【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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気づけばUAが20万超えてましたね。
感謝です。

そしてアルセウスが面白い……
ヨノワールの親分固体を色違いで捕まえられないかをずっと考えてます()


80話

「う~ん、やっぱりどこのお店も売り切れだ~……」

「ジムチャレンジ期間中だと、どうしてもこういったポケモンのための道具ってたくさん売れるけん、仕方なかとね」

 

 ラテラルタウンにてマクワさんと出会い、新しい旅仲間を加えた次の日。相変わらず高低差と日差し、それにすなあらしがひどかった6番道路の帰り道を何とか帰りきったボクたち。

 

 マフラーの編み目に詰まった砂を取るのがとてもめんどくさかったという感想を残しながら、ナックルシティまで帰ってきたあとは、マクワさんからの話を参考にしてナックルシティでゆっくり過ごす時間をまた設けることにした。

 

 ラテラルタウンで早めにホテルに入り、休む時間を作ったのにナックルシティでもまた休み時間を設けるのか?という疑問は確かにあるんだけど、あれからラテラルタウンでの会談でわかったことがあった。それはマクワさんの故郷が次にジムのある町、キルクスタウンだということ。そこから話が膨らみ、マクワさんの故郷について色々話を聞いたのだけど、その時にナックルシティからキルクスタウンまでの道のりも教えてもらった。その話を聞く限り、どうもこの2つの街をつなぐ7番、8番道路もなかなか厄介なところらしく、6番道路程とまではいかないけど、こちらも梯子による高低の移動が多く、出現するポケモンもどちらかというと7番、8番道路の方が強いということもあってか、なかなか苦戦する人も多いらしい。そしてその話を聞いた瞬間にユウリが物凄く嫌そうな表情を浮かべて、ぜひともナックルシティでもゆっくりさせてほしいと言いだしたことにより、今日も早めに休むことにしたというわけだ。

 

 実際問題、スナヘビによるすなあらしがあまりにもひどすぎて、砂を落とす時間も欲しかったから、結果的にユウリの申し出はものすごくありがたかったんだけどね。

 

 コータスの日照りで汗をかいて、スナヘビのすなあらしで体中砂まみれになって……普通にコンディション最悪だったからね……

 

 とにかく、そんな背景もあってか、ラテラルタウンから無事にナックルシティまで帰ってくることが出来たボクたちは、ラテラルタウンの時と同じように自由時間を取って、明日以降に備えて各々が好きな行動をしていた。

 

 そんなボクの自由時間はどのように使われているかというと、一度ホテルのシャワーを借りて、砂を落としたのちに、ナックルシティの商店街を巡る時間に充てられていた。

 

 アラベスクタウンでポプラさんに教えてもらったことによって発覚した、キルリアがエルレイドに進化したがっているという事。その願いをかなえるべく、ポケモンに使う道具がたくさん売っている商店街に赴いて、目的のものがないかを物色。そのついでに、消費してしまっている回復アイテムやら技マシンやら、技レコードの確認やらをしていたところに、同じく回復アイテム等を求めて店を巡っていたマリィと合流。そのまま一緒に行動をして冒頭につながる。というわけなんだけど……

 

 冒頭でボクが愚痴っている通り、結構なお店をはしごしたんだけど全くと言っていいほどめざめいしが見当たらない。正確には、ポケモンの進化に関するための道具が軒並み売り切れているって言い方が正解かな?元々貴重な道具であるため、そもそもの在庫が少ないというのもあるんだけど、それでも進化石すべて売り切れている様子なんて、すくなくともシンオウ地方では見たことなかった。最も、シンオウ地方だと地下に豊潤な鉱脈が広く存在するため、地下探検が流行っているから自分で進化石を取る人も多いっていうのも大きな要因の一つなんだろうけど……

 

「皆そんなに進化石を欲しているんだね……」

「進化はわかりやすくポケモンを強くする一つの手やけんね。目の前のジムを突破するのに、お金を払うだけでポケモンを強くできて、勝つ可能性があがるのなら、誰だって選ぶ道と。むしろ、ポケモンに進化のタイミングも進化先も任せてるフリアのような人の方が珍しか」

「あはは……それは否定できないかも」

 

 マリィからの説明で物凄く納得する。

 

 例えばボクがドラゴンタイプのジムに苦戦しているとして、キルリアをサーナイトに進化させるだけで確実に勝てると言われたら、エルレイドにするのを一瞬くらいはためらってしまうかもしれない。けど、どうせならそのポケモンがなりたいと思っている自分になってほしいっていう気持ちがでかいから、この先もボクの考えは変わらないんだろうなぁと思いながら進化石が置かれている棚を離れてい行く。

