【完結】ポケットモンスター 約束のためにもう一度   作:犬鼬

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94話

「お願い!インテレオン!!」

 

 モスノウが倒されたボクが次に繰り出すポケモンはインテレオン。相手がつららおとししかできないのであれば、やはりこおりをいまひとつで受けられるポケモンの方がいいだろうという判断からの選出だ。

 

 マホイップのとけるで受けきるという考えももちろん頭をよぎってはいたんだけど、モスノウとの戦いを見て、やたらめったら氷柱を投げたり落としたりしてくる今のヒヒダルマに対して、果たしてそんな時間なんてあるか?と思ってしまった。もちろんとけるを積み切ることが出来るのなら、つららおとしという物理技しか使わない相手に非常に有利を取れるのは間違いないんだけどね。

 

 ボクのモスノウがこごえるかぜを憶えていなかったため、ヒヒダルマの機動力を落とす手段がなかったのも痛い所だ。けど、アクロバットがなかったらメロンさんのモスノウを落とせなかったし、ヒヒダルマの攻撃をかいくぐることもできなかっただろう。技選択の難しい所だ。

 

「インテレオン……速さで押し切るといったところかい?」

「受けられる火力でもないですからね」

「残念だ。マホイップの防御を貫けるかどうか……今度のトーナメントで当たるかもしれいないポプラさんと戦う前の確認とかしてみたかったのだけどねぇ」

「……そのセリフ聞いてますますインテレオンでよかったと確信しましたよ」

 

 このメロンさんの言いようだと間違いなくなんらかの対策を取っているように聞こえる。ごりむちゅうの効果によって一つの技しか使えないというのは変わらないけど、逆に言えば()()()()使()()()()()()()()()()()()という事だ。

 

 その証拠がボクのモスノウのアクロバットを防いだ時に手に持っていたつらら。

 

 つららおとししか使えないならつららおとしの使い方を工夫すればいい。あばれるやげきりん、ころがるといった、同じ技を使い続けないといけないという攻撃は、基本的に怒りや回転といった自分ではどうしようもないものに身を任せることになってしまうため、そもそも技をうまく操ることが難しく、また、ポケモン側から他の指示を拒否されてしまうため、違う技を指示することは勿論、ボールに戻したり、ダイマックス化をさせることすらできなくなってしまう。無理やりボールに戻そうとしてもリターンレーザーが跳ね返されてしまうからね。

 

 けど、こだわっている場合はその限りじゃない。

 

 こだわっているポケモンに対しては普通にボールに戻すこともできるし、ダイマックス化してあげることも可能だ。ダイナックスしてしまうとこだわりの効果は消えてしまうから火力は想像よりも出なかったりするんだけど、他の技が一時的に使えるようになると考えたら十分な奇襲性はあるしね。

 

 あばれるやげきりんと違って理性を失ってなかったり、ころがるのように自分の好きなように技の調整ができないわけじゃないというのが大きな理由だろう。そして、特性によってこだわりを強制されている個体が、あばれるやげきりんと違うその特色を生かさないわけがない。だったら、下手に受けに回ってしまうよりかは、ちゃんと向き合って殴り合った方がむしろ相手を突破することが出来る可能性が高いはずだ。

 

(モスノウが証明してくれたしね。本当に助かった)

 

 つららの側面を反射しながら近づいて、少なくないダメージを与えたモスノウのあの行動。あれがヒヒダルマに対して逃げずに向き合ってもまだなんとかなることの証明になっている。それをモスノウより素早い……いや、何なら全ポケモンを見ても素早い方に分類されるインテレオンがちゃんとやればかなりうまくいくのではないだろうか。幸い、ハイスピードバトルはシンオウ地方を冒険していた時に、戦いが長引けば長引くほどどんどん速くなっていくあの子とともに戦っていたおかげで割と得意な方ではあると自負している。オニオンさんの時もスピードバトルに競り勝っていたし、今回もいけるはずだ。

 

「行くよインテレオン!!」

「レオッ!!」

 

 人差し指に中指を巻きつけながら答えるインテレオンに頷きながら戦闘準備。

 

「じゃあお手並み拝見と行こうか。ヒヒダルマ、『つららおとし』を連射しな!」

「ルマァッ!!」

 

