比企谷八幡とイナズマイレブン   作:チャキ

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どうもチャキです!第19話


第18話

八幡side

 

フットボールフロンティア全国大会1回戦。その試合で円堂は手を怪我をしてしまったが、なんとか突破したオレ達雷門中。円堂の手は病院で見てもらった結果、2、3日ぐらいで動かせるらしい。思ったより軽い怪我で良かったわ。

 

そして数日後、今オレ達はイナビカリ修練場にて特訓中である。そして同日の今日。フットボールフロンティアスタジアムでは帝国学園と開会式で欠席していた世宇子中との試合が行われていた。さて、どっちが勝つのかなと思いながらも特訓を続ける。最初は死にそうなくらいだったのに今はそんな感じは無くなった。慣れってことかね。怖いねぇ〜。そんなくだらない事を思っていると、音無が息を切らせて入ってきた。

 

音無「帝国学園が……」

 

円堂「初戦突破か!よしっ!」

 

円堂は喜んで近くにいた豪炎寺の手のひらに軽くパンチをする。というか君たちね最後まで聞こうね。勝ったか負けたか分からないでしょ?かく言うオレも心の中では帝国が勝ったと思ってしまう。

 

音無「10-0で…」

 

円堂「結構な点差だな」

 

音無「世宇子中に完敗しました」

 

「「「「ええ(は)……?」」」」

 

その場にいた全員驚愕した。

 

円堂「嘘だろ音無」

 

染岡「ガセじゃねぇのか?あの帝国が初戦で負けるはずがねぇだろ!」

 

壁山「それも10-0って帝国が1点も取れないなんてありえないっスよ」

 

八幡「一体何があったんだ…」

 

まさかあの帝国が完敗しただなんて、オレ達には信じられなかった。

 

音無「見たこともない技が次々決まって、帝国が手も足も出なかったそうです…」

 

八幡「マジかよ……」

 

豪炎寺「あの帝国が…」

 

円堂「そんな訳ない!帝国だぞ!アイツらの強さは戦った俺達が1番よく知ってる!アイツら本気で強いんだ!鬼道がいるんだぞ!」

 

音無「お兄ちゃん……出なかったんです」

 

「「「「え?」」」」

 

音無「お兄ちゃんウチとの試合で怪我したじゃないですか。相手はノーマークの学校だったから、大事をとって控えに回ってたんです。そしたら相手が圧倒的で…!お兄ちゃんが出ようとした時には…もう」

 

円堂「あの鬼道が……。そんな事絶対にありえねぇ!」

 

壁山「キャプテン。お、落ち着いて欲しいッス」

 

円堂「落ち着いていられるか!鬼道達が完敗なんてありえねぇ」

 

そう言った円堂はイナビカリ修練場を飛び出して行った。

 

染岡「円堂!」

 

壁山「キャプテン!」

 

円堂の奴多分だが…帝国学園に向かったのだろう。まったく。それよりもだ。

 

八幡「なぁ、音無。さっき鬼道が出ようとした時にはって言ってたよな」

 

音無「はい」

 

八幡「という事は試合はタイムアップで終わったんじゃ無くて、帝国の試合続行不可能、又は棄権で終わったってことなのか?」

 

音無「はい、その通りです。帝国の試合続行不可能でした」

 

八幡「ふむ…て事は……」

 

染岡「どうした?」

 

八幡「世宇子中は帝国よりも遥かに強いってことになる。なんせ世宇子中は1試合丸々使ってないからな」

 

豪炎寺「確かにそう考えられるな。しかも丸々使って無くてあの点差」

 

八幡「少し……いやかなり強敵かもな…」

 

予想だが、世宇子中は決勝に行くのは確実かもしれないな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

円堂「みんな!全国大会2回戦のあいては千羽山中だ!」

 

音無「千羽山中は山々に囲まれ、大自然に鍛えられた選手達がいます」

 

壁山「きっと自然に恵まれた環境なんっスね」

 

