ヒロインとの1ページSS   作:やなや

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夏風邪/ハート付きのメッセージ

☆夏風邪

 七海が珍しく体調を崩してしまった。

 おそらくはただの夏風邪。気温の変化に体がついていかなかったのだろう。

 熱もさほど出ていないし、学院の保健医もきちんと寝ていれば問題ないと言っていた。

 ……まあ、それはそれとして心配は心配なのである。

 

「七海、俺だ。………………入るぞ?」

 

 寮の部屋をノックしても返事がないので勝手に扉を開ける。……開いてしまう。

 

「……あ、暁君。どうかしたの……」

 

 予想よりもぐったりとした様子の七海がうっすらと目を開いた。

 

「どうもなにも、心配だから様子を見に来たんだ。それより鍵かけないのは不用心だぞ」

「ありがとう。鍵は千咲ちゃんが様子見に来てくれるって言うから開けておいたの」

「そうか。まあ学院内だし忍び込む輩もいないか。……何かして欲しいことあるか?」

「ううん、平気。……あ、やっぱり一つ。わたしが眠るまで手を握っててほしいな」

「別に構わないが、今日はやけに素直だな。普段だったらもう少し照れそうなのに」

「ふふ、病気にかこつけて思い切り甘えてるの。たまにはいいでしょ?」

「俺としてはいつでも思い切り甘えてほしいんだがな。ほら、手」

「ん。ありがと、お兄ちゃん」

 

 それからしばらくして、七海が静かな寝息をたて始めても俺はその手を離す気にはなれなかった。

 

 

 

 

 

☆ハート付きのメッセージ

 七海と二人で他愛ない話をしながら歩いていた時のこと。

 

「あ、メッセージ。千咲ちゃんからだ。……むぅ」

「どうかしたのか? 昨日は壬生さんと出かけてたんだよな、喧嘩でもした?」

「え、ううん。喧嘩なんてしてないよ。昨日は一緒にクラスで話題のお店に行ったんだ」

「じゃあ不服そうな顔してどうしたんだ。楽しくなかったのか?」

「楽しかったよ、一応。苦い……というか辛い思い出もできたけど」

「……? おっと、俺も着信だ」

「千咲ちゃん、メッセージいつも可愛くて楽しいんだけどたまに意地悪……」

「あー、確かに壬生さんのメッセージは読んでて楽しいよな。ハートマークとかたくさんあるし」

「だよねぇ。……? 待って? 千咲ちゃんからハートマークもらってるの? しかもいっぱい⁉ どういうことなの、ちょっと見せて!」

 

 そう言うと七海は俺の手から端末を奪い取ってしまう。

 画面にはちょうど壬生さんからのメッセージが表示されている状態だ。

 

『先輩! お裾分けです! 激辛ラーメン食べて顔真っ赤にして涙目で悶えてる七海ちゃん、めちゃくちゃ可愛くないですか♡♡♡♡♡』

 

「んなっ……! 千咲ちゃん、暁君にも昨日の写真送っちゃったの⁉」

「良い友達持ったな、七海」




☆夏風邪
ちょっと弱っているときこそちゃんと甘えてほしい、それはそれとしていつでも甘えてほしい、てお話。
一週間連続七海ちゃん投稿チャレンジ第3弾。
熱で弱っているときにちゃっかり甘えちゃう七海ちゃんは絶対に可愛い。
別にいつでもどこでも甘えていいんだよ。
そのためのお兄ちゃんです。
ちなみに手を繋いでいるところをあとでやってきた千咲ちゃんに見られてからかわれるまでがお約束の流れ。

☆ハート付きのメッセージ
顔真っ赤にして涙目で悶えてる七海ちゃんは絶対に可愛い、てお話。
一週間連続七海ちゃん投稿チャレンジ第4弾。
お兄ちゃんが親友千咲ちゃんからハートマークもらってるって聞いて嫉妬前回の七海ちゃん。
焦らなくてもお兄ちゃんと親友が二人で話す内容なんていかに七海ちゃんが可愛いかって話だから焦らなくていいと思います。


投稿日の本日8月8日はやなやが投稿を初めてちょうど半年になります。
いつもお読みくださっている読者様には特別の感謝を。

ちなみに自己記念として「ヒロインとの裏話」の方に「かなりピンチな三司あやせの一日(体育祭編)」を投稿しましたのでそちらも是非。
内容はドラマCDの感じです。
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