今回はまぁ言ってしまえば過去編中心です。
それではどうぞ‼︎
「第二予選、勝者は“ノーネーム”久遠飛鳥・春日部耀・鷹宮忍チームと“サウザンドアイズ”邦枝葵・東条英虎チームに決まりました‼︎」
黒ウサギの勝利宣言で迎えられた五人は壇上から降りてみんなの元へと歩いていく。
「邦枝先輩、東条先輩‼︎ 二人とも箱庭に来てたんですね」
「つーかお前ら、学校はどうした?」
「それ、貴方が言える立場じゃないでしょう・・・」
男鹿の発言に呆れて答える葵。
「あっちはもう三月よ?うちの学校は少し卒業式の日程が早いし、ほぼ同時に終業式みたいなものだから今はもう休みよ」
普通は卒業式と終業式には期間を設ける筈だが、そこは石矢魔高校。授業すらまともに行えているのか微妙なのだから、一般学校とは色々な意味で一線を画するようだ。
「やっぱり知り合いだったのね。さっきは戦闘中で自己紹介が遅れたけど、私は久遠飛鳥よ」
「春日部耀、よろしく」
「邦枝葵です。よろしくね、飛鳥ちゃん、耀ちゃん」
まずは予選で一緒だった女性同士で自己紹介し合い、その後にレティシアとも挨拶を交わす。
一方の東条と男性陣はと言うと、
「おい男鹿、納得いかねぇぞ。もう誰でもいいから喧嘩しようぜ」
「東条先輩、落ち着いて下さい。まだ戦う機会はありますから」
「何処で
「男鹿はちょっと黙ってろ。何処だろうと街中で戦ったら迷惑だろうが」
「ベルフェゴールに頼めばもしかしたらいい場所に送ってくれるんじゃねぇか?」
「あぁもう‼︎ 逆廻は頭回るだけ
男鹿と十六夜の二人と一緒に古市の精神力をガンガン削っていた。
「それで、どうしてお前らが
鷹宮は煙草に火を点け、紫煙を燻らせながら“サウザンドアイズ”所属となっている四人に問い掛ける。
「あー、それは儂から説明しようかの」
それにベヘモットが代表して答える。
「事の始まりは、元の世界で大魔王が“ソロモン商会”を潰した後くらいまで遡るんじゃがーーー」
そして接点の想像できない彼らが箱庭まで来た経緯を話していく。
★
《大魔王、ちょいといいかの?》
現在ベヘモットがいるのは大型ディスプレイが幾つも並んだ部屋だ。そのディスプレイの前では大魔王がゲームをしている。
《んー?どったのー?》
大魔王はゲームをしたまま返事を返す。
《この前、“ソロモン商会”という組織を潰したじゃろ?》
《え?うーん・・・あれかな?うん、あれだな。ぶっ潰したけど?結局居なかったなー》
一体何と迷ったのか気になるところだが、言葉の内容から認識は間違っていないのでそれは無視して話を進める。
《本当に潰したのか?》
《地球のは潰したってーマジで。箱庭のは知らんけど》
《ふむ、そうか・・・》
ベヘモットは証言を聞いて考える。
そもそも“ソロモン商会”についての情報収集を始めた理由は、“ベヘモット三十四柱師団”の団員数名が行方不明になったことの原因調査だった。調べていくうちに団員は何者かに拉致されたということが判明し、それが“ソロモン商会”の仕業ということが分かったため網を張っていたのだ。
しかし、大魔王が“ソロモン商会”を潰した後にも数名の行方不明者が出ていた。今は行方不明者の増加は止まっているが、これの意味するところは壊滅後にも活動が続いていたということだ。
(箱庭・・・か。誰か調査に行ってもらう必要があるかもしれんの)
取り敢えずは調べてみないと分からないと結論付けた。
《何々?もしかして箱庭行くの?》
と、基本馬鹿の癖に中々鋭い指摘をしてくる大魔王。
《ま、行ってみる価値はあるんじゃないかの?》