 

「既に5軒回って全部売り切れ……これは他の店も無さそうかなぁ……」

「よりにもよってめざめいしってところも、難易度高そうとね」

「そこなんだよね」

 

 進化石にも色々種類があり、どのポケモンに何が必要なのかも、イーブイのような特殊なケースでもない限りだいたい決まってはいるんだけど、キルリアに必要なめざめいしはその中でもかなり希少な部類になる。めざめいしが必要とされるポケモンは、今のところエルレイドとユキメノコしか発見されていない。勿論、この先新しいポケモンが見つかればこの限りではないけど、他の石に比べると用途はかなり限られており、その需要の低さからトレーナーの中でも、見たこともなければ聞いたことも無いという人もいるかもしれない。そのレベルでマイナーな石となっている。

 

 それならむしろ在庫が余りやすいのでは?と思う人が出てくるだろう。当然の疑問だけど、ここがまた難しいところで、めざめいしはそもそも見つかること自体がほぼ無く、進化石の中でも1番珍しいとされている。そのため店に並ぶ絶対数の時点でかなり少ないのだ。実際に値段を見てもらっても、進化石の中ではひかりのいしや、やみのいしと並んで、1番高く値段設定がされている店が多く、店によってはひかりのいしや、やみのいしより高くしている店もあるほど。

 

 1番希少だからお店に並べるのにもかなりのお金が必要になり、そのくせ頑張って集めても現状この石を使うことができるポケモンが2匹しか存在しないため、手元にたくさんあってもすぐに余らせてしまう。そのようなリスキーなアイテムを果たしてお店側が準備しておくだろうかと聞かれれば、在庫が少ないというのも納得してもらえるだろう。

 

 めざめいしを入手するというのは、意外と難しい。改めてそのことを実感した。

 

「こんな事ならラルトスを捕まえた時点で確保しておくべきだったかなぁ……いやでもお金もなぁ……」

 

 予め買っておくというのも、旅人としての財力を考えるとあまり現実的ではない。さすがに進化先も決めていない時に1個数万の石はなかなか手が出せないよね。

 

(……この地方にも手軽に入れる鉱脈があればいいのに)

 

 シンオウ地方がどれだけ恵まれていたのか。他の地方に行くとそのありがたみが身に染みてわかるね。

 

「あたしが持っていたら譲ってあげても良かったんだけど……さすがにめざめいしは持ってなかとね」

「希少すぎて貰うの躊躇っちゃうけどね……」

「気にしなくてもいいのに……」

 

 地方によってはひとつ4万するところもあると言われるそれを貰うのはさすがに遠慮してしまう。

 

「シンオウ地方だとどうしてたと?」

「シンオウ地方は元々鉱脈が豊富だし、市民でも探検セットがあれば誰でも採掘できたから石に関しては自給自足してる人が多かったね」

「シンオウ人……たくましか」

 

 おかげで採掘に没頭しすぎてトレーナー業を疎かにする人も増えたから問題にもなったけどね……

 

「じゃあフリアも集めてたと?」

「それがボクはあまりやらなかったんだよね」

 

 探検セットそのものはちゃんともらってはいるんだけど、ジュンやコウキ、ヒカリと比べると潜った回数は圧倒的に少なかったりする。というのも、シンオウ地方を旅していた時のパーティに答えがあって、当時のボクのパーティには石を必要とするポケモンが一匹もいなかったのに対して、ヒカリもコウキもジュンも、全員が手持ちに石で進化するポケモンを一匹ずつ持っていた。

 

 確かあの時はコウキがつきのいしを、ジュンとヒカリがひかりのいしをそれぞれ求めていた。けど、あの頃は主にジュンがゲームショップで負けまくっていたせいでみんながみんな揃って金欠に陥っており、そんな状態で進化石なんて買えるわけもなく。

 

 しかも間の悪いことに、節約生活を余儀なくされてきたあたりで、石を必要とするポケモン以外の子たちがどんどん進化を始めてしまい、それに焦ったジュンたちが、ならば自給自足するしかないと一心不乱に採掘しまくったあのあわただしい期間は未だに記憶にしっかりと残っている。

 

 対するボクは先ほども言った通り、石が必要な子なんて一匹もいなかったから完全に高みの見物だ。ジュンにお前も手伝えなんて言われまくったけど、もとはと言えばジュンが後先考えなかったから起きた事だから普通に断った。自業自得である。

 

 とまぁ、ちょっと脱線しちゃったけど、こういう経緯をたどっていたためか、ボクの手持ちに進化石のストックは存在しない。

 

