━━ウサギ、ウサギ、ウサギ・・・
そんなんどうだっていい
いや、“D○ubt”とかは好きだけども…
あんな愛玩小動物なんてどうでもいいんだ
心操 人使は焦っていた
自称吸血鬼の始祖の血を引く彼は
永遠にこないであろう迫り来る脅威、
本当に打ち勝つべきは現実と妄想の境だが
日々、意味のない修行に明け暮れていた
ありもしない必殺技の
“個性”である
それでも心技体を鍛えあげてきた
しかし、しかしだ
結果が全てなのだ
どれだけ努力しようとも
どんな理由があろうとも勝敗はくつがえらず、
敗北が見えないキズとなって刻まれるのだ
…ぶるり、と悪寒が走る
あの体育祭での
名状し難い悪鬼達の盛宴
…B組の物間、だったか?
うん、ごめん 俺には助けられなかったよ
…それと、A組の常闇、…うん常闇か…いい名だな
って、じゃなくて本当に大丈夫なのかな?
後で何かお見舞い品を…
いや、思い出させたらマズイしなにかこう…
兎に角、心操は焦っていた
結局、主だった活躍は出来ず敗退
ヒーロー科への転入は叶わず、普通科のまま
職場体験にも行けず差は広がるばかり
いったい自分とヒーロー科の奴等で何が違うのか
自分の“個性”が
身体も筋骨隆々とは言えない
だが、それだけではないナニカ
それがヒーロー科の制度にはある気がした
そこで心操は
放課後、A組の教室を訪れる
ソウウケ、サソイウケ…きっと黒魔術の専門用語だ
俺には一切関係がない
だから、俺をそんな目で見るんじゃない!!
教室から走り去り、男子トイレに逃げ込んだ
どうやら逃げきれたらしい
ん?なにやら多目的トイレの方から物音が…
「ダメなのさ!人が来てるのさ!」
レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ
…空耳だ
空耳に決まっている
多目的トイレが他目的トイレになんてなってない
さて、トレーニング室には誰かいるかな?
「君、普通科の人だよね?
もしかしてトレーニング?
もし、よかったら俺達と一緒にしない?」
誰もいない…か
当然と言えば当然か
家でもできる筋トレよりも
“個性”を鍛えられる修練所を利用するよな
「尾白、もう諦めようぜ」
「瀬呂ォ、俺達だけこんな扱いって…」
「“俺達”ねぇ…尾白、お前指名来てたよな」
“個性”使用可能な修練所には人も多くいて、
体育祭で見た顔…
「もっと!!もっとだ!!!もっとローションを!!
このままだと“ところてんの彼”のようなスピードが…」
見間違えた
単なるアホのようだ
近くにいた黄色いアフロとオレンジの太陽的なナニカは
いったいなんだったのか
観察を諦めて家に帰るとしよう
帰り道の途中でGE○に寄る
映画やドラマなどスマホでいくらでも見れるが
やはりテレビの画面で見たい
レンタルコーナーに行くと
どこか見覚えのある金髪黒メッシュの少年が
18禁コーナーに入りたいが入れず、
暖簾の隙間から中を覗き見ていた
…絶対にアレはヒーロー科じゃない
アレがヒーロー科なら俺はなんなんだ!?
腹が立ったが“シュ●ゲ”のDVDを借りて帰ろう
レジにピンクのウン…暴食の成れの果てが会計していた
なんて可哀想な“個性”なんだ
ヒーロー向きだとか敵みたいだとかなんて
そんな低い次元じゃない
けど俺はただ祈ることしかできねぇ
強く生きてくれ……っ!!
小腹が空いたのでコンビニに寄る
腕が6本あるマスクをつけた少年が
生理用品やサプリが置いてあるコーナーで
薄ピンク色の箱を持って悩んでいた
4Lだとか5Lって羨ま…いや、
サンドイッチとスナック菓子と炭酸飲料を選んで
レジに向かう
店員さんがやたら目付きが鋭いし、
タメ息が多くて『ハァ、ハァ』言っている
絶対コイツ敵だろう
コンビニを出る前にトイレを借りようとしたら
男子トイレから紅白頭の美少女が出てきた
間違えて入ってしまったのだろうか?
入れ替わりで入ることになったが
なにか
家に着いて郵便受を見る
封筒が一通
珍しく自分宛のものだ
スナック菓子を食べながら読む
…
……
………
もういい時間だ
さすがに寝ないとな
寝不足じゃオールマイトの布教に差し支えが…
あれ?布教?誰が?
俺はオールマイ違う心操 人…あれ?
オール操 マイ使だったけ?
まぁ、いっか全てはオールマイトのために!!
※心操 人使の設定
無事に…無事に?体育祭から立ち直った
物間とは被害者仲間、常闇、黒色とは厨二仲間
他の普通科の生徒からは
微笑ましいモノを見る目で見られている
※サバトを開催した魔女達
新作同人誌の考案をする女子達
グッズ展開も視野に入れている
轟や爆豪のマウスパットとか…
男子が直視できない顔をしている
※他目的トイレの設定
誤字にあらず
他の目的の為に使われるトイレ
思ったのがケンタウロスタイプの異形型だと
自分の尻を拭くことができないのでは?
※エンジン付きの誰かの設定
ローションまみれで床を滑走する生徒
きっと疲れているんだ
こんなヒーローの卵なんているはずかないもんな
海藻が原料のローションもあるんだって
※金髪黒メッシュの誰かの設定
ヘタレうぇい
見たいけど恥ずかしさから進めない
でも見たいから隙間から覗いている
その格好こそが一番恥ずかしい
※六本腕の誰かの設定
ミスターノースリーブ
既成事実を作ろうとしている
相手はいない…と、いうか嫌われている
スキンより先にスキンシップが必要な人
※タメ息多めの店員さんの設定
実はスゴい肩書きをもっている公安ヒーロー
マスクと伊達メガネを着けているが
オーラまでは隠せない
コンビニではシフトリーダー
※緑のオーラを纏った封筒の設定
かの邪神が依り代を求めて
普通科の生徒宛に送った呪物
主に精神隷属させる効果がある
お焚き上げ厳禁