「この展開も…読んでいた!!」
麗日は右手を突き出すと迫り来る
“地獄のスピニングファイヤー”の起点…
つまりは色丞の色丞さんを握り掴んだのだ
重力を制するということは
力と速さを制するいうことである
麗日 お茶子としての“
重力という枷を外されるということはどういうことか
例えば飯田の“エンジン”ならば
持つ運動エネルギーを全て前進に向けることが可能で
空気抵抗以外を無視して加速を続ける
身体がどこまでもつかという問題はあるものの
それは音速を超え光速へと至るだろう
では反転した“個性”
麗日 お茶夫の“引力”ならばどうか
物あるいは相手に付与することで高速での接近が可能で
力の
相手の行動を阻害可能な…
いや、相手に対して超重力をかけることで圧殺可能な
もし、極めたならば重力の渦は量子すら飲み込む
光すら逃れられないブラックホールと化すだろう
それすなわち、
時空を歪める程の重力の奔流が色丞の色丞さんを襲う
上から下へ、下から上に、
あるいは右から左に、左から右に、
前から後ろへと、後ろから前へと
同時に、連続して、無秩序に、超重力の波が襲う
重力が倍になるだけで自らの体重は倍になる
体重60キロの人ならば120キロの重さが襲う
惑星でいえば木星の重力が2.36倍でこれに近い
短時間なら耐えられるだろうが
内臓に障害を抱えるなどの後遺症敵
後日、内臓疾患や脳に異常が見られるかもしれない
だが、時空を歪めるのには程遠い
重力が100倍ともなれば6000キロ、
6トンもの重さが襲う
恒星のプロキシマ・ケンタウリが地球の約165倍
体重が60キロの人は9900キロ、10トン近くなる
この時点で人は死ぬのに十分ではある
内臓は潰れ骨は砕け血液は抜け落ちるだろう
しかし、時空を歪める程ではない
ゲミンガ等のパルサー、理論上は中性子星では
1500億倍の重力がかかるとされている
体重が60キロの人ならば約9兆キロの自重で潰れ
文字通り“染み”と化してしまうだろう
それでも、時空を歪める程ではない
では、時空を歪める程の重力とはどれほどなのか
それほどの重力など存在するのか
事実、存在している
ブラックホール
地球の表面重力と比べた場合の倍率は無限倍である
いくら鍛えあげられた色丞の色丞さんでも
これは無理だ
少なくともチ●コではブラックホールには勝てない
とある
“その吸引力、ブラックホール並!?”
などと唱う物があったがアレに関しては
飛び出したホワイトホール(異訳)で相殺するので問題ない
『色丞くん戦闘不能!!麗日さんの勝利!!』
━━麗日 お茶夫 決勝進出
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※ここから先はボツになったネタになります。
※本編とは一切関係ございません。
※以前の話と設定が差違があります。
保健室でリカバリーガールから治療を受け、
身体の傷は癒えたものの脳への衝撃が原因で
心操の意識はすぐに戻らなかった
心操が目覚めたのは色丞と麗日の試合の最中
騎馬戦で組んだ仲間だ
だから、応援をしたかった
心操にとって“仲間”とは
たんなるクラスメイトや同学年のことを差さない
それは彼の“個性”が発現してからの日々が関係している
仲のよかった幼なじみ達
“個性”の発現する年頃となれば
誰が一番早く発現するかだとか
どんな“個性”が使えるようになるのかだとか
ああなりたい、こうなりたいと幼げに夢を語った
そして、心操にも待ち望んでいた“個性”が発現した
それを幼なじみ達に自慢気に話した
話したとは言っても、幼稚園生の稚拙な説明だ
聞き手もまた幼稚園生であり理解できなかった
だから、幼なじみ達の1人が言った
「ひとしくん、“こせー”つかってみてよ!!」
心操にしても言葉だけでなく
実際に“個性”を使ってみたかった
見せつけたい自慢したい
そして、言うのだ
この“個性”でヒーローになるんだと
結果として心操は別の幼稚園に通うこととなった
心操は“個性”を発動させた
素直な明るい幼なじみ達
気心も知れていてすごく仲がいい
いつも一緒に遊んでいる
幼稚園が休みの日もよく遊んだ
だから、迷いなく心操の言葉に返事をした
幼なじみ達の1人が“洗脳”された
動かなくなった幼なじみ
他の幼なじみ達もその様子を見てはしゃいだ
しかし、子供は飽きやすいものだ
ただ動かなくなっただけ
見たら驚くが見続けて面白いものではない
「もういいから“こせー”やめてよ」
その言葉に心操は固まった
病院で“個性”診断を受けて“洗脳”であることはわかった
声を掛け相手が返事をすることがトリガーであることも
“洗脳”中は記憶が無いことも
それで、それでだ
“個性”の使い方は知った
自分で解除する方法を知らなかった
「どうしよう…わからない」
そこでようやく事態の重大さを知った
心操は混乱し迷う
落ち着いていれば大人を呼ぶなどの対応ができただろう
それができなかった
ひどかったのは幼なじみ達だ
幼なじみの1人が動かなくなって治らない
いつ治るのか何分後?何時間後?
