グラスを傾け豊潤な薫りを楽しむ
咥内に含めば酸味と渋味、苦味、甘味
それと圧倒的な旨味が醸し出される
舌上で弄せてみれば
空気と混ざったためか体温で気化したのか
鼻から嗅いだのとは比にならない薫香が抜ける
ワインの薫りを楽しむとは
鼻で嗅ぐのではない
鼻に抜けゆく伊吹を感じることだ
ロマネ・コンティ
それも当たり年の逸品だ
当然ながら肴も相応の物でなければならない
AFOの優雅な1日の一幕である
毎日のように豪華絢爛な食事をしているわけではない
無論、金ならあるのだ金ならば
いわば健康上の理由
ドクターストップである
“個性”の元の持ち主ゆえか“摂生”に厳しい
だが、今日は特別だ
“雄英高校体育祭”の開催日だからだ
AFOは“雄英高校体育祭”が大好きだ
テレビで放送されるようになってからは
毎年観ているし、なんだったら録画もする
翌日の特番で未公開シーンも確認するし、
Blu-rayだって購入する
“雄英体育祭”の勝者は1人だけだ
その1人になるまでヒーローのタマゴ達が
仲間を蹴落としながら進むのだ
そりゃあAFOだって酒が進む
出場するのはヒーローのタマゴだけではない
普通科やサポート科の生徒もいる
つまりヒーロー(のタマゴ)が一般人を押し退け、
ぶちのめし、嘲笑いながら進むのだ
そりゃあAFOも飯が美味くてしょうがない
勝ち残った1人も自身の手で摘み取れば
この上ない愉悦である
彼こそが“悪”で“帝王”で“魔王”、その人である
画面では選手宣誓が終わり第一種目が始まり・・・
生徒達は爆炎に包まれた
AFOの目をもってしても見抜けなかった奇手
開幕同時多発爆破
1つの学年ではなく全ての学年でだ
つまり、1人の“強個性”ではなく
扇動した者がいる
「欲しいな」
魔王は呟いた
扇動者の“個性”はわからないが
これだけのことを仕出かす奇才だ
駒としてではなく部下として欲しい
人を人と思わず残虐な手を使う精神性も好ましい
画面を凝視し目的の人物を探す
──1年ステージ
『僕が来た!!お姉さん達!!僕が来ましたよ!!』
『オイラは受入数無制限だからなァ!!』
このワカメ頭とブドウ頭は違うな
魔王は確信した
あんな芸術的とも言える事件を起こすのには
「品が無さすぎる」
欲望に忠実過ぎて顔まで卑猥に見えてくる
まるで下半身と脳が直結しているようだ
計画性のカケラもない杜撰な顔だ
──2年ステージ
『おお!!爆炎で服がはだけて!!
見えそうで見えないチラリズム!!まさに浪漫!!』
『いけませんね私が触診しましょう』
『では私はトリアージいたしましょう』
『シャッターチャンス!!』
この4人組は違うな
魔王は確信した
ある意味で狂気染みているが
「俗物に過ぎる」
この2年生にして、あの1年生か
ナンパではなくボディタッチやら
近距離から超望遠レンズでの撮影
モテなさ過ぎて強行策にでたのだろう…合掌
──3年ステージ
『な、なぜだシンドリーちゃん
なぜ…おれ達ごと爆破を・・・』
『その肥満体で網タイツは
オシャレではなくチャーシューだと知るがいい』
『POWERRRRRRRRRR!!』
↑通りすがりの通過マッチョ
『・・・ぜ、全裸マッチョよりもか?』
『アレはアレで無い』
この海賊の知能指数の平均値を下げてそうな奴ら
彼等も違うな
魔王は確信した
明らかに
「バカが過ぎる」
特にカバっぽい奴だ
ここ十年くらい出場しているだろう
“強個性”だからマークしていたが
いったい何年留年するつもりなんだ
──死柄木side
グラスを傾け豊潤な薫りを楽しむ
咥内に含めば甘味と炭酸の刺激が、
それと
舌上で弄せてみれば
空気と混ざったためか体温で気化したのか
鼻から嗅いだのとは比にならない薫香が抜ける
ド◯ペの薫りを楽しむとは
鼻で嗅ぐのではない
鼻に抜けゆく伊吹を感じることだ
チェリー・バニラ・ド◯ターペッパー
それも直輸入品だ
当然ながらツマミも相応の物でなければならない
具体的には
ハッピー◯ーン
通称“魔法の粉”を使用した
菓子の形で密売されるドラッグだ
一度でも
夕飯前に
黒霧に怒られたので
ヴィランでも使用に躊躇するような劇物だ
ドク◯で甘くなった口が自然と塩気を求め、
ハッ◯ーターンを手が勝手運び、
“魔法の粉”がキいてきたのか無意識に
◯クペを呷り続ける
死柄木 弔の
だが、彼とて毎日のように
ハッピー◯ーンを食べているわけではない
無論、ストックならあるのだ
なんなら
いわば
つまり、
黒霧はみんなのママンです
だが、今日は特別だ
1人で食事ができるからだ
死柄木 弔は野菜が嫌いだ
苦かったり青臭かったり固かったりするからだ
スーパーのお弁当でご飯に乗っかってる漬物も無理、
シュウマイのグリーンピースも駄目だし
なんだっらネギマのネギも食べれないのだ
ゆえにママンがいない今日は
朝から豪勢にチ◯コパイを食べ、
昼はブタ◯ン(カレーラーメン味)をすすり、
夕食前に◯ッピーターンを貪るのだ
そしてソシャゲのログボ消化だったり
期間限定のイベントだったりを消化して
翌日になってTwitt◯rを見て
“雄英体育祭”が終わっていることを知るのだった
※魔王の設定
ロマネ・コンティを楽しむ魔王様
しかし、体育祭の内容が酷すぎて
ぬるめの燗でよかったなと後悔
肴も炙ったイカでよかったなと後悔
※品が無いワカメの設定
みっともないワカメである
味噌汁の具には向かない
塩気が強いので水に晒す必要がある
性欲も強いのでMs.に晒す願望がある
※品の無いブドウの設定
下品なブドウである
生食には向かないが
煮ても焼いても食えない
種ばかりである
※俗物なブラザーの設定
強行策に出た変態達
撮ったカメラを押収されそうになったが
外付けの小脳だと駄々を捏ねた
フォルダ内は肌色成分多めである
※ハッ◯ーターンを頬張る弔くん(20歳児)の設定
好きな野菜は?と聞かれたら
『トーモロコシ、ジャガと…ソラマメ?』と答える
圧倒的穀物感である
ちなみにイチゴやメロンは果物的野菜である
※地区こども会で大人気!みんなのママン黒霧の設定
手作りの“ぎゅうかん”を持っていったママン
みかん入りでサクランボを添えたりしたママン
『ぼく(わたし)くろぎりのおむこ(およめ)さんになる』
と、言われてたりするママン