僕のH☆EROアカデミア   作:紫煙隊

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そのパンティー、プロファイリングする

 

 

 

その普通科のクラスは編入生を迎えていた

入学2日目にしての編入という異例中の異例

それもヒーロー科から普通科への編入である

 

いったいどんな奴がくるのか

 

ヒーロー科から落ちてきたと考えれば

なにかしらの問題がある生徒ではないのか

 

落ちてきたとは言えヒーロー科だったのなら

少なくとも“あの実技試験”を乗り越えた奴だろう

 

普通科にはヒーロー科を目指したものの

合格できなかった者も多い

ゆえに編入生に対して思う所があった

好奇心、疑念、侮蔑、同情…

ソレらが混じりあった複雑な感情

だが“その編入生達”を見た瞬間

もっと複雑な感情が芽生えることとなった

 

 

「好きなパンティーは基本にして至高の純白!!

 緑谷 出久です!ヒーロー科から来ました

 よろしくね!!」

 

 

「好きなパンティーはエロチックな黒のスケスケ!!

 峰田 実です!!ヒーロー科から来ました

 よろしくね!!」

 

 

普通科の生徒達は引いた

控えめにオブラートに包んで言ってもドン引いた

この珍妙極まりない珍生物の言動に対して

気持ち悪いだとか、下品だとか

そういった感情の更に先の感情が生まれた

 

 

(((((コイツら…名前より先に性癖を…!?)))))

 

 

先にも言ったが

普通科にはヒーロー科に受からなかった生徒も多い

“個性”の性質上の問題で試験との相性が悪かったり、

単に実力が足りなかっただけの生徒もいる

だが“それだけ”であり、

心はヒーロー科の生徒と変わらず

普通科に入学した今もヒーローを目指している者もいる

だから口を挟まずにいられなかった

 

 

「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ」

 

 

(((((よせ!!心操!!ソイツ等は変態だぞ!?)))))

 

英雄、勇者、ヒーロー…ソレ等は勇気ある者だ

だがヒロイック(英雄的)であっても

蛮勇であり、無謀で、空回りしていたならば

ソレは道化や愚者と呼ばれる

 

 

「…幻滅!?初対面なのに酷い!!」

 

「いや、初対面でパンティーの好みを

 紹介してくるようなヤツが言うなよ!!」

 

「パンティーの何が悪いんだよ!!」

 

 

パンティーは悪くないだろう

しいて言えば頭が悪いのだ

 

 

「好きなパンティーを知るってのは

 その人を知るってことなんだよ!!」

 

「心操…つったっけか?

 お前の好きなパンティーを言ってみろや!!」

 

 

どこまでも真面目な顔で

真っ直ぐな目をして主張する変態達(緑谷、峰田)

魔が差したのかもしれない

心操は答えてしまった

 

 

「はっ?いや、その…………ベージュ

 

「なるほど…ベージュね

 ならタイプは年上、それも既婚者…人妻好きと見た!!

 おそらくだけど心操君は大人し目、に見えて

 実はその逆で大きな野心を持っていて

 チャンスがあれば狙おうとしている…ってとこかな?」

 

「さすがだぜ緑谷(ブラザー)

 パンティーからのプロファイリング…見事だぜ!!」

 

どうしようもないプロファイリングである

クラスメイトの前で性癖を暴露された心操は

机に突っ伏してしまった

 

されど、こんな特技であっても

男子高校生にはウケた

ノリと勢いで生きる男子高校生はエロが好きなのだ

 

「じゃあ俺は“しまぱん”が好きなんだけど」

 

ノリのいいモブAが言った

 

「君の場合は好みは女子高生だね

 だけど同級生としてではなくて

 年上のお姉さんとしての女子高生かな?

 少し幼児願望があって甘やかされたい気持ちがあるよね

 注意するとしたら今も女子高生が好きだけど

 おじさんになっても女子高生が好きで

 甘やかされたいって願望が続いたらロリコンだよね」

 

潜在的ロリータコンプレックスを暴露された

ノリのいいモブAは机に突っ伏してしまった

 

 

「それじゃさ、それじゃさ、“水玉”は!?」

 

ノリのいいモブBが言った

 

「多分だけどタイプは幼なじみ系かな?

 純愛系…どちらかといえば少女マンガみたいな

 甘々カップル物が好きじゃない?

 あえて言えば君は幼なじみに夢を見すぎているね

 某作者の妹さんも高校生の時には

 ほぼ紐みたいなエッグいパンティーだったし

 君が望むようなタイプは妄想の中にしかいないよ」

 

夢を否定され少女マンガ趣味を暴露された

ノリのいいモブBは机に突っ伏してしまった

 

 

「くっだらね、パンティーより中身だろ」

 

ノリの悪いモブCが言った

 

「君はパンティーに興味が無い

 と、言うより女性に興味がないから

 パンティーの種類を知らないと見た

 うん、目が泳いだね?あたりかな

 年上?年下?…そうか年上か

 多分、筋肉質の兄貴って感じの人が好みかな?

 けど“中身が”って言うあたり

 自分の性癖を自覚していないか

 カミングアウトしたくないってとこかな?」

 

男色趣味を強制カミングアウトされた

ノリの悪いモブCは机に突っ伏してしまった

 

 

パンティーは人を救うが

時として人を傷付けることもある

机に突っ伏している男子達がそうだ

女子達の冷ややか視線を受けながら今日を過ごすのだろう

 

 

 

 

━━━━━オマケ━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

緑「心操君!!コレを!」

 

心「…!?コレは…」

 

緑「好きでしょ?ベイジュのパンティー」

 

峰「盗ってくるの大変だったんだぜ!!」

 

心「お前達…」プルプル

 

 

 

リカバ「おや?私のパンティーが無いねぇ」

 

 

……米寿(ベイジュ)のパンティーだったという

 

※米寿(ベイジュ)88歳、またはそのお祝い

 






※緑谷 出久の設定

普通科に編入させられたけど挫けない
むしろ“追放されたけど実は実力者だった!?”
なんて感じになるんじゃないかとワクワク
根拠はない


※峰田 実の設定

普通科に編入させられたけどいじけない
むしろ““没個性”だと思っていたけど最強でした!?”
なんて感じになるんじゃないかとドキドキ
根拠はない


※心操 人使の設定

ヒーロー科に編入する前の日に
性癖を暴露された被害者
だがそのおかげで被害者同士で
熱い友情が芽生えたとか


※モブABCの設定

もう出番も無いし役目を終えたモブ
十年後も変わらない友情を続ける
なお、生涯未婚だったという
…画面上には“嫁”はいたらしい
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