プリキュア5の世界に転生しました…悪役サイドだった者ですが。 作:クルミ割りフレンズ
5GOGO見返してるんですけど第4話の うららちゃん の動き凄すぎません?
※修正しました。いやぁ深夜まで書いてたの事故ってたの気付きませんでした。ご迷惑をお掛けしました。眠い目こすりながら何か内容と比べて文字数多いなあと思いました。
「ウェザートさん、大丈夫!?」
「えぇ...問題ありません、ご心配をおかけしました。」
思ったよりも長い間自分の腕を見続けていた所為でどうやらアクアに心配をかけてしまいました。直ぐに治癒を完了させ元の状態に戻った腕を見せる事で安心して頂きました。
しかし、それでも私の懸念は尽きません。文字通り戦う事に関してはピカイチだと自負している私、攻撃力は元より防御力も高いのです。その上基礎が人間であるドーパントと違って私は完全に人外です。その私に対して衝撃波のみで負傷させる実力を持つ相手の登場。未知数とも言える正体不明の私に対して悪意を向ける敵、こういった手合いは目的の為なら周囲の人間でさえ躊躇無く害するためよくよく考えたら全く油断出来ないじゃないですか。
あぁ皆さんとても心配そうな目を向けられています。非っ常に心が痛い!
いえ今は兎に角私よりもココさんとナッツさんの事情を優先してもらいましょう。良く分かっていない事よりも明確に分かっている大事の方が重大です。
「兎に角今は私よりもココさん達の話を聞きましょう。」
「それはありがたいが、大丈夫なのか?」
「貴男方が来ただけならまだしも、共にプリキュアの力まで来た。この事実から其方の話の方が重要性は高いでしょう。」
「気遣って貰ってありがとう、ウェザート。」
とはいえ今日はもう遅いので詳しい話はまた明日という事にして軽く各々再会を喜んでいました。
あー、 のぞみちゃん とココさんは特にココさんがよそよそしかったのが印象に残りましたね。この場面リアタイで見てても胸がキューッとなったの思い出しましたよ。
◇ ◇ ◇
ここはエターナル、世界中の財宝を奪い永久に保管するという目的で暗躍している組織の本拠地。
そこで今、以前の会社が潰れた為新たに就職面接にブンビーが幹部アナコンディの案内の下に会社見学をしていた。
「ゆくゆくは世界中の価値あるありとあらゆる宝物を手中に収めるのが我々エターナルの目的です、お分かりになりましたか?」
「えぇ、それはもう!」
かなりゴマすりの姿勢を見せておりどうにかして就職したい心が丸見えである。そんなブンビーの事など然して興味も無いのかとことん事務的なやり取りが続いていき段々冷や汗を掻き始めるブンビー。これでも以前の組織では元・幹部(中間管理職)である。
そうこうしている内にアナコンディの部屋に着く。そこには先客が居たようでスコルプと漆黒のローブの男である。
「あら、スコルプさん...それに貴方も帰っていたんですね。おかえりなさい。」
「ああ。」
「アナコンディさん、ローズパクトを発見しました。」
スコルプの言葉にアナコンディの目の色が変わった。エターナルが収集するどの財宝よりも優先度の高い物を見つけたという言葉に興味がそそられる。
「それは本当ですか?」
「ええ、リストと照合しましたので間違いありません。」
その言葉によって機嫌が良くなり珍しく部下を褒めた。これでローズパクトをコレクションに加える事が出来れば館長も喜ぶ、と。
しかしその良くなった機嫌に水を差す様に悪辣な笑い声が響く。視線を向けてみれば漆黒のローブの男だ。
「何ですか、その様な笑い声をあげて。」
「ククク、そうは言うがなアナコンディよぉ。
ローブの男の説明にアナコンディは眉を顰める。折角探し求めたローズパクトが手に入ると思った矢先にスコルプを倒せる程の存在が居ると言うのだ。
しかもこの男が大層嬉しそうにそれでいて嘲る様に語るのだから要注意事項だ。
「どういう事ですかスコルプさん、何者なのですか。」
「は、はい。それがプリキュアとかいう5人組と既に瓦解したナイトメアの元・最高幹部ウェザートという奴でした。」
プリキュアという存在は知らなかったがウェザートという人物には心当たりがあった。表舞台に立つ事は殆ど無かったがかなりの実力者だという噂だったと思い返す。そんな存在が相手では確かにスコルプが負けても仕方無いと考えるが、それならこの男はそんなウェザートが相手でも少なくともこうしてスコルプを連れ帰るだけの実力があるのだと考えた。
