読み辛い時は……申し訳ないですがこれが私のスタイルということでどうぞよしなに。
「おはようフリア!今日は寝坊助じゃないんだな!」
「別に普段から寝坊助なわけじゃないし。あの時は時差ボケが酷かっただけだよ〜だ」
昨日と違って眠気のないさっぱりとした気持ちで迎えた朝。朝食をとるためにホテル内にあるレストランに向かうと既にボク以外の人が集まっていた。
「あ、おはよ〜フリア。いよいよ今日からだね!」
「お、おはよう……その、ユウリとホップに誘われたけん、昨日に引き続きあたしも同席してるけど……問題なかったと?」
「おはようユウリ。それとマリィも、全然大丈夫だよ。おはよ」
ホップの隣の席に座りながら挨拶をしていく。4人がけのテーブルには昨日出会ったばかりのマリィも同席していた。というのも昨日自己紹介をした後部屋に戻っても特にやることは無かったのでせっかくならということでマリィも誘って4人で夕食を取り、その流れで談笑しある程度打ち解け合う程度には仲も良くなっていた。今日の朝もユウリとホップが朝食をとるために部屋を出た辺りでマリィを見かけたから誘ったと言ったところかな。
「いよいよ今日からジムチャレンジだな!オレの伝説の始まる日……楽しみだぞ!」
「朝からそればっかり。ほんと楽しみなんね」
「勿論!アニキが待つ場所にオレも行くんだぞ!」
「アニキ……そっか、あんたもだもんね。あたしも分かるかも」
「フリアはどう?ジムチャレンジの緊張とかあったりするの?」
「ボクは開会式自体よくわかんないから実感わかないなぁ……」
ユウリに聞かれるも実感がわかないのは事実なのでいまいち何をするのかよく分かってないというのが感想。ジムを巡る前に開会式ってどんなことするんだろうね?
「やることと言えばざっくり言うとジムリーダーとチャンピオンとチャレンジャーの顔合わせとガラルポケモンリーグの委員長を務めてるローズさんからの挨拶くらいかな。でも1年に1回のお祭りのようなものだからみんなワクワクしてるんだ」
「成程……」
要はうちで言うポケモンリーグトーナメント前のあの空気と同じなのだろうか?
「まぁ、すぐに分かることになるって。フリアもきっとワクワクするぞ!!」
ホップの言葉にまぁなんとなく期待しておこうかななんて思いながらご飯を食べ進めていく。
程なくしてご飯も食べ終わりホテルの部屋に一旦帰って荷物も整理。ホテルを出て先程の4人でそのままスタジアムの方へと向かっていく。
昨日よりも賑わいをみせるスタジアムは参加者だけでなく観客も入っているみたいで明らかに昨日を超える人がスタジアムに駆け込んでいた。あまりの人の多さに若干人酔いしてしまいそうで、けどジムチャレンジ参加者へのユニフォームの配布も始まっている以上受付に行かないといけないのは確かで……
「人が多すぎる……押しつぶされそう……」
「初めて現地に来たけどこの人の多さは予想外だぞ……」
「うぅ、なんか流されそう……」
「ユ、ユウリ!しっかりすると!!」
4人で人波にもまれながら何とか受付にたどり着きユニフォームを受け取って更衣室へ。当然ながら一旦ユウリとマリィと別れホップと真っ白なユニフォームに着替える。真っ白な生地に青のラインの入った服。右手には同じく白色を基調としたグローブをしっかりとはめ、背中に背負うのは昨日受付の人に伝えた背番号『928』の数字。
「似合ってるぞフリア!」
「ありがと。ホップも、なんか雰囲気違うね」
いつもよりも引き締まって見えるその姿はどこかいつもの陽気なホップの雰囲気とは違って大人びても見える。
「フリアもなんか……普段は穏やかって言うかふわふわっていうか、そんな感じなのにバトルの時の冷静でかっこいい感じが出てるぞ!」
「そ、そうなの?」
素直に褒められて少し照れてしまう。あまり容姿を褒められたことは無いのでむず痒くて……
「さ、早く行こ!多分ユウリとマリィも先に行ってるしさ」
「そうだな!2人のユニフォーム姿もきっと似合うだろうしな!!」
少し恥ずかしさを誤魔化しながら先を促す。周りを見れば既にほとんどの人がスタジアムに向かっている様子で遅刻するのもユウリ達を待たせるのもまずいのでさっさとホップを連れて今度は控え室へ。
この開会式、プログラムの順番としてはまずローズ委員長の挨拶から始まり、次にジムリーダーが入場してチャンピオン入場。その後にボクたち参加者が入場してジムリーダー、チャンピオンが順番に挨拶していく。という流れになっているらしく入場のタイミングになるまでは大きな控え室でディスプレイで会場を確認することになっている。参加者の多さとボクたちの移動が遅かったのもあり控え室の中は入口程じゃないけど人が密集していた。みんながみんな白のユニフォームなため視界の八割くらいが白で埋まっていて少し眩しさを感じたりもする。
