僕のH☆EROアカデミア   作:紫煙隊

35 / 224
今回の更新はここまでになります。
次回の更新は一週間後です。


その教師、邂逅する

国立雄英高校

その敷地内には授業はもちろん、

生徒の自主訓練や部活動に使う為に多くの施設がある

 

一般的なグラウンドですら複数ある

その中のグラウンドの1つ

そこに1年A組のメンバーは集まっていた

 

「デハ、コレヨリ『“個性”把握テスト』ヲ行ウ!」

 

担任代理のエクトプラズムの号令が掛かる

 

 

「ふむ、天下に名高い雄英ならば入学初日から

 テストを行い、かつ最下位は除籍するような

 スパルタかと思っていたのだが…」

 

 

「色丞ヨ、我ガ校ハ『自由』ガ校風ダガ…

 流石二、ソノヨウナ真似ヲスル教員ナドイナイ

 …トイウカ、学校デヤッチャイケナイダロウ…ソレ」

 

変態の発言にエクトプラズムが応える

実に常識的な先生である

 

「デハ、見本トシテ色丞ヨ…

 “個性”ヲ使用シテ『ソフトボール投げ』ヲ行エ」

 

「ふむ、先生よ…1つ訊きたいのだが

 私の“個性”は“変質者”…物体を自由に変質できるのだが

 例えば…そうだなボールを鳥に変えて飛ばすのは

 ルール上問題無いのだろうか?」

 

「許可スル」

 

変態がボールを構え…構え…構え…ない?

変態はボールを右手で握ったまま前に付き出した

そして、ボールは消失した

 

「色丞…何ヲシタ…?」

 

「ナニ、ボールを光子に変質させただけだ

 最も既に“個性”は解いたが地球上には存在せんな」

 

「ナルホド……記録、無限∞!」

 

「「「「「「無限て!!!」」」」」」

 

クラス全員が驚愕するなか変態は∞の中心…

よりやや上にⅠ(棒)をいそいそと書き出している

 

「無限など…私こそ無限の上に立つ者だ」

 

どう見てもアレ…

それも臨戦態勢のアレにしか見えないのだが

1人の生徒…いや1匹の変態が反応した

 

「アレは…まさかっ…!!」

 

「知っているのか峰田!」

 

「いや、知っているもなにもどう見てもチンk「アレはネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だな!!流石、色丞様!再現度ハンパないな!」

 

「いやチン「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲ですって!?確かにあの特徴的なフォルムは昔、資料で見た通りですわ!」

 

「ヤオモモ!?」

 

ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲はネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲である

ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲以上ではなく

ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲以下でもないネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲なのだ

 

「ところで峰田、なんで制服のままなんだ?」

 

今さらではあるが上鳴が峰田の服装に触れる

全員分の体操服は配られたハズなのだ

しかし現実として峰田は制服のままである

 

「ふぅ、これだから啓蒙低い輩はいかん…」

 

峰田の側にいた変態がやれやれと応えた

 

「いやなんだよ啓蒙低いって」

 

「だいたい貴様、更衣室で観察させてもらったが

 ボクサーパンツを履いていただろう!!」

 

「見んなし!てかブリーフ一丁の奴にだけは

 言われたくねぇ!!」

 

「いいか?ボクサーパンツはモテる男が穿くパンツだ(※諸説あります。)

 むしろ履いているだけでヤリチン(某か◯や様は~に書いてあったよ!)だと

 宣言しているようなもの…

 つまりDTたる貴様に穿く権利はない!」

 

「うぇい!?」

 

「それにも関わらずボクサーパンツを穿く貴様は

 相手もいないのに結婚指輪を付けて見栄を張るような

 端から見てると痛いだけの男だ!!」

 

散々な言われようである

ちなみにメーカーはAn◯pauである

だからといってAnaをパウパウしたとは限らない

 

「ひっでぇ言われよう……

 で?結局ソレと峰田の格好となんの関係があんだよ?」

 

「今の色丞様の御言葉で察せないとは…

 啓蒙低いと言われてもしょうがないっスね」

 

「いやいやいや、アレで分かるかフツー」

 

「オイラも昔はモテモテになりたくて

 ファッション誌のマネ事をしてた時期もあったんス

 けど、親父にバレて殴られたんスよね…」

 

「はぁ!?オシャレしただけで!?」

 

「『格好をいくら繕っても中身は変わらない』

 『紳士とは自分を繕わず、偽らない生き方だ』

 …そう教わったんスよ」

 

「…まぁ正論っちゃあ正論だけどよ」

 

「で、目が覚めたオイラは一切繕わずに

 …つまり全裸で生活を送ろうとしたんスよ」

 

「極端すぎねぇ!?」

 

「そしたら何故か通報されたんス」

 

「当たり前だ!!」

 

「そして、オイラなりに試行錯誤した結果

 …今のコレに落ち着いたんスよ」

 

改めて峰田の格好を見てみる

上下雄英の制服だ

だがよく見ると妙にピッチリしているというか…

身体のラインが妙に出ているというか…

 

「峰田…お前、まさか」

 

「ボディペイントっス」

 

「ド変態じゃねーか!?」

 

上鳴の叫び声がグラウンドに響いていった

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

一方その頃、相澤は……

 

 

「うぃっくし、えっくし…ああ、ティッシュ何処だ?」

 

