ピンクの間接照明でうっすらと照された部屋
やたらと豪華なベッド、絡み合う2人…
俺はその豊かな柔毛を掻き分けて……
「うわぁぁぁぁぁああああぁぁぁ!!」
「よかった……夢か……」
そこは、いつもの見慣れた自室だった
前日の一件が原因だろう
とんでもない夢を見てブラドキング
━━
そして、夢であったことに安心し、荒くなった息を整える
少し落ち着いてきて寝起きの頭も冴え始めた
そこで違和感に気付いた
湿っていたのだ下着が…
汗でありますように、せめて寝小便でありますようにと
恐る恐る覗き…管は再び絶叫した
情けない気持ちでいっぱいになりながらも
パンツを手洗いして脱衣所に干す
朝から最悪だ
時刻は午前4時を少し回ったくらいで
外は暗く東の方が少し赤みが出てきた程度だ
そんな時間に管はスマホを取り出して電話を掛け始めた
一般的な社会人ならまず寝ているであろう時間帯
だが、管にとってはこの時間の電話は日課になっていた
電話の相手は管が所属している“組織”である
“組織”と言っても“ヒーロー関係”でもなければ、
“雄英高校関係”でもない…
そんなところに所属するずっと前から
所属している管の居場所だ
「
……
生まれた時から所属する“
一般的には実家とも言う
身だしなみを整え、着替えて学校へ向かう
生徒は利用出来ないが教員にのみ
ランチラッシュが朝食を用意してくれる
そこで朝食を摂るのが管の日課だ
食堂に着くと先客がいた
生意気にもラザニアなんて頼んでいる
ランチラッシュにお茶漬けを出されていた
あれ?ランチラッシュって出身は関西だったけか?
新潟だったけような…
一応、昼間のメニューにもお茶漬けはあるが
あれは鯛茶漬けとか鮭のハラミとか乗っているやつだ
今、
昨日余った冷飯に出涸らしの茶を掛けただけのやつだ
あっ!普通に食い始めた
ランチラッシュ舌打ちしてるし…
自分は大丈夫だろうなと不安に思いながら
チーズたっぷりのトマトリゾットを頼む
…ちゃんと作ってくれたが
ランチラッシュはサービスです…と、
マムシドリンクとスッポンの唐揚げを付けられた
出されたからには食べるが…
朝食を終えたら職員用更衣室に向かう
中で私服からコスチュームへと着替える
「おはようございます」
着替えていたら大型犬が入ってきた
挨拶は人間関係の基本、挨拶をかえそうとして…
「ハウンドドック!?何故、服を着ていない!?」
思わず叫んだ
叫ばずにいられなかった
今朝見た夢がフラッシュバックしてくる
魂の限り叫んだが…
ハウンドドックは冷静に応えた
「ブラドキング先生…常識的に考えてくださいよ…
犬が普通、服を着ますかね?」
「人だからね!?
“個性”が“犬”でもベースは人だからね!?」
「ブラドキング…いったい何をいっているんだ?
裸だったらなにが悪い!!」
「いや、おかしいから!?ちょっと落ち着け!!」
思わずツッコミを入れ肩を押さえようとしたら、
勢いが余ってハウンドドックがロッカーに
頭をぶつけ気を失ってしまった
様子も十分おかしいが普段なら仮にもプロヒーローが
押したくらいで体勢を崩して倒れるハズがない
冷静さを失っていたから
いや、今も冷静とは言えないが
ハウンドドックからかなりアルコール臭がする
きっと飲み過ぎたのだろう
きっとアルコールが抜ければ元に戻るに違いない
…戻るよな?
その時、職員用更衣室の扉が開いた
セメントスが出勤してきたのである
「おは……いったいなにを!?」
自分の置かれている状況を振り替える
まず、職員用更衣室に居たのは俺とハウンドドックだけ、
次に、俺は着替えの途中で半裸の状態で
ハウンドドックにいたっては全裸だ
最後に、そのハウンドドックは気を失っていて
体勢的には俺が押し倒しているように見えなくもない…
マズイ、マズイぞ!?
このままじゃあ、
落ち着け、落ち着くんだ…
冷静に何故こうなったのかを説明するんだ
簡潔に!分かりやすく!
「…違うんです セメントス先生
これは…ちょっとツッコんだだけなんです」
「か、確保ー!!」
「えっ!?ちょ、待ってください!
俺はツッコんだだけで…!!」
「ええい、変態め!おとなしくしろ!!」
「違う!!おい!誰か話を聞いてくれ!」
※ブラドキングの設定
本名 管 赤慈郎
青森市民、両親は林檎農家している
家族を大事にする30歳
自分で掘った墓穴にボッシュート
※ハウンドドックの設定
明け方まで飲んでいたら
発症したワンちゃん先生
酔っているところを押し倒された
※セメントスの設定
出勤してきて着替えようと更衣室にいったら
とんでもない事件に遭遇してしまった
犯人逮捕の立役者