会場に現れた緑谷はおかしかった
いや、普段から彼はおかしいが
全身を包むコスチュームは緑色をベースとし、
ベルトバックルや膝当て…
各部位にハート型のアイテムを装着しており
妙に胸を張ったポーズに
珍妙な歩き方も相まって変態そのものである
『え~、あ~、なんだ・・・
緑谷、頭の調子でも悪いのか?
病院行くか?いや行け、行っとけ』
プレゼント・マイクも心配している
具体的には試合の絵面を
「ふっふふふふふふふふ
いやぁ、問題無いですよプレゼント・マイク
調子が悪いどころか、むしろ
最高にハイ!!ってヤツです」
最低の“廃”がイキっていて
すでに放送事故であるが試合は無くならない
続いて尾白が入場する
古来より猿とは力を秘めた獣だった
西遊記における孫悟空しかり、
桃太郎の共にも猿がいた
近代ではドラゴンなボールを集めたり、
Dの名を持つモンキーな海賊だったりした
人の知恵と獣の野生を持つ聖獣
それが猿である
「・・・あの、俺の”個性”は“尻尾”だし
名前に“猿”ってはいってるけど
そんなに“猿”とは関係無いっていうか・・・」
ホモサピエンスの時代に終止符を打ちに来た
モンキーな惑星からのプリンス!!
俺のパンツは簡単にゲッチュさせないぜ!?
猿の中の猿!!キング・オブ・モンキー!!
俺を止めたきゃバナナ10ダース用意しな!!
用意しなきゃ青くて硬い柿をぶつけるぜ!!
尾白ォォ猿夫ォォ!!
「話をきいてよ!!」
──────試合開始まで 3────────────────
「緑谷くん、君はモテモテになるために
ヒーローを目指しているって言っていたよね
───君は!!
いったい何人の社会的生命を
そのゲスな野望の為に犠牲にしてきた!!」
──────試合開始まで 2────────────────
「尾白くん、君は今までオカズにしてきた
動画の本数を覚えているのかい?」
───────試合開始まで 1────────────────
「0だ!!俺は妄想派なんだ!!」
「え?いやいやいや…え?ホントに?」
───────試合開始────────────────────
「だからと言って
人間に追い付けるかーッ!!URYYYYYYYYYY!!」
「ぐっ!?」
「なんだよ!!その“時間停止系の企画物”みたいな
構えは!? まだ やる気なのか!?
あがいてもあがいても
人間の努力には限界があるんだよ!!
“個性”の修行努力など 無駄 無駄 無駄────っ!!」
「わぁぁぁ!?」
───決まり手
試合時間 僅か34秒
勝者 緑谷 出久
──────次戦、モモ 対 ブドウ──────────
「ひゃあっはぁ~オイラ!!
オイラ!!オイラ!!オイラ!!オイラ!!
オイラの時代が来たぜェ~!!
体育祭の試合中なら法律上!!
”法令又は正当な業務による行為は、罰しない”
なら!!パイタッチしても!!
濃厚接触クンカクンカしても!!
禁断のマ●タッチしても合法だよなァァ!!」
「
「!?」
『え~“個性”は身体機能の一部なので
SPも身体機能の一部だと、
雄英体育祭のスポンサーでもある
八百万財閥様より貴重で有意義な意見があり、
今年度よりSPの参戦が許可されました
なお、会場の準備、放送は
“AIを身近に”サイバー八百万社の提供、協力で
お送りしております』
「売ったんだな!!可愛い生徒を売ったんだな!!
カネか!?カネがそんなに大事なのかよ!!」
『うるせぇブドウ!!
オメーは可愛くねぇし大事でもねぇよ!!
カネが大事かって?大事に決まってんだろ!!
いいか?ヒーローつっても人間なんだよ!!
生きてりゃ健康保険だ年金保険だって
給料から差し引かれるし、
むしろヒーローだと
クソみてぇに給料から差し引かれるんだぜ!!
俺みてぇに教員してりゃ多少はマシだけどよ
そんでも月給手取りで14万だぞ!?