1人留置所に勾留されていた

 

取り調べにて自分はヒーローで教師でもあると

何度も話したのだが嘘だと思われ一泊し

身体調査の際に大事な大胸筋サポーターも

なぜか証拠品として取り上げられてしまった

 

そして1人で部屋にいたのだが

そこに黒い影が…いや黒いモヤが現れた

 

「ふふふ、あのイレイザーヘッドも

 こうなるとただただ哀れですね」

 

「何者だ!」

 

「ふふ、私の…いや、俺のことを忘れるとは

 けしからんぞ?消太(ショータ)

 

 

それは本来ならばあり得ない邂逅

 

「し、白雲……なのか?」

 

10年以上前に(社会的に)死んだハズの親友

それが今目の前にいた

 

「やっぱり消太(ショータ)もあの変態にやられたんだな…」

 

「わかってくれるか白雲…!!」

 

姿形は変われども変わらないモノもあった

 

「今は黒霧を名乗っている…それよりも

 ヒーローなのに…いやヒーローだからか

 ヒーローは人をいくら救っても

 人は社会はヒーロー(俺達)を救うことはない」

 

白雲改め黒霧は語る

 

「どれだけ頑張ってもどれだけ救っても

 一度の失敗、一度の敗北それだけで…

 間違った情報であろうとも社会は俺達を見捨てるんだ」

 

黒霧の言葉が相澤に響く

彼はまさに社会に見捨てられていた

 

「だから……素晴らしい提案をしよう

 消太(ショータ)、お前も(ヴィラン)にならないか?」

 

「      こと…  断る!!」

 

若干、本当に若干だが間が空いたのは

きっと言葉の意味を反復していたのだろう

 

「ふふふ、消太(ショータ)ならそういうと

 思っていたよ」

 

本心からか苦笑いかなにか含みがあるのか

曖昧な笑みをこぼし

黒霧はモヤの中から酒のボトルを取り出す

 

(ヴィラン)でもあっけど…

 これでもバーテンダーやってるんだぜ?」

 

バーテンダーは客の心に寄り添う仕事だ

小洒落たカクテルも作れるが

黒霧が選択したのは焼酎…それも安物である

 

だかソレでよかった

ソレがよかった

 

相澤にとって白雲はお洒落なバーで

一緒にカクテルを傾けるような仲ではなく

安くてボロいアパートで休日に

これまた安い酒を飲んで笑い合えるような仲だ

もっとも2人で酒を飲むのは初めてなのだが

 

「スルメ、今炙っから」

 

バーテンダーとしては失格な言葉

けども再会した友人としては

評価がつけれないほどの最高の言葉

 

15年前に死んだと思っていた

もし、生きていたらと…何度も考え、夢にすら見た

かつての親友がそのまま大人になったような…

ぶっきらぼうでそれでいてコチラの事を

よくわかっている…

例え安酒でも、ただスルメを炙っただけのツマミでも

そこに15年もの間熟成された思いが乗れば

どんな美酒にもまさる

 

相澤は差し出された安い焼酎の水割りを

一息に飲み干す

旨味も香りもまるでない

アルコールの尖った刺激と匂い

氷さえ入れてない温い水割りが堪らなく旨い

 

タイミングを見計らったように

差し出されたスルメを噛み締める

 

もし、お互いあのままヒーローになれたなら

きっと週末、いや仕事終わりにはいつも

このような酒を一緒に飲んでいただろう

 

もし、あの変態があらわれなければ

ヒーローとしてチームを組んで

事務所を立ち上げていたかもしれない

 

もし、もし、…そんな想像が尽きない

 

 

「あ、わりぃけど消太(ショータ)もう帰らねぇと」

 

「いや待てよ!まだお前一杯も…!」

 

「…また、今度……な!」

 

返事と待たずに黒霧は来た時と同じく

黒いモヤに包まれて消えていった

 

黒霧の消えた一点をしばらく見たあと

相澤は残っていた酒(2杯目の水割り)を飲み干した

 

「バカ野郎が…連絡くらいよこせっての」

 

 

━━10秒後

 

「む!?貴様、留置所で酒とはいい身分だな!?」

 

「ま、待ってくれ!コレは違うんだ!!」

 

「おまけにカチカチのティッシュ(鼻水かんだやつ)

 部屋に残るイカ臭さ!

 …貴様ァ留置所でナニをしたな!?」

 

「違う!誤解だ!話を聞いてくれ!!」

 

「変態がァ…当分ココから出れると思うなよ…」

 

 

相澤と看守とのやり取りを少し離れたところから

黒霧は腹を抱えて笑って見ているのだった

 

 




※色丞 狂理の設定

メタい発言をガンガンするし行動もする
実力のある変態なのか
変態だから実力があるのか…

※ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の設定

ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲とはネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲である

※峰田 実の設定

エリート紳士は服を着ない
中身だけで勝負する男
汗をかいたり、水に濡れると通報される
夏場は汗、時雨、日射し、蚊等に注意が必要

※相澤 消太の設定

結局、釈放されず一泊することになり
やさぐれていたところにかつての親友が来た
そして延長が確定した

※黒霧/白雲 朧の設定

15年前のリカバリーガールの下着事件を
いまだに根にもっている
変態を許さないが山田、相澤テメーらも駄目だ
相澤をハメることに成功した
ざまぁ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。