プリキュア5の世界に転生しました…悪役サイドだった者ですが。 作:クルミ割りフレンズ
早くもネタが尽きかけて来てますが頑張ります!
「さぁ始めましょう、プリキュア5。手加減するので本気で掛かって来なさい!」
ドーパントの姿になった事で漸く彼女たちも本編中の様な構えを取りましたね。その後キュアドリームを筆頭にプリキュア5が私目掛けてやって来ました。
初期のプリキュアは基本的に拳や蹴りといった打撃が主体。私が完全に怪物になった事が分かる様に彼女たちの常人を超えた連打を目で追えています。時に躱し、時に受け流し、時に受け止め押し返す。
やはりプリキュア、素晴らしい!彼女たちはプリキュアとして闘って来てはいますがプロと比較すれば素人のソレの筈、粗削りながら動きも申し分ない。5人それぞれがカバーする事で良い連携が出来ています。
さて、このまま彼女たちとの応酬を繰り返すのも良いですがそろそろ【ウェザー・ドーパント】の力を使うとしましょうか。その方が私の脅威と私自身を良く覚えて頂けるでしょう。
「はああぁぁ!」
「キュアドリーム、動きは悪くありませんが貴女は少々動きが直線的過ぎる。故にこの様に少し慣れれば簡単に受け流してしまえる。」グルン
「うわあ!っく、はゅああぁ!」
私は突き出されたキュアドリームの拳を躱すと同時に彼女の腕を持って回転させました。ふむ空中で体を捩じって姿勢を元に戻しましたね。腕、柔らかかったです。
その後再度拳による連打を行ってきました。悪くはありませんが、やはりまだ青い。
「良いですかキュアドリーム、拳での攻撃というのは只管に続けて当てればいいというものではありません。敵が人型ならばその中心線、鳩尾などを的確に抉り込む様に穿ちなさい。このように!」
「きゃあああぁ!」
「ドリーム!このぉ!」
ドリームの攻撃を往なし続け僅かに距離が開いた瞬間に私とドリームの間に瞬時に人間大の氷塊を創り出しました。そしてソレに向かって正拳突きの要領で粉々に砕き破片を彼女にぶつけました。いえ流石に冒頭でも言った通り手加減してますよ?それに年端も行かない女の子相手に直接殴るのはアレですし。
まあそれでも勢いを付ける為に氷の礫で吹き飛ぶドリームに風を纏わせてちょっと後方に行って貰いました。プリキュアなら直ぐに起き上がってくるでしょうがね。
次にキュアルージュが来ました。親友のドリームが吹き飛ばされた事でかなりお冠なご様子です。そりゃあそうでしょうね。
彼女は元々優れた運動能力の持ち主。そういった動きに関してはプリキュア5の中でも最も高いでしょう。
「プリキュア・ルージュ・バーニング!」
ルージュの強化された必殺技が直撃しましたが【ウェザー・ドーパント】になった影響ですかね、こういった攻撃は私には殆ど効かないようです。
必殺技が直撃しても平然と立っている私を見て驚くルージュ。倒せなくとも多少は怯むなりすると思ったのでしょうね。
「キュアルージュ、貴女はプリキュア5の中でも卓越した運動能力の持ち主です。先程の必殺技までに繋げた攻撃のコンボは目を見張るモノがある。」
「ッ!!」
「しかし頭に血が昇っている状態では貴女の真価は発揮されず、通常よりも動きの質が落ち予想を超える展開には咄嗟の判断力を失い動きが一瞬固まります。更にその程度の熱では私にダメージは与えられません。真の熱とはこう使うのです。」
私はそう言うと太陽光を瞬間的に強め、雲で範囲を限定。空中に氷で出来た集光レンズを創り出しました。それによってルージュに向かってギリギリ当たらない位置に太陽光線が発射されます。
基本的に強力なだけの光なのに私がやると照射された位置で衝撃波が起こるんですよね。因みに当たった場所を確認するとドロドロに融けて一部ガラス化しています。
