶつけられる厳しい言葉の数々。それは確実に俺の心にナイフを突き刺すかのようなダメージを与えてくる。それがつらくて、思わず耳を防ぎたくなるが、それを許さないかのようにビートが言葉を続ける。
「あなたはそんなに器用な人間じゃない。あなたでは、チャンピオンにはなれませんよ」
「……ッ」
悔しい。恨みすらしている相手にここまで好き勝手言われて自然と拳は入るし、咬んでいる唇からは血だってにじんでいる。
「言いたいことは以上です。次挑戦してきたときも同じような顔をしてくるようでしたら、いよいよ本気であなたにはジムチャレンジをあきらめてほしいですね……せめて、あの人の隣に立てるくらいには、立派になって帰ってきてください」
そういいながら奥へ歩いて行くビートの姿に、お前に何がわかるんだと大声で反論してやりたかった。けど……どうすればいいのか全然わからなくって。でも、確かにビートの言葉にどこか違和感を感じている自分がいて……
「……俺に、何をしろって言いたいんだよ……わかんないぞ」
その違和感の正体に気づかない俺は、そうやって言葉をこぼすことしかできなかった。
☆
それからどうやってアラベスクスタジアムから出たのかは覚えていない。誰かから声をかけられたような気がしたけど、今の俺はそんな気分じゃなくて……とにかく一人になりたかった俺はその声を無視してアラベスクタウンの隅っこにある公園に来ていた。
まだまだジムミッションが行われている時間帯のため、時刻で言えばお昼にすら到達していていない時間だというのに周りには誰もいないこの公園は、存在感が本当に薄いのか野生のポケモンすらいなかった。
アラベスクタウン特有の巨大な大木の枝からつるされているブランコに腰を掛けて意味もなくこぐ。
ブランコのきしむ音だけが響くこの空間が、この世界に自分しかいないのではないかと錯覚させてくる。それがさらに自分がおいて行かれているという今の状況を表しているようで、余計にみじめになってきた。
(ラテラルタウンではオニオンさんには4回も負けた。そしてここではジムミッションすら1回でクリアできなくなった……同じ時期に旅を始めたユウリは突破したっていうのに……)
このままではおいて行かれる、そして、俺がそんなみんなに追いつける気が、もうしない。
(……ここで終わるのかな)
また立ち上がればいい。そう思っていた。けど、あまりにもビートの言葉が重すぎて、とてもじゃないけど耐えきれない。彼の言葉が正論すぎて、何も言い返せない。でも、それでも……
(嫌だぞ……こんなところで終わりたくはないぞ……)
夢だけはあきらめられなくて、どうすればいいのかわからなくて、頭が痛くなってくる。
(誰か……)
「やっと見つけた」
「……え?」
誰か教えてくれ。そう願おうと思った瞬間頭上からかかってくる声。誰もいないはずなのに聞こえたその声にびっくりしてしまって上を向くと、そこには俺の目標の一人がいた。
「……フリア?」
「やっほ」
そう挨拶しながら隣のブランコに押し掛けるフリア。教えてと願いながらも1人になりたい今、フリアからも離れたかったけど、体を動かすのも億劫だったから仕方なくそのまま居座る。
ブランコのきしむ音が倍になる。しかし、何を話せばいいのかわからないせいで沈黙の時が過ぎるのは変わらない。その空気がどこか辛くて……
10分、20分、それくらい経ったくらいでいよいよ逃げ出したくなった俺は、再び歩こうとして……
「……ビートに負けたんだってね?」
「ッ!!」
フリアから告げられた言葉に頭が一気に熱くなる。気づけば俺はフリアに詰め寄って大声で怒鳴っていた。
「お前も俺を貶しに来たのか?!」
(ああ、最低だ)
フリアの性格はよくわかっている。そんなことをする奴じゃないって。なのに、俺の一時の感情で逆切れをしてしまった。こんなことをして怒らない奴なんていないはずだ。だって俺なら間違いなく怒るから。きっとフリアにもいよいよ見限られる。そんな未来を想起してしまう。
「……悪い」
そういいながらゆっくりフリアとの距離を取る。もう、フリアの背中を追いかける権利はないと思ったから。
「ホップ」
「っ!?」
