子連れ番長も異世界から来るそうですよ?   作:レール

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今回はギフトゲームの内容を考える必要がなかったので比較的早く投稿できました。

それではどうぞ‼︎


魔遊演闘祭・予選終了

「第三予選、“ノーネーム”逆廻十六夜・古市貴之チームも見事に通過です‼︎ それではお二人とも、羽の方を回収させていただきます」

 

壇上に帰ってきた十六夜と古市の勝利宣言とともに、二人がゲームで集めた羽を回収する黒ウサギ。

 

「あん?“も”ってことはやっぱり俺達って二番目か?」

 

「Yes、残念ながらその通りですね。黒ウサギはまだお仕事がありますので、詳しいことは下で皆さんにお聞き下さい」

 

ギフトカードから羽を取り出しつつ会話を交わして黒ウサギは審判業へ、十六夜達は男鹿達の元へと戻っていく。

 

「十六夜君に貴之君もお疲れ様。みんな順調に勝ち進めたわね」

 

飛鳥の言う通り、“ノーネーム”はこれで全員予選通過だ。本日も残すところ第四予選の観戦のみとなる。

 

「俺的にはもうちょっと順調じゃなくてもよかったがな」

 

やはり十六夜は強者との戦闘を求めて仕方がないようだ。アギエルには戦闘狂と言っていたが負けず劣らず十六夜も戦闘狂である。

 

「・・・あれ、鷹宮と赤星はどうしたんだ?」

 

古市が周りを見回して問い掛ける。パッと見た限りでは二人とも近くにはいないようだ。これについては葵が答えてくれた。

 

「それが、鷹宮は気付けば何処かに行ってて、赤星はトイレって言って離れたまま帰って来てないのよ」

 

「この人混みじゃ匂いも分からないし」

 

春日部も気にはしていた様子だが、例え犬の嗅覚を用いても人が最も集中しているこの場所では判別が難しいようだ。

 

「まぁあの二人なら余程のことでもなければ問題ないだろう。残りの対戦相手も見ておかなければならないし、何もできないなら此処で待っていればいい」

 

レティシアの最もな発言に、一先ずこの話題は終了する。

 

「ところで俺達より先に勝った奴ってどんな奴だ?」

 

話は戻って第三予選の話へと変わっていく。十六夜には何となく予想は付いていたが、他者の証言は欲しい。

 

「貴方達を狙撃した人達よ。男女の二人組。狙撃したのは女性の方で男性は何もしてないわ。“ダン・スカー”所属のライとリューゲって黒ウサギは言っていたけど」

 

「どっちも偽名だろそれ。英語とドイツ語で“嘘”だしよ・・・。しかし招待状がある以上、コミュニティ名は誤魔化せない筈だ」

 

飛鳥の言った名前を聞いて呆れている十六夜だが、同時にコミュニティ名で黒い矢状のものは特定できた。

 

「それで確信できた。狙撃に使ったのは影だな」

 

「影・・・?」

 

「あぁ。“ダン・スカー”ってのは北欧神話に登場する冥界の名前であり、“影の国”と書いて“ダン・スカー”。おまけに黒い何かで狙撃し、次第に暗闇に溶けて無くなったとなれば確定だろ」

 

十六夜は以前に白夜叉から北欧神群はある理由で力を失った神群の一つだと聞いていたが、どうやら数が少ないながらもしっかりと活動しているようだ。

 

「そう言われりゃレティシアの使ってる影っぽかったな。お前はどう思うんだ?」

 

十六夜の話を聞いていた男鹿がレティシアに訊く。レティシアと数日間ともに修行し、“龍の遺影”を直に見てきたために出てきた男鹿の感想だ。

 

「確かに私の目から見ても同系統の恩恵だとは思うが、見た限りでは性能はそこまで高くはなさそうだ」

 

空間の亀裂からの映像だけ、それも遠距離攻撃のみなので判断に困るが、レティシアは同じ影を使うものとして最初の遠距離狙撃による奇襲さえ凌ぐことができれば脅威だとは思わなかった。