「本当に特徴的な友達だったとね」

「ガラルで出会ったみんなも同じくらい特徴的だけどね」

「……それ、あたしのこと?」

「安心して。少なくともマリィはボクが出会った中ではかなりクセのない方だから……」

「ほっ……それはよかったと」

 

 口調は一番クセが強いけど。という言葉はぐっと飲みこむ。口調のクセなんて性格のクセに比べたらかなり良心的だからね。性格のクセってかなり凄いから……ジュンとか、セイボリーさんとか、ヒカリとか、ビートとか、コウキとか。あとは料理方面だけに限定すれば包丁を逆手に持ち出したユウリも……

 

(……うん、かかわってきた人のほとんどが変人だ)

 

 我ながら変な人と関わり持ちすぎである。

 

「って今はそんなことはよくて……進化石の話に戻るんけど、イーブイに使う予定とかはなかったと?……って、イーブイにめざめいしは使わないっか」

「そうなんだよね~。いや、勿論考えはしたんだけどさ?まねっこによる戦い方が面白かったのと、ラテラルタウンでオニオンさんに勝つ方法がイーブイに任せることしか思いつかなくて……そのままあれよあれよという間にきづいたら……」

「ブラッキーに進化した、と……まぁ、確かに急だったもんね」

 

 正直あのタイミングで進化するとは思っていなかったから、今でもブラッキーでよかったのかなぁと不思議に思うこともあったり……

 

「ブラッ!!」

「キルッ!!」

「うわぁ!?」

「あ、ブラッキー、キルリア。こんにちは」

「ブラ~」

「キル~」

 

 なんて思ったらボールからブラッキーとキルリアが飛び出してきた。驚くボクをよそに頭を撫でるマリィと、気持ちよさそうに目を細めるキルリアとブラッキーに少し解せない気持ちになるものの、その様子が、ブラッキーはこの進化は自分で選んだものだと言ってくれているような気がして少しうれしかった。キルリアもキルリアで、負い目を感じているのか少し不安そうにこちらを見ていた。

 

「もう、前にも言ったかもだけど、ボクは君の意見を尊重する。だから気にしないで?あと、ブラッキーもありがとね。そう言ってくれてうれしいよ」

 

 マリィにさんざん撫でられたのちにボクの元まで来た2匹を精一杯撫でてあげる。

 

「本当に、フリアのポケモンたちってみんなフリアのこと大好きやんね」

「トレーナー冥利に尽きるよ。ボクも、この子たちが大好きだから」

「キルッ!!」

「ブラッ!!」

「ちょちょ、まだお店の中だから!あまりはしゃがないの」

 

 元気に返事をしながら飛び付いてくる2匹を何とかあやしながら、ひとまず満足させてボールに戻す。先ほども言った通りまだお店の中だ。そんなに大きさのあるポケモンではないけど、だからと言って暴れさせていいわけじゃないからね。

 

「さて、次はどうしよっか」

「とりあえず、一応は他の店も回ってみよ?もしかしたらまだめざめいしが残っているお店、あるかも」

「まだ進化石を取り扱ってそうなお店ってまだあるの?」

「調べたところによると……あと2、3軒って所。ここからそんなに遠くないみたいだし、行ってみる価値あると思うと」

「よし、じゃあそこみてまわろっか。付き合ってくれる?」

「今更聞く必要ある?」

「それもそっか」

 

 改めてブラッキーたちとの絆を再確認したところで再びめざめいしを探す店巡りを再開するボクたち。

 

「そういえば、さっきのイーブイのお話。イーブイの可能性ならいつかめざめいしで進化してもおかしくなさそうとね」

「確かに……その場合どうなるんだろ?エスパーとか想像しやすいけど、エスパーはもうエーフィがいるし……」

「あたしはかくとうタイプの子になるんじゃないかと思ってる」

「エルレイドのこと考えたらありそうだけど……その心は?」

「……なんか、波動打ちそう」

「それ何て街角試合……」

「殺意の波動……」

「やめなさい」

 

 くだらない話にどこか心地よさを感じながら、2人で歩く商店街はとても居心地がよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだかこうして2人で過ごすの久しぶりだな」

「そうだね~。昔はほぼ毎日のように顔を合わせてたのに、なんだか不思議な感じ」

 

 ナックルシティにて自由時間ができた私とホップは、身だしなみを整えた後にブティックでばったり出会ったからそのまま一緒に行動をしていた。

 

 私は単純に、この前ここを訪れた時は宝物庫を見たり、ウルガモスとの一件があった後で疲れていたりとで、ゆっくり回ることが出来なかったから、この街の服を見るために来ていたんだけど、ホップは靴がそろそろ痛んできたからという理由で交換するためにお店に来ていた。

