僕のH☆EROアカデミア   作:紫煙隊

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本日は連続投稿しております。
このKWMは15発目です。


その炎、強し

 

ヒーロー公安委員会

その施設の一角にある“個性”訓練所

 

そこにデステゴロは居た

彼だけではないホークスも居る

何故、彼らが此処にいるのか?

 

「ハァ…時間前に到着待機…当然出来ているな…」

 

あとから来た男…赤黒 血染(あかぐろ ちぞめ)

公安にて凶悪敵対策課の長である

2人を呼び出した張本人だ

 

「俺達を呼び出してなんのようですか?

 一応俺もあんまり暇じゃないんですよね?」

 

飄々とホークスが質問すると、赤黒は目を鋭くさせ

「ハァ…”No.4ヒーロー”ホークス…”速すぎる男”…か

 貴様の信念はなんだ?」

 

「信念ねぇ…”ヒーローが暇をもて余す世の中に”

 したいとは思ってますけど、それがどうしました?」

 

「クク…なるほど“ヤツ”が推薦するワケだ…

 実力も志も共に実にいい!」

 

「“ヤツ”?誰だか知りませんけど

 用がそれだけなら帰ってもいいですかね?」

 

ホークスが翼を拡げたタイミングで

もう1人、最後の役者が登場した

 

「ホークス、お前を推薦したのは私だ」

 

現No.1ヒーロー ホムラ(旧エンデヴァー)である

帯刀しコスチュームを身に纏っての登場である

 

「ホムラさん!?CD買いましたよ!

 後でまたサインください!」

 

「…とりあえず話を聞け」

 

赤黒の話をまとめると

近年、凶悪な(ヴィラン)が増えているなかで

ヒーロー全体の質の低下が見られる

必要なのは低品質の雑兵ではなく高品質の先鋭である

そうヒーロー業界が誇る

“平和の象徴”オールマイトや“正義の象徴”ホムラのように

“象徴”足り得る実力者が今後も必要であり

若手かつ実力もあるホークスに白羽の矢が立ったのだ

 

「え?じゃあ俺も“次代の象徴”候補に?」

 

一切関係なさそうなデステゴロが質問する

彼とてプロヒーローではあるが

そこまで有名でもなければ実力も抜きでてない

そんな彼が呼び出しを受けた理由、それは…

 

「ハァ、貴様は単に実力も精神力も足りてないから

 ただの補習……実施での戦闘訓練だ」

 

「ああ、わーってる通知も届いてるさ でもな…」

(どうやら俺は“象徴”じゃなく 劣等生だったようだ)

 

本人が自分の実力を1番理解している…

だが、トップクラスの実力者に囲まれて

よりその差がハッキリと見せつけられて

言葉としても断言された

見た目と裏腹にデステゴロの繊細な心は傷ついた

 

「じゃ、現No.1様の実力見せてもらいましょうかね!」

 

傷心のデステゴロを無視してホークスが

臨戦態勢に入る

やはりデステゴロを無視して赤黒も…

羽と刀を向けられたホムラもまた臨戦態勢である

デステゴロと拳を掲げるが

目に光る物が見えたのは気のせいだろうか?

 

 

最初に仕掛けたのは赤黒だった

 

「ハァ、No.1になったからといって

 油断しているその甘さが今も昔も貴様の命取りだ」

 

刀の刃を上に向け独特の姿勢で突きを放つ

 

「No.1ヒーロー ホムラその首もらった!!」

 

突きとは剣術において

もっともリーチが長く貫通力に特化した技である

その分、急所に当たらなければ致命傷になり難く

“点”での直線的な攻撃の為、読まれやすい

使用者には俊敏性と正確性が求められる

では、赤黒はどうであろうか?

 

俊敏性はトップクラスであり、

プロヒーローだとしても回避は難しい

その上で彼の“個性”によって

急所に当たらなくとも動きを止めることができる

必殺の技にて“次”に繋げられる技でもあった

だが…

 

「油断?なんのことだ?

 これは『余裕』というもんだ」

 

一定以下のダメージをコスチュームに移すことで

無効にする能力を持つホムラのコスチュームにより

“牙のような突き”も副次効果としての“個性”も

封じられてしまった

そして、あらゆる戦闘行為において

攻撃の後というのは最大の隙である

 

「ッシャアアアッ!!!」

 

ホムラの刀が鋭く抜刀され炎の軌跡を描く

そして赤黒の足から血が吹き出す

繰り返すが攻撃の後というのは最大の隙だ

その隙を活かせないのなら

ヒーローではないだろう

 

「ティヤァァァ!!」

 

デステゴロがその拳を振るい…

いや、振るい切ることが出来なかった

ホムラのその小さな掌で掴み取られたからだ

そしてそのままホムラは握る力を強め…

 

「アッ━━━━━━!!」

 

「うるせぇよ」

 

デステゴロの拳からバキリと嫌な音が鳴る

意趣返しかホムラは刀を使わず

デステゴロに拳を返す

その小さな身体の何処にそんな力があったのか

デステゴロは吹き飛ばされ床を転がる

ホムラは依然として無傷、

赤黒の一撃のダメージはコスチュームに移され

そのコスチュームも自動再生を終えた

一方で無事なメンバーはホークスだけだが…

 

 

「えっと…これ俺もオニワバンスタイルとか

 やんないとダメなヤツですかね?」

 

「「………」」(言っちゃったよ…)

 

 

「…赤黒」

 

「ハァ…、各自治療して昼休憩だ

 弁当は注文してあるから食堂で受け取ってくれ」

 

「んじゃまぁ、とりあえずお疲れ様ってことで」

 

3人は建物内へ向かった

なお、デステゴロは白目を剥いて倒れたままである




※ホムラ(旧エンデヴァー)の設定

『若手の実力を伸ばしたい』、
『次代の象徴を鍛えたい』という赤黒から
オファーを受けて参戦、“次代”にホークスを推薦
先日、サードアルバムを発売した

※赤黒 血染の設定

公安ヒーロー委員会凶悪敵対策課 課長
己を厳しく律し、他人にも同じレベルを求めるが
案外ノリはいいようだ
特注の“光るオールマイトパジャマ”を持っている人

※ホークスの設定

ホムラ公式ファンクラブの会員1号にして会長
非公式ファンクラブの親衛隊の会長とは仲が悪い
色々とぶっちゃけた
どうせやるなら“鬼を滅する”方がやりたかった

※デステゴロの設定

補習という理由はあったが
意味もなくボコられた可哀想な中年
午後からもボコられた
補習を受けた翌日に、“追試”の通知が届いた
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