 

「つまり男は不明、女は影使いか」

 

分かっている情報はこれだけなので、これ以上は考察のしようがない。そして丁度タイミング良く黒ウサギの声も響き渡った。

 

「第三予選も終了し、いよいよ最後となる第四予選に移りたいと思います‼︎ が、その前に第三予選の感想をお聞きしましょう」

 

黒ウサギはルシファーの前へと進み出て感想を聞く。

 

「そうですね。一応このゲームは目標物の捜索と局地戦、その過程の駆け引きをするゲームだったのですが・・・まさか全員を相手取って勝ち抜ける程に突出した実力者がいたとは・・・。貴女のコミュニティはなかなかの人材が揃っていますね」

 

「い、いえ。お褒めいただきありがとうございます」

 

審判として平静を装ってはいるが、耳がピョコピョコと嬉しそうに揺れているのは隠しようがない。

 

「さて。残りは第四予選ですが、皆さん休憩もしたいでしょうからもう始めましょうか。次は何方(どなた)が行かれますか?」

 

ルシファーは振り返って他の“七つの罪源”の魔王に問い掛ける。

 

「そんじゃ、ラストは俺が行こうかね」

 

手を挙げて前へと出たのは、短い黒髪を一房だけ金色にしている男だ。整ってはいるが精悍な顔付きとは言えず、サタンやレヴィアタンよりはベルフェゴールに近しい雰囲気がある。

 

「どのようなゲームにするのですか?マモンさん」

 

強欲の魔王・マモンの名で呼ばれた男は少し考え込んだ後に言った。

 

「殴り合わせる」

 

ルシファーは少し困ったような視線をマモンへと向けるが、彼はすぐに言葉を続ける。

 

「何も考えなしって訳じゃないからな?本来の予選は上手に立ち回れば戦闘をしなくても勝ち上がれるものだが、今回は戦闘色が強かったからな。第一から第三予選を見た限り戦闘力も中層寄りで申し分ない。本戦も同様に戦闘色が自然と強くなるだろう。競い合うためには第四予選からも強者を選出するべきだと考えた訳だ」

 

話を聞いている内に理解の色を見せ始めたルシファー。一応ギフトゲーム本戦に対する微調整も考えられている。背後に控える罪源の面々からも異論は挙がっていないので問題はなさそうだ。

 

「それじゃベルフェ「送ったけど?」・・・そ、そうか。御苦労さん」

 

マモンが振り返って頼もうとした瞬間にベルフェゴールは転送を終えていた。食い気味に言われてマモンも少したじろいでいる。

 

「それでは第四予選、“強者選定”を開始します‼︎」

 

黒ウサギの宣言とともに、最後の予選の開始を告げる“契約書類”が舞い落ちる。

 

 

 

 

 

 

「おい、何処に行くんだ?ライに・・・リューゲだったか?」

 

十六夜達が第三予選を通過した頃。鷹宮は“ノーネーム”のみんなと離れ、第三予選の第一通過者に接触するために行動していた。人混みに紛れて時間は掛かったが、現在は人気が薄れた場所で対峙している。

 

「何を遠回しに言っているんだ、鷹宮」

 

そしてライとリューゲを挟んだ反対側に赤星も姿を現れる。この状況を鷹宮と赤星は示し合わせた訳ではないが、結果的に挟み打つ形となった。

 

「いきなりだが本題に入らせてもらうぞ。此処で何をしている?ーーー死神」

 

赤星は男に向けて声を掛ける。

 

「いやですねぇ。箱庭には本物の死神がいるんですよ?そんな商会での渾名で呼ばれましても・・・僕の名前はヨハンと言います。以後お見知り置きを」

 

死神と呼ばれた男ーーーヨハンは簡単な変装の道具として使用していた黒い帽子と眼鏡を外して名乗りを上げる。

 

「鷹宮君が箱庭にいるのは知っていましたが、まさか赤星君もいるとは・・・。それに悪魔の力も使えている様子ですし、貸した甲斐があるというものです」

 

