プリキュア5の世界に転生しました…悪役サイドだった者ですが。   作:クルミ割りフレンズ

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え~~っと...長らく空けてしまってすみませんでした。最近やっとデスクワークも出来るくらいには腰の調子も戻って来ました。それでも多分相変わらず更新は遅いと思います。

長い事空けた割にはそんなに長くなくてすみません。


第11話 泥棒ライダー、現る!

 ふーむ、この世界所々細かい部分は違いますが概ね物語りの進みは原作にやはり沿ってはいるみたいですね。私やウェザストル()、そしてドーパントなどがどのような乖離を生むかとも思案しましたが大きな歯車の掛け違いなどは無さそうですね。もしくは「まだ」というだけなのか...。

 

 まあそこそこに大きな齟齬というのならやはりスコルプさんの生存でしょうか?それ以外は特に大きな変化などは無さそうです。物語りも着々と進んで行き、ミルキーローズも未だ正体判明までは行ってませんがプリキュア5の仲間入りを果たしましたしね。まぁ以前のスコルプさんとのゴタゴタを皮切りにドーパントの出現頻度は下がって来てはいます。これもまたウェザストル()の何かしらの思惑が絡んでいるのかと思うと辟易しますがね。

 

「っと、そろそろ時間ですね。確かナッツハウスに集合だった筈、遅れてはいけませんし向かいましょか」

 

『GIGIGI!』

 

『アオーン!』

 

 念のためにガジェット達もガジェットモードにして持って行きますか。今日は最近忙しかった私を労うという事で彼女たちとココさんナッツさん、そして私という面子でショッピングモールで買い物との事なので楽しみです。シロップさんは残念ながら配達のお仕事で断られてしまいました。まぁそれでも歯切れが悪かったのでどうやら少し前のシビレッタ戦から少しずつ打ち解けて来たご様子。私もそろそろ羽を伸ばしたかったのでいい機会でしょうし今日はとことん楽しむとしましょう。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 人の気配をまるで感じない廃墟が立ち並ぶ道を一人の少女が駆け抜ける。何者かに追われているのか必死な表情で。何かに取り憑かれたように走り続ける。

 

「はぁっ!はぁっ!はぁっ!ダメ、もっと走らないとっ」

 

(走る、走ってアイツらから逃げないと...こんな所で倒れちゃったら皆と合わせる顔が無い。だから走って走って出来るだけ遠くに逃げるの。アイツらに見つかっちゃう)

 

 

『ヂッ!ゾボラゼ ギビジャガダダ!』

 

『ゴヂヅベ、ジャヅバ ゼギジャブバ リントザ。ゴグドゴブラゼパギベン』

 

(来た!あのよく分からない言葉を喋る奴らだ。息を潜めて去るのは待つしかないかも。だってアイツらはまるでゲームを楽しむみたいに嬉々として人を...っ)

 

『ラガギギ、ゾンリヂボンゲバギゼパ リントバ ゴグバガブギビサセン』

 

『ガガ、バサダデバズゾ ズジャグバ?オルフェノク バ マカモウ ゾジョドグ』

 

『ゴギヅパギギ、バシグ ダボギブ バシゴグザ!』

 

(何を言ってるのか良く分からなかったけど遠ざかって行った。今の内に逃げないと、もっと遠くへ。

 辛い、怖い、痛い。でも諦めるのだけは絶対嫌だ。だから私は走らなくちゃいけない。生きなきゃいけないんだ)

 

 

 明確な形などないナニカに縋る様に、しかしそれでも絶対に諦めないと今日も少女は誓いを胸に生き続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何なんだこの世界は...ネガの世界とはまた違う、この世界は正常ではない。正しい世界に戻す必要があるだろう。業腹だが破壊者()を呼び込むか」

 

 チューリップハットにコートを着込んだその男は自らの眼に映るその異様な世界を見渡しながら誰に言うでも無く一人呟く。気味の悪いナニカを見る様にその表情を顰めながらその異常性から目を離さない。

 

 そこはいつか自分も見て訪れた事のあるネガの世界とは違うが似ている世界。男は思う、確かにあの世界も一見異常な世界だがあれはネガの世界という起こり得るべくして発生した世界でありあれ程まで人類が迫害されたとしても運命に紐づけられたある種正常な世界だ。

 

「あまりにも異常すぎる。この世界はネガの世界の様に人間が怪人に蹂躙される(・・・・・・・・・・・)などという運命は無い筈だ。何かしらイレギュラーが発生したと見るべきか」

 

 その男、『鳴滝』の目に映る光景は数多の怪人達によって人類が蹂躙され駆逐されて行く人間からすれば地獄の様な光景だ。ある男性はロードによって木の中に埋め込まれ、ある女性はミラーモンスターによって鏡の中から放たれた糸によって絡めとられ引き擦り込まれて消えていった。ある老夫婦は魔化魍に食い殺され、ある子供たちはオルフェノク達によって使徒再生を受けて残らず灰化した。

