こちらの世界に転生して幾分経つが、唯一嫌いになった食べ物がある。
それはニンジンだ。
いや、正しくは嫌いではないし食べられなくもない。むしろ好きだった。
では何故か? 説明しよう。
こちらのニンジンはとてつもなく甘いのだ。
所謂品種改良というモノだ。
もうニンジンの原産地や日本に来たのはいつか、そもそも何故馬とウマ娘はニンジンが好きなのかはもうこの際書かない。
各自ウマペディアでも確認してくれ。
と に か く
世界が違えども、日本という国は品種改良による野菜の甘味増加にご執心なのは変わらないものらしい。
だが限度がある! メロンより甘いトウモロコシとかはまぁイイとして、トマト、キュウリとかその他諸々の野菜まで下手な果物より甘くするのは如何なものか。
そこまで甘くするならメロンを喰えメロンを!!
最近はピーマンすら甘いんじゃないかと思うぐらいだ。
というより、間違いなく記憶にあるアメリカのピーマンより甘い。
未だ子供の嫌いな野菜のトップに君臨する絶対王者だが、日本の子どもは贅沢だなとつくづく思ってしまう。
‥‥話を戻そう。
ニンジンが体感3割増しで甘いのもそうだが、何よりこちらの世界のニンジンの需要は前世より遥かに高い。
流石の私もニンジンの自給率や生産量までは把握しているわけもないがそう断言して良いだろう。
その理由は近くの小売店に行けば一目瞭然だ。
ニンジンの加工品と言えばキャロットスティックだろうか?
これなら大体のコンビニにも置いてある代物だ。
たまに食うからおいしい。
だがニンジンケーキは? ジュースは? ニンジンスープ、ニンジンハンバーグ、ニンジンステーキ、ニンジンサンド、ニンジンおにぎり、ニンジンのお寿司は!?
もうありとあらゆる料理にニンジンが入っているこの現状を、俺はどうにもこうにも……
ラーメンやソバ、うどんだってそうだ。
トッピングのオプション欄に燦燦と書かれたニンジンの四文字を見たことがあるか?
極めつけはスーパーのニンジンコーナーである。
山盛りのようなニンジンが専用コーナーを有して売り場面積を占有しているのだ。
しかも売れ行きも良いし安い。
下手な白物よりも安いってどういう経済で廻っているのやら‥‥
もちろん安いニンジンばかりではない。
高級なニンジンもちゃんとあるのだ。
一度食べてみたがただでさえ甘いニンジンが更に輪をかけて甘かったとだけしか分からなかったのでメッチャ損した気分だった。
味音痴のつもりは一応ないのだが。
あ、そうそう。
京都土産すらニンジンの魔の手が迫っていたことにはゲンナリした。
ニンジン味の生八つ橋とは一体‥‥‥‥。
そしてそれを抑えての一番人気土産が金時ニンジンって、京野菜が学生に人気とかこれ如何に‥‥。
そもそもこの世界ではオレンジ色とはあまり言わない。
ニンジン色と呼ぶのだ。
クレヨンや色鉛筆にもそう書いてある。
だからこちらの文学では「オレンジ色の空」とは表現されない。
「ニンジン色の空」と表現されるのだ。
風情がないと思うのは私だけではないという意見が聞きたい今日この頃である。
さて、いつになく雑な書き散らし、というより書きなぐりになっているのには訳がある。
地元の商店街で買い物していたら福引のイベントをやっていたらしく、たまたま一枚引換券があったので運試しに廻してみたのだ。
今思えば景品がなにか確かめてからやればよかった。
結果はみごと2等賞。
可もなく不可もなしの結果だったが箱一杯の山盛りニンジンだったのだ。
どうしようこれ‥‥‥‥
主人公がテンプラを名乗った訳を知りたいですか?
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Yes
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No