この“貸した”という言葉は赤星の契約悪魔であるマモンのことだ。赤星だけではなく、鷹宮やその他の殺六縁起と呼ばれる人達にも“ソロモン商会”を介して悪魔を貸し出している。そしてこのヨハンという人物はその幹部クラスの人材であったりする。

 

「おっと、話が逸れてしまいましたね。此処で何をしているか、ですか。もちろん商談の一環ですよ。信用問題のため個人情報は伏せさせてもらいますが、此方の御方は現在の取引相手です」

 

言われた女性は黙って会釈をするも、二人に挟まれて警戒は解いていない。

 

「では此方からも質問です。赤星君こそ何故箱庭に?何やらベヘモットと一緒にいたようですが、そちらと関係があるのかな?」

 

鷹宮については“ソロモン商会”が仕向けて箱庭へと送ったが、赤星については箱庭行きに一切関与していないため疑問に思うのは当然だ。

 

「ベヘモットの依頼だ。お前らの活動で拉致される悪魔が続出したことの調査だよ。まぁ俺は偶々話を聞いて同行を願い出たから、依頼というのは違うかもしれないが」

 

「なるほど、理解しました。それでしたら此方の物を差し上げましょう」

 

赤星の言葉を聞いてヨハンは懐に手を入れ、取り出した物を赤星へと投げる。彼はそれを片手で掴み、掌を広げて物体を確認する。そこにあったのは何かの鍵とそれに巻き付けられた紙であった。

 

「これは?」

 

「拉致した悪魔と実験に使っていた研究施設の位置を示した用紙、その研究施設の鍵です。もちろん彼らに外傷はありませんし、意識はないですが眠っているだけです。もう拉致をするつもりもありませんので安心して下さい」

 

ヨハンは何事もないように言っているが、何故それを赤星に渡すのか二人には意味が分からなかった。

 

「意味が分からない、という表情をされていますね。簡単なことですよ。必要がなくなったから引き取って下さい。これで僕達は維持・廃棄する労力を削減できて君達は依頼を達成できる。その研究施設は君達の世界にありますので簡単に回収できる筈です。調べるなりなんなり好きにして下さい」

 

“廃棄”。それが拉致した悪魔を返すという意味なら問題ないが、もし違うなら随分と物騒な言葉が出てきたものだと思う。

だが追求すべき部分はそこではない。赤星に変わって鷹宮が問い掛ける。

 

()()()()()・・・だと?ならお前は、いやお前達は何処の世界の住人だと言うんだ?」

 

鷹宮の父親は“ソロモン商会”の一員だった。唯の言葉の綾かもしれないし、このことから全ての人員が他の世界の住人だとは思えないが、トップや幹部クラスはその限りではないのかも知れない。

 

「それは君達には関係のないことですね。研究対象(モルモット)が知る必要はありません」

 

「モルモット、だと・・・?」

 

ヨハンの言葉に鷹宮と赤星は敵意を通り越して殺気を飛ばす。それでも彼は飄々とした態度を崩さなかった。

 

「考えたことはなかったのですか?ルシファーという魔界最上位の悪魔があれほど無造作に君の家へと持ち運ばれたことを。不思議には思わなかったのですか?七大罪を含めた悪魔を赤星君達に貸し出していることを。そして今現在、箱庭に“七大罪”とその契約者が集結しつつあることを。その全てが偶然だったとでも?」

 

鷹宮も考えなかった訳ではなかった。何故父親が自分の友達としてルシファーを連れてこれたのか。赤星も不思議に思わなかった訳ではなかった。何故数いる人間の中から自分が選ばれたのか。

しかし自分達にも利益があり、今は問題もないために深くは考えてこなかった。それでも“ソロモン商会”の利益ともなるような憶測・推測は幾つもした。それを裏付けるための情報収集もしたし、“対悪魔用兵器の開発・流通”という“ソロモン商会”の主軸方針も突き止めていた。

だが、もしも二人のその考え・行動の全てが“ソロモン商会”の掌の上ーーーいや、振り払う必要性も感じない程に意識の外だったとしたら・・・?