「あ、フリア!ホップ!」
「2人ともやっときた」
そんな白い視界に若干目を回しそうになっていたところにかけられる声。その方向を見てみるとこちらを呼ぶユウリとマリィが。
「おっすユウリ、マリィ!2人もユニフォーム似合ってるな!!」
「ホップこそ!あ、そういえばみんな背番号は何にしたの?」
4人集合して話題になるのは背番号の話。昨日の受付の時にも説明されたけどこのユニフォーム、3桁の背番号を予め伝えておくことでその数字がプリントされた自分のためのユニフォームを作ってくれる。背番号はどんな番号でもよくその人の性格とか思いとかが意外と見えたりする。
「オレは『189』!!飛躍って意味でつけたんだぞ!!誰よりも高くはばたくんだ!!」
「あたしは『960』。単純に黒色が好きだからこうかなって」
「私は『227』。普通に誕生日にしちゃった」
「ボクも誕生日併せで『928』にしちゃったや」
「やっぱり誕生日にする人多いんね……でもジムリーダーはみんなゴロ合わせでつけてるよね」
「逆に誕生日にしてる人をオレは知らないぞ」
「「うっ……」」
ボクとユウリの言葉が詰まる。多分ユウリももしかしたら番号を誕生日にしたら負けるジンクスとかあるのかもって考えてるのかもしれない。なんせボクがそう考えてる……。
「やっぱ安直だったかなぁ……」
「ううん、でも私も思いつかなくて……でも確かにお兄ちゃんも同じ番号なんだよね……」
話を聞く限りユウリのお兄さんも誕生日にしていてこの話ぶりだとどこかしらで負けた、ということなのかな……?……ほんとに怖くなってきたんだけど?
「けどユウリのアニキはジムチャレンジは優勝してたじゃん」
「そ、そうだよね。誕生日でも大丈夫だよね」
『レディース アンド ジェントルメン!!』
背番号の話をしている所に響くマイクによって拡声された音。ディスプレイを見てみるとスーツ姿に口の周りの髭が特徴のふくよかな男性が映し出されていた。『ローズ委員長だ!!』という声がどこかから聞こえたのとパンフレットに写っていたのを見た記憶からあの人がこのジムチャレンジを開催しているリーグのトップということなのだろう。
『私、リーグ委員長のローズと言います。皆さま、長らくおまたせしました!!そして今年もこの季節がやって参りました!!このガラル地方で年に一度の祭典、ジムチャレンジ!!いよいよ開催です!!』
『わああああああああ!!!!』
「っ!?」
控え室まで響く地響きのような歓声。そのあまりにも大きな音に思わず体が硬直してしまう。
(こんなにもすごい声が……シンオウリーグのトーナメントの時よりも全然大きい……!?)
ボク自身トーナメント出場者なだけあってもちろんこういった観客の声を浴びせられることは初じゃない。けどそれを簡単に超える声が控え室の中だと言うのに聞こえてくる。それほどまでにこの企画が地方全てを上げて注目されているというのがよく伝わってくる。
(何も知らずに直接浴びてたらしばらく頭真っ白になりそうだなぁ……)
『ジムチャレンジとは!期間中に8人のジムリーダーに勝ち、8つのジムバッジを手に入れた素晴らしいトレーナーによる激しいトーナメントを行い、その優勝者が!!チャンピオン。そしてジムリーダーたちが鎬を削るチャンピオンカップに出場できるというもの!!』
おおよそ事前情報と同じようなことを言うローズ委員長。まあ恐らく言わなければならないお約束というものなのだろう。それにボクのような初めての人もゼロでは無いはずだ。もっともガラルに住んでいて知らないという人はおそらく居ないのだろう。それからさらに細かい説明を続けるローズ委員長はさらに会場を盛り上げようと声をはりあげながら告げる。
『では長い前置きはこの辺で、いよいよ登場してもらいましょう!!我らが誇る最高のジムリーダーたちです!!』
ディスプレイに映し出されるローズ委員長から視点が移動しスタジアムの入口へ。その入口から強者特有のオーラを放ちながら
『ファイティングファーマー!!くさタイプジムリーダー、ヤロー!!』
恰幅のいい、それでいて人の良さそうな穏やかな笑みを浮かべた大男が。
『レイジングウェイブ!!みずタイプジムリーダー、ルリナ!!』
