本当に感謝です。
遠くから聞こえる強敵の鳴き声。きっとあいつを倒せば、俺たちはまだまだ強くなれる。
「ヘイ!」
「「「「「ヘイ!!」」」」」
もっともっと強くなる。なりたい。ならなきゃいけない。俺たち6匹は、もっともっと上を目指さないといけない。
「ヘイ……」
思い出されるのはたくさんの仲間たちと遊んでいた俺たちを突如襲ってきた謎のポケモン。いや、ポケモンと言っていいのかすらわからない謎の生き物。ポケモンのようでポケモンではないような、それでいて自分たちとかなり近いように感じるその存在は、ある日ひらひらとこちらに向かって漂うに飛んできた。
自分たちよりもほんの少し小さい体に、風に流されてしまいそうなほど軽い、ぱっと見どうしても弱そうなその見た目。新しくここに住み着いたポケモンなのだろうか。そう思いそっと俺たちの仲間の1匹が近づいた時だった。
「スラッ━━━━!!」
「ヘイッ!?」
その謎の浮遊ポケモンは唐突に仲間の1人を攻撃した。ただのせいなるつるぎ。けど、その威力は圧倒的で、攻撃を受けた仲間は一瞬で壁に叩きつけられて意識を失った。
攻撃をされた。
その事を自覚して、戦闘態勢を取った時には既に全員倒されてしまっていた。圧倒的な実力差。一瞬にして俺たちを倒したそのポケモンは、まるで何事もなかったかのようにどこかにいってしまった。その姿は、俺たちのことをその辺の石ころ同然にしか見ていないようで、それがすごく悔しくて。
あいつのせいでまともに戦えなくなった仲間たちや、瀕死になってしまったため体が小さくなり、しばらく目覚めることが出来なくなった仲間もたくさんいた。
このままじゃあ彼らが報われない。
いつか絶対に乗り越えてやり返す。
その事を胸に誓って俺たちは特訓を始めた。けど、いろんな奴と戦えば戦えば闘う程、自分たちの弱さというのはどんどん浮き彫りになってしまって。同じ場所に住んでいる、最近なぜか気性が荒くなって暴れ始めたイワパレスにすら勝てない始末。
こんなものじゃまだまだ足りない。
あいつを乗り越えるためには、もっともっと強くならなきゃいけない。
今日もまた、遠くから聞こえる最初の壁の大きな声。
今度こそあいつを越え、俺たちは最初の一歩を踏み出さなきゃいけない。
俺たち6匹の、下剋上の旅はまだまだ始まっていないのだから……
☆
「ヘイ!!」
「「「「「ヘイ!!」」」」」
大きな掛け声とともに走り抜けるタイレーツ。その走りに一切の迷いはなく、上で待ち構えているであろうイワパレスとイシズマイの軍団に真正面から突撃を行っていた。
「追いかけてみよう!」
ユウリの言葉に頷いて全員で梯子に走っていく。構造上どうしても一人ずつしか登れないためどうしても時間がかかってしまい、その間にタイレーツとの距離がどんどん離れていくのをもどかしく感じながら、とにかく急いで湯けむり小路への通路を駆けだす。その間に聞こえてくる何かを殴るような衝撃音。それが、すでにタイレーツが闘っていることの証明になっており、その様子を少しでも早く知るために、ボクたちの足はさらに速度を上げていった。そしてようやく少し開けた場所に辿り着いたボクたちの視線に映ったもの。それは……
「すっごい数……これは……やばかね」
「こんなにイシズマイが集まっているのは初めて見ましたよ」
1匹の大きなイワパレスを守るようにびっしりと並んだイシズマイの群れ。クララさんから話は聞いていたけど、その想像よりもはるかに多いその数に思わず足が止まってしまう。そしてさらに気になることが1つ。
「あのイワパレス、少し色が……」
「赤い……?」
ボクの言葉にユウリが続けたように、イシズマイたちの中心にいる、マクワさんが親分と言っていた個体のイワパレスが、瞳と体をほんのりと赤く光らせながらたたずんでいた。その姿からはとても温厚といった様子は見受けられず、むしろ近づくものすべてをなぎ倒すといった、重圧感を感じさせてくる。
(あの光、少量のダイマックスエネルギーを纏っているからああなっているのかな……?)