太陽光線の余波で偶然にもルージュがドリームが吹き飛んでいった方に飛ばされました。私がその方向に向かって歩いて行くと今度はキュアレモネードが私の前に躍り出ました。
「これ以上あなたの好きにはさせません!」
「プリキュア・レモネード・シャイニング!」
先輩二人を守る為に必殺技を放ってきたレモネード、このまま受けてもいいですが私もナイトメア。しっかり正しい敵として答えなければ。
「これなら!...そんなっ!?」
彼女からは直撃した様に見えたでしょうが、そうではありません。必殺技が当たる直前私は自身の周りに雷雲を発生させ、細かな雷撃で自身に当たりそうな光の蝶を全て相殺しました。
「キュアレモネード、貴女は小柄な体格を生かした小回りの利く動きが仲間へのサポートとして優れていますね。そして必殺技の拡散し向かってくる多量の蝶もそれに拍車をかけています。」
「単純な攻撃から目くらまし、そして後続の仲間への繋ぎへと多種多様。素直に称賛に値します。が、それはコワイナーなど大型の相手にのみ大きな力として発揮されます。拡散する攻撃の弱点として一撃の威力はそこまで高くありません。それこそ真価を発揮するには攻撃全てを直撃させる必要があります。」
「人間大の大きさ相手では全てを当てるのは苦手ですね?先程も防いだ以外の蝶は全て私を通り過ぎました。拡散攻撃とはこういう使い方もあるのだと知りなさい。」
「きゃあああぁ!!」
私は再び雷雲を創り出しました、今度は上空に。強烈な一撃では無く沢山の紫電による檻。後方にはドリームとルージュがいる為下がれず、細かな雷が逃げ場を無くします。勿論直撃は避けています。
「これ以上みんなを傷付けさせない!」
「プリキュア・ミント・シールド!」
私の紫電の檻はキュアミントの防御技によって防がれました。手加減しているとはいえウェザーの攻撃を防ぐとは素晴らしい!益々プリキュアのファンになってしまいます!
「流石ですね、キュアミント。貴方ほどの守護の力を持つものはナイトメアどころか世界を探してもそういないでしょう。」
「褒められても嬉しくないわ!」
「称賛は受け取って頂きたいですね。しかしキュアミント、貴女の守護の力は素晴らしいですがそれと同時に弱点がある。」
「貴女は護る事こそ得意だが逆に自らの攻撃力はメンバーの中でもとても低い。それに以前にも受けたでしょう?どんなに強力な護りでもここまで広範囲では一点特化の強力な攻撃には弱いという事を。こんなのはいかがですか?」
依然落雷を続けていた黒い雷雲が瞬時に白みがかった灰色の雲に変わる。そして今度は雷ではなく通天閣サイズの巨大な氷柱状の雹を一本降らせた。雹がミント・シールドに接触した瞬間轟音が響き、数秒間は拮抗してみせました。しかしその後直ぐにミント・シールドに罅が入り始める。焦りの表情を見せるプリキュア達、このままでは砕けるのも時間の問題でしょう。
しかし私が容赦無くこんな雹を降らせたのは訳があります。私が何かしようとする瞬間に駈け出した彼女を視界の端で確認しましたから。
その後ミント・シールドは破壊され消滅し誰もが目を瞑る中彼女が駆けつけました。
「プリキュア・アクア・トルネード!」
キュアアクアの必殺技はまるで生きている様に動き、最初に私の雹にぶつかり落下速度を減速させました。次にそのまま直ぐにドリーム、ルージュ、レモネード、ミントを包み込み回収すると安全圏である自身の元へ引き寄せた。
今日はずっと素晴らしいとしか言ってませんが本当に素晴らしい!とても器用な真似をしますね、強化前の技では威力の問題で巨大雹を減速させられない。強化後の技ならば減速させれても仲間の回収時に上手くコントロールが出来なければ仲間に余計なダメージを与えてしまう可能性がある。それをこの土壇場で上手くコントロールするとは流石です。私が最初にファンになったプリキュアなだけありますね、信じてましたよ!
