この「見ろや!」は10発目です。
━━末っ子の場合━━
遡ること何年になるだろうか?
その少年がずっと幼く、小学校に通っていた頃の話である
「うわっ!ウチのババア来んなつったのに!!」
「あれ、お前ん家の親父じゃね?」
「母ちゃん…その服、歳考えろよ…」
少年…轟 焦凍の通う小学校の授業参観日である
気合いのはいった服装で次々と保護者が向かってくる
臨時駐車場と化したグラウンドを校舎から眺める生徒達
和気藹々、侃々諤々と様子を伺う
━━例えば車
スポーツカーや高級車で来たならば
小学生にとってはそれだけでステータスである
━━例えば服装や容姿
どんな高級車で来ても降りて来たのが
スエットを着たハゲたオッサンならば
一気にカースト下位に落ち込むのが小学生である
グラウンドに響くの
グラインダータトゥー入りの真っ赤なHarley-Davidson
ド派手なライダースーツ
小学生が憧れるような“カッコいい”がやってきた
これで乗っているのがパンチパーマのオバチャンなら
むしろ爆笑ものであるが
降りてヘルメットを外したのは
自分達と10才も変わらぬような美少女であった
「轟、轟!見てみろよ!あのねーちゃんさ!
スッゲー美人だぞ!?」
(言えない…俺の“親父”だなんて…)
焦凍は両手で顔を隠した
「あっ!コッチに手ェ降ってくれたぞ!?
もしかして俺…ワンチャンあるんじゃね?」
(言えない…多分、お前の親より年上だなんて…)
焦凍は机に顔を伏せた
「あれ?てか…No.1ヒーローのホムラじゃね!?
まさかウチの学校に弟でもいんのか!?」
(言えない…息子、それも末っ子だなんて…)
伏せていて見えないが焦凍の顔色は
血の気の引いた蒼白か、羞恥による薄紅であろう
「実はさ…俺、ホムラの大ファンでさ!
ファンレターとかよく送ってんのよ!」
(知ってる…親父が自慢していたから…
というか一言目で結婚してくださいはダメだろ?多分)
「あ~ウチのクラスに来ねぇかなぁ…」
(来るぞ、間違いなくな)
轟 焦凍、反抗期まであと少し
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━━父の場合━━
No.1ヒーロー “ホムラ”の朝は早い
早朝…いや深夜3時には起床して身支度を整えて
朝食前に一度パトロールを行う
暗い市街地を1人で歩くホムラ…
そこに迫る魔の手があった
その影は気付かれないように待ち伏せをしていた
あと少し…もう少しで………今だ!
「見ろや!」
住宅の塀の影から飛び出した影は
コートを翻して局部を露出する…
というか、コート以外何も着ていなかった
ピンク色の髪の少年のピンクな部分が誇張される
…
……
………
「はぁ…また、お前か…ほら見たからさっさと帰れ」
「違う」
「毎日のように股関を見せつけてきて…
ほら、補導しないでやるから帰れ」
「ホムラはそんなこと言わへん!!
汚いモノ見る目ぇで見て罵ってくれるんや!!」ダッ
ピンク色の髪の少年は泣きながら走り去った
「…
悩ましげに眉をひそめながらホムラのパトロールは続く
どうせまた2、3日したら出てくるなと思いながら…
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━━長男の場合━━
ある日、変態を連れてきた親父は
『己を鍛え直す』とか言ってしばらく帰ってこなかった
そして帰ってきた時には美少女になっていた
あげく『
なんて言ってきやがった
『顔(というか全身)は
とも抜かしやがった
気付くわけねぇだろうが!!
何処の世界にアラフォーの親父が
美少女になっているって気付く息子がいんだよ!!
母さんや冬美ちゃんは受け入れたようだ
焦凍は…よくわかってないのか?
夏雄はダメだ
『親父はガチムチなのがいいんじゃねぇか!!』
なんて言ってたからな…
俺の知らないうちに別の世界に旅立っちまったみてぇだ
夏雄…お前は、いい弟だったよ
しかし、中身がオッサンだからか無防備すぎねぇか?
風呂上がりに全裸で歩き回るな!!
トイレは鍵を閉めろ!!
俺とコミュニケーションを取ろうとして
『燈矢!たまには一緒に風呂入るか!』
なんて抜かすんじゃねぇよ!!
…まぁ、一緒に入ったわけだが……
え?どうだったかって?
俺は終始湯船から出ることが出来なくなったよ!!
それで察しろ馬鹿!
