─究極破壊呪文デステマ─
【ランカークス村】
コンコン……!
「はい?」
ポップがノックの音に気付いて応えると、アバンが顔を出した。
「ポップ、先にお風呂頂きましたよ♪」
「あ、先生!わかりました……」
アバンはジャンクに勧められて入浴を済ませた後、ポップの部屋を訪れた。
「……?おやポップ、勉強していたのですか?感心ですね~♪」
アバンはポップの机の上に広げられた魔導書を目ざとく見付けて言った。
「へへ……まぁ、あんだけたくさんの魔導書がありますからね~少しずつでも読んでいかないと……」
ポップは端に積み上げてある魔導書に苦笑いを浮かべて見やる。
「そうですね……確かに随分なお土産ですが、どれも大切な知識が詰め込まれていますからね……あ、そうそう……魔導書といえばマトリフから何か聞いてませんか?例えば黒魔晶の事に関してとか?」
アバンは突如、ポップに妙な質問をする。
「師匠から?黒魔晶って、あの黒の核晶(コア)の元になった魔界の石ですよね?」
「ええ……私も自分なりに調べたりラーハルトさんに訊いたりして、いくらかは知っているのですが……」
「師匠が他にも何か知ってるって事ですか?」
「まぁ……あくまで私の印象ですが、彼は黒魔晶について独自で何かしら掴んでいるのかも知れないと……」
アバンはこの時に思い出していた。ポップがまだ目覚める前にマトリフがアバンとマァムの前でふと漏らしたある言葉を……。
(「黒魔晶か………クソッ嫌なことを思い出させやがる!」)
あの時のマトリフはマァムの問いに慌てて誤魔化したようだったが、その様子がアバンはずっと気になっていた。
「なるほど~俺が寝てる間にそんな事が……でも、師匠が黒魔晶について何か掴んでいるのだとしたら、流石にアバン先生には話してるんじゃないですか?」
「ええ……そうなんですよね~若しくは何か言えない事情でもあるのか……」
「言えない事情……?なんだろう?それこそ師匠に訊くワケにはいかないんスか?」
「ええ……確かにいつもなら何の気兼ねもなく彼に訊ねている事なのですが……あの時のマトリフはマァムの問いにどこか狼狽していたようにも見えましてね……黒魔晶の事については私もマトリフも同じ様な見解だと考えてましたので、マァムにも私にも未だに話せない事とは何だろう?と考えてしまいまして……」
「う~ん確かに俺も師匠として慕ってはいるけどよく考えたら謎の多いジジイだしなぁ………やっぱり何かマァムの親父さんの事と関係あるんですかね?」
「マトリフがこだわるとしたらきっとそこなのでしょうけど……それとも他に何か……」
アバンもポップもマトリフの真意がいまいち掴めずにいた。
「わかりました!俺、ちょっと明日師匠のところに行ってきますよ!ちょうど魔導書でわからないところもあったし」
「ポップ……」
「もし本当にアバン先生やマァムには話せない何かだとしたら、俺にも話してくれないかも知れないけど……でも、一応不肖の弟子ですからそこに賭けてみますよ……へへっ……」
ポップはマトリフが弟子の自分になら黒魔晶の事について何か話してくれるかもしれないという可能性を口にした。
「そうですね……わかりました。お願いして良いですか?」
「はいっ!このポップ!承りましたぁ~♪」
「ハハハッ♪便りにしてますよポップ!」
やがてランカークスの夜も更けていく。
ダイの行方、ロカの救出、冥竜王……そして、黒の核晶(コア)と黒魔晶……アバンもポップも寝床の中で、これから迎える新たな闇との戦いの予感を感じながら、今だけは深い眠りに就いた。
【解呪の洞窟─
─封印の間】
「こ、こいつは……!!!?」
「ほう……こりゃたまげたのう……」
マトリフとブロキーナは思わず開いた口が塞がらないと言わんばかりに驚いた。
足を踏み入れた封印の間には、その中心に先程の回復魔法陣よりも遥かに巨大な魔法陣が備えられていて、その周辺の装飾は神殿の様な厳かな様相を備えていた。
