プリキュア5の世界に転生しました…悪役サイドだった者ですが。   作:クルミ割りフレンズ

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今回は一区切りという事で短めです。


第4話 異常気象はプリキュア5がお好き!

 プリキュア・ファイブ・エクスプロージョン! 

 

 現状のプリキュア5の最大の必殺技【プリキュア・ファイブ・エクスプロージョン】が両手で受け止めようと構えていたウェザートに炸裂。

 時間にして数十秒拮抗した。プリキュア達にとっては数分にも数時間にも感じられただろう。かつて超獣化したギリンマを相手にしてもこの技をここまで受け止められなかったのだから。

 その後以前よりも威力と輝きを増した大爆発、それでも油断せずに彼女達は後方を確認した。

 

 煙と大量の虹色の蝶が晴れた後には.......

 

 

 

 

 

 

 

 凍り付かせた左腕から煙を上げながらもウェザートがプリキュア5を見据えて立っていた。

 プリキュア達は息を呑むしか無かった。普段のナイトメア達なら苦戦する事もあるコワイナーを使ってくる。しかし彼はそれどころかただ一人で今日何度も自分達の想像を遥かに超える実力を示し、剰え大技を耐えきってしまった。

 いつもならどんなに苦戦を強いられてもメンバーの精神的支柱となり希望を見出すドリームですら言葉が出ず、驚愕や畏れのような表情を浮かべていた。

 

 暫く未だに煙を上げ凍り付いていた左腕を見ていたウェザートが顔を上げ再びプリキュア5を見据える。

 咄嗟に構えるがどうやら既に戦闘の意志は無い事が纏っている雰囲気から分かる。

 

「驚きましたよ、プリキュアの皆さん。痛みを感じたのは久方振りです。こうして腕を凍らせて治療しているのがその証拠です。」

「フフフ、ハハハハ!今のは今日一番の輝きでした。しかしこうして私は生きている、今日の所は私の勝ちですね。」

 

 どこか嬉しそうに、まるで子供の様に喜んでいるウェザート。しかも勝てたからというよりも彼の言う自分たちの〝一番の輝き″を見れた事を喜んでいる様だった。

 その喜び様にプリキュア達は呆けてしまい其々で顔を見合わせてしまう。

 少しして自分の先程の行動を自覚してウェザートは態とらしく咳払いをして話を切り替えようとした。

 

「コホン!素晴らしいものを見せて頂いたお礼に一つ助言を。ドリームコレットのみがパルミエ王国を復興させる手段ではありません、とだけ言っておきましょう。」

 

その言葉にココ・ナッツ・ミルクがどういう事が尋ねようとするとウェザートはクルリと身を翻しナッツハウスに来店して来た時と同じ人間の姿になった。

 

「言ったでしょう、一つだけだと。しかし、まぁ時が来れば分かりますよ。」

「私の方もそろそろ時間です、それではまたお会いしましょう。プリキュア5、次に相見えた時はさらに貴女方の輝き(希望)が増している事を願っていますよ。」

 

 懐から懐中時計を取り出し時間を確認するとそのままウェザートは去って行こうとする。

 咄嗟にドリームは呼び止めてしまった。やはり理解出来なかったのだ、こうして敵対こそしたものの他のナイトメアの様な邪悪さというモノが感じられなかった。

 

やっぱり分からないよ。あなた全然悪い人に見えないもん、よく分からなかったけど、こうしてココたちにアドバイスまでしてる。あなたがナイトメアにいる理由全然分かんない!