《だったらこれ貸すから後はそっちでテキトーにやっといて》
それを聞いた大魔王は懐から取り出した物を振り向かずにベヘモットへと投げる。それはコバルトグリーンとブラックで彩られた一枚のカードだった。
《お前さんのギフトカードか。餞別に借りとくわい》
大魔王は現在こそゲームを趣味としているが、箱庭では彼に合う娯楽がなかったためにギフト収集を趣味としていた。やり過ぎて魔王認定されてしまったが、それだけの逸品ギフトがこのギフトカードには眠っているはずだ。
ベヘモットは部屋から出ていき、その後の行動をさらに考え始める。
(箱庭で活動するなら柱爵クラスは欲しいの。じゃが王宮直属の部隊である以上は戦力である柱爵クラスを調査員として送る訳にはいかん)
現在はベル坊が四世を名乗ってはいるが、それは名目上だけで実際に大魔王から継いだ訳ではない。そして“ソロモン商会”の狙いがベル坊ということは分かっており、そこから焔王や王宮にも魔の手が伸びる可能性も否定できないので戦力の流出は控えるべきだ。
(・・・箱庭には男鹿辰巳がおったな。ならば人間に頼むことも一考してみるか)
ベヘモットはポケットから転送玉を取り出し、地球で使えそうな人員の選定に向かうのだった。
★
《はぁ、結局男鹿は卒業式にも帰ってこなかったな・・・》
邦枝は学校からの帰り道で独り言を呟く。今日は神崎や姫川、東条達三年生の卒業式だったのだが、やはりというか何というか男鹿は帰って来なかった。箱庭とか言う場所に行っているということや古市とヒルダが後を追ったということは聞いていたが、大切な日くらいは帰って来れないのかと思ってしまう。
《あいつ、何時になったら帰ってくるのかしら・・・》
《何ならお前さんが箱庭に行けばいいのではないか?》
《ひゃあっ⁉︎》
まさか聞かれているとは思わなかった葵は素っ頓狂な声を出してから後ろを振り返る。そこには帽子を被った眼鏡の老人がいた。
《えっと、お爺さんは一体・・・?》
《む?・・・そういえば直接会うのは初めてか。儂はベヘモットじゃ、よろしく頼むぞい》
突然現れた老人の聞き覚えがある名前に葵は目を丸くする。
《ベヘモットって・・・柱師団の?》
《そうじゃ。ちぃと話を聞いてはくれんかの?》
葵には特に断る理由もないのでベヘモットの話を聞いていく。ベヘモットは箱庭のこと、現在までの経緯、これからの行動などを大まかに話していった。
《じゃから近くにいた、柱爵と互角以上に戦ったお前さんにまず声をかけたんじゃよ》
《私は柱爵の人に気付くことなく攻撃されましたけど・・・》
《それこそ柱将五人を相手にしておる時に背後から、じゃろ?アギエルが寝返った後は柱爵含めて六人を相手に二人で戦っていたと報告されておるぞ》
ベヘモットとしてはそれだけ戦えれば十分な戦力として数えられるだろう。あと少し後押しすれば承諾しそうだ。
《そうそう、最近ベルゼ様の侍女悪魔が魔界に帰って来ておってな》
《え、ヒルダさんが帰って来てるんですか⁉︎》
《そうじゃ。転送人数の都合上帰って来たのは一人だけじゃったがの》
葵としては“ヒルダさんが帰って来ているなら男鹿も・・・”と一瞬頭を過ぎったが、そうではないようで内心少し落胆していた。
《儂らが頼む次元転送悪魔はヨルダなんじゃが、転送は五人まで可能じゃ。侍女悪魔が帰って来れた以上、箱庭でも次元転送に必要な魔力の確保は可能となっているはずじゃろう。帰ろうと思えば何時でも帰れるぞ?》
“何時でも帰れる”という言葉に、少しだけ葵の考えが揺れていたところ、