 

 ホップがこういうお店に来ることは珍しいなぁと思ったけど、理由を聞いて凄く納得しちゃった。

 

(そろそろ私も買い替えようかなぁ)

 

 その時はフリアに見てもらおう。なんて思いながら無事に靴を選び終えたホップと、一通り服をウィンドショッピングで楽しんだ私は休憩がてら外のベンチで、缶ジュースを飲みながら駄弁っていた。

 

「ブラッシータウンでやんちゃしてた俺たちが、今はちょっとした話題の人……本当に不思議な感覚だぞ」

「……だね」

 

 ホップの言葉につられて近くの大型ディスプレイに視線を向ければ、そこには私たちの姿と名前、そして私たちの戦ってきたジムリーダーとのバトルの中で、どこが一番盛り上がったかのハイライト集、および人気場面ランキングみたいなものが流れていた。

 

 時間とともに流れていくその動画を暫くぼおっと眺めていく。するとランキングはいよいよベスト3になっていき……

 

「あ、私とミロカロスの試合だ」

「おお!ランクインおめでとうだぞ」

「えへへ……」

 

 順位発表とともに流れていく私とミロカロスの戦いについて流れるコメント。やっぱりミロカロス自体が珍しいポケモンということもあってか、その美しさに魅入られた人がとても多かったみたい。

 

 ……なんか、こうやって自分をテレビを通して客観視しちゃうと照れくさいね。

 

「このバトルは後直で見たけどほんとにびっくりしたもんな。まさかユウリのヒンバスがこうなるなんて思わなかったぞ」

「私自身信じられなかったからね。フリアのおかげだよ」

「ほんと、フリアは何でも知ってるよな。素直に尊敬だぞ」

「うん」

 

 オニオンさんとのバトルも、フリアがいなかったら乗り越えられなかった。それだけ私の中でフリアの存在は大きなもので……

 

「でも、この試合が3位って、1位と2位はなんなんだろうな?」

「私は想像できるけどなぁ」

「そうなのか?」

 

 ホップの言葉を聞きながら私は自信を持って画面を見る。私とみんなの声が一緒なら、この次の順位なんてあの2つのバトルしかない。

 

『では2位と1位は同時に紹介しましょう!なんていったってどちらも同じ選手がとってますからね!!さぁ、現状最も人気が高いジムチャレンジ名場面は~……こちらとこちら!!』

 

 テンションの高いナレーターの声が響き渡り、発表されるのは2位がフリアのインテレオンVSポプラさんのマホイップ。1位がフリアのイーブイVSオニオンさんのゲンガーだった。

 

「ほら、やっぱり」

「おお!この2つなら確かに納得だぞ!!」

 

 片方は要塞化したマホイップを急所で一撃で持っていくという圧倒的な火力を見せつけて勝ち。そしてもう一つは進化前のイーブイで縦横無尽に駆け回り、最後はでんこうせっかで通り抜けてからの攻撃という誰も予想しなかった方法で決着。

 

 この2つの試合を合わせてみることによって、火力バトルも奇襲バトルもできるという、フリアの戦い方の幅広さがよく分かるものとなっている。

 

 その幅広さは、ジムリーダーたちの力を持ってしても対策困難と言わしめるほどで、その異質さも相まってこのジムチャレンジ期間で圧倒的な存在感を放っていた。

 

 物凄く強いのにそれに驕らず、物腰が柔らかいことから女性ウケもいいほうであり、この手の人気投票では割と珍しく男女比がほぼ1:1なのも、フリアが幅広く人気な証拠になっている。

 

 今となっては隣にいるのが当たり前で、そんな私の友達がガラルでは時の人となっていて。

 

 自分だって、少しは強くなっているはずなのに、こうしてフリアのバトルを見返してみるとやっぱりまだまだ届かない気がして。

 

「遠いな」

「うん」

 

 ホップの言葉に頷く。

 

 ずっと隣にいるはずなのに、その背中は限りなく遠い。ウルガモスとの戦いで、私を守るように立ってくれた彼の背中を見て、ますます思ったその距離。

 

 けど、()()()()()()()()()()

 

 確かに遠くて、かすかにしか見えないくらい離れている。けど、視界に捉えられてはいる。だから。

 

「絶対に追いつくんだ」

「うん!!」

 

 預かり屋で、第2鉱山で、ウルガモスとの戦いで、ポットデスたちとの戦いで、ジムリーダーとの戦いで、常に私たちの前に立って戦ってくれていた私の大切な人。チャンピオンよりも身近に感じるそのあこがれは、いつしか私の中でどんどん大きなっていて。