少林「みんなのんびりしてそう」

 

うん、確かにそう感じる人もいるかもな。でも野生中みたいな感じなのかね。いや、でも野生中は森で千羽山中は山って感じかな。

 

音無「彼らは無限の壁と呼ばれる鉄壁のディフェンスを誇っています。未だかつて得点を許していません」

 

木野「全国大会まで!?」

 

音無「ええ、1点たりとも」

 

無失点か。相当なディフェンス力なのだろう。

 

音無「シュート力には難点もありますが、この鉄壁のディフェンスでここまで勝ち抜いて来たんです」

 

円堂「わかった!その無限の壁とかいう鉄壁のディフェンスを破れば良いんだな!」

 

八幡「お前ホントわかってる?敗れてないから鉄壁って言われてるんだぞ」

 

あまりの発言に全員苦笑してしまう。まぁ、いつも通りだな。

 

円堂「鉄壁って鉄の壁だろ」

 

豪炎寺「まぁ、意味ではそうだな」

 

八幡「漢字でもそう書くしな」

 

円堂「だったら!こっちはダイヤモンドの攻めをすれば良いんだよ」

 

「「「「はぁ?」」」」

 

八幡「意味わかんねぇよ」

 

円堂「鉄壁のディフェンスが崩れるまで攻める。これがダイヤモンドの攻めだ。その為には特訓だー!」

 

あ、やっぱりそうなるのね。

 

というわけでいつものように特訓をすることになりました。そして練習中、少林が何やらカンフーの型のようなものをとったあと、ヘディングシュートを放つ。それを見た目金がすかさず発言する。

 

目金「クンフーヘッド!」

 

そう名付けたのだ。

 

少林「なんかだんだん名前つけるの早くなりましたね」

 

目金「フッフッフッ、特訓の成果ですよ」

 

少林「特訓?」

 

目金「ありとあらゆるゲームをやり込み。漫画を読み必殺技の名前を日々研究しているのです」

 

八幡「それ特訓言わねぇだろ。それにいつもやっていることじゃねぇの?」

 

目金「あぅ…」

 

近くにいたオレが思わず言うとちょっと落ち込んでしまった。別にゲームや漫画を読むのは良いけど、サッカーもやれよな。

 

風丸「宍戸!パス!」

 

宍戸「はい!」

 

宍戸が風丸に向かってパスを送るが、ボールは風丸の後ろに行ってしまう。

 

宍戸「あれ?」

 

風丸「何やってんだよ」

 

宍戸「すみません。いつもみたいにやったつもりだったんですが…」

 

風丸「パスは正確に頼むぞ」

 

ふむ…まぁ、そういう時もあるよな。たまたまだろう。

 

壁山「壁山ヘディング!」

 

が、顔面に当たってしまう。あれもたまたまだろう。

 

土門「栗松!」

 

栗松「どぁ!?」

 

土門が栗松にパスを送ったがものすごいスピードで向かってきたので栗松は咄嗟に避けた。

 

土門「もしかして俺のボールスピード違反だったかな」

 

力加減をミスったのだろう。あれもたまたまだろう。うん、きっとそうだそうに違いない。

 

マックス「比企谷いくぞ!」

 

八幡「ああ」

 

オレはマックスからパスを受けるために前に出る。そしてマックスがパスは送られるが、風丸の時みたいにパスの飛距離が弱い。いつもならこんな事ないのだけど。一体何故だ。

 

マックス「おっかしいな。いつもみたいにやったんだけどな」

 

八幡「まぁ、たまたまだろう」

 

マックス「そうかな」

 

これもたまたまだろう。

 

染岡「ドラゴン!」

 

豪炎寺「トルネード!」

 

この技を豪炎寺が放った瞬間、ドラゴンが現れたが一瞬にして消えてしまっい、普通のシュートへと変わった。うん……これも……たまたまだろう。豪炎寺達もそう思ったのか何度もやるが、普通のシュートになってしまう。おかしい……。たまたまと思っていたけど、こうも全員ミスをしてしまうのはおかしい。