褐色肌の水色メッシュが混じった髪で投げキッスをしながら歩く女性が。
『いつまでも燃える男!!ほのおタイプジムリーダー、カブ!!』
白髪混じりの髪に姿勢正しく、真っ直ぐ見つめる燃える瞳をした少し老齢の男性が。
『サイレントボーイ!!ゴーストタイプジムリーダー、オニオン!!』
白い仮面を被り、左右に体をゆらゆら揺らせながら歩く少し幼く見える中性の人が。
『ファンタスティックシアター!!フェアリータイプジムリーダー、ポプラ!!』
傘を杖のようにし、ピンクの服を纏って優雅に、そしてゆっくり歩いてくる老齢の女性が。
『ジ・アイス!!こおりタイプジムリーダー、メロン!!』
真っ白なあたたかそうな服に身を包み、観客に手を振りながら歩くふくよかな女性が。
『ドラゴンストーム!!そして、ジムリーダートップ!!ドラゴンタイプジムリーダー、キバナ』
スマホロトムで自撮りしながら、けれども観客にもちゃんと手を振り答えながら歩く背の高い男が。
7人が1列に並ぶその姿は壮観で、全員から確かなオーラを画面越しなのにしっかり感じる。
(1人いないけど、これが……これから倒さなくちゃ行けない人たち)
それぞれがタイプのエキスパート。
シンオウ地方の時とは違ってボクも経験がある。けど話を聞く限りこちらの地方のジムリーダーの方がストイック。ジムリーダーの強さもこちらが上の可能性が高い。シンオウの時よりも苦しい戦いが待ってそうだ。
『選手の皆さん、入場準備お願いします』
どこからか聞こえてくる委員会の人の声。その声にみんなで向かい合って頷く。あれだけ騒がしかった控え室もしっかりと静まり順番にスタジアムの方へ。きっと今頃チャンピオン、ダンデさんが入場をしている頃だろう。
まばらな足音をBGMにスタジアムへの廊下を歩いていく。徐々に暗くなっていく廊下は、しかしスタジアムからの光によってうっすらと道が見えるようになっている。その中をこだましていく足音が少しずつ、観客の声に上書きされていく。そしていよいよ先頭集団がスタジアムの入口を超え……
『わああああああああ!!』
「うっ」
声と同時に突風が吹いたかのように感じ、少し後ろに押されそうになる。少し横を見ればマリィやユウリも同じように少し目を瞑っていた。ホップはワクワク顔が留まることを知らなかったけど……やがてボクたちも暗い廊下から一気に明るくなったスタジアムの中へと足を踏み入れる。芝生特有の少し足の裏を押し返すような弾力をしかと踏みしめながら1歩、また1歩と歩き出し並んでいるジムリーダーの前にたどり着く。
スタジアムの真ん中に立つ事によって今までは一方向からしか聞かなかった声援が360度全方位からかけられる。
「うっわあぁ……」
周りを見渡せば人、人、人。明らかにシンオウリーグよりも多い人。今でこそここにいる全員に浴びせられている声。だがもしジムリーダーとの戦いでもこうなら?その時はこの歓声は当事者のみにあたることになる。
(なんか、ワクワクするっていうの、分かるかも……)
ホップのあの興奮模様にようやく共感しながら、少し浮ついた心を楽しみながら、開会式を過ごしていった。
☆
『さて、今年もジムチャレンジの季節がやって来ました!!会場は毎年大きな賑わいを見せていますが今回はいつも以上に盛り上がっているように見受けられます!!見てくださいこのエンジンスタジアムの盛り上がりよう!!』
テレビに映し出されるのはエンジンスタジアム。スタジアムの入口周りではジムチャレンジの最初の壁であるターフタウンへ向かおうとしているチャレンジャーと既に誰を応援するか決めているサポーターによってかなり賑わっていた。
『例年よりも参加者の多い今回のジムチャレンジは当然ながら競争率も激しく、さらにさらに中には既に大量のサポーターを携えている大物予備のトレーナーもいるとかいないとか!!』
リポーターの言う通り黒い集団がとある選手がプリントされたタオルをみんなで振り回しているところが映っている。若干怪しさを感じるものの応援を送っているのは事実なのでまあちょっと過激かもしれない程度の認識にとどまっているだろう。
『さて、では今回なぜこんなにも参加者が多いのかという話なのですが知っての通りこのジムチャレンジは特定の誰かからの推薦状がなければ参加できません。つまり例年よりもたくさんの推薦状が提出されたという事なのですが今回も我々は誰がどれくらい推薦状を出したのかという情報をリーグの方から頂きリストを確認させて頂きました!!』