そして………
「あん?なんだ?あの魔法陣の上にある、でっかい黒い石は?」
マトリフが見つめるその先には、巨大な魔法陣の上部に浮かぶようにその魔法陣と同じくらいの大きな黒い正方形の物体があった。
『あれは黒魔晶という魔界の鉱物だ』
「なんだとっ……!!?」
「な、なんということじゃ!!?」
『なんだ?お主等、黒魔晶を知っているのか?』
マトリフとブロキーナの驚愕する状況を感じ取った声の主は、二人に訊ねる。
「知ってるもなにも先の大戦で大魔王バーンがアレから作られた黒の核晶(コア)っつーとんでもなくヤベェ爆弾を地上で使いやがったのさ……一発は一つの島を吹き飛ばし、後の残りは地上の六ヶ所に突き刺さっているバーン・オブ・ピラァとやらに搭載されて、今も地上にある」
「バーンが倒れて爆発の心配はとりあえずはないがのう……」
『うむ、大魔王バーンが地上の勇者……いや、竜の騎士に倒されたのは私も気付いてはいた……無論、あの黒の核晶(コア)を持ち出していた事もな……だが、お主達が黒魔晶の事まで知っていたのは意外だった……地上にそんな知識があったとは……』
「いや、正直殆どわからねぇさ……魔界にしかない鉱物の黒魔晶を呪術で加工したモノが、その黒の核晶(コア)だって事くらいさ……」
『そうか……確かにそれは正しいが……安心しろ黒の核晶(コア)はともかく、黒魔晶自体は爆発などするような鉱物ではない、あくまで黒の核晶(コア)を作る仮定でそのような物騒なモノに変わったというだけだ……』
不安げに巨大な黒魔晶を見つめるマトリフとブロキーナに声の主はそう説明した。
「成る程な……だが、あの黒魔晶ってのは無尽蔵に魔力を吸収するシロモノだって事も訊いたぜ」
『ああ、その通りだ。そして、その黒魔晶こそ我が身が封印されている箱そのものなのだ。だからこそお主にはこれから一仕事して貰いたい……』
「ああ、さっき言ってた呪文の契約か……?俺の知らねぇ呪文の……」
マトリフは皮肉を込めて言う。
『うむ、だがお主が知らなくとも無理はない……いくら地上世界では高名なお主とて魔界にまで足を踏み入れた事はないだろう?』
謎の声の主はマトリフに問う。
「ん?ま、まぁ……そりゃあな……てことはなんだ?魔界にしかない呪文ってワケか?」
『その通りだ。地上世界にも僅かだが魔界と繋がりのある存在もいるだろうが、この呪文の使い手は先ずいないだろう』
「という事はマトリフ殿がその呪文を使える様になれば、まさに地上初という事じゃな♪」
ブロキーナがなんだか楽しそうに言った。
「ああ…そういう事になるのか?」
『まぁそうなるな……ただ、人間が使うのは太古の昔から禁じられている呪文でもある』
「そ……そりゃ!!禁呪法じゃねぇかっ!!?」
マトリフが声を上げると声の主は告げた。
『いや、いわゆる禁呪の法よりも遥かにレベルの高い呪文だ。そして何故、人間にこの呪文の使用が禁じられているかと言うと、それは単純に魔法力のキャパシティの問題なのだ』
「地上の人間の魔法力じゃあ……身体も命も、もたねぇってコトか……」
『元より魔界で生まれ育った魔族と地上の人間とでは、その魔法力の差は歴然だからな……だが、いつの時にも稀人という者は存在するものだ』
「まれびと……?フッ……いわゆる天才ってヤツか?」
マトリフは不適に笑みを浮かべる。
『ああ、お主の様にな……マトリフ殿』
「へっ!わ~ったよ!そんなに持ち上げられちまったらやらねぇワケにいかねぇだろ!んで、どうすりゃいいんだ?」
マトリフは照れ隠しに声を上げて声の主に呪文の契約方法を促した。
『ありがとうマトリフ殿。では、あの魔法陣の中心に立ってくれ』
そして、マトリフはブロキーナに一瞥すると、互いに頷きそれを合図にするかのように魔法陣への歩を進めた。
「よし、ここでいいんだな?」