 

ーーー第三予選も終了し、いよいよ最後となる第四予選に移りたいと思います‼︎ が、その前に第三予選の感想をお聞きしましょうーーー

 

色々と思考が飛び交う中、会場から黒ウサギの声が聞こえてくる。

 

「おっと、もうすぐ最後の予選が始まりますね。御話はここまでにしておきましょう。貴方達も最後の対戦相手を観に行かなくてよろしいのですか?」

 

「おいおい、つれないことを言うなよ。今の話を予選でも観ながらじっくりと聞こうじゃねぇか」

 

もちろんこの場からヨハンを返すつもりなどない。“ソロモン商会”の全貌、その目的・活動の意味。この短時間で訊くべき疑問が増え過ぎた。

 

「残念ながら僕達は本戦に出るつもりはありません。用事も済みましたからね。僕達の棄権についてはお仲間の審判さんにお伝え下さい」

 

その言葉とともに微少ながら魔力の揺らぎを感じ、鷹宮と赤星は瞬間的に詰め寄る。

 

「「逃がすかッ‼︎」」

 

拳を振りかぶって肉薄する。しかしその拳は隣の女性から発せられた黒い影によって阻まれる。

 

「ありがとうございます。・・・ではお二人とも、御機嫌よう」

 

ヨハン女性に礼を言ってから舌を突き出し、そこに取り付けられた転送玉を使用して女性とともに姿を消したのだった。

 

 

 

 

 

 

「あ、二人とも遅かったね。・・・もしかして一緒だったの?」

 

「あぁ、少しな」

 

第四予選が始まって暫くした後、鷹宮と赤星が近付いてくるのに逸早く気付いた耀が声を掛けた。それに釣られて他のみんなも其方の方へと顔を向ける。

 

「何をしとったんじゃ?本当に便所ではあるまい?」

 

「ん、まぁな。後で()()()()

 

赤星のその言い回しでベヘモットは大まかに理解した。“報告”とは調査などの結果を述べることであり、彼が頼んだ調査は一つしかない。すぐに報告をしないのは急ぐことではないという意味だとベヘモットは解釈した。

 

「そうか、御苦労じゃったの」

 

「そんなことより予選はどうなってる?」

 

これ以上この場で続けるような話ではないので話題を切り換える。今映し出されている空間の亀裂には、中心にコロシアムのような闘技場がある古代神殿のような場所が映し出されていた。

 

「バトルロワイヤル中じゃよ。コロシアムでの立ち回りもあれば、神殿内での隠密戦もある。総合戦闘力の競い合いじゃ」

 

そして現在コロシアムの中心にいるのは鷹宮も見知った人物の一人だった。

 

「あいつは確か・・・フルーレティだったか?」

 

「あぁ、結構やるぜ?」

 

鷹宮の呟きに十六夜が反応する。映像ではコロシアムでは七人、神殿内では十二人が戦闘している。残りの半数近くは既に脱落しているようだ。その中でも大立ち回りをしているのは、コロシアムで氷狼に跨っているフルーレティだった。

氷狼が周囲広範囲に雪を吐き出し、彼女がそれらを操って雹にして散弾のようにぶつけている。その間に背後から襲撃する参加者もいるが、見ることもなく頭上に雹というには大きい拳大の氷塊を形成して襲撃者へと落とす。

その完璧なタイミングを見ないで合わせる技量について東条と男鹿は、

 

「ありゃあどうなってんだ?第三の眼ってやつか?」

 

「いや、眼なんか見当たんねぇぞ。恐らく気ってやつだな」

 

これでも真面目に考察していた。

 

「どちらも違うと思うが・・・二人とも、彼女の周りをよく見てみろ」

 

見かねたレティシアが男鹿と東条に説明を始める。言われた通りに周りを観察すると、フルーレティを中心に薄白い空間が形成されているのが分かる。

 