ジムチャレンジの入口を映すカメラには以前にして賑わいを見せる模様が映っているがライブ撮影をしていることに気がついている一般人の方がこっそり映るか映らないか位のところで手を振ったり変顔したり、いわゆる野次馬が騒いでいた。
『そしてその推薦状の内訳によると普段あまり推薦状を出すことの無いあくタイプジムリーダーのネズさんやローズ委員長、更には元チャンピオンであったマスタードさんが直々に提出されていたりするらしく、今回はただ数が多いだけではなく確かな実力を見込まれて推薦された方が多いのではないかと思われます!!そして何よりも、今回注目したいのはチャンピオンであるダンデさんが初めて推薦状を提出されたことです!!しかも2枚!!推薦された選手の名前はホップ選手とユウリ選手!!』
リポーターの説明の後画面が切り替わり2人の選手の顔写真が映し出される。一方周りの人はチャンピオンが推薦状を出した事実に驚きを隠せないようだ。
『2人の情報を探したところなんとホップ選手はチャンピオンの弟ということが分かりました!!直前のインタビューでも『アニキを超えるんだ!!』と言っていたあたり間違いないでしょう。そしてユウリ選手!!彼女もどうやら注目するべき選手で去年ジムチャレンジを駆け抜けトーナメントを優勝し、チャンピオンをあと少しまで追い詰め大いに盛り上げてくれたあのマサル選手の妹ということが分かりました!!どちらもガラル地方のリーグの歴史に名を刻む人の身内ということでかなりの期待がもてますね!!』
リポーターの言葉にさらに盛り上がる野次馬たち。若干所ではない近所迷惑だがそこは祭りのさなかのご愛嬌と言うやつだろう。
『さて、ジムチャレンジの情報もそこそこ出したのでここら辺でいつものジムチャレンジャーへのインタビューを行いましょう!!どなたにインタビューしようかな〜っと……』
カメラが動き出しエンジンスタジアムの入口へと向かっていくと何人かがターフタウンへの道を通っていくのが映っている。そんな中誰に目をつけようか物色しているリポーターの横顔が映し出され……
『あ、あの人にしてみましょう!!すみません!!』
『はい?』
リポーターの声に反応し振り返る少年。その少年は群青色のズボンに白のシャツと少し濃いめのグレーのスウェットパーカー。そこに赤い帽子と水色のマフラーを巻いている、比較的寒冷寄りであるガラル地方にまぁ適していると言える服装をしていた。
『わたしガラルTVでリポーターを務めているスズラと言います!!今お時間よろしいでしょうか?』
『はい、構いませんけど……』
『ありがとうございます!!まずはお名前を聞いてもよろしいでしょうか?』
『はい、フリアと言います』
リポーターのお願いに応えるその少年は齢11くらいにみえる。もしかしたらもう少し上なのかもしれないが少し低めの身長とくっきりとした二重に少し大きなタレ目、そして長いまつ毛が物凄く童顔具合を助長していた。顔が中性的だったというのも要素の1つと言えるだろう。
『今回ジムチャレンジは初参加ですか?』
『はい、そうです。開会式の空気を初めて感じたんですけど凄いですね。思わず体が硬直しちゃいました』
苦笑いをしながら応える彼は確かなことを言っているようでインタビューには少し慣れているようだったがそれでも若干の緊張が見て取れた。
『初めてというのは現地参加がということでしょうか?それとも他の地方からの参加ということでしょうか?』
『他の地方からですね』
『そうなんですね!!他の地方と言うとほのおタイプジムリーダーのカブさんがホウエン地方出身なのですがそちらからですか?』
『カブさんホウエン地方出身だったんですね!!確かにあちらは温暖な気候なので納得ですね……ああ、すいません、質問の答えですよね?ボクの出身はシンオウ地方です。シンオウ地方からこちらに用事があって来たのですがその時に推薦状を貰っていたのでせっかくならということで参加の方を。ジムチャレンジのことを本当に何も知らなかったのですが、ジムリーダーの皆さんを見て皆さん凄いカリスマを持っていらっしゃるなぁと……今からジムで戦うのが楽しみです!!』
段々と緊張が取れ始めて来たのか饒舌に喋り出すフリア選手にリポーターもいい返事が貰えて大変ご満悦と言った表情を見せている。他の地方からの参加というのも物珍しいだけあって、やはりリポーターの目は間違いなかったと言ったところだろうか。
『元気な回答ありがとうございます!!次に聞きたいのは自分以外の選手で気になる人はいますか?他の地方からの参加ということであまり他の参加者のことは詳しくないかもしれませんが……もしいましたらお願いします!!』
