プリキュア5の世界に転生しました…悪役サイドだった者ですが。 作:クルミ割りフレンズ
ただ映画館に成人した男が自分達だけで絵面がやばかったです。
帰りにカラオケでW-B-X歌って来ました。
さてさて啖呵を切ったのですから恥じない戦いをしなければ。プリキュアの皆さんと共にカワリーノに駈け出します。その際ウェザーマインを装備するのを忘れずに。
ウェザーマインは両端から鎖状のエネルギーを出し今回は棒状、【ウェザーマイン・ロッドモード】とでもしましょうか。以前は剣や槍として使いましたがこの武器の真価は強力な物理攻撃。
知っていますか、カワリーノ。巨大化は負けフラグだという事を。
私は素早く懐に潜り込むと即座に顎を打ち据えて体勢を崩させ、追撃で首にも一撃。後ろに回り込んだミントがシールドを展開し護りではなく反射の力で勢いよくカワリーノを此方側へ吹き飛ばしてくれました。そして無防備な腹部に強烈な突き。
尻もちを着く形で倒れたカワリーノが2本の尻尾で攻撃してきますがルージュとアクアが其々の必殺技で防ぎ次いでとばかりにウェザーマインで奴の尾を縛り付けて動きを制限します。そしてレモネードの視界を妨害しつつのシャイニングが炸裂した後にドリームのクリスタル・シュートが顔面にフルヒットしました。
さすがの奴もこれには渋い顔をします。
「何故だ!何故絶望しない!ドリームコレットは使用され、もうパルミエ王国は復活しないというのに!」
「復活しますよ。」
私の言葉にカワリーノだけではなくプリキュア5の皆さん、ココさんとナッツさんが私の方に振り返る。
言うならばここだ。ドリームコレットが使われた今私に出来る数少ないココさん達への贖罪。
「何を戯言を!先程も言ったようにこの通りドリームコレットはもう使えないのですよ!これの何処に希望があると言うのです!」
「ドリームコレットのみが王国を復活させられるのだと考えているのならカワリーノ、お前はお頭が残念ですね。」
「何故なら此処にはパルミエ王国の王子が2人居り、そして
「彼ら?」
ドリームは闘技場に座る彼らを見やる。
私は説明した、彼らはかつてのパルミエ王国民であり故郷を滅ぼされた事により絶望してしまったのだと。そして今現在は絶望の仮面を着けられてナイトメアの社員になっているのだと。
「えぇ、その通りですよ。だからこそ希望は無い!だって彼らは絶望しているのだから!」
「お前には言っていませんよ、カワリーノ。ココさん、ナッツさん私が王国が復活すると言えた理由が分かりますか?」
「ココ...。」「ナツ...。」
「彼らはプリキュアの皆さんが同様に絶望しながらその絶望を打ち破った時確かに見て、感じた筈です。彼女達が持つ暖かな
私の言葉に共に頷き国民達に語り掛ける王子2人。
国民の皆が居ればドリームコレット等が無くても王国を復活させられると。プリキュアが言った様に皆が力を合わせれどんな困難も解決できると。
皆こそが自分達の夢と希望であると宣言する。
一人、また一人と仮面に罅が入って行く。全員の心に確実にお2人の言葉が響いたのでしょう、彼らは今希望を思い出したのです。
ミルクさんに至っては完全に打ち砕いた。その光景にプリキュアの皆さんも笑顔になりました。
これにはカワリーノもかつてない程に苦虫を噛み潰したような顔です。
「おのれ、ウェザート!よくもこの者達に希望を与えてくれたな!」
「私はただ切っ掛けを与えたにすぎません。希望を見出せたのは彼らの力そのものです。お前が考えているよりも彼らはずっと強かったという事です。」
「許さんぞぉ!」
激昂したカワリーノが襲い掛かってきました。
む、力任せにウェザーマインを引き千切りましたか。流石に腐っても最高幹部の一人ですね。
肉弾戦に闇のエネルギーと私の雷や冷気、光線の応酬が始まりました。プリキュア5も何とか加勢してくれようとしますが戦闘が激しすぎて近づけない様子。
カワリーノの振り下ろしてきた拳をウェザーマインで受け止める。キリがありませんね。
ヘイトが私に向いている現状早々にケリを付けた方が得策ですね。
「認めましょう、貴方は確かにお強いですよ。」
「突然何を...」
「しかし、こうしてプリキュア側に寝返ってくれたお陰で弱点が分かりましたよ。」
「こういう、ね!」
太々しい邪悪な笑みを浮かべて言い放つ。
突如奴は向きを変えて私から距離を取るとその尾を槍の様にドリーム目掛けて突き刺そうとしました。
ドリームの後ろにはココさん達が居て動けない!