《面白そうな話をしているな》
二人が話していた道角から一人の男性が歩いて出て来た。葵はその男性が誰かを知っている。
《火炙高の赤星・・・?》
石矢魔高校が(男鹿によって物理的に)崩壊していた期間、他の学校に移った生徒のうち火炙高校でヘッドを張っていた男だ。箱庭に行った鷹宮も堕天高校でヘッドを張っており、その他に四人を合わせて“殺六縁起”と呼ばれている。
現在は石矢魔の頂点だった男鹿と“殺六縁起”の一角である鷹宮がいなくなったことが知れ渡っており、勝っても意味がないと大きな抗争は起きていない。それぞれの下っ端同士で競り合っているだけの均衡を保っている状況だ。
《俺も箱庭とやらに連れて行ってくれ》
《お前さん、腕に自信はあるのか?》
話を盗み聞いていたのなら、箱庭に行くために実力が必要であることは分かっているはずだ。こんな荒唐無稽な話に疑問を抱いていない時点で何かあるとは思うのだが、何もかも未知数では判断しようがない。
《・・・俺は“紋章使い”だ。契約悪魔は“七大罪”のマモン。それでも実力不足か?》
その言葉を証明するように無限の記号が特徴的な紋章を小さく出現させる。
《ほう、お前さんが・・・》
《“紋章使い”ですって・・・⁉︎》
ベヘモットは感心、葵は驚愕という感情でそれぞれに赤星を見る。実力は未知数だが、“七大罪”の契約者で且つ“紋章使い”でありながら弱いというのは考えられない。
《えぇじゃろう。目的はどうあれ連れて行こうではないか。しかしきちんと此方の仕事もしてもらうぞ?無論そこまで難しいことは言わんが》
《あぁ、了解だ》
こうして箱庭行きのメンバーがまず一人確定した。
《して、お前さんはどうする?》
続いて赤星に驚いていた葵に問い掛けるが、箱庭行きについてはまだ悩んでいる様子だ。
《・・・一度お祖父ちゃんに相談してきます。もしかしたら長期間帰れなくなるかもしれませんし》
今までも北関東制圧などの遠征で学校を長期不在にしていたりとあったが、やはり保護者である邦枝一刀斎には相談しておくべきであろう。
《邦枝一刀斎か・・・儂が行けば話が拗れそうじゃな。他の人間にも当たっておるから、後でお前さん家の神社前で落ち合おうぞ》
ベヘモットは赤星を連れて次の人間の元へと向かう。葵はそれを見送ってから自宅に帰った。
★
《ただいまー》
葵は玄関を入り、家全体に聞こえるように声を出す。そのまま廊下を歩いて行き、祖父がいつもいる和室へと向かう。
《お祖父ちゃん、ただいま》
《うむ、お帰り》
《少し話があるんだけど、いい?》
一刀斎は老眼鏡をかけて新聞を読んでいたが、葵の真剣な声音に新聞を読むのを止めて向き合う。
《何じゃ、改まって》
《うん。えっと・・・少しの間、遠出で家を空けようと思ってるんだけど・・・》
《また遠征とやらか?今度は何処にどれくらいの期間行くんじゃ?》
《期間はちょっと分からないんだけど・・・箱庭って所に》
葵が言った言葉にピクッと反応して一瞬動きを止めるが、すぐに溜息を吐く。
《はぁ、お前も箱庭に行くと言い出すとは・・・これも何かの縁かの》
次の祖父の言葉に今度は葵が一瞬どころか数秒停止し、理解が追い付かなかったので聞き直した。
《・・・え、ちょ、お祖父ちゃん?お前もって・・・どういうこと?》
《儂も行ったことがあるんじゃよ、随分前になるがな。ちょっと待ってなさい》
葵が今日何度目か分からない驚きに見舞われている間に、一刀斎は立ち上がって何処かへと行ってしまう。数分して帰ってきた祖父の手には一本の刀と袴や足袋、草鞋といった和装一式を渡してくる。