 

 トクン。

 

 早くフリアの背中に追いついて、並んで、できることなら、追い抜いてみたい。

 

 トクン。

 

 その時は、背中を合わせてタッグバトルなんてこともしてみたり。

 

 トクン。

 

(なんだろう……これ)

 

 フリアのことを考える度に早くなる鼓動と上がる体温。けど、どこかその感覚が心地よく、同時に無性に体を動かしたくなってくる。

 

「なぁ、ユウリ」

「ねぇ、ホップ」

 

 重なる声。ふと横を見れば、ホップはホップで先程のバトルシーンを見たせいでうずうずしているみたいで。お互いの感情に差はあれど、思っていることは同じ。なら、やることは1つだけ。ちょうど都合よく、目の前にはバトルコート。

 

 トレーナーが目と目を合わせたのなら……

 

「「バトルしよう!!」」

 

 それはバトル開始の合図。

 

「手持ちの数に差があるし、せっかくの休憩時にあまり長く戦うのもあれだから1vs1にするぞ」

「うん。いいよ!」

「では審判は僕がしましょうか」

「「マクワさん!?」」

「ふふふ、いい反応をしますね」

 

 今回のバトルルールを決めていると、どこからか現れたマクワさんが審判役を立候補してくれた。まるでイタズラが成功した子供のように明るい笑顔を浮かべながら急に現れた彼に揃って声を上げてしまい、それがまた面白くて3人で笑ってしまう。程よく力が抜けたところで改めて構える私たち。

 

「こうして戦うのはハロンタウン以来だぞ」

「そうだね。あの頃から較べてどこまで成長したか、見せてあげる!!」

「オレだって!フリアやマリィ、ビートたちと出会ってたくさん強くなったんだ!今度は負けないぞ!!」

 

 ハロンタウンで行われた、私たちがポケモンを貰って直ぐに行われた戦い。戦法のせの字も知らなかったあのころと違って、大きく育った私たちの成長の証。

 

 あのバトルは私が勝った。

 

(今回も、勝つ!!)

 

「行け!!バチンキー!!」

「行って!!ラビフット!!」

 

 お互いが繰り出したポケモンもあの時と同じで、それがどこかあの時のバトルの続きをしているみたいで。

 

(あの日から、お互いどれだけ強くなったのか……楽しみ!!)

 

 早く戦いたくて、そして、この戦いを経てもっと強くなりたくて。そんな思いが繋がったのか。

 

「ラビッ!!」

「ッキーッ!!」

「「「!?」」」

 

 ラビフットとバチンキーが青白く光り出す。もう何度も見た、それでいて何度見ても飽きることの無いその神秘の光。その光が弾けた先に待つのは……

 

「バースッ!!」

「グラァァアッ!!」

 

 火球を携える炎のエースストライカーと、ドラムを猛々しく叩く森の王者。

 

「エースバーン……」

「ゴリランダー……ッ!!」

 

 その姿は、先に進化した同期のインテレオンに負けてたまるかと、対抗心を燃やしながら成った姿にも見えて。

 

「……えへへ。エースバーン、ゴリランダー。あなたたちも私たちと同じ気持ちなんだね」

「……そうだよな。お前たちだって追いつきたいよな。負けてられないよな。勝ちたいよな……あのインテレオンに!!」

「バースッ!!」

「グラァッ!!」

 

 エースバーンたちの声に反応して、他のボールも震えだす。ホップの言う通り、追いつきたいと思っているのはトレーナーだけじゃない。

 

「強くならなきゃ……行くよ、ホップ!!」

「来い!!ユウリ」

「では……始め!!」

 

 大きな背中に追いつくために、マクワさんの合図とともに、エースバーンとゴリランダーが駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




めざめいし

4万円なのはBW2ですね。調べて値段の高さにびっくりしました。
ゲームではトーナメント周回したり、ワットバグをしたりでお金稼ぎ放題ですが、実際にはそんなに甘くないので……
もっとめざめいしの使い道増やしてほしいですね。

かくとうイーブイ

某動画サイトにて想像のイーブイ進化があったのでつい。
個人的にはゴーストのイーブイ出てきてほしいです(ゴースト狂)

名場面

個人的にはこの三つが実際にあったら盛り上がりそうだなと。
ミロカロスに関しては描写してないので何とも言えませんが。

エースバーン、ゴリランダー

インテレオンを追いかけるように進化。
ガラル御三家はみんなぶっ飛んでて強いのでいろいろ書けそうですよね。
二次小説でもどれを主人公の手持ちにするか迷う人が多そうです。




さて、また北海道に戻りますね()
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