やあ、料理付いてくるパセリは食べるタイプの人
イタリアンパセリはスープにすると美味しいぞ!
塩、酢、ラー油、胡椒でおつまみサラダでもいい!
今日は残念なお知らせがある
頑固親父っぽい顔面火事親父が実はチョロインだった
なんと私の言葉に惑わされてホイホイ着いて来てな
せっかくなので私好みに調教したいと思う
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日が落ちきり 空には星々が瞬き
今日もいつも通りの時間が過ぎていくはずだった
急にパトロールからもどってきたボス(エンデヴァー)
サイドキック全員を集めて伝えることがあると言う
何事かと不安が過る
・・・ボスに着いてきた変態はなんなのだろう?
━━━今月末をもってこのヒーロー事務所を解散する
エンデヴァーのその発言にサイドキック達に激震が走った
引き継ぎや提携先への連絡についての話
望むならば転勤する為に紹介状を書くこと
急な解散に対する謝罪や保証についての説明も終わり
各自の業務に戻るように指示があった
1人のサイドキックが発言をした
「解散する理由はなんですか」
それは全員が訊きたかったことだろう
エンデヴァーはニヤリと笑うと
「理由か・・・端的に言えば俺のワガママだ!
ヒーロー活動を一時休止し 1から鍛え直す!!
俺は無意識にナンバー2の地位に胡座をかいていた!!
俺はまだナンバー1じゃない!!まだ挑戦者だ!!
まだ思い描いていた理想のヒーローになれていない!!
俺は!!最強のヒーローになる!!」
それは子供のような理由だ
言いきったエンデヴァーの顔は晴れ晴れしていた
サイドキックの1人は思い出していた
昔テレビで観た若きエンデヴァーの姿に憧れて
このヒーロー事務所に就職した日のことを
サイドキックの1人は恥じていた
ヒーローになりたくてこの業界に入ったのに
今では仕事としてしか見ていない自分を
サイドキックの1人は怒っていた
年齢や体力の低下を理由にして
あと数年したら引退と検討していた自分に
サイドキックの1人は笑っていた
理想を語り合い一緒に事務所を開いた先輩が
あの頃の先輩が帰ってきたことに
サイドキックの1人が前に出てきた
開業時から勤めているベテランサイドキックである
「申し訳ないですが私は転勤いたしませんし
ボスを応援することもできません」
その言葉にエンデヴァーの眉は少し下がる
「私は独立させていただきます
独立したなら立場は対等 ボスの復帰後にはライバルです
ライバルからの応援が必要ですかボス?」
エンデヴァーは一瞬 きょとんとすると笑った
サイドキック達も笑った
涙が出るほど笑った
エンデヴァーの心に灯った炎は
事務所全体に燃え広がっていた
サイドキック達はボスが何も言わないので無視していたが
ボスの後ろにいる変態が一番気になっていた
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━━━翌日 轟邸前
「・・・本当にやらないと駄目か?」
エンデヴァーは自宅の前で背広姿でいた
「何を今更ウジウジと・・・では聞くがな!!
貴様の理想とするヒーローはなんだ!?
自分の家族すら幸せに出来ない情けない男なのか!?
謝ることができないような男なのか!?
それが貴様の理想のヒーローか!?」
意を決してエンデヴァーは電話をかけた
数分後、5人が門の前に揃う
━━━怯え、憎しみ、諦め 家族に向ける視線ではないな
エンデヴァーの前に5人の消えない
エンデヴァー・・・
いや轟 炎司は靴を脱ぎ アスファルトの上に正座し・・・
「今まで すまなかった」
両手をついて思い切り額を地面に打ち付けた
アスファルトに赤い染みが広がっていく
最初に反応したのは長男
轟 燈矢
━━━父の突然の謝罪に対して感情が昂り
行き場を失った憎しみを怒りに変えて殴りかかった
「今さらなんだよっふざけr
しかし 変態 に まわりこまれてしまった
変態からは にげられない・・・!!
燈矢 の ほのおのパンチ
きゅうしょ に あたった
変態に こうか は ないようだ
変態は 下半身 を くりだした
燈矢は めのまえ が まっしろに なった
次に反応したのは炎司の妻で子供達の母
轟 冷
涙を隠そうともせず土下座している炎司を抱き締めた
思うところは色々あるのだろうが
そこには夫への愛が確かに残っていた
最後に母の反応を見て残った子供達も
轟 冬美 、 轟 夏雄、 轟 焦凍
母が許すならと、まだ少し怯えながら近づいき
父と母に抱きついた
━━━家族は 今 繋ぎ止められた
燈矢?端の方で何故か顔を押さえてバタバタしてるな
あれじゃね?新作のダビダンスの練習じゃない?
ムニットシタームニットシターって騒いでてちょっとウルサイ
よし黙らせるか
クラウガイイッ ダンショクナイトメア
グワー ハナニチョットツイタ ハナニチョットツイタ
セイバイッ
※サイドキックの1人の設定
38歳にして独立し事務所をもった
彼の“個性”は強さも派手さもないが
どんな敵にも挑んで行くスタイルに
中高年ヒーローや引退したヒーロー達から
勇気を貰ったと感謝される
ヒーローが休むのは平和になったときを信条とし
常に地域の人の為に尽くした
独立してから10年後 昔、救助した少女に告白され
なんやかんやで押しきられて結婚。30歳差である。
結婚式には参加希望者が数千人程きて両人ともに驚いた。
90歳を迎えても引退せずギネスに載った。
曾孫にあげる小遣いを稼ぐ為にとしわくちゃの笑顔で
今日もヒーロー活動を続けている。