プリキュア5の世界に転生しました…悪役サイドだった者ですが。 作:クルミ割りフレンズ
停止していた間の事は活動報告の方に書いてます。この一年間読者としては居たのですが執筆欲が無くなってました。すいません。
それと今回の話なんですが半分は去年の5月終わり、もう半分は3日前あたりから書き始めたので当初の構想も忘れてしまい多分ちょとおかしい部分があるかもしれません。
フードを取っ払った男は獰猛な笑みこそ浮かべていたが、その顔は
「何が、どうなっているというの。ウェザートさんと同じ顔だなんて。」
「あぁ、訳分かんねぇって感じだよなぁ。だが当のソイツは既に当たりを付けてるんじゃねぇのか?」
えぇ、そうですとも。確たる証拠はありませんが奴がメモリを製造出来た事、私を吹き飛ばした時に使った『力』。そして私と瓜二つの顔、ここまでキーワードが揃っていれば絞られた答えはそう多くありません。
それと同時に導き出される答えを私は心の底から否定したくなる物。でなければ、私の『罪』はまた一つ増えてしまうだろうから。とても受け入れ難い物、しかし此処までくれば否定出来る材料すら無い。
「えぇ、まあここまでヒントが出ていればある程度見当は付きますよ。お前の正体それは...
「ククク、悪くない。」
「この人の正体がウェザートさんって、一体どういう...?」
ドリーム達の困惑度合が更に増していますが無理もありませんねぇ。私だって真面な思考してたらこんな事考える事すら出来なかったでしょう。なんせ私は真面とは言い難い怪物な訳で、まぁこんな事が起きてもあり得なくはないなという程度の体をしている訳ですし。
「分かり易く答えるならば私の分身、というよりかは私から生まれた新たな『私』と言った所だと考えています。」
「当たらずとも遠からず、ってな。そっくりそのまま同一の存在って訳じゃねぇからな。」
そうでしょうとも、全く同じ存在ならば此処までの所業なんぞしていないでしょうからね。まぁそれでも同一の力は持っている筈です。
「一つだけ、気がかりな部分があるとするなら...お前の誕生の経緯ですよ。生憎と私は生み出した覚えが無いものでしてねぇ。」
「クク、流石にそこまでは分からなかったか?良いぜ教えてやるよ、俺がどうやって生まれたのかをなぁ!」
side???
あれは忘れもしない、忘れる事など不可能な始まりだ。
俺がまだお前を構成している力の一部でしか無かった時、自我など存在していなかった時。当たり前だ、俺はその時は単なる1データでしかなかったからな。
転機が訪れたのはそう、ナイトメアだったか?その最終決戦でお前が後ろの奴らの命を救うなどと言う下らない理由で身を投げ打った事だ。あの時お前はあのクソッタレなトカゲに力を奪われた、覚えているだろう?
あ゛あ゛あ゛あ゛っ!思い出すだけでもイライラする!
そしてお前は最終的に7割の力を取り戻し奴を倒した。そして奪われた力を回収した、そうだろう?だが真相は違うんだよぉウェザートォ...っ!お前は完全に力を取り戻したと考えただろうが違うっ。僅か、本当にほんの僅かだが回収されなかった力がその場に残った!お前ぇ!お前は!自覚すらしていなかっただろうがな!数値で言えば0.1%にも満たない力の残滓、それが俺の
ただでさえ3割などという不完全・不安定な状態が長期間続いていたのにも拘わらず!不完全なモノはより完全に近づこうとする。俺を回収しきれなかったお前も当然その範疇に入る。だが俺と言う『抜け』は数分あれば自動で埋まってしまう程の小さな穴だったからだ。つまりお前は俺が戻らずとも100%の状態に戻れた訳だ。
ならば大多数は回収されたのに残った力はどうなった思う!?何もしなければただ消えて無くなって行くだけ、そんな時に自我とすら呼べない小さなモノがソレには宿った。『元の体に戻りたい、完全になりたい』という『欲望』がな。
だがそれでも何もしなければ先に言った様に消滅するだけだ。何かで足りない部分を補填する必要があった。少なくとも消滅しない程度の個を獲得しなければいけなかった。しかし運よくあの場所にはそれを可能にする力が充満していた。その通り『闇の力』さ。ソイツらが必死こいて戦っていた存在の力があの空間に充満していた。『闇の力』を吸収する事で消滅を免れた俺はお前達とは別口であの空間を脱出し、その後は各地を転々としながら自身を完全なモノとする為に散らばった『闇の力』を回収し続けた。
そんな事をしていた時に漸く俺は『俺』という自我を獲得した!当たり前だ、こんな力を集め続ければ生まれる自我など悪意そのもの!俺を回収しなかったお前に対する憎悪!プリキュアなどという下らない存在に傾倒し俺を見放したお前に対する復讐心のみ!ああ!そうさ!俺が起こし、これからも起こし続ける事件は全てお前に起因する!
side???out
「......っ。」
「そんな!」
「まさか...そんな事が、ありえるというの!?」
「だが俺は現にこうして此処に存在している。そしてそれまで自身を定義していたウェザートという名は捨てた!
