グンマー王国━━
そこに麗日 お茶子はいた
言わずもがな観光目的ではない
職場体験のために訪れたのだ
━━まずは“コレ”を渡しておこう
職場体験先のヒーローから渡された“ソレ”
ゲームや映画でよく見てきた“ソレ”
実物を見たことがない“ソレ”
銃…正確に言うならばAK47
正式名称をAvtomat Kalashnikova-47
(アフトマートカラシニコヴァソーラクスェーミ)
1940年代に開発され
ソビエト連邦が誇る傑作小銃である
渡された“ソレ”はそのコピー品であった
そして、使い方を伝授される
標準の合わせ方、マグチェンジの方法…etc.etc.
━━いいか?人がいたら迷わず撃て
━━それで死んだらソイツは
━━もし死ななかったらよく訓練された
案外いや、順当に麗日には才能があったらしい
「わははは!汚物は消毒だ~!!」
「ははは、見ろ!!!
人がゴミのようだ!!!」
この麗日、実にノリノリである
今まで貧困に耐えに耐えてきた
その鬱憤を晴らさでおくべきか
虐げられてきた
なら、力を持った今、虐げてないが悪い
マズルフラッシュに希望の光を見出だした
登る硝煙は自らを示す狼煙だ
響く銃声は過去と決別した勝鬨だ
ようはトリガーハッピーということである
跳ねる空薬莢
唸る600/分の7.62弾
彼女の前に敵は居て
可能の後ろには亡骸がある
彼女は1人の戦士で一つの兵器であった
━━む、待て…
職場体験先のヒーローが麗日に停止を掛けた
眼前には老婆がいた
手には買い物袋を持っている
重そうなソレをえっちらおっちらと運ぶ老婆
職場体験先のヒーローは思い出す
ろくな幼少期ではなかった
両親からの虐待…日常的に振るわれる暴力
ゴミを漁り残飯にありつければ幸運だった
食べられそうな物ならなんでも食べた
世間では食品として扱われない物も食べた
生きるために、死なないために
そんな彼にも頼れる存在があった
祖母である
廃棄された服を拾って、そのお古が自分の服だ
汚れててブカブカで穴だらけの服
ソレを仕立て直してくれた
継ぎ接ぎと拙い縫い目の服は彼の一張羅になった
美味しくはない、むしろ不味い
そんな、ばあちゃんの作る“おやき”
味はともかく安心して食べれた
温かい食事がとれた
命を繋ぎここまで成長させてくれた
こっそり小遣いをくれた
ばあちゃん
泣いてる時に励ましてくれた
ばあちゃん
漢字の読み書きを教えてくれた
ばあちゃん
高校に入った時に泣いて喜んでくれた
ばあちゃん
耳が遠くて大きな声じゃないと聴こえなかった
ばあちゃん
ヒーローになれた姿を見せたかった
ばあちゃん
ヒーローなった姿を見せることができなかった
ばあちゃん
皺だらけで、小さくて、優しくて、
誰よりも大きな存在だったばあちゃん
俺は…ヒーローになれt
「おまえのようなババアがいるか!!」
「ばあちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」
麗日のカラシニコフが火を噴いた
━━麗日 お茶子
グンマー王国にて比類無き活躍をする
職場体験先のヒーローが途中、情緒不安定になり
本人の希望も虚しく強制送還される
※グンマー王国の設定
日本国の栃木県、福島県、埼玉県、新潟県、長野県に
隣接する独自の文化をもった王国である
特産物はコンニャクやシモニタネギ
だが、茨城県(某作者の定住地)の敵ではない
※麗日の職場体験先のヒーローの設定
ヴィランになってもおかしくないような…
いや、まともな人生を送れないような幼少期を過ごすも
祖母の応援もあってヒーローになった不屈の男
現在は過去と向き合おうとしている
※麗日 お茶子の設定
アッハッハッ銃って楽し~い!!
みてみて!!また当たった!!
うん?バカみたい
逃げれるわけないじゃん!!タタターン
※麗日が持っているAKっぽいものの設定
多分、非殺傷のゴム弾っぽいナニカを放つ銃
…もといサポートアイテム的なモノ
……のハズである
そうであってほしい
※麗日が撃ったババアの設定
身長は2メートルを軽く越え筋骨隆々
むしろゴム弾では仕留められなそうな自称ババア
致命傷を負うが医師の懸命の処置にて命を繋ぐ
ただし、“ムスコ”を失い今後、ババアとして生きる羽目に