 ヒヒダルマが声を上げながら氷の雨が横なぎに襲ってくる。モスノウにしてきたものよりもさらに物量の上がっているその攻撃は、ぱっと見避けることなんてできなさそうで。

 

「インテレオン、『ねらいうち』」

「レオ……」

 

 けどインテレオンにとって、それは脅威ではない。

 

 目を細めながら、指先から一つの小さな水の弾を高速で打ち出す。その弾はまず先頭のつららの側面を打ち、他のつららの側面に向かって跳弾していく。この動き自体はポプラさんとの戦いでキョダイダンエンを弾いたときに見せたそれと一緒だ。だけど、今回はねらいうちの跳弾ともう一つ別の現象が起きている。それは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ということ。最初にねらいうちが当たったつららが他のつららの進行を邪魔し、邪魔されたつららが更に他のつららの進行を阻止するという連鎖反応が起きていた。水と氷。氷と氷。2つの跳弾が激しい音を奏でながらどんどん連鎖していき、その結果……

 

「……ねらいうち一発で全部のつららをそらせやがったかい」

 

 インテレオンはその場から一切動いていないのに、つららが全てインテレオンをよけて着弾する。そのあまりにも人間……いや、ポケモン離れした技術にメロンさんも舌を巻く。そんなトンデモ技術を見せてくれた張本人は、人差し指にそっと息を吹きかけて余裕の表情。ポプラさんの時と違い、数が圧倒的に多い弾幕が相手でも、こんなの朝飯前だと言わんばかりのその行動に思わずボクも笑みがこぼれてしまう。

 

「予想以上の動き……いけるよインテレオン!!」

「レオ」

 

 当然だと言わんばかりに応えるインテレオンにますます頼もしさを感じながら前を見る。

 

「遠距離は分が悪いかい。なら近接といこうかね。ヒヒダルマ!」

「ルマァッ!!」

 

 地面を殴り、雄たけびを上げながらヒヒダルマが突進してく。更には、地面を殴ると同時に空中につららが次々と具現化していき、走って来るヒヒダルマに合わせてどんどん飛んでくる。

 

 ヒヒダルマから直接投げられるものに加えて、空からも降りそそいでくるつららの雨に一瞬だけインテレオンの体が強張った。

 

「落ち着いて。上からのつららは降ってくる場所が読みやすいから回避!前から飛んでくるものは『ねらいうち』でそらして!!」

「レオッ!」

 

 その緊張を読み取ったボクがすかさず指示。ボクの声を聞いて落ち着きを取り戻し。一つ頷きを返してくれたインテレオンが一瞬だけ上を見て生成されているつららを確認。そこから落下してくる場所をすぐさま計算し、目線を前に固定する。自分に向かって突っ走ってくるヒヒダルマと真正面から飛んでくるつららをしっかりと視界に収めながら、人差し指は正確に飛んでくるつららに向けられており、正確無比な射撃にて今度は自分に当たりそうなものだけを打ち抜いて射線をそらせ、その間にも滑らかに足を動かして降りそそぐつららも避けていく。

 

 体が細く、柔軟な動きができるインテレオンならではのその妙技は、しかし、よけることとねらいうちでつららをそらすことに集中しないと難しいため、ヒヒダルマとの距離は確実に縮まっていく。

 

「そのまま突き刺してやりな!!」

 

 インテレオンの目の前にやってきたヒヒダルマが、両手に構えたつららを振りかぶって直接攻撃を仕掛けてくる。もはやつららおとしではないけど、だからと言ってそんなことに突っ込んでいる時間なんて一切ない。

 

「インテレオン!!『アクアブレイク』!!」

 

 氷の凶器をもって襲い掛かってくるヒヒダルマに対して、こちらは両手と尻尾に水の刃を出現させて立ち向かう。逆手に構えた氷のとげを上から突き刺すように振るってきたその腕を、体を回転させて遠心力の乗った一撃にてヒヒダルマの体を右から叩くことで少しだけ軌道を左に逸らす。攻撃を逸らせつつこちらのアクアブレイクを更に叩きつけるために、ヒヒダルマがずれた方向とは逆方向へ体を運び、両手の水を叩きつけようとして……

 

「頭下げて!!」

「ッ!?」

 

