☆ハローインナイトメア
何せ学園中いたるところに七海がいるのだ。それはもう、うじゃうじゃと。全員一様に表情が暗いのが気になる。そしてなぜか七海以外の学生の姿は見当たらない。
「あ、起きた? お兄ちゃん」
「っ! ここにも七海が⁉」
この七海は他の七海と違い、表情が明るく魔女っぽい三角帽子をかぶっている。
「今日のお兄ちゃんにはミッションがあります。それはここにいる七七三人のわたしの亡霊を満足させること」
「いきなり何を……。七七三人? 亡霊? ミッション? 意味が分からないんだが」
「ここにいるわたしは過去に押し殺した感情が具現化したもの。例えばあそこにいるのは小六の頃に反抗期のお兄ちゃんに構ってもらえなくて寂しかったわたし。そっちにいるのは中二の体育祭でお兄ちゃんが女の子と二人三脚してて嫉妬した時のわたし」
「それが七七三人分……え、重すぎない?」
「女の子に重いとか禁句だから。除霊の方法はただ一つ。あの頃押し殺したわたしの
「憑りつ……⁉ というか俺の知ってる
☆焦げ茶色のやさしさ
『——座は……ごめんなさい! 最下位です! 今日は忘れ物やドジをしちゃったり雨に降られちゃうかもしれません。ラッキーアイテムは焦げ茶色のハンカチ! 一日の不運を全部ぬぐい取っちゃいましょう!』
「ガーーーン……」
「……どうしたんだ、七海」
朝ご飯を食べながら顔面蒼白になっているわたしにお兄ちゃんが聞いてきた。
「今日の星座占い、順位が最下位だった……。どどど、どうしよう~」
「占いぐらいで大げさな。そこまで気にする必要ないだろ」
「違うの。今日は数学の授業で当てられる日だし、理科はグループワークの結果をクラスの前で発表しなくちゃいけないの。あと他にも……」
「わかったわかった。そこまで気にするならラッキーアイテムを持っていけばいいだろ? 確か焦げ茶のハンカチだったか」
「あそっか、そうする。……わたし、焦げ茶色のハンカチなんて持ってない……」
すると暁君は「ハァ」とため息をついて席を立つ。それから戻ってきたと思ったら、
「ほら、俺のハンカチだ。のんびりしてたら焦って余計にドジするから七海も急げよ。ご馳走様でした」
それだけ言って部屋に戻ってしまった。
そのぶっきら棒なやさしさが染み込んだハンカチが今日のわたしを守ってくれる。
☆ハローインナイトメア
甘やかさないと憑りつくぞ! てお話。
10月31日ハロウィンのお話です。
かなりお気に入りのお話になりました!
タイトルとか、一行目のルビのふりとか我ながら傑作では!? と自画自賛するタイプのやつ。
もうお話自体がイタズラな内容です。こんな風にはっちゃけるやつは書いていてとても楽しい。勢いでしか生きていない気もするけどそこがまた良い。
「女の子に重いとか禁句だから」とか「それじゃあ張り切って行ってみよう!」とかがすごくツボ。こんな感じのもっと書きたいですね。
☆焦げ茶色のやさしさ
日常のちょっとしたことでもお兄ちゃんが守ってくれる。てお話。
ゆずソフトキャラは一部を除いて誕生日が設定(公開?)されていないみたいですね。正直わたしはゆずソフト以外にはあまり手を出せていないので美少女ゲごとの違いとか知らないのですが誕生日設定とかわかったらまた違った楽しみ方ができそうです。
というわけで出だしのところはぼかしました。
これ、発表の時とか緊張した時にポケットの中の焦げ茶色のハンカチをギュッと握りしめてたりしたら可愛いですよね。というか可愛すぎますね。
毎度毎度のことですがお読みくださる皆様には感謝を。
一応Twitterの方に投稿する際には1ページに収めるという自己ルールを決めてやっています。
こっちに載せるときには「1投稿1000文字以上必須」という投稿サイトルールのためたまに水増ししたりしてます。
どこか違うところに気づく方がいたら頭が下がる思いです。
でところで大体ノッて書いてると2ページオーバーとか余裕でするから泣きながら文章削っています。
多分削らない方が私本来の好みの文体で書けてはいますけど、そこは自己ルール。
なんで泣いてまで自己ルールなんて守ってるのかと言われると、ルールに則らない勝負に価値を感じないから。
ましてや自分で決めたルールならなおさらね。
なんて良いことそうな話してますが、ここで言いたいことなんて「今回3ページとか超えたのを削りまくった~泣」くらいなものです。