明日?明後日?このまま死ぬまでずっと?
底知れぬ恐怖が襲ってきた
感情のコントロールを知らず、
またコントロールする必要もまだなかった幼稚園生
感情の乱れは“個性”を暴発させた
感情に任せて心操の肩を叩こうとした手は凶器となり
大人なら、あるいは一部の異形型ならばともかく
幼く脆い幼稚園生の肩の骨を砕くのには十分過ぎた
悲鳴をあげ肩を抑えて踞る心操
幼なじみ達にとって“もう”心操は幼なじみではなく
自分達を動けなくしてしまう
だから、ヒーローに憧れている幼なじみ達は
それは騒ぎを聞き付けた教員が来るまで続いた
救急車が呼ばれ
心操と“洗脳”されたままの幼なじみが搬送された
警察やヒーローも駆けつけ事情を知る
“個性”社会ではよくある“個性”事故として処理された
しかし、保護者達は気が気でなかった
“洗脳”という敵向きの“個性”を持った子供がいて
幼なじみに対して使用し意識を奪った
心操を幼稚園から追い出すには過剰過ぎる理由だった
幸い後遺症も無く傷跡も残らなかったが
心操の心には深い傷が残ったままだった
その日からうまく眠れなくなった
寝ると夢に見る
動けなくなり返事もしなくなった幼なじみ
自分を取り囲み泣きながら殴ってくる幼なじみ達
何度もうなされ飛び起き、泣き、嘔吐した
小学生に入学してもそれは変わらなかった
目の下にできた隈
吐いてばかりで痩せぎすの身体
だが“個性”事故の為に区画外の小学校にしたのが
心操にとって救いだった
皆、あの事故を知らぬ者達だ
時間はかかったものの普通の友達ができた
ちょっと引っ込み思案の内気な少年
そんな立ち位置で過ごしてこれた
幸せな数年間を過ごした
ある日、心操が風邪で学校を休んでいる間に
クラスに転校生が来た
その転校生は心操が昔“洗脳”きた幼なじみだった
そして心操の日常は崩れさった
体調が良くなった心操が学校に行くと
嫌な視線が気になった
まるで、
教室にたどり着いて扉を開けた心操にぶつけられたのは
敵意だった
友達が仲間が全員が
自分のことを敵として見ていた
その日が心操が小学校に登校した最後の日だった
中学校は隣の県だった
徒歩に電車にバスを乗り継ぎ片道1時間
向こうに引っ越した者がいなければ
知人に会う心配の無い離れた土地
両親が心配し気を使ったのだ
だが、心操は部屋に引きこもり出てこなかった
母親が気晴らしになればと
部屋にテレビを設置してくれた
心操はテレビを見る気にもなれなかったが
一度くらいは、と電源を入れた
『もう大丈夫!!なぜかって?』
『私が来た!!!』
屈強な身体に派手なコスチューム
目にも止まらぬような最高で最強の活躍
そしてなにより、恐れ知らずの笑顔
「……あっ」
心操は思い出した
この笑顔に憧れたんだ
超カッコイイこの姿を何度も真似して遊んだんだ
ヒーローに…ヒーローに成りたかったんだ
それから心操は学校に通い始めた
ヒーローを目指して遅れていた勉強に励んだ
まだうまく眠ることは出来ないが
どうせ眠れないからと夜遅くまで勉強した
BGM替わりのラジオから流れる
プレゼント・マイクの”ぷちゃへんざレディオ”は
毎週末の眠れない夜の楽しみであった
それでも中学校では友人はいない
いや、作らなかった
必要が無い限り誰とも話さず、
話しかけてきたクラスメイトにも
素っ気なくあしらい孤立した
望んでの孤立だ
壊れてしまう友情なんかいらない
崩れてしまう仲間意識なんかいらない
その意識は心操が雄英高校に入学しても変わらなかった
雄英高校、普通科
それが心操が不本意ながら所属する場所
ヒーロー科に編入するまでの仮の泊まり木
だからクラスメイト達には何も求めない
クラスメイト達にも何も求まれない