奴め、これが私の弱点だという事か!
「貴方ならそう動いてくれると思ってましたよ!フハハハハ!」
「ウェザート、さん?」
私の背中には奴の尾が深々と刺さっていました。貫通こそしていませんが、こんな姿少女に見せるべきではありませんね。
痛い、とても痛いですよ。普通に生きてたら背中に太い槍状の物が刺さるなんてそうそう無いですからね!
「ぐあぁ!!!」
「ありがとうございます。貴男のお陰で彼女達は上質な絶望を迎えてくれそうですよ。」
「「「「 ウェザートさん! 」」」」
「そして貴男の力、頂きます!」
「うぁ!?う、あああぁぁ!!!ぐぅ!?」
これは力が抜けて!いや違います、奪われて行く!
ぐぅあ!そうでした、奴はプリキュアの攻撃を尾で吸収して攻撃に転用する事も出来た!
奴の尾が引き抜かれると同時に私は変身が解かれてしまい人間の姿になってしまった。
どうやら奴に力を奪われてしまった様です。その証拠に奴は2本の尾に片方は冷気と電気、暴風がもう片方は熱と雲、虹を纏わせていました。
「ククク、何という強大な力だ!これだけの力があれば更に絶望を振りまける!」
「これ程までに素晴らしい力、感謝しますよウェザート!」
嫌な笑みをしてくれますね...。
プリキュアの皆さんが駆けつけてくれましたがダメージ自体は大きくありません。しかしこのままでは彼女達のお荷物です。
何か、何か手を考えなければ!しかしどうやって戦う?力はカワリーノに奪われてしまい、奴は逆に強化されてしまった。
今の私はせいぜいが身体能力の高い人間と同程度。現状で役立てる事といえば彼女達の迷惑にならない様に隠れるか一瞬だけでも奴からの攻撃を防ぐ肉壁ぐらい。
このままでは奴の言った通り私の力で絶望が振りまかれる!どうする、どうすれば!
何か案が浮かばないか周囲に目を動かしていた時です。
アレは...
◇ ◇ ◇
カワリーノの卑劣な作戦によって変身能力を失ってしまったウェザート。ただでさえ強かったカワリーノのウェザートの力が加わってしまった事にプリキュア達は狼狽えててしまう。
これを好機と見てカワリーノは更に彼女らを嘲笑う。
「何が希望ですか、何が夢ですか。その様な下らないものは圧倒的な力の前では無意味なのです!」
「そしてウェザート、貴男はこれで役立たずですね!アハハハ!ハハハハハ!」
プリキュア達もただ事では無いと感じる程の圧倒的な力を目の前のカワリーノから感じてしまった。
このままでは万事休す、誰もがそう思ったその時、
「いいえ、カワリーノ。私はお前の言う通りの役立たずに成る気はありませんよ。」
「戯言を。負け犬の遠吠えですか?」
「そんな訳が無いでしょう。どうやら切り札は私の所に来ていた様です。」
「はぁ?」
能力を奪われたばかりで体にあまり力が入っていないせいか立つのがやっとと言った見た目でそんな事を言ってみせるウェザート。
これにはカワリーノのみならずプリキュア5、ココ達そしてデスパライアですら呆気にとられた。
「キュアドリーム!私が贈った氷花を渡して下さい!」
「これ?はいっ!」
突如ウェザートはドリームに嘗て自身が彼女達に送った氷の花を要求した。
自分達をカワリーノが出現する場所まで案内してくれた氷の花。その時にそのまま持ってきてしまっていた。ドリームは困惑しながらも彼の要求に応える。
投げ渡された花は彼の手に渡ると周囲を埋め尽くす程の光を放ち始めたのだ。光が収まるとウェザートの手からは氷の花が消えていた。
その代わり彼の手には大き目のUSBメモリが握られている。
「な、何だ!何が起こった!?」
「お前が知りたい事は今から分かりますよ、その無駄に大きな目で見ていなさい。」カチ
「WEATHER!」
ウェザートがUSBメモリ...ウェザー・メモリの起動スイッチを押す事でガイアウィスパーが鳴り、そのまま溶け込む様に吸収されていった。
次の瞬間には今までとは比にならない程の冷気や暴風、ありとあらゆる気象現象が彼を包み込み明らかに以前よりも強い威圧感を与えるウェザートが立っていた。
◇ ◇ ◇
やりました、成功したようで何よりです。何故か当初の予定と違ってガイアメモリが出来ちゃいました。
ガイアウィスパーはしっかり立〇文彦でしたよ。毒素とか大丈夫ですかね?
