─────2xxx年、初夏
俺の最初の
当時の俺が夢と期待を込めていた体育祭は
「どういうことだよ!!
ふざけんなよ!!なんで・・・
なんで棄権なんかしたんだよ心操!!」
切島が俺の胸倉を掴み叫ぶ
五月蝿いな
他のクラスメイトも
別のクラスの奴等も騒ぎたてる
五月蝿い
観客席からヤジが飛ぶ
ブーイングの嵐だ
五月蝿い、五月蝿えよ
温暖化が進んだからか
この時期からでもセミは鳴く
ジージージージー
本当に五月蝿い
“五月蝿い”って
“五月”の“ハエ”って書くけど、
セミのほうがよっぽど五月蝿い
どうでもいいことが頭ん中をグルグルする
『心操 人使、元普通科 よろしくね』
ジージージージー
『俺!!切島 鋭児郎!!よろしくな!!』
ジージージージー
『
ヒーローになりてェって!!俺は!!』
ジージージージー
『すげェよ!!お前の“個性”!!
でも次は負けねぇぜ!!』
ジージージージー
『はは・・・“ヒーロー”向きの“個性”だと
言うことも“ヒーロー”向きなのか?』
ジージージージー
『馬鹿野郎!!お前も“ヒーロー”目指してんだろ!!
ならよ!!お前ェがスッゲェヒーローになりゃ
お前の“個性”だって
すぐ“ヒーロー”向きの“個性”になんだろ!!』
ジージージージー
『ほんと・・・好き勝手言ってくれるよ』
ジージージージー
『あ?え、心操泣いてんのか!?
わりぃ!!悪気あったワケじゃなくてよ!!』
ジージージージー
『泣いてねぇよ!!』
ジージージージー
ジージージージー
五月蝿い
黙れよ
静かにしてくれよ
こんな時に
1人にしてくれよ
惨めじゃねぇか
慰めの言葉も、疑問も怒りももつなよ
ああ、自己満足さ
これ以上に惨めになんねぇように、さ
周りの声遠ざけて
1人で、1人だけでやさぐれてぇのさ
『心操くん・・・久しぶり、だね』
『げぇ!?変た・・・緑谷!!
どうした?顔色が随分と悪いみてぇだけど』
『ははは、うん
前の試合の時に飲んだ薬のせいでね
ところで今、変態って言いかけた?』
ジージージージー
『なんなら棄権してもいいぜ?
どちらかと言えば俺は
そのほうが助かるからな』
『あはははっ!!面白い冗談だね心操くん!!
そうだ、あらかじめ言っておこう
言わなきゃ不公平だからね?』
『なんだ?この場で
俺の性癖でも暴露しようってのか?
言えよ、俺はヒーローになるんだ
しょうもない言葉なんかじゃ俺は・・・』
『ウ◯コ、漏れそう』
『うん?』
『ウ◯コが漏れそうなんだ』
『待て』
『ウ◯コが漏れそうで
肛門をノックしてるんだよ!!今!!ナウ!!
ココから出せって小まめにノックしてるんだ!!』
『待て待て待て待て』
『かろうじて僕の鍛えた肛門括約筋が
決壊を塞き止めてるけど、
もし、もしもだよ?君が“個性”を使って
僕が“洗脳”されたら・・・耐えられるかな?』
『待て、頼むから待て
話をしよう!!結論を出すには早すぎる』
『出すのはウ◯コさ!!』キリッ
『お前、モテモテになりたがってたよな?
公衆の面前で、それも生放送中に!!
ウ◯コを漏らすってのか!?』
『・・・わかってるさ
みんなの前でウ◯コを出したら
僕のモテモテライフ補完計画には
おおいに遅れが出るであろうことは、ね』
『いや、遅れどころか頓挫するじゃねぇか?』
『でもね?僕がモテモテになれていないのに
僕が棄権して君は勝ち進んで
君がモテモテになるくらいなら
ここで漏らして君もろとも
底辺に沈むのも悪くないと思うんだ
さぁ!!一緒に
『ふざけんなクソ野郎!!
お前、そんなんだからモテねぇんだよ!!
自分が勝てねぇからって
『ふふふ、僕がやろうとしているのは
“解放”さ!!この雁字搦めな世界で
自由を我が手にしようとしているだけさ!!』
『お前、本音は?』
『・・・
脱糞もソレはソレで興奮するかな・・・と』
『クソ野郎が!!見てろ!!
これが俺の!!ヒーローとしての!!
“みんな”を護るための行動だァァ!!』
情けない
俺はウ◯コに負けたんだ
俺はウ◯コに白旗を振り、棄権した
情けない
多くの人を救えたのには違いないが、
脱糞ショーから救ったところで
なにが誇れる
誰が納得する
俺の体育祭はクソみたいに
いや、クソで終わってしまった
※心操 人使の設定
性癖を暴露されることも辞さない覚悟で挑む
しかし、相手が悪かった
自棄になった変態など誰にも止められないのだから
最終種目の参加賞はもらった
※最終種目の参加賞の設定
雄英のロゴが入ったポケットティッシュ
水に流せるタイプである
環境に配慮し、再生材100%である
なお、結果は水に流せない
涙を拭うのには最適ではある
※切島 鋭児郎の設定
愛すべき熱血おバカ
熱い台詞を吐きながら心操に迫ったが
原因はウ◯コである
彼が原因を知っていたらどうしたのか・・・
※耳郎 響香の設定
心操が切島に壁ドンされてるのを見て
極めて悪質なアテレコをしたった
上鳴が目を反らし、峰田が震え、
緑谷すら逃げ出すような内容だったという
※ブリブリアント・クソ=ナード卿の設定
もし心操が棄権しなければ
『80パーセントからイクか!!』と、
肛門から“トグロ”を出していた
クソみたいなナードというよりは、
ナードっぽいクソである
どちらにしろクソには違いないのだが
※クソの設定
生物なら必ず産み出す”我が子”
もしくは“生きている証”、“食物連鎖の成れの果て”
単にクソナードの略称の場合もある
みんな出していて、出すべきモノなのに
人前で出すと非難されるモノ
※その頃のエンデヴァーの設定
苦しい戦いを終えたエンデヴァーだったが
便所から出ようとして
ファスナーが大破していたことに気付く
ファスナーの金具の所がストライキしたために
無理矢理ファスナーを抉じ開けて
コトに及んだ弊害である
一番下まで下がっているので
見えちゃいけないモノまで見えている
この姿で外に出れば通報間違いなし
そして外に出なければ愛息子の活躍が見れない
だが、助けを求めて救助されたとしても
嘲笑の的になってしまうのは明らか
苦肉の策としてエンデヴァーは
全ての衣類を脱ぎ捨て、
全身に炎を纏うことで脱出を試みた
次回、『発動、スプリンクラー』