ダイマックスできるほどではないにしろ、確実に何かしらの力が蓄えられているように見えるその姿は、暴れだした原因として見るには十分な違和感となっている。あの光をイワパレスから取り除けば、もしかしたらいつもの温厚な姿に戻るかもしれない。
(さて、問題はあの光をどうやって発散させるかだけど……)
「ヘーイ!!」
「「「「「ヘーイ!!」」」」」
どうやってイワパレスを止めるか考えていた時に聞こえるタイレーツの叫び声。視線をそちらに向ければ、イシズマイの海を一列に並ぶことによって、突撃力の上がった陣形で海を割るかのように突き進むタイレーツの姿。イシズマイの群れを次々と弾き飛ばすその様は、海神が海を割って進んだ話を彷彿とさせるようで、思わず見とれてしまった。
そのままイワパレスの親分と突撃するタイレーツは、6匹の立ち位置を巧みに操ることによって敵の攻撃をいなし、順番に突撃して拳を叩きつけてじわじわと追い詰め始めていく。
「凄い……」
「リーダーの指示が的確だからうまく戦えているのでしょう。しかし……」
確かにイワパレスをじわじわ攻撃することはできているが、このバトルは1対1ではない。タイレーツがこじ開けた道は徐々に元に戻っていき、イワパレスの指示の下、徐々にイシズマイの群れがタイレーツに向かって集まっていく。
「このままでは間違いなくタイレーツは落ちます。さて、どうしますか?」
マクワさんから質問。それはこれからあのタイレーツを助けるかどうかの意。
「そんなもの……答えなんて一つしかないでしょ」
腰に止めてあるボールを右手に構えながら準備をする。同時にボクからの敵意を敏感に感じ取ったイシズマイたちが、タイレーツから遠い個体から順番にこちらに視線を向けてくる。
「タイレーツを援護して、イワパレスを鎮めます!!」
ボクの言葉に笑顔で頷いたマクワさんが隣に並び、次いでユウリ、ホップ、マリィと順番に構えてくれる。
ここでイワパレスを放置したところで、完全に力がイワパレスに定着しているわけじゃないから時間が解決してくれる可能性は確かに高いけど、あのタイレーツの戦いを見させられて見過ごすのはなんか違う。
「私も、あの子たちを助けたい!」
「ま、あたしはみんなに付き合うだけだけど」
「俺もやるぞ!!」
あのタイレーツの動きに皆も何か感じるところがあったみたいで、気合を入れ始める。
「クララさんも、一緒にがんばるぞ!!」
「ギクゥ!?」
ホップの言葉に反応するのは、いまだに後ろの方にいてこそこそしていたクララさん。未だにボールを構えていないところを見るに、クララさんはそこまでこの戦いに対して積極的ではないみたいだけど……
(この戦い自体が、本来する必要のないものだもんね。別についてこないのは不自然じゃないから仕方ない。だから無理強いはそんなにしたくはないんだけど……)
けど、ホップとしては一緒に戦ってほしいみたいで、輝かんばかりの笑顔でクララさんを見つめていた。
「チッ、この軍団の相手を適当に押し付けて、こっそり通り抜け駆けしようと思っていたのにィ……」
「何かあったのか?」
「ううん!何もないよォホップきゅん!うちもしっかり援護するぞォ!!」
何か聞こえたような気がしなくもないけど、クララさんの発言を気にする時間ももったいないので前を向いてポケモンを出そうとする。
「待ってください」
タイレーツに倣ってこのイシズマイの群れを割ろうと、ポケモンを繰り出そうとしたときにつかまれる腕。その腕をつかむ手の主を見れば、サングラスに人差し指を駆けながらボールを構えるマクワさん。一緒に戦うことに賛成をしながらも、ボクの腕をつかむその行動に疑問を持つ。少し抗議的な目でマクワさんを見ると、ボクの頭をぽんぽんと叩きながら前に歩き出す。
「イシズマイとの戦いはあくまで前哨戦です。僕たちの目的はあくまでもイワパレスの鎮静。こちらに総力をつぎ込んでしまうのは愚策でしかないでしょう?フリアさん、ユウリさん、あなた方がイワパレスを止めるための主戦力です。行きなさい、イシヘンジン!」
「インテレオンにミロカロスを仲間にしているフリアとユウリなら適任だもんな!!よし、道を作るのは任せろ!!行くぞアーマーガア!!」
「うちも、この子とのバトルの経験値を少し積んでおきたいし、このバトルは願ってもないものやんね!!初陣頑張ると!!ゾロアーク!!」