《儂が使っていた刀ーーーいや、使っていたギフト、“断在”。その刃は在るもの全てを断つ次元刀じゃ、扱いには十分注意しなさい。和装一式には多少の加護がある。使わなくなってからは放置しておったが、悪魔と関わりを多くもつお前が必要とする可能性が高いと思って調整してある》
手渡された物を受け取り、まずは刀を抜いてみる。見た目は何の変哲も無い刀だが、軽く振ってみて理解した。
(空気を斬り裂く感覚が一切ない・・・)
達人ともなれば刀に伝わる感覚は極小でも感じ取れるものだが、それを全く感じない。物質ではなく物質が存在する空間を斬り裂く刀なのだと実感して鞘に収める。
《行くのはお前の自由じゃ。儂は後を押すだけじゃよ》
箱庭がどういう所か分からず不安であったが、目の前に帰ってきた人間がいて、その人間が使っていたギフトがあればその不安を打ち消すには十分だ。
何より密かに心を寄せる男性もいるし、行かない理由の方が少ない。
《ーーーありがとう、お祖父ちゃん。行ってきます》
葵は渡された和装一式に着替え、柱師団との戦いの時にも使用した自らの刀と合わせ二振りの刀を持って我が家を後にした。
《決心は付いたようじゃの》
葵が家前の石段を降りた所でベヘモットが葵の姿を見て訊いてきた。その他に赤星を除いて三人ーーー東条、焔王、ヨルダーーーと葵を含めて転送人数が揃っていた。
《えぇ、箱庭に行くわ。・・・というか東条は分かるんですけど、焔王君はどうして?》
決意表明に続く言葉は小声でベヘモットを手前に寄せてから聞く。東条は戦力として考えられるが焔王だけ分からない。
ベヘモットも葵に合わせて周りに聞こえないように小声で言い返す。
《ヨルダに転送を頼みに行った時に箱庭に興味を持たれて、後はなし崩し的にの。仕方ないから危険な場所では儂が護衛として同行することを条件に許可したんじゃ》
その“なし崩し的”の流れには、焔王の駄々こねから街の炎上回避も含まれていたはずだ。柱師団を辞めたとはいえ最高戦力の一人であるベヘモットがいれば事前に挙げた懸念も問題ないだろう。
《東条はいいの?》
そして卒業式で別れたばかりの東条にも確認を取る。
《おう。俺も箱庭ってやつの説明を聞いて用ができた。男鹿とも喧嘩できるかもしれねぇしな》
箱庭の何を聞いて何の用ができたのかは分からないが、東条も箱庭が何処かを理解して行くようだ。
《うむ‼︎ これが余の仮の部下か‼︎ では箱庭とやらのゲームを見に
《はい、坊っちゃま。・・・それじゃ、ベルゼ様の魔力探知と魔界の魔力を利用するために魔界を経由するけど、準備はいいわね?》
ヨルダの確認に意見を言う声はなかった。こうして魔界での準備をしてから無事に六人は箱庭へと跳んだのだった。
★
「で、魔界に帰った丁度その時に悪魔急便の座標指定表に白夜叉宛てのものがあったので時間短縮に“サウザンドアイズ”へ跳んだんじゃ。大魔王のギフトカードを見せれば身分証明としても使えたしの」
ベヘモットの簡単な説明と他の人の補足を聞いたが、それでも分からなかったことを十六夜が訊く。
「結局東条の用ってのは何なんだ?赤星みたいに男鹿と戦うってのはあくまでついで何だよな?」
「あん?箱庭に来てやることなんて一つしかねぇだろ」
そう言われれば一つしか浮かばないのも確かだ。“ソロモン商会”について調べるために来たのだから、東条本人と“ソロモン商会”にも何かしらの知られざる関係がーーー
「就活だ」
「「「就活⁉︎」」」