 ヒヒダルマの体がずれたことによってインテレオンへの射線が通ったつららが真っすぐ飛んでくるのが見えため慌てて回避を指示。インテレオンのとさかを掠るように飛んでいくつららに思わず冷や汗が流れる。その間に態勢を立て直したヒヒダルマが、今度は横になぐように腕を振るう。とっさの回避行動によって逆に体制の悪くなったインテレオンは、せめて直撃を避けるために、両手と尻尾の3つのアクアブレイクをアスタリスク状に構えて受け止める。が。

 

「インテレオンは力はあまりないだろう?」

 

 メロンさんの言葉を証明するかのように、ヒヒダルマの攻撃を受け止められなかったインテレオンが勢いよく後ろに吹き飛ばされる。やはり力勝負では特性込みでとんでもなく強化されているヒヒダルマに勝つのは不可能だ。この先何回打ち合っても同じように弾かれるだろう。けど、むしろ今はこの状況の方がむしろ嬉しい。

 

「自分から後ろに飛んで距離を取ったかい……『つららおとし』!!」

「インテレオン!『ねらいうち』!!」

 

 想像よりも大きく後ろに飛んでいくインテレオンに、すぐに原因を突き止めたメロンさん。距離を離せばインテレオン有利になるというのはわかっているため、その隙を与えないためにすぐさま追撃の指示をするものの、ここまで距離が開けばインテレオンの得意舞台。再び飛んでくるつららを、今度はかなり余裕をもってねらいうちで跳弾させ、すべて逸らしていく。メロンさんが指示したつららおとしによって生まれた氷が、飛んでくるのではなく、落ちてくる量の方が多かったのもそらせやすかった理由だろう。

 

 直接攻撃する余裕が生まれたので、今度はヒヒダルマめがけて一発。急所を狙うべく狙いすました一撃が音速の速さで飛んでいく。

 

 ヒヒダルマのヘッドショットを狙ったその一撃は、しかし、ヒヒダルマの両手にあったつららによって弾かれてしまう。

 

(インテレオンのねらいうちを正確に返すなんて……なんて反射神経……)

 

「そんなにのんびりしてていいのかい?」

「え?」

 

 ヒヒダルマの身体能力の高さに舌を巻いているときにかけられるメロンさんの声。どういうことかと首をかしげているときに、ふと耳に何かの音が聞こえてくる。

 

 まるで何かが小さく泣いているかのようなか細い音。

 

 インテレオンと一緒に何の音かと疑問に思い、最大限警戒心を引き上げながら身構えていく。

 

 その音は、はっきりと耳に入ってくるまで大きくなり……

 

「この音……まさか……ッ!?避けて!!」

 

 気づいたときにはもう遅く、先ほどヒヒダルマが弾いていたインテレオンのねらいうちが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「レオッ!?」

「インテレオン!!」

 

 まさかの反撃に回避ができずにインテレオンに技が当たる。いまひとつの技とはいえ、自分の自慢の技が帰ってきたということに、心体共に少なくないダメージを受けてしまう。

 

「あの子の戦法を見て思いついたんだけど……なかなかどうして面白いじゃないか。癖になりそうだよ。あんたのおかげだね」

「それは光栄なんですけど、ボクとのバトル中に思いついて欲しくなかったですね!!」

 

 メロンさんがやったことは、マクワさんがステルスロックの岩でラスターカノンを跳弾させていたことの氷版。むしろステルスロックと違ってつららおとし自体がとんでもない火力となって襲い掛かってきているため、総合火力だけでいえば完全にこちらの方が強い。

 

「インテレオン!!逆につららの反射を利用して『ねらいうち』!!」

「ヒヒダルマ!回りな!!」

 

 ならばこちらにも利用させてもらおうとねらいうちを行うものの、今度はヒヒダルマ自身がつららを構えながら回転することによって、飛んでくるねらいうちを弾き、まるで逆再生するかのように放ったねらいうちが帰って来る。

 

 ヒヒダルマの近接での動体視力の良さと、上空から落としてくるつららの精度の高さのせいで、こちらのねらいうちが全て跳ね返されてしまう。しかも更にやばいのが、インテレオンが避けた、反射されたねらいうちの球でさえ再び跳弾をして帰って来るという事。

 

 これではインテレオン自慢の狙撃能力が機能しない。

 

「随分と爽快な景色だねぇ。柄にもなく、この技術に名前をつけてみたい気分だよ、マクワやあんたがこういった戦いをしていくのも理解できるよ」

「それはよかったですねッ!!」

 