まぁ見た目がライダー達の使う次世代型メモリと同じ形してたので心配ないと思うんですけど。
「貴様の力は私が奪った筈!変身出来る訳ない!」
「フ、こんな事もあろうかと予め力の7割を氷の花として隠しておいたのですよ。」
「それでは私が奪った力はこれ程の力でも3割だと言うのですか!?」
そう、実はプリキュア5と初めて戦った後に私の力を悪用されるのを防ぐ為。そして自身の力をセーブする目的もあって彼女達に託していたのです。彼女達なら大切にしてくれると信じていましたし。
それはそれとして今の今まで預けていたのをすっかり忘れてしまっていましたよHAHAHA!
ふむ、しかし良い事を聞きました。奴め私の力を奪った直後と今の言葉、うっかりし過ぎですね。
「カワリーノ、お前は吸収できる力には限度があるのではないですか?」
「な、何を言う!?」
「その証拠にお前は私の力を奪った時と先程の言葉、どっちも大層驚いていましたねぇ。」
「くっ!貴様ぁ!」
「察するにお前は今容量ギリギリなのでは?」
「貴様あぁ!そこまで私を侮辱するか!」
奴はまたまた激昂して私から奪った力で攻撃してきましたが、なっていませんねぇ。
ちょっとイラついたので奴を上回るレベルの暴風で吹き飛ばしてやりました。滑稽ですねぇ、またもや尻もちをつきました。
「お前ではその力は使い熟せない。この力こういう使い方も出来るんですよ。」
私は自分の体を霧に変換してカワリーノに纏わり付きます。奴は必死に引き剥がそう藻掻いていますが透過してる様なものなので掴める訳も無い。ここで私から奪った力を使えばある程度は散らせると思うんですけどやっぱり使い熟せていない。どこぞの相手の意見を求めてない悪役だって奪った破壊者の力は器用に使っていたというのに。
私はそのまま纏わり付いたまま継続的にダメージを与えつつ地面に叩きつけます。今の状態なら奴の鼻や口から呼吸器官に入り込んで内側から破壊する事も出来るんですけど流石に絵面的にスプラッター過ぎますね。
カワリーノを私に引き付けている間にミルクさんの声が最後の一押しになって国民達に届いた様です。仮面は砕け散り国民達は次々と元の姿へと戻って行きます。
これには奴も「しまった!」という様な顔をしていますが既に後の祭り。希望を完全に取り戻した彼らを再び絶望させるなど不可能でしょう。
そして、これにはデスパライア様も驚愕といった表情。絶望こそが絶対の力だと信じているお方だ、無理もありません。
「何故です。何故貴女達は絶望しないのです。私がこれだけ念入りに絶望へと導こうしているというのに。」
「未だ分かりませんか、彼女達はプリキュアだから絶望せずに希望を見出せるのではありません。どの様な状況下でも絶望を希望に変える事が出来るからプリキュアなのです。」
私の言った事が気に入らなかったのでしょう。奴の持つ邪悪な力が膨れ上がっているのが分かります。
「希望、希望だと?もういい、そんな希望だの夢だの下らないモノはお前達ごと消し去ってやる!」
奴は自身に黒い紙を複数貼り付ける事で自身を巨大化、パワーアップした様ですが学びませんねぇ。巨大化は負けフラグなんですよ、古事記にも書いてあります。
さて此処からは私も彼女達のサポートをしましょう。
「プリキュア5、貴女達に風の鎧を纏わせました。ちょっとやそっとでは壊れません、参りましょう。」
「「「「「 Yes! 」」」」」
これなら奴の攻撃が当たろうともダメージは最小限で済みます。吹き飛ばされはするでしょうけど彼女達なら自力で立て直すなり仲間に支えてもらうなり出来るでしょう。
アイツ何の為に巨大化したんですか。当たり判定が広くなったのは分かりますけど逆に言えば殴りやすい面積も増えたという事ですし。大きくなった事で尾以外の動きは緩慢になってます。素早く動かせる尾だって最初の細かい動きは出来なくなったようでただ早く動かせるだけ。最初の時の方が未だ強かったんじゃないんですか?