しかし、俺のその行動は細い腕一本で止められた。急に動きを止められたことにびっくりしてしまい、再びフリアの顔を見つめてしまう。そんな彼の瞳は真っすぐ俺を見つめていて、まるで目をそらすなと言っているような迫力があって……
「ホップ。君に言いたいことがある」
「……何だよ」
俺が逃げることをやめたとわかったフリアが言葉をゆっくりと紡ぐ。
「ホップ、君は……ダンデさんの
その言葉に、脳が弾かれたような気がした。
☆
「ふぅ……」
ため息を一つ吐きながらアラベスクタウンにあるスボミーインに足を運ぶボク。慣れないことをしたせいかかなり疲れがたまっており、同時にあれでよかったのかなという不安も少しある。けど……
(これで……いいはず)
少なくとも、ボクの経験上はこうだと思ったから。どことなくボクと境遇の似ている彼にはこれでちゃんと伝わると信じている。ただ、本音を言えばもっと早くボクがどうするべきなのかを見極めて声をかけるべきだった。ソニアさんからもマリィからも聞いていた、悩んでしまったがゆえの今回の彼の姿にもっと早く動けていたらと後悔の気持ちが拭えないのは仕方ない。その辺は、こうやってきっかけを作ってくれたビートに感謝だ。ジムミッションが終わったあと、ボクの電話に
『チャンピオンの弟の件、よろしくお願いしますよ。言っておきますけど、ぼくは正しいことしか言ってませんからね!勘違いしないでください』
って連絡が来た時は、申し訳ないけど少し笑ってしまったけどね。ちなみに今の文は最後の数行をピックしたもので、この文の前には自分がどんなことをホップに向けて言ったのかを箇条書きされていた。おかげでまだ説明やアドバイスがしやすかった。
(本当に、だいぶ丸くなっちゃって……後でお礼しなきゃだね)
「あ、フリア!!」
「ホップはいたと?」
ビートからのメールに改めて目を通して微笑んでいると、一緒にビートを探していたユウリとマリィが合流する。って、ホップを見つけた後に連絡をするのを忘れてしまってた……。
「ご、ごめんなさい。ホップはちゃんと見つけたんだけど連絡入れ忘れちゃってて……」
「ええ〜……2人でずっといないいないって探してたのに〜!!」
「まぁ、無事に見つかったのなら良かったと。……それで、ホップは大丈夫なん?」
ユウリはちょっと怒った顔を、マリィは少し呆れた顔を浮かべ返事をした後、すぐに表情を心配そうなものへと変えていく。
アラベスクスタジアムから出てきた、普段は太陽のように明るい彼があそこまで沈みきった表情で出てきて、ボクのたちの言葉の一切を無視して駆け出してしまったのだ。ユウリたちがこんなに不安そうにするのもよくわかる。実際、ボクも改めてホップと顔を合わせた瞬間、ただでさえ不安でいっぱいだった心がさらに爆発したような気がしたから。
「かなり落ち込んでいたし、なかなかに参っちゃってたみたい」
「そっか……」
「……それで、どうなったと?」
そんな状態からボクが関わったことでどうなったのか、それが知りたい2人からの視線。それに対してボクは答える。
大丈夫だよ。と。
「もう大丈夫。心配しなくても平気だと思うよ」
「本当に……?」
それでも不安そうな表情を浮かべるユウリ。自分の幼馴染の見たことの無い姿に、大丈夫と言われても信じづらいのは分かる。けど、それ以上に信じて欲しいことがあるから、ボクは大丈夫だと言い続ける。だって……
「ホップは、間違いなく
明日、必ずジムミッションを突破できると信じて、ボクはそっと祈った。
難易度
多分現実で考えたらかなり難しいかと……
挑戦者涙目。
ホップ
実機では悩みは自分が弱いとアニキの顔に泥を塗る塗るから。でしたが、今回は仲間も多いのでさらに深く。
書いてて少し辛いですが、実機でも悩んだ末の成長がいいキャラだったのでここでもしっかり悩んで成長して頂きたいですね。
お知らせとして、年末年始、家にどころか、今いる県にすらいない日にちが多くなりそうなのでまた投稿できない可能性があります。
具体的には来週の土曜日辺りから……
なので再び少しだけ投稿が止まる可能性がありますがご了承くださいませ。
その時はまた改めて前書きくらいで報告しますね。