それで、いい
そしてヒーロー科に編入する為に
自らの有用性をアピールできるチャンスが来た
雄英高校体育祭である
そこで心操は出会った変態達と…
変態達はやはり変態だった
そしてバカでオゲレツでマヌケでアホで…
少し、楽しかった
自分の“洗脳”の事をまるで気にしない
むしろ自分が気にしなければ
こちらが巻き込まれてしまう勢いだった
それがなんとも心地好いと思ってしまうのは
もしや自分にも変態の気があるのではと
少し…いや、だいぶ心配になった
ただ、あの変態どもなら
友達…仲間でもいいかも知れない
もっとも、同類にはないたくないが…
現在、心操は走っている
”仲間”と呼びたいヤツ等の勇姿を見るために
階段を上がる
もうすぐ観戦席だ
おかしい
妙に静かだ
試合中なら歓声なり応援なりで
もっと騒がしいハズなのに
もしかすると試合は終わってしまったのか
階段を登りきり観戦席にたどり着いた心操は叫んだ
「なにを…なにをやっているんだ麗日さん!?」
心操が見たのは飯田の股関を貫く麗日の姿だった
なにかが砕ける音がする
倒れ伏す飯田、混乱し現実を直視し慟哭する麗日、
何が起きているのかいまだに理解できていない有象無象
そんな中、
「心操よ…貴様の“個性”が“洗脳”ならば
私の新しい“個性”は“完全催眠”と言ったところか」
「新しい“個性”…だと!?」
「いかにも、考えてもみたまえ
あらゆるモノを変質可能な“変質者”
なぜ私自身を“変質”させていないと思うのかね」
「じゃあ最終種目で戦っていたのは…!!」
「その通り、飯田だよ…彼は代役として申し分なかった
ただ、1つ訂正するとすればだ
最終種目からではなく最初から…ということだ」
「最初から…っ!!なら障害物走の時には…!!」
「心操 人使よ…最初からだと言っただろう?
全ては君が生まれる前から仕組まれていたのだよ」
「……は?」
「おかしいとは思わなかったのかね
“個性”の診断を受けたのにも関わらず
解除方法の説明が一切なかったことに、
衝撃を受ければ解ける“洗脳”が
いつまでも解けなかったこと、
別の地区の学校に通い始めたにも関わらず
そこに幼なじみが都合よく転校してくること」
「…嘘だ…嘘に決まっている」
「敵の言葉を鵜呑みにしないことは評価するが
事実を認められないのは減点対象だな」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァ」
「色丞くん…いや色丞!!
いったいなんでこんなことをしたんや!!」
「おや飯田はもういいのかね麗日嬢」
「答えや!!色丞!!」
「強いて言うならばだ
某作者の歪んだ性癖と愉悦趣味だな」
※麗日 お茶夫の設定
蛹籃の時を終えた麗日
行動、思考、実力、全て魔王である
次の対戦相手は常闇だが彼は無事で済むのか!?
…次回、常闇死す!!デュエルスタンバイ!!
※色丞 狂理の設定
軽い気持ちで麗日にコミックを貸したら
それを参考にして化物になっていた
…正直、飯田のようになると思っていたが
麗日チョイスのコミックがいけなかった
※ボツネタ麗日の設定
色丞と戦っていたハズがそれは飯田だった
飯田をその手で屠ってしまったことに慟哭をあげる
心操の登場でなんとか持ち直すが
色丞の理由に( ゚д゚)ポカーン
※ボツネタ心操の設定
某作者の愉悦趣味の被害者
このあと真なる卍解をよういて色丞と決戦したり
副作用で“個性”を失った時に謎の集団に利用されたり
自らのルーツであり物語のラスボスと戦ったりするかも
※ボツネタ色丞の設定
見た目と心が汚い藍染である
とくに意味なく人々を苦しめた
このあと心操に敗北して封印されたり、
ラスボス戦で心操と共闘したりするかも