未だにエターナルと手を組んでいる者であるとはいえあくまでも利害一致の関係でしかない為未だに実力も底知れない。
そんな事を考えているとプリキュアとウェザートの名に反応した者が1名。今の今まで存在ごと忘れられていたブンビーだ。その様子にアナコンディはその者達の詳細を知っているのか尋ねる。
「はぁい!伝説の戦士プリキュア、前の組織に居た時に何度痛い目に遭わせてやった事か!」
「では、ウェザートという人物の方は?」
「はい!私の元・上司だった存在であります!前の組織の中では新参者だった事もあり私が色々と面倒を見た人物です!」
「ふむ...良いでしょう。ブンビーさんでしたね、採用します。」
自分の知っている事を捏zoもといちょっと盛って話した為ブンビーが採用された瞬間だった。
そんな彼らを嘲笑う者が一人。
(ククク、お前ら如きが奴に幾ら対策を立てようと勝てるものかよ。奴の命を頂くのは俺だ。)
◇ ◇ ◇
次の日、ココさん達から詳しい話を聞きました。私は既に知っている事だった為記憶と照らし合わせる復習も込めて聞いていました。
原作通り戴冠式が執り行われる日に何者かによる襲撃によって新生・パルミエ王国に集まっていた各国の王達が散り散りに離散。その後 のぞみちゃんを襲った相手と同じエターナルという組織だと判明。
やはり此処までは原作通り、だったら例の山火事といいあのローブの男といい何が起こっているんでしょうかね。一番疑うべき原因は私という異分子が紛れ込んだ事による弊害といった所でしょうか。某狩猟ゲームでも言ってました、大いなる存在がいれば自然に自浄作用が現れる的な事を。私という異物を等々世界が排除しようと送り込んできたのがあのローブの男だったとか?ダメです、思考が纏まらない。
「ココとナッツはこれからどうするの?」
「散り散りになってしまった4つの国王を探す。彼らはパルミンという存在に姿を変えてこの世界に居る筈だ。」
おっと、考え込んでいる間に話が進んでしまっていました。のぞみちゃん はまたココさん達と過ごせると分かって嬉しそうですが、ココさんはココさんで望まぬ形での再会やまた戦いに巻き込んでしまった罪悪感からか のぞみちゃん と以前の様に話す事が出来ていませんね。まぁその気持ちも分かります、私もその考えで昨日まで悩んでいましたから。彼女達の言葉が聞けなければ私はこれから先ずっと後悔したままだったのかもしれません。
こっちので拠点としてもう一度ナッツハウスを復活させる事、自国で4か国の王達が襲われたので自分達には彼らを助ける義務がある事、そして一度パルミエ王国に連絡をしたい事などを要点として纏めたようです。
連絡に関してはシロップ君に手紙という形でパルミエ王国に届けて貰おうしましたが断られてしまいましたね。
それでもって話題は次へ、打って変わって真剣な表情に。あまり彼女達やココさん・ナッツさんも危険な目に遭わせたくなかったので嫌だったのですがね。
「それであの時現れた黒いローブの人についてなのだけれど、ウェザートさん何か心当たりはあるかしら。」
「かれんさん、皆さんもそのようにあまり心配なさらないで下さい。しかし、そうですね...あそこまでドス黒い悪意を滲ませる人物に今の所該当する人物はいません。」
「そう...でもウェザートさんに怪我を負わせられる程の力を持った人物、ね。」
その言葉に皆さんの表情が一段階暗くなる。あぁだから話題にしたくなかったんですよ、こうなるのは目に見えていましたから。
ナッツさん達は暗いというより引き攣った表情になりましたね。当たり前ですか、自分達の国と4か国の王達を襲った組織にそんな得体の知れない恐ろしい存在が居るのだと分かったのだから。
「皆さん、あまりそのように気を落とさないで下さい。」
「でも...。」
「こう言っては皆さん更に気にするかもしれませんが、あの人物の目的は私でしょう。なのでもし次に私と居る時に奴と出会ったら直ぐに逃げて下さい。」
「でもそれって囮って事じゃないの!」
そう、これは私が囮になるという前提の話です。当然彼女達は嫌がるでしょうね、しかし今私が思いつく手段はこれくらいしかありません。私の所為で誰かが傷つき涙を流すのはもう見たくありませんので。