だってプリキュアの皆さんの攻撃が最初の時よりもめっちゃヒットしてます。やはり負けフラグか。
このままでも勝てそうなんですがココさん・ナッツさん・ミルクさんが国民達に「皆の力をプリキュアに!皆で戦おう!」的な事言ってます。
もうこうなったらやっちゃいますか、オーバーキル。
「プリキュア5!先程のお礼です、コレを受け取って下さい!」
私が彼女達に投げ渡したのはプリキュア5ウォッチ。本来の持ち主である彼女達の手に渡った事、そしてパルミエ王国民達の希望の光を受けた事で5つに分かれメンバー全員の手に行き渡りました。
「コレって、あの時ウェザートさんが持ってた時計?」
「前面のリングを時計回りに回して、スイッチを押し込むのです。」
私の使い方説明に彼女達は「うん!」と頷くとウォッチを突き出すように構えると起動させます。
何て眩い光だ!ウォッチから大量の虹色の蝶が飛び出しプリキュア5を優しく包み込む!まるでその様は蛹のようです。そして中から彼女達が姿を現した時には其々背中から綺麗な蝶の羽が生えていました。
これぞ彼女達の劇場版に登場した強化フォーム『スーパープリキュア』!もしやと考えていましたがまさかこの目で見れるとは!
ふう~、興奮するのもここまで。彼女達の必殺技の準備が終わるまでに私は私のやるべき事を済ませましょう。
「一つ、私は同僚の危険性を見て見ぬフリをしました。
二つ、ドリームコレットが奪われるのが分かっていた。
三つ、その所為で皆さんを悲しませた。
私は自分の罪を数えましたよ、カワリーノ...
さぁ、お前の罪を......数えなさい。」
「今更数え切れる訳がないでしょう!」
「ならば、地獄を楽しみなさい...はあぁあ!」
腰を軽く落とし、足を肩幅より少し開く。両手は握り左腕は腰の位置で引き絞る様に、右腕はガッツポーズの様に構え全身に力を巡らせる。
駆け出し、跳躍。背部より暴風を噴出し、急加速。右足におよそ全ての気象エネルギーを収束させる。
今の私に出来る一点特化の最大破壊力を持つ必殺技。
彼女達と共にカワリーノに必殺技を繰り出す!
直撃、奴は大爆発に呑まれそのまま消滅した。
私は奴が爆発した場所に手を翳し奪われた力を回収した。
今の私はせんp...いえ100%ウェザートに戻りました。
そして私達はこれまで静かに我々を見続けていたデスパライア様へと目を向けるのでした。
実はこの回他にも色々パクrもといパロディを入れようとしたんですけど私の技術力の問題で無理でした。
・国際警察の権限において、実力を行使する
・おい知ってるか?夢ってのはな、時々スッゲー熱くなって、時々スッゲー切なくなるらしいぜ。 俺には夢が無い、けど夢を守る事はできる!
・嫌いじゃないわ!
・名護さんは最高です!
・万丈だ
こんなのをプリキュアに合いそうに変えて入れようとしたのですが無理でした。
それとこの作品が完結したら時期は分かりませんが番外編か続き、新規の作品を書こうと思っています。どれを書くか決めるのにアンケートをとりますのでよければどうぞ。番外編の場合はあくまでIFの話になるので主人公のいくつかの設定は変わるかもしれません。