「WEATHER!」
「フッ!」
奴...ウェザストルは吼える様に宣言する事で見た目としては漆黒のウェザー・ドーパントに変身しました。更に変身が完了した途端此方に衝撃波、いえこれは単なる衝撃波ではありませんね。大気中に真空状態を作り出す事で大量の空気を雪崩れ込ませる空気の砲弾、初めて邂逅した時に受けた攻撃と同じですが出力が桁違いです。流石にみすみす食らいたくありませんし彼女達にも被害が及ぶでしょうから咄嗟に風で防壁を作り上げて防ぎましたが、何度も食らいたくありませんね。
「何てパワーなの!?」
「タダでさえコッチはダメージ負ってるのにこんなの真面に食らったヤバいでしょ!」
「確かに凄まじい威力ですウェザストル、嘗て私に浴びせたあの時よりも数段上でしょう。これが今のお前の本気と言う事ですか。」
「当たり前だ、あの時は今の凡そ9割と言った所だったからな。だが俺は既に春先に実力の一端をお前達に見せていたぞ?」
「何っ?」
奴は今何と言った?春先、つまり新学期が始まった辺りで既に何らかのアクションを起こしていた、と?何が、いいえ一つだけありました。一時期話題になって私の知識にも無かった事が...結局詳しい事は分からなかったので放置していましたが...。
「あの狭い範囲で起こった山火事の犯人はお前でしたか。」
「ククク、その通りだ!俺自身の実力を知りたくてなぁ、落雷と竜巻を起こして実験していた。」
成る程、それであの異様な山火事の真相が判明しました。
火元は奴の言う通り落雷による出火、しかし唯の山火事ではあそこまで温度は上がらない。そこで竜巻、この場合は旋風でしょうね。それによって引き起こされた火炎旋風によって炎は常に酸素を供給され続け周囲の可燃物を根こそぎ燃やし尽くしたという事でしょうね。
唯の火炎旋風ならまだしも其処にメモリの力が加われば地面がガラス化していたのも納得の火力です。
考える必要もありません。コイツは危険だ、手加減して勝てる相手じゃないでしょう。コイツは、ウェザストルは私にとっての明確な『敵』だ!
『ヘラクレスビートル』
『WEATHER MAXIMUM DRIVE』
「こちらとしても最初から本気です!ハァッ!!」
それ故に今一番行わなければいけない事をします。この場で奴を倒す事ではなく彼女達をここから遠ざける事、それが今の最優先事項です。記憶から直接出力する私の必殺技は周囲にもある程度広がってしまう性質上この状況ではあまりよろしくありません。しかしマキシマムドライブなら周囲をあまり巻き込まず一点突破な分距離を開けるにはこちらの方が勝手がいい。
まぁそれでもあまり効いてはいないようですが...
「成る程な、直接食らってみたが悪くない。だがまだ足りない!」
ぐっ!マキシマムで距離を離す事には成功しましたウェザストルが起こした黒い波動によって相殺されてしまいました。これが奴の言う『闇の力』とやらですか。その余波だけでこちらも僅かながらダメージを負ってしまいました。彼女達を庇いながらではとてもではありませんが戦いにすらならない。他のエターナル相手なら極力手出し無用でありたかったですがコイツは駄目です。少なくとも今の彼女達には荷が重い。それならば...
「皆さん、私が奴を抑え込んでいる間に極力ここから逃げて下さい!」
「そんな!?でもウェザートさんがっ!」
「お願いします!これ以上貴女達を私の不始末に付き合わせる訳にもいきません!」
「ウェザートさん...」
「ご安心を。私も何も今日で奴に勝てるだなんて思ってはいません。手傷を負わせでもして機を見て撤退します。だからどうか」
お願いします。そう意志を載せて目線を向ける事で彼女達も渋々と言ったご様子ながらコクリと離れる意志を示してくれました。
「お別れの挨拶は終わったか?」
「ええ、その通りですよ!」パチン
「む...」
取り敢えず彼女達の大事な学び舎もこれ以上傷つけたくないので私のフィールドへとお付き合いしてもらいましょうかね!