ボクたちの前に並ぶ3匹のポケモンたち。アーマーガアとイシヘンジンと呼ばれたポケモンが前に出て、その少し後ろにゾロアークが構えている状態。イシヘンジンは初めて見たけど、アーマーガアと並んでいるところを見るあたり、防御面に自信のあるポケモンと見ていいのだろうか。
「……仕方ないなァ。楽して先に進みたかったけどォ……うちの毒で蝕みまくってあげるから覚悟しててねェ!!ドラピオン、ゴー!!」
次いで現れるのは、自慢の尻尾を振り回しながら現れるばけさそりポケモンのドラピオン。クララさんのセリフからして、彼女もひとつのタイプのエキスパート。特にどくタイプを専門家にしているといったところだろうか。
(どくタイプ……珍しいなぁ)
シンオウ地方でもホウエン地方でも聞いたことの無いタイプ統一に少し興味を惹かれてしまうけど、今は深堀している暇はないのでとりあえず戦闘に集中する。
「僕たちが道を切り開くので、その間にタイレーツたちの下へ!」
マクワさんの言葉と同時に、こちらに津波のように押し寄せてくるイシズマイの群れ。その押し寄せてくるスピードがあまりにも速く、一瞬怯んでしまうものの、マクワさんとイシヘンジンは真正面から受けて立つ。
「特殊面はあまり得意ではありませんが、イシズマイは物理方面のポケモン。ならば、こうかばつぐんもとれるイシヘンジンの独壇場ですよ。『がんせきふうじ』です!」
れんぞくぎりを構えたイシズマイの大群が押し寄せてくる中、冷静に構えたイシヘンジンが上空から大量の岩石を落として、その攻撃群を全て受け止める。突如目の前に壁が現れたことによってつっかえてしまい、勢いを殺されたイシズマイたちは、次々とがんせきふうじの壁に突き刺さり、玉突き事故のようにどんどんぶつかっている。
タイレーツに突破されたことによって警戒度が上がっているためか、その時よりもしっかりと力を入れて踏ん張っているため、タイレーツの時よりもより強力な攻撃をしないと、道を作ることは難しいだろうけど、この様子ならその条件もクリアできそうだ。
「意外と力が……いえ、数が多いですね。イシヘンジン、もっと『がんせきふうじ』を行い壁の補強を!!」
「シジィィィ!!」
しかし、勿論一筋縄ではいかない。数が多いせいで少しずつ押されるその壁を、マクワさんも負けじと対抗して更に岩を追加することによって対抗していく。
「さすがいわタイプの専門家だぞ!こうなったら俺もしっかりと活躍しないとな!!アーマーガア行くぞ!『はがねのつばさ』だ!!」
積まれた岩とイシズマイたちの突撃が綺麗に釣り合い、岩の動きがぴたりと止まった瞬間を狙いすまい、ホップのアーマーガアが、その自慢の両翼を白く輝かせながら岩の山に突っ込む。激しい破壊音を鳴らしながら粉々に砕け散る岩の破片は礫となってイシズマイたちへと降りそそぎ、怯んだところに岩を壊したままの勢いを維持したアーマーガアが、動きを止めたイシズマイたちをも思いっきり吹き飛ばし、元居た場所まで押し返した。
まさかの突撃且つ、はがねタイプの技という、こちらもイシズマイにとってこうかばつぐんとなる攻撃を受けてしまったので、かなりの大ダメージを受けることとなったイシズマイたち。しかし、イシズマイもいわタイプのポケモンによくみられる、物理方面に対する高い耐久力により何とか耐えきって、態勢を立て直して再びこちらに視線を向けてくる。
「いいアーマーガアですね。素晴らしい一撃でしたよ」
「サンキューだぞ!けど、流石に硬いな……今ので何体か倒せる寸法だったんだけど……」
「いえ、十分ダメージは入ってます。この調子なら道を作るくらいならすぐにできるでしょう」
思ったほど数が削れていないことに歯噛みするホップだけど、すかさずフォローを入れるマクワさん。その言葉にほっとしたホップがさらに気合を入れて、今まさに再び突撃しようとしてくるイシズマイたちに視線を向ける。
程なくしてイシズマイたちが2回目の突撃を敢行し、その突撃に対して再び2人が迎撃をしようとして……
『ズシィッ!?!?』
イシズマイたちが一斉にその足を止めてしまう。何があったのかと思い、イシズマイたちの様子を見ると、イシズマイたちの頭から紫色の泡のようなものが浮かび上がっては消えていく。
(この現象……つい最近見かけたばかりだ……もしかして!?)
