比企谷八幡とイナズマイレブン   作:チャキ

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どうもチャキです!第19話どうぞ!


第19話

八幡side

 

「「「「うそぉぉおおおおお!!?」」」」

 

鬼道の姿を見て円堂達は驚きを隠せないみたいだ。そりゃそうだよな。あの帝国の鬼道が来たんだから。

 

円堂「鬼道…」

 

それにしても遅かったな。もうちょっと遅かったらオレら雷門中は試合放棄で負けてたんだぞ。わかってんのか?お?

 

木野「どういう事ですか?」

 

まぁ、気にはなるだろうな。実況も観客達も驚いているようだ。それにそんなのアリなのかと言う声も聞こえてくる。

 

王将『えー、しばしお待ちよ。あー、ありました。大会規定第64条第2項。プレイヤーは試合開始前に転入手続きを完了をしていれば大会中でのチーム移籍は可能である』

 

そう言って観客達に納得される。

 

八幡「よお、鬼道。何か言うことあるか?」

 

鬼道「俺はあのまま引き下がれない。世宇子には必ずリベンジする」

 

ほお……。

 

円堂「鬼道、俺にはわかってたぜ。お前があのまま諦めるような奴って事は」

 

染岡「なんて執念だ」

 

少林「でもちょっと心強いね!」

 

宍戸「鬼道さんがいれば必殺技がなくても千羽山の守りを崩れるかも。よーし!頑張るぞ!」

 

響木「宍戸、少林寺、お前たちはベンチだ」

 

宍戸・少林「「あ……はい」」

 

円堂「宍戸!少林!準備だけはしといてくれよ!いつお前たちの力が必要になるか分からないんだ」

 

宍戸・少林「「あ、はい!」」

 

ふっ、ホントいつも訳分からないこと言ってる癖にこういう時だけは、いい事言うんだな。

 

 

 

そして今回のスターティングメンバーはFWにいつも通り染岡と豪炎寺。MFに半田、オレ、マックス、鬼道。DFは風丸、壁山、土門、栗松。そしてGKは円堂。向こうはかなり守備が厚そうだな。

 

そして試合開始のホイッスルが鳴り響く。ボールは雷門スタート。染岡から豪炎寺、そして豪炎寺から半田へとボールがわたる。そして半田から染岡へパスを送るも…

 

「いただきでごんす」

 

パスが弱く相手に取られてしまう。

染岡「弱いぞ!半田!もっと強くだ!」

 

円堂「ドンマイ!ドンマイ!しっかり繋いでいけ」

 

やはりタイミングが合っていない。こんな調子で勝つことができるのか?そして、風丸がボールをカットして栗松にパスを出そうとするも、今度は強すぎる。土門がマックスにパスを出す時も、強すぎてマックスの頭上を超えてしまう。くっ、やっぱりダメか。その後もパスが通らずその隙を狙われて攻め込まれてしまう。

 

風丸「任せろ!」

 

敵のカウンターに風丸が向かう。

 

育井「モグラフェイント!」

 

地面にボールを押し込んだと思ったら、風丸の足元を通って後ろから出てきて、そのままダイレクトシュートを放つ。正面だったので円堂がキャッチする。そして円堂から栗松、栗松から半田に出そうとするも、またパスミス。そして次々とパスミスが続いていく。オレもパスを受けようにも弱くて届かなかったり、他の誰かに送ろうとするも、強すぎたりして送れない。そんな中、鬼道は全員を観察していた。全員の動きを。なるほど。そういう事ですか。なら、存分に見てもらおうじゃないか。

 

すると、千羽山のキャプテン原野にボールが渡る。そのままボールに乗って走ってくる。

 

王将『これは千羽山の必殺技!ラン・ボール・ラン!』

 

次々と雷門イレブンを躱していく。

 

土門「キラースライド!」

 

土門がキラースライドで止めに行くが直前で上に飛んで、ボールから離れると、ボールはゴールへと向かっていく。

 

壁山「ザ・ウォール!」

 

壁山が戦国伊賀島の時に見せたあの技で防ぐ。これも目金が名ずけたのか?

 

壁山「栗松!」

 

弾いたボールは栗松の頭上を超えていく。

 

栗松「強いでやんす」

 

そしてまたボールが奪われてしまう。

 

田主丸「シャインドライブ!」

 

眩い光を放ちながらゴールへ向かってくる。オレはブロックしようと、飛び出すがあまりの眩しさに腕で視界を遮り目を瞑る。そして光がなくなったのを確認して目をゆっくり開けると、ゴールラインの内側を転がるボールの姿があった。

 

王将『ゴール!先制点は千羽山中だ!』

 

なるほど、シュートの威力はそこまでないが、強い光で相手の視界を奪うシュートか。また厄介なシュートだな、おい。

 

円堂「ドンマイドンマイ!勝負はまだまだこれからだ!」

 

確かに、まだ始まったばかり。まだ巻き返せる。ふと鬼道の方を見る。どうやら観察は終了したようだな。そう思っていると鬼道が動き始めた。

 

鬼道「栗松、お前はいつもより2歩後ろから守れ。それから松野、豪炎寺にパス出す時は3歩、染岡と比企谷には2歩半。いつもより前にだせ」

 

鬼道は次々と修正点を出していく。すげえな、いつも周りを見ているオレでも気づかなかったわ。さすが天才ゲームメーカーだな。

 

 

 

こちらからの試合再開。豪炎寺が後ろにボールを下げてマックスが受け取るがすぐに奪われる。千羽山の速攻で攻め込まれてしまう……が、ボールを颯爽と奪った者がいる。それは栗松だった。

