それから三週間後
秋風鎮守府提督室
電「ここに来てから1ヶ月ですね。もう慣れました?」
秋雨「うん!だいぶなれたよ。お姉ちゃんもなれた?」
電「はい!基地も慣れたし訓練や遠征で戦闘にも慣れたのです」
秋雨が来てから1ヶ月で秋風鎮守府、そして秋風村はだいぶ変わっていた。
鎮守府では艦娘の練度が上がり、装備も次々に更新していった。
秋風村も秋雨が委員長の秋風島開拓委員会を設立して開発が進んでいた。
人口も1200人に増えて村からの信用性が上がっていた。
電「でも提督。大丈夫なのです?最近あまり休んでませんが・・・」
秋雨「うん、大丈夫・・・」
電「(もう3日も寝てない・・・基地のため村のために頑張っているけど休んでほしい)」
電「あの提督・・・」
秋雨「うん。今日は休むよ」
電「・・・よかった」
秋雨の言葉に電は安心した。
それから雑談しながら作業していると秋月が入ってきた。
秋月「失礼します。提督、開発していた装備の試作品ができました」
秋雨「ほんと!よかった~あれって無茶なこと書いたけどできたんだ」
秋月「はい。それでこれを誰に装備させますか?」
秋雨「もちろんお電姉ちゃんだよ!」
名前を言われて電は顔上げた。
電「・・・え?私に、ですか?」
秋雨「うん!そのために更新してなかったんだよ?」
電「あ、ありがとうございます。でも、私でいいのですか?」
秋雨「うん!」
そう言うと秋雨はエヘヘと笑った。
それにつれられ電と秋月も笑った。
だがすぐにそれは消えた。
ビーッビーッビーッ
索敵妖精「敵艦接近中!数20!」
秋月「来たか!しばらく来なかったが今回は本気のようだな」
秋雨「今出撃できる艦隊は?」
電「今は私達だけです」
秋雨「う、うーん。大丈夫かな・・・」
秋月「提督。私達も強くなってます!」
電「そうなのです!」
秋雨「・・・そうだね。うん!すぐに出撃して迎撃して!」
秋月、電「了解!」
秋雨「あ、電の装備の装備は更新して!」
秋月「了解です」
そう言って二人は部屋を出た。
二人が発進場につくとすでに全員が揃っていた。
榛名「全員準備はいますね?では、前衛艦隊から発進してください」
そう言われ前衛艦隊が発進準備をし始めた。
秋月はその前にコントロール室に行き妖精に設計図を渡した。
秋月「これを電に装備させて」
妖精「了解しました!」
そして発進準備が終わると榛名が無線で秋雨と話し始めた。
榛名「提督、こちら第三艦隊。出撃準備完了しました!」
秋雨「了解!出撃せよ!」
そうして次々に第三艦隊は出撃した。
この第三艦隊は他の艦隊とは違い、練度が他より高かった。
艦隊内容は旗艦戦艦榛名他、戦艦霧島、空母翔鶴、瑞鶴、重巡最上、三熊、軽巡長良、五十鈴、名取、由良、駆逐艦暁、響、雷、電、秋月、涼月、文月、三日月の全18人の艦隊となっている。
出撃した第三艦隊は発進後発見場所に向かった。
榛名「それで敵の情報は?」
秋雨「報告だと戦艦1、空母4、重巡6、軽巡2、駆逐艦
4、輸送船3の艦隊だそう」
榛名「なるほど。分かりました」
瑞鶴「それでどうする?」
榛名「先制攻撃が良さそうね。偵察隊は敵を見つけた?」
翔鶴「いえ、まだ。あ、今来ました。2時方向約500㎞先
に敵艦隊だそうです」
瑞鶴「榛名、航空隊による攻撃をしてもいい?」
榛名「うん!空母隊は攻撃隊発進したら後退して。前衛艦隊は航空隊攻撃に乗じて敵艦隊に突撃して雷撃を。残りは私達で」
翔鶴「了解しました」
暁「分かったわ!雷撃は任せなさい!」
榛名「頼んだよ!」
こうして作戦は始まった。
始めに航空隊が攻撃を開始した。
編成内容は戦闘機24、爆撃機32、雷撃機40からなる攻撃隊だ。
そして攻撃隊は奇襲に近い感じで攻撃を開始した。
爆撃機妖精「爆弾投下!よし、直撃した!」
雷撃機妖精「全機怯むな!突撃ー!!」
戦闘機妖精「敵機が発進するぞ!止めろー!!」
奇襲を受けた敵は慌てて対空弾幕を張ったが爆撃隊により次々に対空砲が破壊され、雷撃隊の雷撃に次々に沈んでいった。