 

「ここまで事態が進んでいてはディケイドだけでは荷が重いかもしれん、ならばディエンドも...あれは彼が今居る世界か。...ふむアチラの世界も随分変わっている様だな。まさか怪人と人間が打ち解けている」

 

「その怪人はウェザードーパント、によく似た怪人か。認めたくは無いがこちらを仮にネガの世界とするならば向こうがポジの世界と言った所か。実力も申し分無さそうだ、ならば不確定要素とも言えるディエンドよりかは彼とディケイド()を呼び込むか...」

 

 鳴滝は今まで自分が見ていた光景に背を向けると灰色のオーロラカーテンの中に入って行きその場から姿を消した。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「ふぅ、今日はありがとうございました。ここ最近色々とゴタゴタしていたので久しぶりに羽を伸ばす事が出来ました」

 

「ふふ、そう言って貰えると皆と話し合った甲斐があったわ。ウェザートさん、最近疲れた顔をしている事が多かったから心配だったのよ」

 

 おやおや、気を付けていたつもりですがどうやら表情に出てしまっていましたか。彼女たちは皆優しい人ですから心配をあまり掛けたくは無かったのですが...。肉体的疲労はほぼ無くとも精神的疲労までは完全に隠せませんでしたか。

 

「ご心配をお掛けしてしまいすみませんでした。しかしこうして気にかけて遊びに誘って頂いた事は凄く嬉しく感じます。ありがとう、かれんさん」

 

「お礼なら のぞみ達にも言ってあげて。ココやナッツにも色々相談してたみたいだし。中々慕われてるみたいよ上里先生」

 

「ええ、私も素晴らしい生徒達を担当出来て喜ばしい限りです。誘って頂いたお陰で以前から買いたかった物も購入出来ましたし今日は良い日ですよ」

 

 本当に今日は珍しく何事もなく、皆さんとのんびりと過ごす事が出来ました。こういった何気ない日常がいつまでも続いて欲しいと心から願っています。彼女たちがああやって仲の良い友人同士で集まって笑い合う、そういう光景を守っていきたいものです。

 

「あっ!ウェザートさーん!かれんさーん!こっちは買いたい物買えたけどそっちは?」

 

「のぞみ、ここは人も多いから大きな声は出しちゃダメでしょ?」

 

「えへへ、ごめんなさい。楽しくてついね」

 

「全くもう。私の方は小物を数点ね。ウェザートさんは?」

 

「私の方はガジェット達の整備に必要な物を幾つかと普段着を数着、後は調味料なんかを数点ですね。大きな物は自宅まで発送してもらえる様なのでそんなに多くありませんよ」

 

 いやぁ別に重労働という訳ではありませんが一度に全部持ち帰ろう物なら嵩張ってしまうので自宅まで発送できるサービスがあって便利でした。車でもあれば良いんですけど今日は皆さん徒歩でしたので。

 

「そう言えば皆さんの買い物はどうなったんでしょうか?手荷物が多ければ持ちますよ?」

 

「それなら大丈夫だよ。私たちも買いたい物はそんなに多くなかったしナッツ達の方もお店に置く小物とかだったみたいだから」

 

 という事は皆さん一通り買いたい物は買えたみたいですね。となれば当初の予定より早く用事が終わってしまった事になりますが...さて、この後はどうしましょうか。

 

「ではこの後はどうしましょうか?このまま皆さんと一緒にブラブラしても良いのですが...」

 

「あっ!それだったら皆でナッツハウス行かない?こまちさんが美味しいお茶とお菓子を置いて来てるんだって!」

 

「おや、それは楽しみですね。ではこのまま一緒にハッツハウスに行きましょう」

 

「よぉし!それじゃあナッツハウスで皆でおやつだ!けってーい!」

 

「あっ!コラのぞみ走らないの!もう...」

 

 という事で一同はナッツハウスへと帰還する事になりました。のぞみさん達は「お腹減った~」と言ってますしよっぽどおやつタイムが楽しみみたいですねぇ。うぅむそれにしてもさっきまで うららさんはフードコートでカレーライスを平らげていたご様子なのですが...乙女には秘密が沢山といった所でしょうか?

 

「ねぇねぇこまちさん!お菓子ってどんなのがあるの?楽しみなんだぁ!」

 

「今回はお馬さんが看板に描かれてる車屋さんの近所にある芋羊羹を買って来たの。美味しいって結構評判なのよ。それといつも通りウチからは豆大福を持って来たわ」

 

「うわぁ~芋羊羹かぁ、それにこまちさん家の豆大福も美味しいから楽しみです!」

 

「ホントホント!楽しみだnアデッ!?