『うむ、それで大丈夫だ。ところでお主が先のリーデア達との戦いで使った呪文があったな……確かメドローア?』
「ん?ああ……アレがどうした?」
『あの呪文はかなり強力な様だが、私は知らない呪文だったのでな……』
「フフン♪そりゃそうさ、アレは俺のオリジナルだからよ♪使えるのも地上には俺ともう一人だけだ」
『もう一人?』
「ホホ、マトリフ殿の自慢の弟子じゃよ♪」
『ほう、弟子までいるのか……まぁお主程の者なら特に不思議ではないか……』
「手の掛かるヤツではあるけどな……色々と」
「ホホ♪」
マトリフはポップを無下に扱う様に言うが、それでもその表情には何処か暖かみがあった。
『一度私も会ってみたいものだな……お主の自慢の弟子に』
「それは、おめぇが何者か次第だな……さて、おしゃべりはもういいだろ!さっさと済ませちまおうぜ!」
『うむ、良かろう……では、お主に契約をして貰いたい呪文だがな……』
「おうっ!なんでも来い!!」
『その呪文とは……
究極破壊呪文デステマ
……というモノだ』
「………っ!!!?」
「……なっ!!!?きゅ……!?究極破壊呪文だとっ!!!?」
流石のブロキーナとマトリフも声の主が告げたその呪文の名に、底知れない不穏な印象を受けた。
「なんとも物騒な名前じゃのう…」
「全くだぜ、言うに事欠いて究極破壊と来やがったか……」
『確かに物騒な名前ではある。しかし、その名に恥じない威力を誇る呪文だ。魔界では、全ての攻撃呪文の頂点に冠するモノだとも言われている……』
「成る程な……しっかし、なんでそんな呪文が封印を解くのに必要なんだよ?」
『それはな、一口に破壊と言っても様々な捉え方があるという事だ。魔界における全ての攻撃呪文の頂点だと説明したが、破壊とは何も攻撃時にだけ活用されるワケではない』
「攻撃ではない破壊?つーことは……?あ、そうか!封印を解く事も確かにその封印の破壊と捉えられるってことか!?」
マトリフは鋭い一瞬の考察で、声の主の解説を解き明かした。
『流石だな、その通りだ。つまり言い換えればこの黒魔晶の封印はその究極破壊呪文デステマでなければ破壊出来ない程、高度かつ強力な封印なのだ』
すると、マトリフは魔法陣の上部に浮かぶ黒魔晶に眼を向ける。
「そうか、それ程の封印がな…」
そして、黒魔晶に強い視線を送るとゆっくりとその瞳を閉じる。マトリフは自身の中で一つの覚悟を定めた。
やがて、声の主もそのマトリフの覚悟を感じ取り告げる。
『その心意気、確かに受け取った。では今のように精神を集中させながら私の詠唱に続いてくれ』
「わかった……」
マトリフが更に精神を集中させるとそれに比例して魔法力が徐々に高まる。やがて、マトリフの身体から青白い魔法力の光が放たれ、その光はゆっくりと巨大な魔法陣に沿うように広がっていった。
「おおっ……!?魔法陣がマトリフ殿の魔法力を高めていく!!」
ブロキーナの言葉通り魔法陣がマトリフの魔法力を広げ高めていくと、その魔法陣が突如光の柱を放ち上部に浮かぶ黒魔晶を貫いた。
「な、なんという魔法力じゃ!?さすがマトリフ殿……それに、どうやらあの黒魔晶と共鳴しておるようじゃ……」
『よし……やはりお主を見込んだ私の目に狂いは無かったようだ。マトリフ殿……では、これより究極破壊呪文デステマの契約詠唱を始める』
声の主は厳かに告げる。
「ああ、頼む……」
そう応えるマトリフもその精神を引き締める。そして、声の主は詠唱を唱える。
『万物を統べし天と魔の神々よ
全てを破壊せし
その偉大なりし力を我に授けよ
大いなる精霊と我が魔の力を繋げ定められし契りをここに果たさん』
「万物を統べし天と魔の神々よ
全てを破壊せし
その偉大なりし力を我に授けよ
大いなる精霊と我が魔の力を繋げ定められし契りをここに果たさん」
『究極破壊呪文デステマ!!!!』
「究極破壊呪文デステマ!!!!」
ドオォォォーーーン!!!!!