『そうですね……確かにあまり知らないので少しつまらない答えかもしれませんが……やはりユウリとホップ……じゃなかった、ユウリ選手とホップ選手ですね』
『おお!!やはりチャンピオンや優勝者の身内というのは気になりますか?』
『いえ、そうではなくて……実はボクがガラル地方に初めて来た時に出会っててジムチャレンジについての説明も2人からしてもらってたんです。バトルもしてまして……』
『バトルしたんですか!?結果は!?』
『え、えと……』
いきなり詰め寄られて若干引き気味の少年。実は今回の優勝候補が既に戦っていたという情報はこういう職業の人にとってはどんな高級料理よりも美味しそうに映るだろう。
『ギリギリボクが勝ちました。けど一対一でしたし既にホップ選手は三体手持ちを控えているのでフルバトルだとどうなるか……』
『成程……それは気になりますね!ユウリ選手とも戦っていたり?』
『いえ、ユウリ選手とはまだ……でもいつか戦ってみたいですね』
『私もスタジアムで皆さんが戦う姿を見るのが待ち遠しいです!!』
これ以上ないインタビューにリポーターもホクホク顔だ。少年の方もすっかり緊張が消えているようでインタビューに答える顔もどこか楽しそうに見える。
『では今回のジムチャレンジへの意気込みをお願いします!!』
『意気込み、ですか……皆さん本当に強そうな人ばかりですけど……バッジを集めてトーナメントを勝ち上がり、チャンピオンに挑んで勝ちたいです。そうすればきっと……』
『大きな目標ですね!!応援しています!!』
放送を盛り上げる優勝宣言に満足そうに返すリポーター。少年の最後の方の言葉は小声だったこととリポーターによってかき消されたということもあり上手く聞けなかった。少し決意をしたような顔をしていたのは気になるが。
『あっと……すいません、そろそろいいですか?』
『あ、はい!!こちらこそ長時間引き止めてしまい申し訳ありません!!』
少年がポケットを気にしているあたり、携帯か何かに連絡が入ってバイブ通知があったのかもしれない。
『たくさんの質問に答えて頂きありがとうございます!!頑張ってくださいね!!』
『ありがとうございます!!失礼します!!』
『……あ、最後に1つ!!』
インタビューが終わり離れようとした少年に声をかけるリポーター。確かに気になる情報が1つ聞けてない。これだけは聞いておいて欲しいものが1つ……。
『他の地方からの参加は先程も言った通りかなり珍しいのですが、誰からの推薦状ですか!!これだけ答えていただけたら大丈夫です!!』
『シロナさんから頂きました!!では失礼します!!』
そう残し少年は走り去っていった。そして残されたリポーターは先程の少年についての感想をまとめようとして……
『とてもほんわかした独特な空気を持っていた方でしたね!!しかし成程……シンオウ地方から来たシロナさんという方からの……ん?シロナさんといえば確か……シンオウ地方の……え、元チャンピオンシロナ!?あの人からの推薦状!?ええええええええええええ!?!?!?!?』
リポーターの、そしてその周りの野次馬からの驚きの悲鳴が辺りに響き渡った。
この日、視聴者の中で新たな注目選手がピックアップされた瞬間だった。
背番号
思い出深い、大切な数字ですね。
開会式
8話でようやく?
展開は遅い方なのかどうなのか分からないですけど……
とりあえずジムリーダーのメンツは盾準拠ですね。
なぜこうなったのかは追々……
ネズさんの場合は哀愁のネズと紹介されていたんですかね?
インタビュー
地方を上げての話題ですしこういう人も居そうだなぁと。
誰の推薦状かは他の参加者やメディアの人が知ってる節が色んなところにあったので恐らく公開されてるのでは?というところから。
多分間違いはないかと。
なぜシロナさんの推薦状は知らなかったかと言うと『どうせ他地方からの参加はないでしょ』という思い込みからノーマークだったという話。
少年
何気に初めて主人公の見た目が公開。
8話かけてやっと……?
コウキ、ジュンとかっこいい系がいるので穏やかな可愛い寄りでもいいかなと。
キャラ
キャラ紹介で1話使うのは個人的にはあまりしたくないのです。
書く内容が多すぎればネタバレに、書かな過ぎればそれ意味ある?となるので……
キャラ紹介なんて一番最初に置くものですしね。
その分描写増えて文字数増えちゃうんですが……塩梅が難しい……