残存艦から航空隊を発進させようとしたが戦闘機による機銃掃射で甲板やカタパルトで爆発、他の機体が発進不可能になった。
攻撃隊長「こちら攻撃隊。攻撃成功!これより帰投する」
この攻撃で空母2重巡1軽巡2駆逐艦3輸送船2隻轟沈、戦艦1空母2輸送船1隻中破という大戦果をあげた。
そしてこの攻撃終了と同時に暁達が突撃した。
暁「攻撃だー!」
敵は砲撃を開始したがすでに壊滅し、戦意喪失しており撤退するものも出ていた。
響「逃げるやつは後回しだ。暁と私で戦艦をやる。二人は空母と重巡をやりながら敵の退路を塞いで」
雷「分かったわ!」
電「了解なのです!」
暁「響!私の役割とらないで!」
響「じゃあどうやろうとしてた?」
暁「・・・ただ魚雷を流す」
響「(お姉ちゃん・・・大丈夫かな・・・)」
響は少し不安であったがそのまま敵に向かった。
そして暁と響が戦艦の側面に達すると同時に雷撃した。
敵戦艦は回避できずそのまま沈んでいった。残存艦隊も雷、電により次々に披雷した。
暁「よし!こちら前衛隊。敵は撤退しました」
榛名「ご苦労様。それじゃあ帰ろっか」
今回の戦果は戦艦1空母4重巡5軽巡2駆逐艦4輸送船3隻撃沈する大戦果をとげ、生き残ったのは重巡1隻のみだった。
たいして第三艦隊の損失は戦闘機2爆撃機6雷撃機3機のみだった。
しかし秋月から急の報告があり緊張が走った。
秋月「榛名!提督に連絡できる?さっきから反応がないの!」
榛名「えっ!ちょっと待ってて。・・・ほんとだ、答えてくれない。電、秋月もうすぐでつくから着いたらすぐに向かって」
秋月「他の子はいないの?」
榛名「たぶん今基地に誰もいないと思う・・・あ、見えてきた」
電と秋月は基地に到着するとすぐに提督室に向かった。
そして扉を開けると机の前で秋雨が倒れていた。
秋月「て、提督!大丈夫ですか!」
電「しっかりしてください!」
秋雨「う、うーん・・・」
秋月「よかった息はある。うわっ!熱っ!!」
体に触れると異常なほど熱かった。
秋月「電!そっちを持って!」
電「は、はい!」
右を秋月、左を電が支えた状態で医務室に運んだ。
電「・・・どうなのです?」
医療妖精「うん。たたの風邪ですね。もう大丈夫です。
時期に目を覚ましますよ」
電「本当ですか!よかった~」
とりあえず無事ということが分かり電はほっとした。
三時間後
秋雨「う、ん・・・。あれ?どこ?」
倒れる前とは景色が違いとまどった。すると電が入ってきた。
電「提督。大丈夫なのです?」
秋雨「う、うん。あれ、僕どうしたの?」
電「提督室で倒れていたんです。それを秋月と一緒に運んだんです」
秋雨「あ、ありがとう」
電は近くにあった椅子に座った。
そして持ってきたお粥を近くの机に置いた。
電「提督、働き過ぎなのです。まだ10歳なのですから体には気をつけてなのです」
秋雨「はーい」
電「ほら、あーん」
秋雨「え?」
気つくと電がお粥が入ったスプーンを持っていた。
電「えっと、風邪を引いてますから看病ということで・・・食べさせようかと」
頬を少し赤らめながら電は言った。
秋雨「あ、ありがとう。いただきます・・・」
そのまま秋雨は電にお粥を食べさせてもらった。
秋雨「ごちそうさまでした。ところで今日の装備どうだった?」
電「はい。とても性能は高かったのです。とても使い
易かったのです」
秋雨「よかった」
今日電に渡した装備は試製12式70cm5連装魚雷発射管という名前で61cmより火力と射程が伸びている。
秋雨「今後この装備に、更新していくよ」
電「そうなのですか」
秋雨「うん・・・ごほっごほっ!」
電「少ししゃべり過ぎましたね。もう寝ましょうか」
秋雨「うん。・・・ねぇお姉ちゃん」
電「はい。なんでしょう?」
秋雨「また、看病してくれる?」
電「はい、もちろん。それじゃあおやすみなさい」
秋雨「うん、おやすみなさい」
着任編はここで終了です。続きは二作品目からです。