仮に奴の戦闘能力が最低限私と同格だとしましょう。そんな存在同士が戦えば例え私が結界を張っても忽ち破壊され意味を為さなくなります。全力でぶつかればその時の被害は想像するのは容易いでしょう。それに、
「そうですね、その通りです。しかしこれはもしもの話です、そこまで重く受け止めないで下さい。」
「...分かったわ、でも納得はしてないわよ。」
「ありがとうございます。それに貴女達には今やりたい事が出来たのでしょう?だったら今は其方を優先しなさい。」
『はい!』
良かった、これで取り敢えず話はまとまったようです。
次に新たなナッツハウスの場所を決める事になりました。以前の場所は別の方に貸してしまったのでまた新たな場所を かれんさん に紹介してもらう事になったのですが...かれんさん、この規模の建物を狭いとは言いませんよ。
◇ ◇ ◇
「それではアナコンディさん、予定通り私がローズパクトを手に入れてきます。」
「ええ、よろしくお願いします。」
場所は変わってエターナルの本拠地、ブンビーからプリキュア達の情報を聞き終えたアナコンディ達。本来ならばこのままスコルプが再度プリキュア達を襲撃しに行く筈だったがそれに異を唱える存在が。
「...待て、俺が行く。」
「何?貴様俺の仕事を奪う気か?」
これからローズパクト奪取に向かおうとしていた矢先にこの男から突然の待ったである。スコルプが癪に触るのも分かるというもの、反対にアナコンディはこの男が突然こんな事を言い出した事の理由を知りたい為静観する事にした。
「あの男がいる時点でお前じゃ勝てないさ。良いようにボコボコにされたのを憶えているだろ?」
「くっ!貴様ッ!!」
嘲るようなあまりにもな物言いについ怒声を上げてしまったのは致し方無いだろう。
更に男はその調子で言葉を続ける。
「何度でも言うぜ、お前じゃ勝てない。狙うんなら奴が居ない時を狙うんだな。それにお前も何時までも俺に助けられた借りがあるのは嫌だろう?」
「...アナコンディさん、どうしますか?」
「良いでしょう、しかし貴男の目的は何です?」
「お前らから貰った新しい
ローブの男に許可を出し、改めて出撃したい理由を問いただす。
返ってきた答えに疑問が浮かぶ。自分達から貰った力とは何の事なのだろうかと、ホシイナーを生成するエターナルボールであれば確かに必要があれば社員全員に支給されるが話に聞く限りウェザート相手では力不足も良いところだろう。それが分からない男では無い筈であるので尚更疑問が湧く。
「我々から受け取った力とはエターナルボールの事ですか?」
「当たらずとも遠からず、だ。それを元に俺が作り出した力さ。」
そう言い残すとローブの男は空間に溶ける様に消えて行った。
尚、ブンビーは最初から居たが話にすら入れて貰えなかった様だ。
◇ ◇ ◇
ココも再び小々田コージとして学園で教師として働き始めた。ウェザート扮する上里もこうして共に教職に就けて事は心強いと改めて歓迎の言葉を述べたが彼は何処か上の空に近い状態であり、上里も十中八九プリキュア絡みの事だと納得し当人達で解決するまで見守る事に決めた。そうと決めれば時間はあっという間に過ぎていく物で既に放課後。上里は明日の教材や資料を纏める為に理科準備室にて作業中。生徒達も下校する者、部活に行く物、委員会等様々な事に専念している。
そんな学園に一人の侵入者が居た。凡そ似つかわしくない闇のような漆黒のローブで全身を隠した出で立ちの人物が学園の中庭に...。
そんな怪しい恰好をしている人物が居れば勿論人目に付くわけで。
「何あの人、不審者?新聞のスクープになりそうなもの探してたらこんな場面に出くわすなんて!」
木陰から僅かに顔を覗かせその不審人物の様子を伺うのサンクルミエール通信編集長を自称する増子美香である。流石に本当に不審者であれば記事軽々しく記事になど出来ないがせめて写真を1枚撮って証拠として先生に提出・対応してもらおうと考えカメラを向ける。
「...え?」
カメラを向ければさっきまで見えていた不審人物が居なくなっていた。
その代わり自分に急に影が差したのに気が付き振り向こうとした。
「丁度良い、お前に決めたぞ。」