 

そう思っていると木野が笛を吹く。

 

木野「はい、ちょっと休憩」

 

音無「スポーツドリンクで水分補給」

 

夏未「レモンのはちみつ漬けもあるわ」

 

「「「「おお!」」」」

 

全員レモンのはちみつ漬けを次々と取っていく。オレも1枚取り、全員口の中に運ぶ。

 

円堂「すっぺ〜」

 

確かにこれはすっぱい。けれどうまいな。というか何故だろう。どっかのマネージャーはレモンのはちみつ漬けはレモン丸ごと入れてた人いたような。オレは一体誰のことを言っているんだ?訳分からん。

 

円堂「よーし!また練習だ!」

 

「「「「おおー!」」」」

 

その後もオフェンスとディフェンスとか練習を続ける。そんな中、円堂のところで数人集まり話す。

 

豪炎寺「円堂、本気で無限の壁を突崩す気か?」

 

円堂「ああ!正面からズバーンと」

 

八幡「簡単に言うなホント」

 

土門「今の俺達できるのかね」

 

円堂「え……大丈夫さ。俺達には炎の風見鶏だってイナズマ1号だってある」

 

八幡「決められればの話だがな」

 

円堂「気合いがあればなんでも決まるさ」

 

八幡「はぁ…」

 

ホントこいつ……いや、今更か。

 

木野「ねぇ、土門君。トライペガサスだったら?」

 

土門「ああ、俺達のトライペガサスか。あれなら」

 

八幡「なんだ?それ」

 

円堂「俺も気になる!」

 

土門「一ノ瀬と俺ともう1人のやつとの技だったんだ」

 

豪炎寺「3人技か」

 

円堂「3人の息がピッタリじゃないとできないよな」

 

八幡「だろうな」

 

円堂「なぁなぁ。一ノ瀬ってどんな奴」

 

木野「私と土門君がアメリカに留学してた頃の時。サッカーすっごく上手かったんだ」

 

土門「ああ、俺達のチームをアメリカン少年リーグ優勝に導いた立て役者だったんだ。天才だったよ。フィールドの魔術師って呼ばれてたんだ」

 

円堂「フィールドの魔術師……カッコイイ。会ってみてぇ。その一ノ瀬ってどこにいるの?」

 

そういうと土門は人差し指を空に向かって指す。それにつられてオレと円堂、豪炎寺は空を見上げる。空?宇宙…って訳でもないだろうし。…………まさか。

 

土門「死んじまった」

 

やっぱりそういう事か。

 

円堂「え?」

 

木野「でも土門君。あなたならあの技みんなに教えることできるんじゃない?」

 

土門「かもな」

 

そういうも、うーんと唸るばかりで全然教えてくれない。

 

円堂「早く教えろよ!」

 

土門「言葉にするのムズいんだよ」

 

そう言ってしゃがみこむ。それにつられオレたちもしゃがみこむ。

 

土門「いいか?」

 

そう言って土でそのトライペガサスを教えてもらう。中々面白そうな技だ。すると音無が門から出ていくのが見えた。その後、オレは豪炎寺と共に音無の後を追った。そしてついた場所は河川敷だった。土手で何やら話しているみたいだ。

 

豪炎寺「行ってくる」

 

そう言って数歩歩き出す。そしてオレは豪炎寺が何をしようとしているのかを瞬時に悟った。

 

八幡「ああ…手加減しろよな」

 

豪炎寺「……わかってる」

 

え?何そのちょっとした間は?ほんとにわかってるの?と思っていると、豪炎寺は高く蹴り上げ

 

豪炎寺「ふっ!」

 

ファイアトルネードを鬼道に向かって放つ。見るからに威力は抑えられているみたいだ。良かったホントにわかってたみたいだ。そしてそのファイアトルネードを鬼道が蹴り返す。それよりも音無に当たってたらどうするんだよまったく。