イシズマイたちの足元を見かければ、そこにあるのは紫色に輝く針の塊。
「あららァ?苦しそうにしちゃって、気の毒?目に毒?何の毒?目の前にいる色男さんたちに目を奪われるのは結構だけどォ、うちの毒を警戒しないのは流石になめすぎてないかなァ???」
(ポプラさんとのバトルでも見たどくびし……凄い、仕掛けている瞬間が一切見えなかった……)
視線がイシズマイたちに固定されているから味方の動きまで警戒していなかった、というのはあるものの、それにしたって物凄い手際の良さだ。さすがはエキスパート。自分の分野のタイプに関しては扱いなれているといったところか。
「さあさあァ、マリィせんぱい!やっちゃってェ!」
「う、うん!!いくとよゾロアーク!『あくのはどう』!!」
どくびしによって完全にパニックに陥り、一時的に連携が取れなくなったイシズマイたちに対してクララさんがマリィの肩につかまって追撃を催促する。それに対して戸惑いながらも、確かな攻撃チャンスを確認したマリィがゾロアークに攻撃を指示。ゾロアークから放たれる漆黒の波動が、毒によってあたふたしているイシズマイたちに突き刺さり、タイレーツがこじ開けた時と同じように綺麗な道ができた。あくのはどうの威力がかなり高かったこともあり、投げられたどくびしたちも綺麗に吹き飛ばされて、この道を走る分には自分たちに牙をむくことはないだろう。つまり……
「今です!!」
「「ッ!!」」
マクワさんの合図とともに走り出すボクとユウリ。イシズマイたちの壁を乗り越えるのは今この時しかない。しかし、イシズマイたちもそれをさせまいと、毒で重たい体を何とか動かして空いた道を塞ごうとする。その意思が以外にも強固で、ボクたちがイワパレスに辿り着くのがほんの少しだけ間に合わない。
「アーマーガア!!羽ばたくんだ!!」
(ホップ!!ナイスすぎる!!)
そんなギリギリの勝負をしているところに後ろから吹き抜ける強烈な追い風。技のおいかぜとは違うため一時的なものでしかないけど、ボクたちの背中を押してくれるその風は、ほんの少しだけ足りないそのわずかな時間を確かに埋めてくれた。
「「セーフッ!!」」
おかげでイシズマイたちが道を塞いだと同時に通り抜けることに成功した。
「マホイップ!!」
「ストリンダー!!」
更に通り抜けたと同時にその場にそれぞれポケモンを1匹呼び出して、後ろから迫ってくるであろうイシズマイたちの足止めをお願いする。これからイワパレスと戦うために、あまりこちらの方を確認する余裕がないので、マホイップとストリンダーには指示がない状態で戦ってもらうことになってしまうけど、2匹ともそのことは了承してくれているし、倒すわけではなく、あくまで足止めをしてもらうだけなのでおそらく何とかなるはずだ。
さて、ここからが本番。
「タイレーツ!君たちの援護を……ッ!?キルリア!!『サイコキネシス』!!ユウリも早くポケモンを!!」
「キルッ!?」
「う、うん!!出てきてミロカロス!!」
援護をするためにインテレオンを呼び出そうとした瞬間に嫌な予感がしたので、急遽手持ちを入れ替えてキルリアを呼び出し、サイコキネシスの壁を張る。その嫌な予感は見事的中し、キルリアが急いで構えたサイコキネシスの壁に飛んできたのは、イワパレスがぶん投げてきたステルスロック。鋭くとがっているものすごい数の細かい岩の刃は、キルリアのサイコキネシスにぶつかると同時にボクらの周りに飛び散り、ある程度飛び散ったところでその姿がまるで空気に溶け込むかのように姿を消していく。
「だ、大丈夫!?今の岩って……?」
「ステルスロック……いやらしいことをしてくれる……」
「ステルスロック……?」
「ポケモンを呼び出した瞬間に、いわタイプの攻撃をしてくる厄介なフィールドを作る技だよ……ごめん、インテレオン!!」
ユウリへと説明をしながらインテレオンを呼び出すボク。ステルスロックの説明をするなら実際に目に見てもらった方がいいだろう。
「レオ!!……ッ!?」
「インテレオンが出た瞬間にダメージ受けてる!?」
元気よく飛び出した瞬間岩の刃が突き刺さり始め、少量ではあるもののしっかりとダメージを受けてしまうインテレオン。その姿を見てユウリが驚きの表情を浮かべながら、同時にあらかじめミロカロスを場に出していたことにほっとする。