「あれは恐らく、氷狼が吐き出した雪を操って滞空させているのだろう。対応速度から推測するに、雪に触れると操作している意識に干渉してしまって把握されるのだ」

 

「「???」」

 

かなり分かりやすい説明だったのだが、それでも馬鹿(二人)には難しかったようだ。

 

「うぅん、そうだな・・・ちょっと失礼」

 

レティシアは理解させる方法を考え、理解させるよりも感じてもらった方が早いと考えて男鹿の手を握って持ち上げる。

 

「今私が掴んで動かしているのは分かるな?これをフルーレティ殿は雪で感じているのだ」

 

「「なるほど」」

 

レティシア先生の易しい例えによって、聞いていただけの東条も理解できたようだ。レティシアは男鹿の手を離して再び映像に注意を向ける。

 

「このまま順調に進めばコロシアムの戦いは彼女が勝ち上がるだろう。神殿内の戦闘で勝ち上がりそうな候補はいないか?」

 

コロシアムと違って神殿内では局地戦の様相を呈しているため、複数の空間の亀裂が形成されている。

 

「あそこの人達は連携が上手じゃない?」

 

葵が指差した所では全身鎧の槍使い、軽快なフットワークの短い赤髪を逆立てた青年、トランペット奏者のふんわりとした薄桃髪の女性の三人が四人程を相手取っている。

赤髪の青年が敏捷性を活かして複数人の相手を翻弄しつつ弱打撃で体勢を崩し、体勢を崩すか攻撃を躱した所へ槍使いの強攻撃が叩き込まれる。

 

「前衛は近・中距離の二人での連携攻撃に後衛が一人。バランスのいいチームだな」

 

十六夜は戦闘に主眼を置いて考察していたが、不規則・不自然に参加者の動きが変調していることに気付く。

前衛二人の動きのキレが増し、相手四人の動きが鈍る。かと思えば動きが急に戻って相手は間合いを見極められなくなっている。そして映像だけなので音は聞こえないが、後衛の奏者の女性が何かを演奏しているのが分かる。

 

「なるほど、後衛の奏者は付加能力者(エンチャンター)か。マジでチーム戦に特化してるな」

 

その後も終始三人のペースであり、相手は奏者を狙おうとするも前衛の二人が対応することで戦闘は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

「第四予選、勝者は“七つの罪源”フルーレティ・氷狼チームと同じく“七つの罪源”バティン・プルソン・エリゴスチームに決まりました‼︎」

 

その後も予想した二組が相手を撃破していき、見事に第四予選を勝ち抜いた。

 

「それでは本日の日程も終了ということで、サタン様から締めの言葉をいただきたいと思います」

 

黒ウサギの進行によって発言を促されたサタンは、開始の時と同様に前へ出る。

 

「皆、四時間近くの時間を掛けた予選で疲弊しているだろう。観戦する者も、諸君ら参加者の奮闘を前に大いに盛り上がってくれていたと思う。明後日には本戦と少し厳しいスケジュールだと思うかもしれないが、此処の温泉には疲労回復の恩恵が付与されている。重症のものには効かず即効性のものでもないが、軽症のものであれば湯に浸かって一晩眠れば全快する筈だ。一日ゆっくりと休んで体調を整えてくれ」

 

そういえば前情報として黒ウサギが温泉が盛んだと言っていたが、もしかしたら気候の関係以上にこの治癒の恩恵が影響を与えているのかもしれない。

 

「ではこれにて本日は終了だ。祭りはまだこれからだ。明日も楽しんでくれ」

 

サタンの終了宣言とともに、“魔遊演闘祭”二日目は夜を迎えるのだった。




第四予選は原作組が出ないためダイジェスト、その分ギフトゲーム外での動きが中心となりました。そして今話では大きい伏線に隠れて小さな伏線も張られていたり・・・。
この後は一話か二話を間に挟んでからギフトゲーム本戦の開始予定なので盛り上げていきたいと思います‼︎

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