 

鬼道「こんなボールを蹴ることができる奴は!」

 

蹴り返されたボールは豪炎寺の元へやってくる。鬼道も鬼道でコントロール良いね。

 

鬼道「豪炎寺!それに比企谷!」

 

うん、確かにオレもいるよ。でもね、オレはこんな事やらないからね。ほんとだよ。そう思いながら豪炎寺と共に鬼道の所へ向かう。

 

音無「豪炎寺先輩、比企谷先輩!お兄ちゃんは別にスパイをしてた訳じゃないんです。本当です」

 

豪炎寺「お兄ちゃん(・・・・・)…か」

 

多分豪炎寺は自分の妹の事を思っているのだろう。

 

豪炎寺「こい」

 

鬼道「ああ」

 

2人は階段を降りていく。鬼道は降り際に音無の肩をほんっと叩いてから降りていく。オレはそんな音無の隣に立つ。少し距離を空けてね。

 

音無「比企谷先輩」

 

八幡「今は見守っとけ。豪炎寺は何か策があるらしいからさ」

 

音無「…はい」

 

その後オレは土手に座り2人の様子を見ることにした。そして2人は距離を取り、豪炎寺がボールを思いっきり蹴り込む。それはパスとかではないシュートと同じくらいに思えてくる。そしてそのボールを鬼道は蹴り返す。

 

豪炎寺「鬼道!そんなに悔しいか!」

 

鬼道「悔しいさ!世宇子中を俺は倒したい!」

 

豪炎寺「だったらやれよ!」

 

鬼道「無理だ!帝国はフットボールフロンティアから敗退した」

 

豪炎寺「自分から負けを認めるのか!鬼道!」

 

そう言って豪炎寺は鬼道に向かってファイアトルネードを放つ。鬼道に当たると思っていたが、そのファイアトルネードは鬼道の顔をスレスレを横切り土手にぶつかる。

 

豪炎寺「1つだけ方法はある。お前は円堂を正面からしか見たことがないだろう。あいつに背中を任せる気はないか」

 

なるほどね。そういう事か。鬼道も今の発言の意味することがわかったらしい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして試合当日

 

「そろそろ試合を始めませんか?」

 

審判の人がそう言ってくる。

 

木野「すみません。もうちょっとだけ待ってください」

 

風丸「監督いい加減にしてください」

 

響木「いや、まだだ。もう1人来る」

 

染岡「もう1人もう1人って、全員揃ってるじゃないですか。っておい壁山は?」

 

少林「トイレです」

 

またかよあいつ。でも待っているのは壁山ではない。

 

風丸「すぐ戻ってきます。とにかく全員いますよ」

 

「いいですか。大会規定により後3分以内にフィールドでないと試合放棄とみなします」

 

おうおう、やばいな。まぁ、でも3分もあれば十分だろう。

 

風丸「監督!どうしたんです!?」

 

染岡「誰を待ってるんです」

 

栗松「全国大会で試合放棄でやんすか」

 

少林「そんな」

 

木野「円堂君、キャプテンでしょ!監督に何か言ってよ」

 

円堂「良くわかんないけど、監督がまだだって言ってるんだから、まだなんじゃないか」

 

木野「もう」

 

「後1分」

 

宍戸「試合放棄なんて勘弁してください」

 

半田「来る来るって、誰が来るんですか」

 

少林「もう誰も来ませんよ」

 

風丸「全員揃っているんですよ」

 

染岡「なんで試合始めないんですか監督」

 

「後30秒」

 

木野「響木監督一体誰が来るんですか」

 

そんな時だった。1人の足音が聞こえてきた。

 

響木「来たな」

 

八幡「そうですね」

 

オレは入場口の方を見ると、そこには雷門のユニフォームを纏った鬼道の姿があったのだ。

 

 

「「「「ええ!?」」」」

 

 

 

 

 




いかがでしたか?ではまたお会いしましょう。
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