アカメが斬るIF ナイトレイド生存ルート 作:Yuna・dragnyl
エスデス三獣士との戦いからタツミは更に成長するため、そして何れまたインクルシオを使う日が来るだろうと予期し、ブラートと共に日々、特訓に励んでいた。
一方、帝都ではエスデスをはじめとする新たな兵力が投入され、特殊警察部隊イェーガーズが構成された。
イェーガーズの存在に気づいたナイトレイドは、情報と資金を集めるためにエスデス将軍の主催する闘技大会にタツミを代表として出場させるのだった。
そして大会当日、次々と決勝へコマを進め、難なく優勝をしたタツミが笑顔を見せた時、エスデスは彼の勇ましさに想いを寄せてしまう。
惚れたエスデスはタツミを連れ去ってしまった。
拐われたタツミはイェーガーズの拠点にてエスデスを味方に誘おうと説得するも失敗する。
翌日タツミは脱出を図るために、イェーガーズのメンバーの1人、ウェイブと共にフェイクマウンテンへ狩りに向かった。
エスデスとクロメも同行したが、2人とは別ルートの探索であったため、タツミはウェイブの隙を見て逃亡に成功するのだった。
「ふぅ、こんなもんかな。そっちも片付いたみたいだなタツ...ミ?」
危険種を狩る事に集中していたウェイブであったが、どさくさに紛れてタツミが居なくなっていた事に気づくのが遅れてしまった。
「まさか...逃げた!?」
ウェイブはこのままタツミを取り逃せばエスデス隊長から、重い拷問を受けさせられるだろうと確信する。
「ヤベェ!気持ちはわかるが、俺だってまだ死にたくはねぇよ!」
エスデス隊長の恐ろしい表情が一瞬頭をよぎる。
ウェイブは自身の持ってる鍵を地面に突き刺し、帝具の名を叫んだ。
「グランシャリオーーー!!」
逃げたタツミを追いかけるべく「修羅化身グランシャリオ」を装着し、後を追うのだった。
(普通帝具持ちからは逃げられないが、運良く隙を突くことができた。後は早くみんなと合流してイェーガーズの情報を伝えないと)
必死に走り続けて敵の陣地を離脱するタツミであったが、川岸の方まで到着した瞬間、偶然にもブラートと鉢合わせる事ができた。
「タツミ、無事だったか!」
「兄貴!」
ブラートと合流したタツミであったが、イェーガーズの事を先に伝える前に追手が来る事、エスデス達も近くに来ている事を話した。
「なるほどな。だったら俺は敵を迎え撃つ。この川岸の先にアカメとラバもいるはずだ。2人と合流して先にアジトに戻れ。」
「兄貴...わかった。気をつけろよ。」
「心配するな。俺も必ず生きて帰ってくるぜ」
不安を感じるタツミであったがブラートを信じて、この場を離れることにした
「さて、どんな奴が相手だ?」
敵を待ち伏せるブラートであったが、次の瞬間、上空からグランシャリオの飛び蹴りが降り注いだ。
ドオォォン
攻撃を交わしたブラートは直ぐに自身の武器のノインテーターを身構える
「おいおい、コイツは飛んだ獲物に遭遇しちまったぜ。知ってるぜ?インクルシオ。このグランシャリオのプロトタイプ。そしてそれを着けてるって事はお前、ナイトレイド...いや、元帝国軍百人斬りのブラートだな?」
「ほう?俺の事を知っているのか。しかも同じ鎧型の帝具持ちに加えてまさかこいつ(インクルシオ)の後継機が存在したとはな。面白ぇ!」
自身と同じ鎧型でありながら性能が上回る帝具であると確信しているにも関わらず全く動じないブラート
「目的変更。逃げたタツミより目の前のナイトレイドを優先する」
タツミを捕らえるより先に自身の目の前に立ち塞がる敵を倒す事を決意したウェイブ
(こいつは一筋縄じゃ行きそうにないな。性能は後期型のこっちが上だが、実力と経験も他のナイトレイドと比べりゃ桁外れに違いないから油断ならねぇ)
簡単に仕留められない相手だとウェイブは悟る
(こいつがタツミの言ってた追手の奴か。
援軍が来られたら厄介だ。早めに肩を付けねぇとな)
互いに構える2人
地を蹴り同時に接近する
インクルシオのノインテーターとグランシャリオの槍の激突
序盤は両者互いに攻撃を防いでは、反撃の繰り返しで殆どノーダメージでいたが、次第にブラートがウェイブの攻撃に対応し、攻撃を交わしながら着々とグランシャリオの鎧に腕部・腹部・足部へとダメージを与え続けた。
(ちっ、もう攻撃が読まれてやがる。
槍もまだ使いこなせてねぇな...だったら!)