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━━長女の場合━━
お父さんが突然、美少女になってたの!
それが凄い可愛くてね!
弟達も可愛いんだけどさ
私、昔から妹がほしくてね
もう可愛くて可愛くてしょーがないわけ!!
それで私は悟ったわ…
男は皆、女体化するべきだって!
お母さんにその事を話したら怒られたんだけど、
説教を聞いているうちに納得したわ
”教えを説く”と書いて説教というだけあるわね
お母さん曰く、
女体化もアリよりアリ…けども
恥ずかしがりながらも女装する美少年だとか、
罰ゲームとかで女装したら目覚めた美少年だとか、
その手の本が押入の中から出るわ出るわ…
お母さんと私とで話し合った結果、
焦凍は男の娘ルートに決定したわ!!
異論は認めません!!
え?燈矢と夏雄?
…ああ、彼等ね
彼等は賞味期限が切れてるから
一発逆転の女体化ルートか
そのままならモブおじさんルートね
昔は可愛かったんだけどな~
でも成人男性同士ってのも私としてアリかな!?
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━━母の場合━━
あの人…主人が頭を下げる姿なんて初めて見た
それも、私達に向かって下げている…
ああ、私達家族は…まだやり直せたんだ
……そう、思っていた時期が私にもありました
『己を鍛え直す』といって出ていったあの人は
帰ってきたら女の子になってました
なにがあった!?
百歩譲って女体化はいいわよ!
なんで私より若くなっているの!?
それも私がもし学生だったなら
“お姉さま”と呼びたいようなクール&ビューティーに!?
決めた
私は男体化する
主人にそう宣言したら土下座されたわ
別にいいじゃない!
私だってTSしたって!
きっと私なら白髪の美少年に…
そうね“氷使い”なのに“熱血キャラ”で
“恋愛には鈍感”な感じの子がいいわね!
それが“萌”よ!“萌”なのよ!
同じサークルだった出水さんに相談しようかしら?
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━━次男の場合━━
なんてこった!?
親父が美少女になっちまった!!
確かに俺から見ても可愛いとは思うが
そうじゃねぇだろ!!
こうムキムキで汗臭そうで加齢臭がキツそうな
オヤジってのがいいんじゃねぇか!!
上半身裸になったらギャランドゥが見えるような
胸毛ボーボーなのがロマンなんだろうよ!
そんな親父が家族から冷たくされて
しょげているのを見て愉悦を感じていたのに!!
返せ!俺達の親父を返せ!!
※轟 炎司(旧エンデヴァー 現ホムラ)の設定
息子達とスキンシップを取ろうとすると
すぐ目を反らされる
今までの事を鑑みれば仕方ないが、
いつか心を開いてくれる日を待とうと考えてる
『家族を大事にしない奴は男じゃない』キリッ
※轟 冷の設定
出水ママとは同じサークルで“創作”をしていた
『私が男体化すれば釣り合いがとれる』
『あの子達を父親のいない子にするつもり!?』
と、説得を試みたら土下座された
『リアルなBLを描くには私自身が男になることだ』
※轟 燈矢(荼毘)の設定
ダメだこの親父……どうにかしないと
…と、思って一念発起して“ホムラ親衛隊”を設立した
出陣の時にはバレないように髪を染め、
メイクをして、名前も“荼毘”で通している
『中身(親父)?そんなモノは飾りです!!』
※轟 冬美の設定
新世代の腐海の女王候補の1人
特別な教育を受けていないのにも関わらず、
腐海三原色(ガチムチ、ショタ、男の娘)を制覇した
ネットの友達に雄英の女子生徒が多い
『私は深腐海の神となる』
※轟 夏雄の設定
実は親父大好きな愉悦マン
自分もまたガチムチになるべく身体を鍛えている
最近話題の筋内スポーツジムに通おうか悩み中
『ところで俺の大胸筋を見てくれ…コイツをどう思う?』
※轟 焦凍の設定
美少女の正体が親父だとバレないか戦々恐々
そのストレスで反抗期に突入
親父みたいにならないのにはどうすればいいか…
お母さんと姉に相談したら“男の娘”を推奨された
『親父とは違うのだよ!親父とは!!』
※為田 浩(見ろや君)の設定
『エ…エンデヴァーが引退やてぇぇ!?』
…と絶望している時に偶然にも、
パトロール中の“ホムラ”に出会い一目惚れした
その時、彼の中のナニカが歪んでしまった
呪術?つかえへんよ?高専?知らん知らん