僕のH☆EROアカデミア   作:紫煙隊

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その手段、最後の手

 

どうにかしないと

どんな手段でもいい

どうにかしないといけない

 

 

その少年、瀬呂 範太は焦っていた

最終種目での相手との相性が悪いだとか、

相手が強すぎるからなどという理由ではない

もっとも対戦相手の飯田は油断できる相手ではないが…

そんなことよりも、だ

もっと重大な、それこそ命の危機レベルで

彼は焦り葛藤し悩んでいた

 

 

存在感がない

 

 

 

非常に重要な案件だ

原作での彼の活躍を思い出してほしい

 

 

 

思い出しただろうか

いや、出せないだろう

なんせ活躍していないのだから

 

例えば雄英高校の入試編までならば

原作主人公である緑谷は無論だが、

爆豪も出てきたし麗日も出てきた

飯田も存在感をアピールし目立たないが切島もいた

だが彼は瀬呂はいなかった

 

例えばヒーロー基礎学の授業

いわゆる戦闘訓練の授業だ

原作主人公たる緑(略)

爆(略)、麗(略)、飯(略)

轟も活躍していたし『すまっしゅ』ならば

上鳴も耳郎も輝いていただろう

だが、彼は瀬呂はその時に何をしていたか

貼った“テープ”を切られていただけだ

 

例えばUSJ襲撃編

オールマイトが活躍し敵連合が出てきた時、

原作主人公たる緑(以下省略)

『すまっしゅ』では口田も常闇も活躍”たのにも関わらず

だが、彼は瀬呂は相澤を“テープ”で巻き巻きしてただけ

 

そして原作における体育祭

多くの生徒が活躍してその名を読者に覚えさせた

ヒーロー科だけではない

普通科の心操やサポート科の発目、

名も無き経営科の生徒すら活躍をしていた

その時ならば彼も瀬呂も活躍していた

『ドンマイ』の人として…だ

 

 

彼は羨む

自分より目立たないハズだったオタク気質の少年が

主人公として活躍し目立っている原作を

 

彼は妬む

自分より目立たないハズだった()()()気質の少年が

地味過ぎて目立たないというキャラでネタにされる様を

 

彼は求む

自分が目立ってバズる()()()()気質の少年になることを

主人公程でなくていいから活躍があることを

 

 

手段を選んでいる段階ではなくなった

名誉も喝采もいらない

欲しいのは結果

結果だけあればいいのだ

他のモノは全部持っていかれた

 

原作での活躍も『すまっしゅ』での活躍も

二次創作の小説でも同人誌でも

全部、全部もっていかれた

 

だから

もう、いい

これで全部終わってしまってもかまわない

 

男、瀬呂 範太15歳

人生最後にして最大の花火を打ち上げるべく出陣

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ステージに瀬呂が立つ

 

 

会場の雰囲気は異様だった

なぜか

時間になっても対戦相手の飯田が現れないからである

 

刻一刻と過ぎ行く時間

そして

 

 

『え~、飯田君が時間になっても現れない為、

 不本意ではありますがこの試合は

 不戦勝にて勝者、瀬呂 範t』

 

「申し訳ありません!!!暫し遅れましたァァ!!」

 

宣言の寸前

飯田はステージ上に滑り込むように上がった

 

『ヒーローを目指すなら遅刻しちゃダメじゃない!

 それじゃ皆さんお待ちかね…試合を始めるわよ!

 飯田君も息を切らしているところ悪いけど

 時間もおしてるし試合開始よ!!』

 

 

ステージ上で向かい合う2人

飯田はミッドナイトの言う通りに息を切らしていた

対する瀬呂はニヤニヤとした笑みを携えていた

そして、飯田が吠えた

 

「試合を始める前に言っておく!!瀬呂君!!

 なぜあんな嘘をついた!!説明を願いたい!!」

 

 

嘘?

飯田のよく通る越えは会場に響いていた

そして観客にざわめきをもたらした

 

 

「ええー?ほんまに信じたん?フツー信じるん?

 体育祭中にお兄さんが(ヴィラン)に襲われた言われて」

 

「きっ貴様ァ!!」

 

 

瀬呂はグニャリと身体を曲げて飄々と答える

まるで自分は悪くない

冗談を間に受けて行動するほうが悪い、と言わんばかりに

 

見ろ

見ろ!!

見ろ!!

これが勝利者(注目を集めた者)だ!!

 

友情?…………友情(そんなもん)、カケラもいらない!!

 

 

瀬呂が間違えたのは3つだ

1つ目は、

ミッドナイトがすでに試合開始を宣言していたこと

2つ目は、

飯田の“個性”はスピード特化型だということ

そして3つ目は、

てめー(瀬呂)おれ(飯田)を怒らせた』

 

 

雄英体育祭 最終種目にて

瀬呂が最後に見た風景は

自身の顔目掛けて迫る飯田の膝蹴りだった

 

 

 




※瀬呂 範太くんの設定

目立った…目立てた
ふふふ…あはっ!目立った!!
目立ったぜ!俺は!俺はやったんだ!!
あれ、飯田?え、ちょ、やめ……

※飯田 天哉の設定

瀬呂に良いように転がされた被害者にして勝者
将来プロヒーローになった時に
敵に『あっUFOだ!』と言われて逃げられそう
とりあえず瀬呂には鉄拳制裁お仕置きタイム

※存在感の設定

某作者は小学校の時に遠足のバスで
忘れられて遠足先に置いていかれたことがある
最近は自動ドアに無視をされる
警備員をしていた時は人形だと思われて悲鳴をあげられた

※某作者からのお願い

学校のクラス名簿をよく見てくれ
そして、教室の生徒を見てくれ
あれ?誰だコイツって思ったら
声を掛けよう!多分、某作者や瀬呂の同類だ
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