後退し、槍を納めたウェイブは得意の近接戦闘に持ち替え接近する
しかし、蹴りも拳も全て交わされ、
一瞬防御が緩くなったところを突かれてしまう。
「うぉおおおお!」
ドスッ
ブラートの右ストレートが腹部に命中し、岩肌に叩きつけられる
「ゴホォ..」
渾身の一撃がヒットし蹲るウェイブ
(強すぎるぜ...ここまで力の差があるのかよ)
自分とブラートの実力差が圧倒的だった事に驚きを隠せなかった。
勝負に入る直前までは、実力で劣っている部分を帝具の性能で補えば、対等に渡り合えると思っていたが、考えが甘かった事に気づいたウェイブ。
グランシャリオの鎧の大半も罅が入り、次まともに攻撃を受ければ変身も解かれ、確実にやられる。
「悪くねぇ動きだった。今の俺の弟子と同じかそれ以上の実力かもしれねぇ。
お前みたいな奴が仲間だったらどれだけ頼もしかったか。だが敵であれば生かすわけにはいかねぇ。悪いがここで死んでもらうぞ」
ブラートはウェイブがタツミと同等或いはそれの一歩上の実力を持っている事に評価をし、味方でありたいと望んだが敵である以上、情けをかけまいとノインテーターを構える
(ここで死ぬわけにはいかない...俺は恩人に報いなきゃなんねぇんだ!)
ウェイブはかつて、元いた海軍の恩師の事を思い出し軍人として生き抜く事の決意すべく、再び立ち上がる
「大した根性だ。ここまで傷を負いながらも戦意を失わないとは。お前の真っ直ぐな魂と戦士としての誇り、確かに伝わったぜ」
敵ながらもウェイブを戦士と認め、ブラートはノインテーターでとどめを刺しに行く。
(俺は絶対に生き延びてやる!)
ウェイブは攻撃を避け、上空に飛び上がり、再び急降下し蹴りを出す。
「グランフォーール!」
ドォオオオン
(よし、今だ!)
地面に勢い良く巻き上げた土煙に紛れてウェイブは川に潜り込み流れに沿ってブラートから逃れた。
「逃げられたか。自分の命を犠牲にしても突っ込まずに生き延びる事を選んだのは最善の判断だったな。深追いすればエスデス達と衝突するかもしれねぇし、ここは引いた方が良さそうだな。」
強敵が近くに潜んでいる事を認識したブラートはその場を後にする
(だが、あいつとはいずれまた何処かでぶつかるに違いねぇ。次こそは蹴りをつけようじゃねぇか)
ブラートもまた、マインとシェーレが交戦したセリューと同じ様にウェイブと衝突する日は近いだろうと予知するのだった。
イェーガーズ本部
「申し訳ございません隊長。このウェイブ深く反省しております」
「タツミを逃したのも注意散漫だったが、それよりもナイトレイド相手に引けを取ったのも情け無い」
深傷を負いながらも本部に帰還したウェイブであった。本来であれば治療を優先させたいエスデスであったが、失態を重ねた事が仇になった事で、お構い無しに石抱の拷問を受けるのだった
ナイトレイドアジト
先に離脱したタツミは、危険種の襲撃を振り切りながらも無事アカメとラバ、そしてブラートとも再び合流し、アジトに生還したのだった。
「で、マジかで見たそいつらの強さはどうだったの?」
イェーガーズは自分達と比べどれくらい
力の差があるのか問うマイン
「1人1人の強さは俺達と同じだと思う。ただエスデス...あいつは別格だった。正直、アカメと兄貴の2人がかりでも勝てるかどうかもわからない。」
実力差は自分達と大差は無いと答えるタツミ。
だが、リーダーのエスデスだけはナイトレイドでトップクラスの実力を持つアカメとブラートが手を組んでも勝機が見えないのだった。
「確かにエスデスは強い。だが弱点はある」
それは?と疑問を抱くレオーネに対し、「心臓」があると返した。
「ならば、私が斬る!たとえ帝国最強であろうとも!」
エスデスは自分が倒すと決意するアカメであった。
インクルシオはブラートが引き続き所持する設定としました。ウェイブとの戦いも彼を原作のタツミの様な扱い方にしてしまいましたが、もし実際この2人が初めにぶつかればブラートが優勢に戦いを進めていたのではないかと思います。