「「「「アクア!」」」」
「今のは凄まじかったですよ、キュアアクア。私の巨大雹を一瞬でも押し留める水圧を操り、剰えソレで仲間を回収して助けるとは。一歩間違えれば回収と同時に仲間を傷付けかねませんが、その兆候すらなかった。攻撃・防御・サポートとどれを取っても他の皆さんと遜色ないパフォーマンスが出来る。やはり貴方は能力的に見てもプリキュア5の中で最もバランスが取れている。知性のプリキュアとして戦況を良く見る観察眼も評価できます。」
「しかし逆に考えすぎて状況を見極めようとして行動が遅くなる節がある。それこそが貴女が今この瞬間まで仲間を上手く補助出来なかった理由でもあります。」
「一つ聞きたいわ。何故貴男はそうやって私達の弱点を指摘するの?それではまるで私達に弱点を克服するように言っているようなものじゃない!」
おっと、調子に乗ってたら思っても無い質問が来てしまいました。流石生徒会長、疑問に感じた事は結構ズバッと聞いてきますね。それっぽい事を言って乗り切りましょう。
仰々しく両腕を広げて(端的に言えばす〇ざんまいです)語ります。
「最初貴方々のお店に来た時にも言ったでしょう。私は素晴らしいもの美しいものが好きなのですよ。貴方達やナッツさん達が作ったアクセサリーも小鳥たちの囀り、虫たちや木々のさざめきも壮大な花畑もその全てが私にとっては美しかった!」
「しかし私がナイトメアである以上貴方達と闘う以外に道は無い。しかしそれでも私は少しぐらい個人のエゴを通してみたくなりました。未だ個々の弱点を持つプリキュア5、もしソレを克服出来たなら貴女達の輝きは更に増すと考えました。」
良し!皆さん真剣に私の話を聞いてくれています。嘘ではないですが咄嗟に思いついた事にしては上手くいきました。
それに時間としてそろそろ潮時、分かれ惜しいですが次に会えるチャンスに期待しましょう。
「デスパライア様の命令ならば私は戦いましょう。しかし!それでも、私が戦っている間は私にのみ〝その″輝きを向けてもらいたい!いつか貴女達の
「それが私のエゴです。敵である貴女達にそう思ってしまう事はとても不躾な事だったでしょう。プリキュア5、次の一撃で今回は最後です。今出せる貴女達の最大の
「ッ!!行くよ、みんな!!」
「「「「 Yes! 」」」」
「「ミルク!プリキュアのみんなに力を貸すココ(ナツ)!」」
「分かりましたミル!ドリームー!」
まだアラクネアさんが倒されていないので早いと思いましたがプリキュアの皆さんが心を一つにした事でミルクさんが光り輝き始めました。ココさん、ナッツさんの後押しでキュアドリームの腕に抱きつくとブレスレットに変身しました。
私もいよいよ正念場です。果たしてアレを受けてどうなるか分かりません。ぶっちゃけ生き残っても倒されても私にとっては美味しい展開です。
キュアドリームの持つドリームトーチにルージュ、レモネード、ミント、アクアが持つルージュタクト・レモネードカスタネット・ミントリーフ・アクアリボンが合体し、ミルクさんが変身したブレスレットにスキャンさせることで一瞬で大空に向かって飛んでいき巨大化する。
それはとても神々しく、明日への希望へと飛び立つ大いなる蝶になって私に押し寄せる。
なるほど、こうして生で見て初めて分かります。これはプリキュア達だけではない。ココさんやナッツさん、人々やこの世に生きとし生ける全ての者の
「さあ来なさいプリキュア!貴女達の持つ本物の希望を私に見せてみなさい!」
生き残れば私の勝ち、この果てに滅びようともこれだけの輝きの前ならば私は喜んで消滅しましょう。
さぁ、どうなりますか?
個人的に何が一番しんどいって文章よりも太字色付け「」です。5人揃ってる時とかとか目がおかしくなりそうですよ。
勿論文章考えるのも大変なんですけどね。
ゴグ バンガゲスド ギョグゲヅバデデ ドデロダギゼン バゴギゴド バンゼグベ
どれを書けばいいですかね?
-
最初からプリキュア陣営
-
鏡の国
-
5GOGO
-
新規にライダーとのクロスオーバー