☆不意打ちツーショット
カシャリ、とスマホのシャッター音が響く。画面に映るは先輩と私のツーショット。
「……先輩、写真撮られるの下手ですね」
「カメラを向けられるとどんな顔すればいいのかわからないんだよ」
「なるほど。だからこんな硬い表情なんですか」
「そんなにひどいか?」
「そうですね。少なくとも普段私に見せてくれてる笑顔よりは断然。いつもはもっと素敵な笑顔なのに……」
「千咲と一緒にいられるだけで俺は幸せだからな。笑いもするさ」
「それなら……もっともーっと一緒にいなきゃですね、せーんぱい!」
私は言いながら先輩にギュッと抱き着いてみる。
「いくら何でもずっとこの距離にはいられないと思うが」
「それはそうでしょうけど、いられるときにはこうしててもいいでしょ?」
「……そうだな。できるときにはずっとこうしていた——」
「——隙あり!」
カシャリ、とスマホから音がする。
一瞬の隙すらも見逃さない。イマドキの女子高生を舐めるな!
「……やったな、千咲」
「いひひ、いーい笑顔頂きました!」
☆ハートショット
バンバンバン! ぎゃーぐわー! バンバン! ドカン!
ここは銃弾と悲鳴の飛び交う激しい戦場。
私は先輩と二人だけで、人類を救うために与えられた、高難易度ミッションを成功させなくてはならない。私たちが人類最後の希望……。
……まあもちろん、ゲームセンターのガンシューティングゲームの中の話なのだけど。現実でそんな世界はごめんである。平和に平穏に私の愛する人たちと笑って生きていたい。
「先輩! ラスト決めますよ!」
「ああ! これで……とどめだ!」
私たちが同時に放った弾丸は見事ラスボスの頭に命中し、ゲームクリア!
「やりましたね、先輩! あ、更新は無理でしたけどなかなかスコア高いですよ!」
「クリアは嬉しいけど、思ったよりも当たらなかったのが悔しいな」
「いやいや、先輩めちゃくちゃ当ててましたから! しかもほとんどヘッドショット! 本当にこの手のゲーム経験ないんですか?」
「皆無というほどじゃないが、あまりないな。どうせなら全弾命中させたかった」
「いいじゃないですか、クリアできたんですし。カッコよかったですよ? それに……」
「それに?」
「先輩は私の大事なものを、ちゃんとワンショットで打ち抜いてるじゃないですか」
ピンと来ていない先輩の銃を、私は自分の胸に押し当て言葉を重ねる。
「それとも、ツーショット目いっときますか? なーんて、いひひ♪」
実際は二度では到底足りないほど打ち抜かれているんですけどね、先輩。
☆不意打ちツーショット
隙あり! てお話。
なんか企画っぽい感じで「千咲ちゃん」「ツーショット」のお題で一本書いたやつです。
ゆずソフト文字書き千咲ちゃん部会長にこの「——隙あり」は言いそうって言ってもらえたから個人的に満足してます。
☆ハートショット
私のハートをヘッドショット☆ てお話。
お題で一本て企画だったけど結局一人だけ4本書きました。楽しかったです。
ハートを打ち抜く、とか射止める、って表現いいですよね。
お察しの通り、ストックが尽きました。敗北。
助っ人として今週は千咲ちゃんに応援に来てもらいました。