東条の予想の斜め上を行く回答に、比較的ツッコミスキル持ちの古市、葵、飛鳥の三人が声を上げる。
「あぁ。コミュニティとかいうのに入って働くんだろ?肉体労働も多くて業務内容の一つに喧嘩もあるそうじゃねぇか。だったら高卒でも問題ねぇはずだ。まだバイト見習いみたいな感じだけどな」
どうしてだろう、内容は一つも間違っていないのに根本から理解がずれている感じがするのは。
「じゃあ私の攻撃が効かなかったのは?」
三人が唖然としている傍らで耀が続いて質問する。負けず嫌いな彼女としてはそちらの方が気になって仕方なかった。
「んなもんあれだ、気合」
期待したような答えが返って来るわけもなかった。それを補足するようにベヘモットが答える。
「東条英虎、箱庭に来る前に渡したネックレスを出してみぃ」
「ん?ほれ」
言われた東条は自らの首に掛けられたシンプルなネックレスを取り出す。
「そいつは一定値以上の衝撃ーーー拳や蹴りで迎撃した時のみギフトを無効化する膜を展開するネックレスじゃ。嬢ちゃんの風を消したのはこれじゃな」
このギフトは大魔王のギフトカードから東条に合ったものをベヘモットが選別したものだ。
「・・・あれ?じゃあ打撃が効かなかったのは?」
「それは本当に素じゃよ」
ギフトを打ち消した理屈は分かったが、動物の力を上乗せした耀の打撃に対して微動だにしないというのは唯の人間にしては規格外過ぎると認識した耀だった。
★
「第二予選も中々に白熱したゲームとなりました‼︎ それでは自ら御参加されたアスモデウス様に感想をお聞きしましょう」
ピョコピョコとウサ耳を揺らしながらアスモデウスへと声を掛ける。
「そうね。負けてしまった人達にも中々楽しませてもらったけど、やっぱり勝ち残った二チームの本戦での戦いも楽しみね。さっきは全力で戦っていたようには見えなかったし、後から来た二人は少ししか対峙してないから。・・・本戦も出ようかしら?」
「駄目ですよ、アスモデウスさん」
少し本気で考え始めた様子のアスモデウスを諌める声が後ろから掛かる。
「冗談よ、ルシファー。次は貴女がゲームに参加する?」
そこには傲慢の魔王・ルシファーと言うには物腰の柔らかそうな女性がいた。ハーフアップに纏めた青味がかった銀髪に物腰同様に柔らかそうな目元。喋り方を聞く限り飛鳥以上にお嬢様然としていそうだ。
「いえ、ベルフェゴールさんと同じようにゲームの開催だけに留めておきましょう」
「分かった。じゃあ、次はルシファー、のギフトゲームね。もう送るよ?」
「はい、お願いします」
やはりベルフェゴールは能動的に働いて仕事を終わらせようとするが、結果的に積極的に働いてしまっているように見えてしまう。さらに四分の一の参加者が転移させられ、第三予選のフィールドとなる場所に送られた。まだ観戦だけだった十六夜と古市が消え、これで“ノーネーム”からの参加者は全員が予選参加となる。
空間の亀裂には暗い空間が広がっており、所々から漏れている光がビル群を照らしている。どうやら今度の舞台は都会を模した空間のようだ。
「それでは第三予選、“落ちる光の創造者・六対の選定”を開始します‼︎」
黒ウサギの言葉に合わせて、三度目の“契約書類”が舞い落ちる。“魔遊演闘祭”第三予選が始まった。
漫画から読み取れる伏線的なものを活用しようと探したんですが、結局何でベル坊が四世を名乗っているんでしょうね?番外編で明かされたのでしょうか?
他にも色々と回収されていないような原作伏線の活用を企んでいましたが、中々に整合性を保とうとすると難しいですねぇ。