とカッコつけたは良い物の、結界内で奴と戦い始めてもう一時間は経っているでしょうか?ジリ貧という訳ではありませんが、決定打が無いというのが現状です。
いえ完全に決定打が無いという訳ではありません。その証拠のこれまでの技の応酬でお互いにそこそこ手痛い攻撃を与えたのですが我々の性質上時間経過で回復してしまうので決着が付かないのが現状です。
例えば今私が行っている攻撃で
「MAXIMUM・TEFNUT!これならどうです!」
「グッ!...ククク、確かに今のも効いたぜ?だが残念だったなこれも決定打にはならないみたいだぞ」
記憶のエネルギを纏って殴り掛かると同時に自身の一部を霧に変換、傷口を通ってウェザストルの内側から破壊する試みをしましたがこれも駄目でした。我々の性質上体の何処かに核となるメモリがある訳でも無いのでこういう正面切っての戦いだと弱点が...。しかし厄介さに関しては奴の方が上です。何故ならさっきの攻撃の後に間髪入れずに雷を次々落としているのですが
「その手は食わんぞ!」
「RHIZOPHORA!」カチ
とまぁこんな感じで奴でも防ぎ切れない攻撃や、逆に反撃に出る際は他のメモリを使ってくるんですよね。いい加減うんざりして来ました。今だって私の落雷を大量の根に伝達させる事で電流を地面に逃がしています。
「お前も食らっておけ!」
「ごっ!?!?」
そして私自身で身を以って分かった事ですがドーパントが使う攻撃はそう簡単に私には届きませんが奴の場合は話が違って来ます。今もこうして腹部に風穴開けられましたが奴が使う『ウェザー』の力ではこうなりませんでしたから。くっそれにしても死にはしませんけど痛い物は痛いんですよ。まぁそれでもお互いにそこそこ消耗はしている筈なので次でどうにかしましょう。
「はぁ、ふぅ。だったらこれならどうです!」
いつぞやの様に力を溜めるポーズ。特に技の威力とかに関係は無いんですけどね。まぁそれでも形から入るって事で、気分的にもこれする方が力が出るような気がしますし。
どうやらそれは奴にも言える事の様です。なんか向こうも向こうで力を溜めるモーションに入ってますし。多分これでも決着が付かないんでしょうけどね。
お互い感触からして大技のぶつかり合いって感じなんで当然大爆発が起こる訳です。これが狙い目だったんですよ、こんな馬鹿らしい事付き合ってられません!三十六計逃げるに如かずです。
「奴め、逃げたか...まぁ良いまだまだこれからだ。目に物見せてやるぞ、ウェザートォ!」
◇ ◇ ◇
あれから何とか撤退して彼女達の無事も確認した後に念のため りんさんと かれんさんをお家まで送らせて頂きました。他3名はココさん、ナッツさん、シロップさんに任せました。シロップさんは若干嫌な顔しましたがこれからバンバン貴方にはフラグが建つので無視しました。
取り敢えず今日は色々あって疲れました。精神的にですがね。何よりミルキィローズに会えなかった事が残念でなりません!奴の所為で結局会えず仕舞でした!
しかしまぁ何はともあれ奴...ウェザストルの事に関しては現時点での収穫があったので良しとします。原作には登場しない謎の敵でしたが、まさか身から出た錆だったとは思いませんでした。ともあれ分かった事を纏めておきますか。
【HOUKOKUSHO】
名称・姿・能力・目的が不明だった謎の存在、名はウェザストルである事が判明。
容姿に関しては私、ウェザートと酷似。奴の言葉を信用するならウェザストルは私の一部から発生したからである。虹彩の色は黒目である私と違って血のように赤黒かったがそれ以外はほぼ私と同じもの。顔や声、髪型で分かりにくかったが身長も同じだと推定。怪人への変身後はウェザー・ドーパントと同じ私と比較して黒く染まったウェザー・ドーパントと言える見た目。
能力に関しては戦った事で実感した事も踏まえて推測が入るが凡そ当たっていると思われる。
1つ目にウェザーとしての能力は私の方が上であると認識する。理由としては後述するものが関係してくるが大まかな部分としては奴が私の一部から発生した事が占めているからだと推測。
2つ目が1つ目に関わって来る、『闇の力』である。奴の攻撃に何度か被弾したがその際に強く痛み感じたのはこの『闇の力』を載せて放たれた時である。出力の関係上ウェザーで私に手傷を負わせるには『闇の力』による威力の底上げが必要なのだと予想する。
3つ目が豊富な手数。こればかりは私よりも奴の方が上であると言える。奴は所持している複数のガイアメモリを起動させる事でその能力は使用できるのだと考察する。死にはしないがそれでも痛みを感じる為か大技への防御や攻撃に転ずる時にはメモリの使用を確認した。これにより私自身最も多く負傷している。メモリの数が増えれば競り負けていた可能性がある事を記載する。成長性としては私よりも上である。
目的に関しては単なる私怨。しかし『闇の力』によって増幅された悪意によって何を仕出かすか分からない為今後も要警戒。
とまぁこんな所でしょうかね。取り敢えず奴の動向には今後も警戒し続けないといけません。ああいうタイプの輩は目的の為ならありとあらゆる物を犠牲にしても厭わないタイプです。特に彼女達の周囲には目を向けなければ。
え~、やっとオリジナル敵キャラであるウェザストルの名前を出す事が出来ました。
名前の由来はウェザー+デザイア(欲望)+デザストル(災害)です。
前書きには書けなかったのですが今まで以上に主人公やウェザストルが説明口調になっててすみません。長い事間が空いたのは勿論の事、私の執筆能力の所為で説明させないとよく分からない内容になってしまいました。
主人公のテンションが前半と後半で結構違うのは前書きの通り書かれた時期が違うからです。まぁ後付けで設定を付けるならクロッ〇タワー3のラスボスと5回連続で戦い続けたような気分にでもなってたんじゃないでしょうか。
そして更新していて何ですが多分次もまた間が空くかもしれません。