瞬間、マトリフが立つ魔法陣から強烈な閃光が放たれた。と、同時に黒魔晶からも禍々しい魔法力が放たれ閃光を黒く染めていく。
「ぐっ…!?ぐおぉぉーーー!!なんつー重い魔力だっ!!!!」
「マトリフ殿っ……!!!?」
ブロキーナがマトリフの身を案じて叫ぶ中、当の本人は黒魔晶から放たれた闇の魔法力をゆっくりと自身の中に収めていく様にかなり苦戦しながらもコントロールする。
「くっ……くくっ!?契約だけでこんなにキツイとはな……なんて呪文だよ……」
「頑張れっ!!マトリフ殿!!!」
「ぐっ……くくっ……!?こんな……トシになってまで……こんな目に遭うとはな……くっ……!?クソッたれ~……っ!!!!!」
ブロキーナの声にマトリフも応える様に少しずつではあったが、やがてその闇の魔法力を抑制していった。そして、息も乱れ全身に滝のような汗を掻きながらも、ようやく無事に契約を遂げた事を示す魔法力の光がその身を包んだ。
「ぜぇっ!!ぜぇっ……!!ふうっ……!なんとかやってやったぜ……契約だけで死ぬかと思った……!!」
『うむ、見事だマトリフ殿!!闇の魔法力に支配されないようにするコントロールも完璧だった、まさに天才だな……』
「ま……まぁなんとかな……さて、次からが本番だな……」
『ああ、後はあの黒魔晶に向けて今契約したデステマを放つのみだ』
そうしてマトリフは再度その身に高めた魔法力を纏い始める。
「こ、これはっ……!!!?」
「へっ……お前も気付いたかブロキーナ……俺の中の魔法力が桁違いに上がってやがる……」
「先程のデステマとやらの契約した影響かのう……?」
「ああ、かもな……闇の魔法なんてのは俺はあまり使った事はねぇが……デステマの契約でその俺の中にまだあった力が解放されたのかも知れねぇな……こんなジジイでも成長すんのな……」
『それ程、お主に眠っていた力が大きかったということだ……』
「そうかい……そりゃどうも……さて、行こうか……」
すると、マトリフは更に魔法力を高めて上部に浮かぶ黒魔晶に両手を掲げる。
バチバチバチッ……!!
マトリフの両手から黒いエネルギーが放出され、それは徐々に一つの大きな球体になっていった。
ゴゴゴゴゴゴ────
周辺の大気が震え始めると彼を中心に膨大な魔法力が膨れ上がっていく。そして、更にマトリフはその身に黒い強大な魔法力を纏いながら黒魔晶に狙いを定める。
「そんじゃあ……いくぜ!!!」
ゴォォォォォォーーー!!!!
マトリフの魔法力が極限まで高まっていく。そして……!!!
「デステマーーーー!!!!!」
ドオォォォーーーン!!!!!
マトリフの全身から両の手に掛けて凄まじい闇色の魔法力が放たれた。
ズガガァァァーーーーン!!!!
そしてそれは、巨大な黒魔晶に炸裂しその衝撃で四方八方に黒い閃光が迸った。
ビシッ……!?
ビシッ!ビシィィィーーッ!!!
更に巨大な黒魔晶に亀裂が走る…!!
バガァァァーーーーン!!!!!