 のんきな会話はしているけど戦場は今も激しく動いており、降りそそぐつららと、自分に帰ってきているねらいうちの弾を避けるのにひたすら苦戦するインテレオン。唯一の幸いとして、ヒヒダルマが防御に専念するためなのか、ずっと回転していて攻撃する空気を感じないというのがあるけど、その代わりに落ちてくるつららと、飛んでくるつららの数がどんどん増えているため安心なんて全然できない。

 

(近接は勝てない。かといってこのままだとねらいうちもあたらない……ヒヒダルマのあの回転を止めないといけないのにそのためには火力が……)

 

 ねらいうちの威力が低いわけではない。しかし、ねらいうちは力業ではなく、相手の隙と弱点を正確に射貫く技術による攻撃だ。こういった力で押しつぶしてくるタイプの攻撃に対しては、いなすことは得意でも押し返したり封じたりすることは苦手だったりする。

 

(せめて体制を崩せるくらいの破壊力があれば……)

 

 しかしインテレオンにはそういった技はなくって、ヒヒダルマを崩せるだけのものは……

 

(……いや、ある!ヒヒダルマを崩せる火力が!!)

 

「インテレオン!!」

「……レオッ!!」

 

 インテレオンの名前を呼び、目を合わせて自分の考えを伝える。ボクの意思を受け取ったインテレオンは、しっかりとうなずいてくれた。そのことが嬉しくて、頼もしくて。

 

「構えて!!」

 

 やる気に満ちた表情を浮かべながら2人で前を向き、インテレオンが中指を人差し指に絡めるいつもの構えを取る。

 

「さて、次はどんなトンデモ技で打破してくるかね……」

 

 メロンさんの声にも反応できないくらい集中しながら、戦況をじっと見つめる。

 

 反射してくるねらいうちと落ちてくるつらら。その2つをしっかりとみて、タイミングをインテレオンに伝える。残念ながら、前から飛んでくるつららに関してはボクが見る余裕が存在しないので、インテレオンだけのちからに頼ることになるけど、そこを理解してくれているためちゃんと避けてくれている。攻撃の嵐の中、舞を踊るように紙一重に交わしていくインテレオンに感謝の意を送りながら、一秒でも早く状況を打破するためにタイミングを計る。

 

 そんな焦る状況にて耐えること数十秒。

 

「……来た!!インテレオン!!『ねらいうち』!!」

 

 反射していたねらいうちの弾が、落ちてくるつららの先端に当たって、つららが縦回転を始めた。そのつららがゆっくりと落ちていき、インテレオンとヒヒダルマのちょうどど真ん中に落ちてきた瞬間にねらいうちを指示する。

 

 インテレオンの指先から放たれた水の弾丸は、落ちてきたつららの先端がヒヒダルマの方を向いた瞬間につららに着弾して爆ぜ、()()()()()()()()()()()()()

 

(ヒヒダルマの態勢を崩す火力ならいくらでもある!!この落ちてくるつらら全部がそうだ!!)

 

 相手がボクのねらいうちを利用するなら、こちらも相手のつららおとしを利用させてもらう。ねらいうちによって弾かれたつららおとしの氷がヒヒダルマの足元に着弾し、ごりむちゅうで上がった威力をそのままお返ししてあげる。ねらいうちで干渉しているせいで若干の威力低下はあるものの、それでも十分の威力を誇ったその一撃は、ヒヒダルマの回転の態勢を崩して、回転を止めるのには十分な威力となっていた。

 

「ルマッ!?」

「インテレオン!!『ねらいうち』!!」

「ヒヒダルマ!!意地でも防ぎな!!」

 

 崩れたヒヒダルマを確認してすぐにインテレオンに攻撃を指示。今度こそねらいうちでヒヒダルマを打ち抜こうとするものの、ここまで崩してなお手持ちのつららにて反射される。

 

 本当に遠距離からでは決定打にはならないのだろう。

 

 なら至近距離でとどめを差せばいい。

 