 

「おっと...」

 

 む?彼女達が楽しそうに歓談している所を見守っていましたがどうやら のぞみさんが反対方向から来た青年とすれ違い様に肩がぶつかってしまったみたいですね。お尻を打ってしまった以外に特に怪我もしてなさそうで安心しました。相手の青年も申し訳なさそう...ん?え?

 

「すまないね、怪我は無いかい?急いでいたものでね、前をよく見てなかったんだ。立てるかい?」

 

 あの...この青年というかイケメンさん滅茶苦茶見覚えがあるんですが。具体的には10周年記念作品に登場したトレジャーハンターというかコソ泥...というかチラっと一瞬しか見えませんでしたけどぶつかった時に のぞみさんのバッグから白いナニカ、もしかしなくてもローズパクト抜き取りましたよね?

 

「いえいえ大丈夫です!こっちもよく前見てなくてすみませんでした!」

 

 顔とか声とか雰囲気とか喋り方とかがご本人なんですけど?え?こんな事あります?いえ、まぁイレギュラー中のイレギュラーの自分が居るんですからこういう事もある、んでしょうか?色々混乱してますし言いたい事もありますけどこのままみすみす逃す訳にも行きませんね。出来る事なら穏便に事を済ませたいんですけどね。

 

「そうかい?それなら今回はお互い様って事でいいかな?それじゃあね」

 

「いいえ、待っていただけますかね...」

 

「ウェザートさん?...どうしたの?」

 

「ん?何かな、僕は先を急いでるんだけど」

 

「通り過ぎるだけなら結構ですよ...ただその前に彼女から盗んだ物を返していただけるのなら、ですが」

 

「へぇ...」

 

「へ???あーーー!?ローズパクトが無い!?」

 

『なっ!?まさかエターナル!?』

 

 やはり盗まれた本人の のぞみさんも盗られた事に気付かなかったみたいですね。流石プロの泥棒さんです、私も気付けたのは奇跡みたいな物です。まぁとにかくローズパクトは大事な物です、返して貰いましょうか。

 

「エターナル?あんな美学も何も無い連中と一緒にしないで貰えるかな」

 

「じゃあ何だって言うのよ!やってる事はアイツら同じ泥棒じゃない!」

 

 りんさんにキツ目に言われても飄々と何処吹く風で手の中でローズパクトを弄ぶ姿、確かにこの人はこういうキャラクターでしたね。本来ならこうして出会えた事に私自身嬉しくは思うのですが状況が状況ですしね。それにしても今気付きました周囲に人の気配も無い...どういう手を使ったのか分かりませんが人払いも済んでいるご様子で。察知される事も前提で動いていたんですかね。

 

「この世界に来てもどうやらやる事は泥棒と...やる事は変わりませんか。そうでしょう『海東大樹』!」

 

「意外だね、君は僕の事知ってるんだ?」

 

「えっ?ウェザートさんこの人知り合い?」

 

「知り合いという訳ではありませんが...私達みたいな者の中では有名人ですよ。文字通り世界を股にかけたコソ泥として、ね」

 

「僕としてはトレジャーハンターって言って欲しいけどね。それで?返さないって言ったら?」

 

力づくで返して頂きますが?

 

 こちらが好戦的な返答をすればアチラも不敵な笑み、そして懐からディエンドライバーを取り出して...出来れば穏便に済ませたかったんですがね。こうなったら仕方無いですねっ!彼女達もキュアモとミルキィパレットを取り出して構えてますし。

 

「ああ、そうだ。君達はさっき僕が何なんだって言ってたよね。なら教えてあげるよ

 

 

 

 

 

僕は通りすがりの仮面ライダーさ、覚えておきたまえ!」

 

 

 KAMEN RIDE 

 

 

「変身!」

 

 

 DIEND! 

 

 

 仮面ライダーに変身しましたか。油断、出来ませんね。何せ相手は泥棒ではありますが歴戦の戦士、最悪私もただでは済まないかもしれませんね。ならば私もやりますか

 

「そっちがその気なら仕方ありません。...想覚

 

プリキュア・メタモルフォーゼ!

 

ミルキィローズ・トランスレイト!

 

 彼女達も変身完了してますけどやっぱり困惑気味ですねぇ。私とか今まで戦ってきた怪人達と比較しても変身ヒーローって感じの変身の仕方ですしね。まあでもこうなったら大怪我覚悟でローズパクトを取り返すしかありませんが、彼の能力で一番警戒すべき能力はやはり...。

 

海東大樹...またの名を仮面ライダーディエンド。相手にとって不足無し

 

ふふ、かかっておいでよ。勝てるものなら、ね

 

to be continue




執筆中の調べものしてる時に知ったんですけどキュアローズガーデンって物件あるんですね。

本編と途中に挟んだ部分の温度差酷くないかなぁって少し心配です。
彼を本格的に登場させたけど大丈夫かなぁ。以前プロット残してたら何故か消えててそれ以降殆ど思いつきだし

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