放たれたデステマの驚異的な威力で黒魔晶は粉々に砕け散ったーーーー。
【黒眼巨竜ヒュルトの間】
「………っ!!!!?」
この解呪の洞窟の最下層に控えていた黒眼巨竜ヒュルトは、封印の間で繰り広げられていた事態を察知し、その表情には驚愕の色が浮かんでいた。
「なんだっ!!!?この凄まじいエネルギーは……!!?まさか……!?封印の間かっ……!!!?しかし……バカな……!!?ヤツが自らあの封印を破れるハズはないっ!!だとしたら……これは…!?」
「ヒュルト様っ…!!!」
ヒュルトの従者の竜戦士シュプリンガーが、慌てた様子で現れた。
「なんだっ……!?」
「はっ!巡回の兵士達からの報告で、封印の間の扉が破られていると!」
「なにぃっ……!!!?扉が!?全ての扉が破られているのかっ……!!!?」
「いえ!確認出来ているのは銀色の扉までで、その先には何かとてつもないエネルギーが放出されて先の確認が取れないと報告がっ……!!」
(「クソッ……!?どこのどいつだ!!!?あの封印の間に入り込んだのはっ……!?そうだ……ヤツ等が番をしていた筈…!?」)
「ヤツ等は何をしているのだ!?ゴライアスとリーデアは……!!?」
「そ、それがお二方共に姿が見えず……あの強烈な闘気も一切感じられないと……」
「まさか……ヤツ等がやられたのというのか……!!?クソッ……一体何が……!!!?ん……?あの人間共か……!?しかし、まさか何故ヤツ等があの封印の間に……だが、何にしてもこれはマズイ……!!!ヤツの封印が解かれた事をあの方に知られたら……」
ヒュルトは事の重大さにかなりの動揺を見せている。そして、更に封印が破られたと考えられるこの事態を、彼が恐れるとある存在に知られる事に青褪めていた。
「とにかく!!全軍で何が起きたか調べろっ…!!!ゲートは開けておく!!!!」
「は、ははっ………!!」
シュプリンガーが去っていくとヒュルトは乱暴に玉座に身体を投げ出しながら、打開策を模索し始めた。
(「もし、ヤツの封印が破られたとしたら……事態の収集を図るには……やはりヤツには死んで貰わなければならん……!!!クソッ……!!厄介な事になった!!!」)
そうして、ヒュルトは突如もたらされた不測の事態にその憤りを抑え切れずにいた。
【封印の間】
「おおっ……!?あのでっかい黒魔晶が……完全に砕け散ったぞい……!!!」
「ああ……だが、これでホントに封印が破れたのか?」
ブロキーナもマトリフも砕け散った黒魔晶が浮かんでいた辺りを注意深く見つめている。すると、その空間に白く光輝く一筋の光が煌めき、突如眩しい閃光が辺りを照らした。
「うぉっ……!!?」
「ホホッ……!?」
そして、やがてその閃光の中に人の形をした何かが現れた。
「くっ……!?眩しくてよく見えねぇが……んっ……?お、おいおいおいおい……!!?」
その光の中の存在が段々と明確になってくる。
「おおっ…!!?こ、こいつはっ……!!!?ウヒヒヒッ!!!」
すると、何故かマトリフはその光景をみて、鼻の下を伸ばしイヤらしい表情をみせている。
黒魔晶の封印が解かれた光の中から、果たして何者が現れたのか?暗く深い解呪の洞窟に新たな展開が生まれようとしていた。
いよいよ、封印が解かれました。この封印と封印解除のエピソードには、本当にどうしようか頭を悩ませましたが、とりあえずこのような形に収まりました。勿論、かなり重要な存在が封印されているという展開でしたので、封印を破る方法もそれなりのモノにしなければ、と頭をこねくり回していた時にどうせならマトリフに新しい呪文を覚えさせちゃおう!という考えに至り、更に殆どの呪文が使えるマトリフが今更覚えるとなると、やはりとてつもない呪文にしないといけないと考えて、究極破壊呪文デステマという呪文が生まれました。因みにデステマのデスは『死』ではなく、デストラクション『破壊』という意味のデスです。テマはアルテマ『究極』のテマで、組み合わせてデステマになりました。