Fate/CurseRound ―呪怨天蓋事変― 作:ビーサイド・D・アンビシャス
一次創作の方の小説の改稿に手こずり、気付けば……乙骨の映画公開される!?!?
見に行かねばーーーー!
これからは少しは落ち着くので、毎週更新できたらなと思っています。呪術もFGOも本編どんどんすごいことになってるけど、変わらず書いていこうと思います。
お待たせ(なんて思うの傲慢かな……)して、大変申し訳ありませんでした。
――――削られる。
天与の暴姫が、大刀を振るう。
それは最早、手と一体化した【爪】。
――――削がれる。
纏っていた知性を捨てた剥き出しの野生が、半分に分けても膨大な霊基を端から削いでいく。
振るわれる爪、裂かれる柔肉。
殴り、蹴り、噛みつき――――獲物を蹂躙しながら、天地を跋扈する暴姫は高貴に吠える
「GuooooOOOOOOOOOOOOOOAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼」
肉が軋む、音が鳴る。
天から与えられし呪縛が、真希の中で更に重さを増す。
捨てた理性を、感じる心を、呪縛の鎖が奥深くで封じ込める。
もう二度と取り戻せないように。そうすることで【呪力】から脱却した肉体は――――【概念】さえ飛び越えて、脱却する。
「ふ、ふふふふふふふ」
水着キアラは身がよじれるほどの諦観に、笑う。
嗤うしか、なかった。
言葉を喪ってからの禪院真希を、領域を凌駕する【幽世】に閉じ込めること24回。
そのいずれも――――かの暴姫は引き裂いてきた。
それがここまでの攻防。為すすべもなく、霊基を削がれ続ける訳。
諦観に五体を投げ捨てた水着キアラは、咆哮する姫が施す暴虐に、空を舞う。太陽を背にした天与の暴姫を、人魚は打ち上げられた空の下で嘲笑する。
かつての記憶、深海の奥深くで。
恋に飛翔する白鳥(スワン)を目にした。
恋する乙女に、最期を、下された。
それに比べてなんだあの…………ただの
「 けだものは 」
快楽を感じる理性も、願いを抱える知性も。
『 僕は真希さんみたいになりたい。強くまっすぐ――――生きたいんだ 』
蕾に成りかけた、恋も捨てて。
「O tu」
けだものは血だまりの中で、なにか呻いた。
咆哮ですらない、鳴き声ですらない、けだものには必要のない言の葉。
けだものも今しがた自分が何を口にしたかも分からないまま……
口の端から荒い息を漏らしながら、けだものの姫は次の対象を求める。
全部消して、と。
妹と結んだ約束を果たすため――――
**************
「――――削り消された?」
並みの霊基のサーヴァントですら太刀打ちできず、ましてや【人類】である以上、概念的にビーストを打倒することはできない。
「そうですか――――【人】を捨てたのですね」
呪力だけじゃない、知性も、心も捨てたことで、天与呪縛の【格】が上がり――――【概念】すら脱却した存在になった。
成り果てた。
「人間ではないけだものだからこそ、獣を殺せる……ということですか?」
キアラは苦笑する。
それではまるで――――ビーストと同じではないか、と。
「たしかに私の
そうなったらなったで愉快なことに変わりはない。
そうなれば禪院真希は――――呪術世界で誕生した、第一の獣となる。
その歪み、呪いの果てを見てみたいとは思うが、キアラは近づいてくる気配に背を向けて薨星宮本殿へと歩みだす。
腹に大穴を開けた、老いた拳士の亡骸を置いて。
「宿儺の呪霊……『愛撫』で我慢できなかったとはいえ、老骨に私の『本番』は過激でしたね」
枯れ果てた者には興味が無いと言わんばかりに、キアラは視界の隅に李書文を流すが……ダンッと地面に拳を突く音が鳴った。
キアラが振り返ると、拳を突いて立ち上がった老人が臓物の代わりに霊子をこぼしていた。
「それは厳しい……儂にとっては……中々の、
凶悪に持ち上がる頬の筋肉。
口の端から吐き出て垂れ流れる血潮は――――熱そうだった。
キアラは老人の言葉には答えず、冷ややかに眺める。すると李書文は彼方へと首を向けた。
キアラが遠ざかろうとした方向……禪院真希がいる方向だ。
「……捨てろと言ったが……それは捨てすぎだ、馬鹿者が」
今際の弱々しさなぞ介在しない、強い響きを含んだ叱責が飛ぶ。続きをやるのかと見守っていたキアラだが、いつまでも動き出さない李書文に眉を上げた。
「しないのですか? ならばそのまま地に伏していた方が楽でしょうに」
「生憎、そうはいかんな。今回だけとはいえ、契約を結んだ相手。儂の不甲斐なさであぁしてしまったからには――――責任を取る必要がある」
纏う空気が変化する。
それを肌の感覚で感じ取ったキアラは臨戦態勢……入りもせず、ただたわわな乳房を支える腕を組みかえただけだった。
すると、構えを取るかと思われた李書文が、おもむろにキアラに指をさした。
乳房……ではなく、腕を組み替えた際に見えた、その手に握られた短剣――
「その宝具を呪具にすると聞いた時」
李書文が語りだす。
もうすぐ死を迎える老人が、口にするには、やや最近すぎる過去に……キアラは怪訝な表情を浮かべた。
「あの男……五条はすぐに海外に発ってな」
「何の話です?」
「術式効果を解除する呪具をメディア殿が作成できるなら……術式効果を乱す呪物【黒縄】は必要ないと」
「……黒縄? 必要ない?」
「カカッ――――すまぬ、五条。おぬしの生徒を、預かったというのに」
李書文が浮かべた、一瞬の懺悔。
それが、消失する。
そうして、キアラの足元へと潜り込んだ。
「っ⁉」
乳房が邪魔で足元を確認できなかったキアラ目掛けて、李書文は背中を圧し当てる。
地に伏していた間、蓄積された功夫が、気が炸裂する。
「
六度の衝撃が、キアラを上空へと吹き飛ばす。
高さは2,30メートルだろうか……要は、その程度。只人なら絶死、しかし人類悪に対しては、余りにか弱きそよ風。
「何をするかと思って期待していましたが……」
今度こそ幕を下ろそうと、キアラは魔神柱を空中に形成し、老体を串刺しにしようとして。
「結局、おぬしの生徒に頼ることになる」
凶悪な格闘家に宿る、沈痛な眼差しに、困惑した。
黄金の粒子が立ち昇る。
李書文の体は先の一撃で既にもう解けて、消えてゆく。
遺恨を残して去り行く老兵は……
「しかと届かせたぞ」
がしり、と。
空中で肩を掴まれる感触がした。
(固定された? 空中で? なぜ? 体、うごかな)
身を全く動かせない混乱の中、キアラは目を見開いて、
【 おォさァエエたよォオオオ 】
「 よくできたね、リカちゃん 」
死して尚愛する人の元に残り続け、別の
只今、手こずった一時創作の方をカクヨムコンテストに参加させています!
隕石降って、予防接種受けに入ったら、Vtuberオーデションに合格した女の子の話です。
Vtuberコメディです! 文の雰囲気の違いに風邪ひくかも??
応援よろしくお願いします!
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