「フリアが早くポケモンをって伝えてくれたのは、こういう事だったんだね」
「ステルスロックは技で除去することはできるんだけど、残念ながら岩の数が多すぎてそんなことをする暇はあまりないし、ちゃんと効果のある技を使って除去しないと一定時間経つと戻ってきちゃうからね」
「ポケモンを繰り出すたびにダメージを受けてしまう……そんな技もあるんだね……」
「それにこの技、タイプ相性を加味したダメージを受けちゃうから気を付けてね。エースバーンやアブリボンのように、いわタイプが弱点のポケモンは痛いじゃすまないダメージを受けることになっちゃうから……」
「……それってつまり、できる限り今この場にいる3匹で頑張ってイワパレスを倒そうってことだよね」
「そうなるね」
勿論、場に出した瞬間倒されるというわけではないから、インテレオンの時のようにダメージ覚悟で呼び出すというのもありだけど……できればあまりとりたくない手法だ。インテレオンを呼んだのは、インテレオンがいないとそもそもこちらの火力が足りない可能性があるからだしね。
ステルスロックを避けることもまず難しいだろう。普通に戦う分なら、技で押しのけたりすればいいだけだし、ステルスの名前通り空気に溶け込んでいると言っても、しっかりと目を凝らせば透明の岩が浮かんでいることを確認することは難しくはない。けど、この技はポケモンを呼び出した瞬間という一番無防備な瞬間を狙ってくるため、どうしても避けることが難しい。新たに呼び出す場合は一工夫しないと手痛いダメージを貰うことになるだろう。
「「「「「「ヘイッ!?」」」」」」
ステルスロックの観察が終わったところに割り込んできた6つの悲鳴。前に視線を向ければ、何かしらの技を受けて飛ばされてきたタイレーツの姿が目に入る。
「タイレーツ!!」
「大丈夫!?」
その姿をみて、ユウリがすぐに駆けつくてきずぐすりを振りかける。そんなユウリの姿に何か思うところがあるのか、初対面の状態なのに特に警戒することなく治療を受けるタイレーツ。この間に攻撃される可能性も考慮してボクは前に出て警戒。しかし、意外にもイワパレス側も特に攻撃をすることはなく、自分の周りにイシズマイを呼び込んでいた。恐らく、この間に攻撃をすることはあきらめ、防御を固めるのに集中するという事だろう。
(……正直攻めてくれた方が楽だった)
キルリアで受け流しながらインテレオンで撃ち落とせるため、攻撃してくれた方が楽だったけど、あまりぜいたくを言うのもよくない。これはこれでタイレーツをしっかりと治せるとプラスに取ろう。
「はい、もう大丈夫だよ。ここからは私たちも手伝うからがんばろ!タイレーツ!!」
「ヘイ……」
ユウリの言葉にヘイチョーが小さい声で答えた。その声を聴いてもう大丈夫とうなずいたユウリが、ミロカロスを伴って前に出てボクの横に並び立つ。
「……ヘイ!!」
「「「「「ヘイ!!」」」」」
そんなユウリの動きについてくるように、ボクたちの誰よりも前に出て、再び陣形を整えるタイレーツ。
「ヘイ!!」
「「「「「へヘイ!!」」」」」
「うん!タイレーツ、頼りにしてるからね!!」
ユウリとタイレーツの言葉を合図に、再びイワパレスとの激闘が始まる。
?????
タイレーツを襲撃した存在。
せいなるつるぎを憶えているらしい。
クララ
基本的に黒いところのあるキャラなのでクセ強く。
この作品の初期セイボリーさんと同じく、最初から押し付けって抜け駆けするためにゴマすりしていたところもあります。
どくタイプ
かなり珍しいですよね。
使い手は確かに少ないので、クララさんの競争相手が少なそうで楽にジムリーダーになれそうだから。という理由は割と理にかなっていたりします。
ガラルのテンション的に、どくタイプの戦い方自体があまりあってなさそうですし、少なくとも、ガラルでは使い手はこれからもあまり増えなさそうですよね。
ステルスロック
恐らくいわタイプの技の中でも1、2位を争うレベルで強い技。
リアルでもいろいろ悪さできそうですよね。
ついに週刊ランキングでも確認できました。
評価、UAこちらもありがとうございます。
並びに誤字報告も大変助かっています。