その少女の生まれや育ちを他人が見れば、
ごく一般的…、それなりに裕福な暮らしをしてきたと
そう、判断するだろう
両親に愛され、
趣味を見つけ楽しみ、
友達も多く、
本人も不満などない生活を送っていた
━━おかしい
そう思ったのは小学校の高学年になった時である
多分、個人差なのだろうと思いは飲み込んだが
確かに心にトゲが刺さっていた
━━なんで?どおして?
中学校2年生の時に不安は的中した
自分だけが友達と…他人とは違うのだと
そしてソレをひた隠し視線に怯えて過ごした
━━『うっせーよ!!この■■!!』
そして中学校3年生の時である
同級生の男子の心無い一言で周知の事実となった
大丈夫…大丈夫だと思い続けたけども
指摘されたことで自分が他人と違うのだと
自覚せざるを得なかった
母親に相談したこともあった
しかし、望んだ答えはもらえなかった
食事療法も試してみた
成果は出ず、結果として体調を崩しただけだった
同級生に“●●”が良いと聞けば試してみたが
ソレは同級生の悪質な冗談であった
それでも少女は闇を抱えながらも
明るく振る舞い、ヒーローを目指し躍進した
才能もあったのだろうが日々の努力は報われ、
国内最高峰のヒーロー科がある雄英高校に合格した
━━やっぱり…
鏡の前で制服を着てみる
キツくもなく、緩くもなく、
身体によくあった制服だ
両親も似合っていると言ってくれた
「ふざけんな!!」
努力はしてきた
それは報われたから雄英高校に通える
…が、
せめて他人と同じようにと、
ヒーローを目指すもっとずっと前から
努力してきたのに報われなかった
━━もう、どうでもいい
諦めの言葉が少女の口から出た
口にしてしまえば不思議なほど落ち着いた
どうでもいいんだ
努力なんて無駄だったんだ
努力が報われるのは元々才能がある奴だけなんだ
思えば努力してきた日々も他から見れば
嘲笑の対象だったのだろう
━━もう、全部…疲れちゃった
合格したからには雄英高校には通う
自分にはその“才”だけはあったのだろうから
入学式当日、張り出されたクラス表を見て
新しい教室に入ってみる
やっぱり自分だけが違う
クラスメイト達を見て実感した
少女が一縷の可能性を見出だしたのは
戦闘訓練の授業をモニターで見ていた時だった
もしかして、もしかすると
いや…辞めておいたほうがいい
努力しても無駄だったのだ
そんな都合のいい話があるはずがない
頼めば変わるかも知れない
けど…変わらなかったら?
また道化の日々に戻るしかない
なら今のままでも…
でも…でも……でも………もう、一度だけ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
放課後、耳郎は色丞に話したいことがあると
秘密にしたい話だから1人で来てくれと頼んだ
放課後の屋上に来る人は余りいない
そして今は耳郎1人である
グラウンドでトレーニングをする生徒や、
校舎から出て友達と帰宅していく生徒が見える
ペタペタと足音が聴こえる
少なくともこの学校で裸足で過ごすのは
色丞か峰田くらいであろう
聴こえるのは1人分の足音だ
1人で来るように頼んだのでおそらく前者だろう
キィ…と、金属の擦れる音がするがして扉が開いた
出て来たのはブリーフを纏いパンティーを被った男子生徒
色丞 狂理である
「来てくれて、ありがと」
「ふむ、構わぬさ!で、話とは?」
耳郎は事前に覚悟は決めていたものの、
いざ目の前にすると戸惑ってしまう
「その…アンタの“個性”ってさ…」
「私の“個性”がなにか?」
「何でも“変質”出来るわけ?」
「いかにも、…ただし八百万嬢とは違って
脂肪や体力の消耗はこそないが条件として
“変質”させたい物に直接触れる必要があるがね」
「授業で時間を止めていたってヤツは?」
「“時の流れ”は有る意味常に触れているわけだからな」
「直接…触れば何でもありなわけね…」
「それで?わざわざ私の“個性”の事が聞きたかった…
それだけの話で私を呼んだじゃないだろう?」
「その………を……………………い?」
「ぬ?」
「その、私の…を………てくれない?」
「今、なんと?」
「私の胸を大きくしてくれない!?」
「すまない、幻聴が聴こえたようだ」
「私のオッパイを大きくしてくれない!?」
「え?なんだって?」
「私の!!オッパイを!!大きく!!して!!」
「もう一回!」
「…あんまし調子乗っていると…
そのブリーフにイヤホンぶっ刺すわよ」
「さぁ!話を進めようか!!
