その日、山田は過去最高に機嫌が良かった
理由は簡単である
相澤が逮捕された一件である
前回の一件で自分と“差”がついたと思っていたが、
今回の件で圧倒的…
いや、比べるのも馬鹿らしいほどについた
…自分は這い上がり続けている
生徒達の接し方も気を使い工夫した
イメージアップの為に奉仕作業も続けた
先日などは遂に“先生”とまで呼ばれたのだ
しかし、相澤は落ちる一方である
留置所で過ごしており生徒と接する機会もなく
おまけに留置所で酒を飲んで問題となり
あげく今回の事件だ
もう自分に追い付くどころか
這い上がることすらできないだろう
せいぜい“底”で見上げてるといい
そんなことを山田は考えながら
廊下を進み教室へとたどり着いた
「グッモーニン!!リスナー達!!」
無人の教室に虚しく声が響く
「ココからは俺!プレゼント・マイクの英語の時間だ!
さっそくだが、教科書の16ページを開いてくれ!」
いつも通り、山田は無人の教室で授業を始めた
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「む?なにやら寂しい大人の気配が…」
「どうかしたのか色丞君?」
「いや、気のせいだな!
体育祭への向けての訓練だが
やはり最後にあるトーナメント戦に向けて
対人戦闘技術の向上が必須だろうな!」
「確かに、僕も過去の体育祭の動画を調べたが
最後のトーナメント戦以外は毎年内容が違った
ならば戦闘訓練一択だろうが…
それだとお互いの弱点が知られてしまい
実際のトーナメントに影響がでるのではないか?」
「甘いな飯田よ!合同で訓練を行うことによって
確かにお互いの手の内は知られるだろう
しかし、将来ヒーローになったならば
そんなことを言ってられるかね?
…などと言って逃げ出すのかね?
プロヒーローとは手札を見せたうえで勝つのだよ」
「そこまで考えて…」
「それだけではない!体育祭の種目によっては
即席でのチームアップが必要な場合もあるだろう
その時にお互いをよく知っていれば
戦略の幅は広がり、弱点もカバーしあえるからな!」
色丞の言葉に頷くクラスメイト達だが…
「くだらねぇ、全部潰して勝ちゃいいだろうが!」
そう読者の皆様に“優しい目”で見られてる爆豪である
“優しい目”ではなく“やらしい目”で見ている読者は
少ししか居ないハズだ
「じゃあ仮っちゃんの相手はクソナ…」
「しゃっ!やっぞ!ギザ歯ァ付き合えや!」
「お、おう!」
「なら飯田よ、すまないが委員長として…」
「峰田君!!良かったら僕と組まないか!!」
「そ、そうっスね…では色丞さんまた!」
「そう言えば瀬呂よ目立ちた…」
「尾白!地味王決定戦だ!」
「地味言うなよ…やるけどさ…」
「ふむ、障…」
「常闇は絶対に゛わ゛た゛さ゛ん゛!!」
「ぬお!?離せ障子!!」
「踏陰ヲ離セーッ」ポカポカ
「だったら砂藤よ緑…」
「轟!!確か菓子作りに興味あったよな!?」
「…なんか映えそうだったし」
「組んで向こうでちょっと話そうか!」
「すまないが耳郎よ…」
「口田!最近、校長とはどう?向こうで話さない?」
「………」コクコクコク
「なら副委員長として八百万よ…」
「“創造”と“退廃”を備えた私に死角はありません…」
「ケロケロケロ…どちらの推しカプが強いか…
白黒つける時が来たようね…」
「oh……あっ」
「パピー、私と組まない?」
「ん~、芦戸さん、ナイス愛称!☆ 」
次々とペアが決まっていき
残りは麗日、上鳴、色丞、葉隠、緑のナニカの5人である
つまり4分の1の確率でグリーンモンスターと組むのだ
しかし、上鳴は安心しきった顔をしていた
(あっぶね~、でもよく考えりゃ21人なんだし
1人余っから関係ねぇよな!
それよりどっちのオッパイと組むか…だよな!)
ゲスである
安心しきった顔ではなく下心丸出しのゲス顔だった
21人でペアを作っていけば1人余る…
小学生でもできる計算である
ならば当然、余るのはオールマイト狂いだろうと
このゲスは考えてオッパイの吟味を始めていた
「よし!麗日嬢、葉隠嬢よ
私とずっぽりしっぽり鍛練しようではないか!」
「え!いいん!?それじゃあ、よろしくね!」
「私も負けないよー!!」
「うぇい!?」
なるほど、確かに計算すれば1人余るが
学校の授業ではソレはない
教師と組んだり1組だけ3人の組を作るからだ
ボッチにさせるなどイジメではないか
そんなことはヒーローを目指すならやってはいけない
「ちょ、ちょっと待って…俺は?」
「ん?なんだね上鳴よ
ちゃんと緑谷がいるではないか!」
「はぁ!?嫌だし!なんで俺が…
てか色丞!両手にオッパイとかズリィ!!」
「喝だ!!
上鳴よ、高校生にもなってナニを言っている?
ママンに教わらなかったのかね
“好き嫌いしたら大きくなれない”と!
下半身だけ大きくさせることばっかり覚えて
貴様は心も身体も成長出来てないようだな!」
「いや食い物じゃねぇし!?ならお前が組めよ!」
「麗日嬢も葉隠嬢も基本的に
攻撃手段としては相手に触れる必要がある
しかし、貴様は中距離戦も可能なうえに
“帯電”で触れた方がダメージを受けるだろう?
とてもじゃないが2人の“個性”の鍛練にならんよ
単純な話、貴様に勝つには
“遠くから石を投げる”ような戦法しかないからな」
確かに装備もなく戦えばそうなるだろう
将来、プロヒーローになったあとにもしかすると
そのような状態になるかもしれないと
想定はすべきだろうが
ソレは今、訓練すべき内容ではない
「で、でもさ…」
「そんなに女子から石を投げつけられたいのかね?
ならば2人に頼んでみたらどうだ」
「うぇい!?」
そこには汚いモノを見る目で上鳴を見る
麗日と葉隠がいた
まぁ、葉隠の方は目どころか姿自体見えないが…
どうする上鳴 電気!?
どうするよ上鳴!?
そして、このゲスをどうする麗日!?
どうする葉隠!?
※山田の設定
遂にエア授業を始めた残念教師
尾白に“先生”と呼ばれたのが心の支え
ゴミ拾いや除草作業等の奉仕作業を続けているが
なぜか草を抜いた場所にミントが大量に生えたり
ゴミ拾いをした場所にエロ本が大量に投棄されたりする
※ゲスの設定
クラスメイトのオッパイに興味津々なゲス男
ドM疑惑が掛かっているゲス男
すぐに大きくなるゲス男
別名 上鳴 電気とも言う
※麗日&葉隠の設定
紳士に鍛練に誘われた美少女達
麗日の方は恩もあり実力も知っているので
素直に嬉しく思い参加した
葉隠の方は実力は知っているが単純に
面白そうだから参加した
だがソレに嫉妬したゲス男に狙われている