声を出す暇すらなく彼女の意識はそこで途絶え、ローブの男は手の中の物をカメラに翳すとその場を後にした。
◇ ◇ ◇
場所は変わって此処は学園の誇る図書館。新書から古書までとり揃える大が付く程の学園の自慢の図書館だ。
今日は偶々人出が少なかった様で中に居るのは極少数、浮かない顔をしたココが のぞみ から受け取った手紙を読んでいた。そこへココを探しに来た のぞみ が話していた。
「私、ココとまた会えて嬉しかったよ。でも、ココはそうじゃなかったみたい...。」
「そんな事ッ!」
「ごめんね、ちょっと気になってさ。お仕事、頑張ってね。」
「待って!そうじゃないんだ。」
傍から見れば恋愛ドラマの一場面に見えるだろう。お互いがお互いの事を想っているからこそ言えずすれ違い行き違っている感情だ。
そんな場面にシロップが現れた。のぞみ とキュアローズガーデンについて話をしようと思って来たがココが居た為つい悪態をついてしまう。
ココはココでそんなシロップの言葉に確かに的を得ていると思ってしまう。のぞみ の気持ちも考えずあんな素っ気ない態度で手紙を受け取ってしまった自分は確かに最低だと。
そんな場面に水を差すような人物が現れた。
「何だよ、此処に来ればアイツに会えると思ったのに居ないじゃねぇか。」
闇のような漆黒のローブで全身を覆ったあの時の謎の男である。
その禍々しい悪意を間近で感じた事によりココとシロップは元の姿に戻ってしまった。その間にも男は1歩1歩近づいて来る、楽しそうに獲物を狩るハンターのように。
「まあいいや、お前らにはアイツを誘き出すエサになってもらおうか。その間にコイツと遊んでな!」
男はエターナルボールを本棚に投げると其処から本棚をベースとしたホシイナーが現れた。
男はあくまで高見の見物といった具合で手を出してくる様子は無さそうだがホシイナーの方は直ぐにでも襲い掛かって来そうだ。
のぞみ はローズパクトを取り出すとココに持たせる。
「ココ、これをお願い。」
「おい、何でこんなやつに渡すロプ。」
「ココと一緒に逃げて。絶対に私が守るから!」
そのまま のぞみ はホシイナーに対峙するべくプリキュアに変身した。
◇ ◇ ◇
ふう~これでやっと明日の準備が終わりました。私とした事が明日は3学年4クラス分ある事を失念していました。
それと のぞみちゃん のクラスは明日小テストの返却、と。う~ん、このままだと次の小テストのぞみちゃん だけ追試しなくちゃいけなくなりそうですねぇ。
なんて思っていたら図書館の方から微かな揺れと一度受ければ決して忘れる事の無いこの悪意!まさかあの男がこの短期間で現れたと言うのですか!
今日はスコルプが来る日では無かったのですか!いや、こんな事考えている暇は無い。原作通りならあの揺れは彼女達が戦っている証拠、急がねば!
「よぉ、やっと来たか。待ちくたびれたぜ。」
「やはり貴方でしたか、一体何の用ですか。」
「言っただろ?俺の目的はお前だよ。今日は挨拶がてら
現場に着くとあのローブの男が手すりに凭れ、プリキュア5とホシイナーの戦いまるで観戦しているようでした。フードの所為で分かり辛いですが酷く退屈そうにしている様子です。
反対側にはローズパクトを抱えたココさん達が居るというのに見向きもしていない。一体この男なんなんですか。
「お土産?まさか彼女達が戦っているものですか。」
「はっ、そんな訳無いだろ。まあいいや、驚くぜお前。」
そう言うと奴は虚空に腕を伸ばし何かを引っ張る動作をするとその腕の中には1人の意識を失った女生徒が、この子は!
「「「「「「増子さん!」」」」」」
「おいおい、驚くのはまだ早いぞ。ここからなんだからなぁ!」
そう言って奴が増子さんが抱えていない方の腕から手が見えた。信じられなかった、今まで長い袖の所為で見えなかったその手には私が予想もしていなかった物が握られていた。
「そんな...ガイア、メモリだと。」
「ククク」カチ
「CAMERA!」
奴はガイアメモリを起動させるとそのまま意識のない増子さんの首筋に突き立てた。
そして増子さんは、
「ああああアアアアアアAAAAAAAAAAaaaaaaa!!!」
あまりの苦痛に絶叫しながらカメラ・ドーパントとでも呼ぶべき姿に変身させられた。
やりたいゲームが多すぎる。
誘惑が多すぎる。