しかし耳郎よ…良いのか?」
「『直接触れる必要がある』でしょ?覚悟の上よ」
しゅるりとネクタイを緩め、
ブラウスのボタンを1つ2つと外し…
「いやπタッチはどうでもいいんだが、
チッパイ好きのお兄さんからの人気とかだな」
「いいからさっさと触れ!!」
色丞の腕を掴むとブラウスの隙間に押し込む
太い指先がスポーツブラと地肌の間へと入り突起に当たる
「…んっ」
「………」
「…その、まだなの?」
「いや、さっきから発動はしてるのだが…」
「時間差があるとか?」
「私の“個性”は基本的に即効性があるのだが…」
「ふざけて……ではないのね?」
「はっ!?もしや……そういうことか!!」
「なにかわかったの!?」
なお、まだ耳郎のブラウスに腕を突っ込んだままである
「私の“個性”は“変質”させたい物に触れる必要があるが
耳郎の場合だと貧乳、…小さいオッパイではなく
おそらく無乳、…無い物として扱われるのでは!?」
「ウチ、“個性”にまで否定されてんの!?」
「おそらくだが…無理に大きくしようすると
乳首だけ大きくなるか皮だけ伸びるな」
「ウチの…最後の希望が…」
「最後まで…希望を捨てちゃいかん
あきらめたら そこで試合終了だよ」
「これ以上どうしろってのよ!?」
なお、まだ耳郎のブラウスに腕を突っ込んだままである
「πプッシュだ……!」
「パイ…プッシュ…?」
「今は“無い物”を増やそうとして失敗した…
つまりノーリスクでリターンを得ようとしていた
…ここからはリスク有りの方法を使う」
「リスク…あり」
「人は何かの犠牲なしに何も得ることは出来ない
何かを得るためには同等の代価が必要になるのだ」
「同等の代価…」
「しかし、だからといって内臓や四肢を
原料にしてしまうのはよろしくないのはわかるな?」
「いや…豊胸で内臓とか四肢って…」
「ん?別に本人の物で無くても問題はないが
シリコン入りの偽乳になりたいのかね?
それなら峰田の“もぎもぎ”でも詰めるが?」
「それは嫌」
「…で、どのような手段を取るかだが
君の“個性”を“変質”させようと思う」
「ウチのイヤホンを!?」
「なに、消えて無くなるわけではないさ
クラスに仮っちゃん…爆豪がいるだろう?」
「あの小さい奴ね」
「彼も“個性”を“変質”してあってね…
必要に応じて“個性”を切り替えているよ」
少なくとも尻から出す必要は今のところないが…
なお、まだ耳郎のブラウスに腕を突っ込んだままである
「じゃあ、元々の“個性”には戻れるのね?」
「もちろん!有る意味リスク無しとも言えるな!」
「なら…やる!!」
「では…イクぞ!!“個性強制変質”!!」
「んぅ…む、胸が…!」
すらりとしたブラウスの胸部がみるみると膨らんでいく
ちょうど良かったブラウスがキツくなっていき
外してなかったボタンが軋み悲鳴をあげる
慌てたボタンを外すがもう閉めることはできないだろう
今の耳郎はFいや、Gカップは優にあるだろう
肩が凝りそうな重み
これは幸せの重みである
小さくなってしまったブラウスから
まろび出そうになっているが些細なことである
むしろ周囲に見せつけたいとすら思っていた
このバルンバルンは幸せの象徴だ
八百万のコスチュームが際どいのも理解できる
幸せは周りに見せつけたいものなのだ
「ありがと…本当に、ありがとう!!」
「なぁに!私は紳士だからな!
困っている少女を見捨てはせんよ!」
「ところで…もう手…いい加減、離してくれない?」
「おっと失敬…それで新しい“個性”だが…」
「“巨乳”の“個性”じゃないの?」
「それでは将来のヒーローとして活躍できぬだろう?」
耳郎としては“個性”を失う覚悟すらあったので
これは嬉しい誤算であった
「校舎に当たるといけないから…そうだな、
こう、空に向かって胸を張ってみてくれ」
「こ、こう?」
「で、胸に思い切り力を込めて…」
「胸に力って…あ、なんか出来そう?」
夕焼けの空高く向かって行く2つの飛翔物体
「ウチのオッパイがぁ!?」
「新しい“個性”は“アフ○ダイ
オッパイミサイルが打てるぞ!!」
耳郎は己の胸部を見る
今までは断崖絶壁であった
さっきまでは豊かな双丘…いや双子山だった
今は空虚な窪地となっていた
幸せの象徴は天高く飛翔し…爆発を起こした
「ウチの幸せが爆散したァ!?」
思わず膝を突き嘆く
「安心したまえ!“もぎもぎ”同様すぐ生えるさ!」
※耳郎 響香の設定
覚悟を決めて色丞に相談した結果、
ついにコンプレックスを解消した
…のも束の間、飛翔して爆発四散した
十数秒で生えてきたので持ち直して帰宅した
もう一度“個性”を使えるかは本人の心次第である
※耳郎パパンの設定
家に帰ってきた娘が巨乳になっていて驚いたが
思い詰めすぎてパットを詰めすぎたのだと思って
『好きにやっていい……が、自分を偽るのはよくない』
…と、言ったらオッパイミサイルの餌食になった
※耳郎ママンの設定
娘の劇的ビフォーアフターにびっくり
何処の整形外科なのか知りたがってる
※“個性”アフロ●イAの設定
某“神にも悪魔にもなれる魔神”
…ではなく、その脇役のヤラレキャラの“個性”
オッパイミサイルを撃つ度に
コスチュームの胸部が破れてしまう欠点がある
再装填に十数秒掛かるが威力は絶大
耳郎の精神へのダメージも絶大
※色丞 狂事の設定
校舎の屋上に呼び出されπタッチを敢行した
紳士なので口には出さないが
「え?コレ…仮っちゃんのほうがあるんじゃね?」
とか思っていた
巨乳と戦闘能力を両立させることができて満足
良いことをすると気持ちがいいね!
※名状し難きクソナードの設定
まだ校門前で喋ってる
近くを通った生徒達が頭痛や吐き気、倦怠感を訴えてる