僕のH☆EROアカデミア   作:紫煙隊

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その変態達、

 

ありふれた(日々が懐かしく感じる)サポート科で

(あらゆる意味で)雄英最強(かつ最低)

 

 

 

”雄英高校”

日本でも最高峰の“ヒーロー科”がある高校である

ならば普通科もサポート科も

ソレ相応のレベルの高さが要求される

 

 

一流の講師に一流の施設、一流の材料もある

おまけに現役のヒーローが多数在籍しているので

品評も厳しくも身になるものである

 

“普通科”の授業やテストならば、ようは暗記だ

“国語”も“理科”も“社会”も“英語”も暗記で済む

“数字”は応用が必要だが

“数式”という手順を暗記していれば問題ない

 

しかし、サポート科は違う

物質の特性やコストを暗記しているのを前提に

アイテムの“個性”への利用しやすさや

逆に“個性”を利用したアイテム等の作成への発想力

過去に開発されたアイテムを参考にするが、

ソレはベターであってベストではない

似たような“個性”でも扱いは別なのだ

記憶力と発想力が伴っていないといけない“科”

それがサポート科だ

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

日々、試行錯誤し研鑽し疲れ果てては

机に向かったまま寝てしまうような生活

彼はソレで幸福感を感じていた

 

しかし、幸福であれど満足感はない

科学は発展していく

自分の手で或いは他人の手で

なら今造った“傑作”も

明日には“旧世代の遺物”になるだろう

 

もっと良いものを

もっと速いものを

もっと硬く、もっと鋭く、もっと軽く…

もっと、もっと、もっと、もっとだ

 

新しい物を造りたくて造り続けた彼、

ある意味では幼い頃から変わっていない彼は

つい先日、導かれ“変わって”しまった

 

 

「ヘイ!そこの陰キャボーイ!!」

 

「僕達と一緒に“素敵な”DVD見ない!?」

 

 

 

人体の神秘、愛の奇跡、世界の広さを彼は知った

昂るリビドーを抑えることは出来ず、

また抑える気も起きなかった

目と耳と脳にリフレインする喘声と映像

眩暈がして耳鳴りがして脳がスパークする

そうすると新しく発想が浮かんでくる

 

ああ、今迄の自分は眠っていた

いや、むしろ死んでいたと言ってもいい

彼はそう感じていた

“目覚めて”或いは“生まれた”彼は過去を思う

発想とは発明とは

砂漠の中から一粒の砂粒を見つけるような

神経質かつ慎重な作業だと思っていた過去

 

違うのだ

まるで違ったのだ

発想とは発明とは

間欠泉の如く、雄大な滝の如く、火山の噴火如く、

吹き出し、瀑布と化し、溢れていくものなのだ

 

 

「あっ、この前の陰キャボーイ!!」

 

「新しいDVD入ったけど…見てく?」

 

 

とりあえず今は新たな友と人体の神秘を満喫しよう

 

 

 

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彼女はヒーローに成りたかった

ヒーロー向けの“個性”ではなかった

ありきたりなありふれたどこにでもある

そんな“個性”が彼女の“個性”だった

 

記念受験だとわかっていたが

ヒーロー科の試験に落ちた時には泣いた

一晩中泣いて自身を見つめ直し決心した

 

私はヒーローにはなれない

私が人を助けることもないし、

私を応援してくれる人もいない

 

だから私はヒーローを助けるサポーターであろう

ヒーローがたくさん人を救えるように

ヒーローがたくさん敵を倒せるように

そして、そのヒーローが活躍する時に、

私が造ったアイテムが役にたったら…

それは、少し嬉しいな

 

 

サポート科に入ってからは苦労の連続だった

機械の使い方や薬品の性質を覚えたり

過去のサポートアイテムを調べてみたり

元々が工具なんてドライバーくらいしか

使ったことがなかったから本当に苦労した

素材によっては治具を替えるのを忘れて壊したり、

使用後は熱くなっているのを忘れて火傷したり、

 

手はもう“普通の女子高生”の手じゃない

切傷と火傷痕と薬傷だらけの固くて荒れた手だ

見習いだけど未熟者だけど職人の、

ヒーローのサポーターの手だ

 

 

 

「はぁい!お嬢さん、オイラ達とお茶しない!?」

 

「よかったらファミレスでイタ飯でもどうかな!?」

 

 

 

前言撤回だ

私は間違っていた

入試に落ちたからか気弱になっていたようだ

 

 

やはり、汚物は消毒するに限る

切り裂き撃ち抜き逃がさず追い詰め

踏み潰し砕き侵し跡形もなく駆逐せねばならない

 

ヤツ等(ヴィラン)は豚だ

(ヒーロー)は生きていてもいいが

豚は駄目だ

 

見逃し手心を加えれば自分が馬鹿を見て

より弱き者が傷つくのだ

 

ならば壊そう

 

私の手で

 

私の手は全てを滅ぼす“チカラ”だ

 

 

「照れてる顔もキュートだぜ!!」

 

「あ、まずはメルアドとか交換しない!?」

 

「俺、ヒーロー科の上鳴 電気!おねーさんは!?」

 

 

悪は滅びた

 

 






※サポート科のアオミドロの設定

サポート科にまで汚染を広げた“苗床”の亜種
人の根源に付け入り侵し唆す
ハリボーと三回唱えると退散するらしい
過去に保険室で何かがあったらしいが…


※サポート科のボルボックスの設定

獣(ケダモノ)の病に侵された“ほおずき”の亜種
…ではなく素である
ペッツを供えると頭を抱えうずくまるらしい
『コンバート…50年…』等と意味深なことを言う


※ヒーロー科のYellow Sea cucmberの設定

『除籍されても俺達、友達だろ!!』
などとクサイセリフを吐いてナンパに加わった
実際には微塵も思っていない
鉄拳制裁はしこたま受けた


※感染したサポート科の男子の設定

『真面目で優しい子でした』
…昔の彼を知る“元”知人達は言う
雄英卒業後、起業し性産業の発展に尽力した
日本の性産業を100年進めた男と言われるようになる


※ガラシャなサポート科の女子の設定

父の“巨人”と母の“鋼体”の複合型“個性”だが
父ほど大きくも成れず母と違い手にしか使えないため
本人は落ちこぼれだと思っているが
“巨人”の筋力で“鋼拳”を振るう様は圧倒的
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