そっから家賃払って食費光熱費水道代!!
交通費でねぇから仕事するだけで
毎月1万ちょい飛んでんだぞコッチは!!
だいたいこの体育祭の司会進行審判役だって
若い教員だからって押し付けられて
仕事増えてんのに手当つかねぇし
なんかあったら責任追及されんだぞ!!』
「・・・悪い、オイラが言い過ぎたよ」
『お、おう・・・俺も大人気なかったぜ』
ヒーローだって社会の歯車、社会人だ
極々一部を覗けば世知辛いのだ
ノルマだ目標だの上司から要求され
達成できければ文句を言われ
達成できても給料は上がらない
10年勤めようが時給は上がらず
歳をとれば切り捨てられる部品なのだ
部品は消耗品ゆえに交換はいずれ必要だが
油差すなりしてもいいと思う
「ハッ!?いや、待てよ!!
だからと言ってオイラの性春を犠牲に
するなんてオーボーだろ!?」
『チッ!!丸め込まれていればいいものを・・・
ガキは黙って大人に従えばいいんだよ!!』
「ソレが本音だろ!!汚ねェ大人の策略だ!!
みんな!!騙されるな!!
コイツ等はオイラ達を食いモンにしようと・・・」
「
「やめっ!!ままま待て!!話し合おう!!
まいねーむ いず ミノォルゥ ミネェーツァ!!
あ、あいむ ふぁいん せんきゅー!!
あい のん きゃん バトル!!
あい らいく ボインボイン はば ないす でぇ!!」
※デク・イズク・オパイスキー略して…の設定
ファスナー全開なガチムチ(ドーピング)
もちろんパンツはスケスケ生地
生まれついての変態
一張羅を夜なべして作った母は泣いている
※勝てなかったモンキーの設定
ストイックな彼はアダルティなサイトなど見ない
エロティックな雑誌も買ったりしない
新聞に挟まっている衣料品店のチラシに
載っていた女性下着から妄想する紳士猿
※ミノォルゥ ミネェーツァの設定
テストの点の良さと会話力は比例しない
八百万のSP(アメリカ直輸入)に
ターミネートされた
あいる びー ばっく
※八百万のSPの設定
アメリカの現役ヒーロー
副業としてSPやボディビル等をしている
筋肉モリモリ マッチョマンの変態
※八百万 百の設定
『高貴な者とは身をさらさずとも勝つのですわ!!
お~ほっほっほっ!!』
なんて言ったりする
金持ちへの偏見で装飾された八百万
※山田先生の設定
日々、必死に働き疲れきった彼の生涯収入は
八百万の1ヶ月の小遣い以下である
そんな彼の月に一度の贅沢は焼き肉
無論、海外産でおつとめ品の逸品である
その日ばかりは廉価な発泡酒ではなく
生ビール(350ml缶×2)を購入し
アパートで1人、ホットプレートを囲む
宴が終わった後、消臭剤を撒き
シンクで鉄板を洗っていると涙が出てくる
あれ?おかしいなぁ・・・
玉ねぎ切ってから時間たってんのに
なんだか涙が止まらねぇや
※八百万の小遣いの設定
親から渡されているの山田の年収くらいだが
FXやら手持ちの企業からの収入やら
不動産を転がしたり、莫大な貯金の金利で
結果的に山田の生涯収入以上に稼いでいる
また、ソレとは別に親から
“上限無制限のカード”を渡されている
※山田先生の財布の中にあるカードの設定
運転免許証、ヒーロー免許証、保険証、
1000円カットのメンバーズカード、
消費者金融のカード、スーパーのポイントカード、
学生の頃に相澤や白雲と遊んだカードゲームで
当時よく使っていたマイフェイバリットカード
※山田先生のマイフェイバリットカードの設定
彼と数々のデュエルを共にしたカード
危ない時もコイツがいたから助かった
コイツはただのカードじゃねぇ相棒なんだ
カード名を『マジック・シ◯ンダー』