 

「答える必要はありませんが...私は貴女達が思っているよりもずっと悪い(怪物)ですよ。まあ、そう見えたなのなら...言い換えるのなら私は貴女達の〝ファン″だという事です。」

「それでは今度こそ、失礼します。」

 

 ウェザートは恭しく腰を曲げて挨拶をすると彼の周りを濃い霧が覆っていく。霧が晴れればそこに既に姿は無く自分達も気付けば先程の荒野から元のナッツハウスへと戻ってきていた。

 時間もそれ程経っておらず、全員で夢でも見ていたのかと思ったが足元を見ると『お土産のお礼です。』という一言の手紙と共に【解けない氷で出来たピンクの胡蝶蘭】が置いてあった。

 

 

★★★

 

★★

 

 

 戻って来ましたよナイトメア社。相変わらず鬱屈としてますね、まあ社員の9割方が絶望してるんだから当然ですか。

 帰ってくる直前にお土産のお礼も渡しておきましたし、これで私の好感度上がりましたかね?

 

「ただ今戻りました。おやブンビーさんだけですか?」

 

「あ、おかえりなさいウェザートさん。いえ私だけじゃなくてですね...」

 

「私も居ますよ、ウェザートさん。」

 

 あぁこの人も居たんですね。私この人苦手なんですよね、嫌いとかじゃなくて苦手です。

 常に不気味な笑顔で何考えてるか分からず、掴みどころがありませんから。それ故にキュアドリームが絶望の仮面を破壊した時の焦り具合といったら内心愉悦ものでしたよ。

 

「聞きましたよ、ウェザートさん。貴方プリキュア達と戦ってきたそうではありませんか。」

 

「そうですが、それが何か?デスパライア様の命でしたので。」

 

「いえいえ、そこは問題では無いんですよ。ただ困るんですよねぇ。貴方が例の結界を張ったお陰で我々は何一つ見聞き出来ませんでした。」

 

「それこそ何も問題ありません。これは私〝だけ″がデスパライア様に命じられた事。必要な事は後日書類にして〝私が″デスパライア様に報告します。それとも貴方に何か不都合が?」

 

 ここまで全て笑顔のやりとりです。でもこれだけ感覚的にも物理的にも室内の温度が急激に下がった様な気がします。

 だからってブンビーさん今にも死にそうな青白い顔でガタガタ震えながら椅子の裏に隠れないで下さい、大丈夫ですから。

 

「いいえ、何も問題ありませんね。あぁそうそうその腕ですがどうされました?まさか貴方ともあろうお人がプリキュア〝如き″に敗けましたか?」

 

「いえいえ、この腕はギリンマさんが最後に倒された時の攻撃を〝態と″食らって受け止めた結果です。プリキュア最大の攻撃を耐えた、これは敗北とは言いませんね?」

 

「...そうですね。それでは私はお仕事がありますので失礼します。」

 

 そう言って去って行くカワリーノさん、いえカワリーノ。私アイツの事苦手じゃなくて嫌いになりました。アイツ、プリキュアの事如きって言いましたよ!いつか個人的に絶対零度で氷漬けにしてやろうか。

 おっといけないいけない。僅かながら怒気が滲み出たせいかブンビーさんが更に可哀想な状態に。

 まぁ片やパルミエ王国崩壊の直接の原因を作った事で功績を認められ幹部になった者。片やぽっと出の実力者だというだけで最高幹部になった者。前者が後者を良く思わないのは当然ですし何ならデスパライア様と自分以外は全て使い捨ての駒程度にしか思っていないのですから私の事を許せないのも当たり前ですか。

 

「ブンビーさん、私も今日は少し疲れました。少し仕事を片付けたら今日はもう休みますね。お疲れ様でした。」

 

「あッハイ!お疲れ様でした!」

 

 先の謝罪としてカワリーノ相手とは違う、せめてもの精一杯の笑顔で別れました。

 それにしても今日はとても良い経験が出来ました!良い夢が見れそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悪の組織にいる者の考える事ではありませんね。今に始まったことではありませんが。




ログジョドド ザベ ヅズブンジャ

どれを書けばいいですかね?

  • 最初からプリキュア陣営
  • 鏡の国
  • 5GOGO
  • 新規にライダーとのクロスオーバー

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