 ねらいうちを弾くために腕を振っているため、次の行動へのラグがある状態となっているヒヒダルマに対して、跳弾してくるねらいうちと、降りそそぐつららからの攻撃を被弾覚悟でヒヒダルマに踏み込むインテレオン。近づくことを目的としているため、致命傷は避けているものの攻撃が掠る回数が圧倒的に増えていく。たった数秒だけ前に走るだけなのに果てしなく遠い道のりに見えたそれは、しかしインテレオンお得意の圧倒的スピードですぐに詰め切って攻撃態勢へ。

 

「ヒヒダルマ!!」

 

 なにか嫌な予感を感じ取ったメロンさんがあわてて反撃の指示をするものの、耐性の崩れた無理な体制で放つ攻撃に威力はない。尻尾のアクアブレイクを当てただけで、簡単に逸らすことが出来たその攻撃を無視して、インテレオンの指先がヒヒダルマのおでこにそっと添えられる。

 

「『ねらいうち』!!」

 

 添えられた指先から放たれる圧縮された水の弾丸。零距離で放たれたその水は、ヒヒダルマの体を突き抜け、後頭部で大爆発を起こす。攻撃の反動でインテレオンも後方に吹き飛ばされ、後ろに落ちて突き刺さっていたつららに背中を打ちつけてしまったけど、すぐに立ち上がっているあたりまだ体力に余裕がありそうだ。

 

 自分がまだまだ戦えることを証明するために、すぐさま視線を前に向けて指を構えるインテレオン。その視線の先にいるヒヒダルマは……

 

「ル……マ……」

 

 頭部へ直撃したねらいうちが致命傷となり、その逞しい体を横に倒した。

 

 

「ヒヒダルマ、戦闘不能!!インテレオンの勝ち!!」

 

 

「……ふぅ、よかった。何とかなった」

「ゆっくり休みな……ヒヒダルマ。……最後は結局やり返してくるあたり、やっぱりそのあたりの柔軟さはさすがだねぇ。意外性や戦略性という分野においては、下手したらこのガラルのトレーナー全員と比べても上を行っているんじゃないかい?それとも、シンオウではこういった戦いがトレンドだったりするのかい?」

「あはは……どうなんでしょうね……」

 

 ヒヒダルマを戻しながら言うメロンさんに、少し誇らしさを感じてしまう。ただ、自分で言うのもあれだけど、シンオウ地方を含めてもここまで奇想天外な戦い方をしている人はそんなにいないのではと思わなくもない。実際、自分の強みの一つだとは思っているわけだしね。

 

 そして何よりも、格上の相手に自分の技術が通じているのがもうれしい。

 

「次はどんな手であたしを驚かせてくれるんだい?」

「それはメロンさん次第ですね」

「言うじゃないか。じゃあこの子相手に見せてもらおうか!コオリッポ!!頼むよ!!」

 

 現れるメロンさんの3体目はコオリッポ。エンペルトのような見た目に氷のキューブを乗せたようなポケモンが現れる。氷のキューブをよく見れば、その表面にはかわいらしい顔が掘られており、見た目と合わせてマスコットのようにも見えるポケモンだ。ただ、マクワさんの時にも見たコオリッポの戦法はなかなか恐ろしいもの。火力だけで言えばもしかしたらヒヒダルマも超えちゃうかもしれないそんなポケモンだ。

 

(さて、次はどうやるか……一応対策はあるけど……上手くいくといいね)

 

 息をのみながら拳をぎゅっと握る。

 

 高火力を抑えたと思ったらまた現れる高火力ポケモン。

 

 今までと比べると明らかに破壊力の高い、一ミスが命取りになるバトル。

 

 まだまだ中盤戦の手に汗握る戦いに冷や汗を流しつつも、笑顔を浮かべながら挑んでいく。

 

 キルクススタジアムの激戦はまだまだ終わらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こだわり

実機でもげきりんなどは他の行動を選択できませんが、こだわり状態ならダイマックスや交代が可能なのでこんな感じなのかなと。
完全に作者の考察による戦い方ですけど、実際こんなことが出来たらこだわりのデメリットはあってないようなものですね。

跳弾

インテレオンがつららを弾いた部分に関しては、某冒険に吸血鬼さんが緑色の弾丸を指先ひとつですべて弾いたシーンを、メロンさんの氷による弾の反射は、同じく某冒険の暗殺者の技を借りていたり。




お互い反射が多かったり、使う技が少なかったりと、言う戦いに。
これならこだわりメガネのインテレオンもかなり強くなってしまいそうですね……




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