 

鬼道「栗松、土門へパスだ!3歩先!」

 

栗松「さ、3歩先でやんすか」

 

と言いながら土門へパスを送る。すると……

 

栗松「通ったでやんす」

 

パスは吸い込まれるようにして土門の足元へ収まった。

 

土門「マックス!」

 

鬼道「待て土門!」

 

鬼道が土門のパスを止めされる。

 

鬼道「いけ!」

 

土門「は、はい!」

 

鬼道の指示に従い土門はマックスへパスを送る。すると、そのパスも通ったのだ。そしてマックスはそのまま持ち込んでいく。

 

鬼道「染岡にパスだ!」

 

マックスはさっき鬼道に言われた通り、いつもより前にパスを送る。するとそのパスも通る。

 

染岡「ドンピシャだぜ!ドラゴンクラッシュ!」

 

綾野「まきわりチョップ!」

 

やっとできたシュートだったが、千羽山のGKに止められてしまった。

 

綾野「豚の鼻くそズラ」

 

え?何?突然の悪口?

 

円堂「すげぇぜ鬼道!さすが天才ゲームメーカーだぜ!」

 

鬼道「フッ、今のがゲームメイクと言えるのならな」

 

染岡「どういうことだ?」

 

鬼道「お前達は自分の力に気づいていない。走力、キック力、どれをとってもお前達は実力は格段にアップした。だが、それには個人差があり、当然今までの感覚でやっていれば、ズレが生じる」

 

なるほど、それでパスが通らなかったんだな。

 

鬼道「俺はそのズレを修正しただけだ」

 

円堂「だけって…だったらもっとすげぇぜ鬼道!ちょっと一緒にやっただけでそんなことできるなんて。やっぱお前は大大大大大天才だ!」

 

どんだけ大大言ってんだよ。でも、気持ちは分かる。オレも今まで中盤で全員見てきたが、こんなことはできなかったな。

 

そして試合は再開する。その後も、順調にパスが通っていくオレ達。風丸からテンポを遅らせて送り、ボールはマックスへと渡る。

 

マックス「なっ!?」

 

「「「せーの!かごめ、かごめ、かーごめかごめ」」」

 

王将「これは千羽山の必殺ディフェンス、かごめかごめだ」

 

マックスを中心に3人の千羽山の選手が囲む。そしてゆっくりと周りを歩いていく。見た目は突破できそうだが、隙がない。それにどんどん詰め寄っているようにも見える。

 

八幡「マックス!」

 

オレはマックスに声をかけ、パスを貰いに行こうとする。

 

マックス「っ!比企g」

 

それに気づいたのかマックスがオレにパスを送ろうしたその時3人はマックスに対して降り注ぎ、ボールを奪っていく。しかしすかさず鬼道がスライディングでボールを奪う。

 

鬼道「比企谷!」

 

スライディングから一瞬で体勢を建て直した鬼道からパスが送られてくる。そのまま持ち込んでいく。そして、オレはボールを浮かして、足でボールにエネルギーを溜めていく。ボールは黒と紫のオーラに包まれていく。

 

八幡「ナイトメア・レイン!」

 

最後にボレーでボールを蹴り出す。シュートはそのまま千羽山ゴールへと向かっていく。これでいけるかと思っていたら、ゴール前に仁王立ちのゴールキーパーと左右に1人ずつディフェンスが立っていた。

 

「「「無限の壁!」」」

 

3人の背後に壮大な壁が出現。そしてオレの放ったナイトメア・レインが呆気なく止められてしまった。あれが噂の無限の壁。あれでここまで無失点で来たのか。

 

『ここで前半終了!1-0で千羽山リードで前半終了だ!』

 

ちっ!なんてタイミングの悪い。どうせなら同点で折り返したかったんだがな。そう上手くはいかないか。そう思いベンチへと戻る。

 

円堂「みんな!元気出せよ!まだ負けたと決まった訳じゃないんだぞ。大丈夫、追いつけるって」

 

鬼道「後半は染岡のワントップで行く」

 

円堂「え?ワントップで?」

 

鬼道「確かに無限の壁は脅威だが、弱点ならある」

 

八幡「弱点?」

 

鬼道「それは、無限の壁が3人の連携技である事。染岡、攻撃すると見せかけて、できるだけ5番のディフェンダーを4番引き離すんだ。そうすれば簡単に無限の壁は使えない」

 

土門「その手があったか」

 

なるほど。確かにそうすれば無限の壁は使えなくなる。誰もが納得していると、1人だけ反対する者がいた。

 

半田「ちょっと待てよ!豪炎寺を下げるって本当にそれでいいのかよ。そんなの俺達のサッカーじゃない。豪炎寺と染岡のツートップ。それが俺達のサッカーだろ!」

 

まぁ……その気持ちは分からなくもない。

 

鬼道「わかってないな。いいか、ここはフットボールフロンティア。全国の強豪が雌雄を決する全国大会。そして、そのピッチに今お前達は立っている。もうお仲間サッカーなどしている場合じゃない。お前達は全国もう全国レベルなんだ」

 

しばしの沈黙が流れる。その沈黙を破ったのが豪炎寺だった。

 

豪炎寺「頼んだぞ」

 

染岡「任せろ!」

 

円堂「やってみようぜ半田」

 

半田「…わかったよ」

 

渋々といった感じだな。

 

ピー!

 

 

後半開始のホイッスルが鳴る。千羽山ボールでの開始。

 

王将『さぁ、後半戦が始まった。得点差は僅かに1点。雷門、無限の壁を破る事ができるのか!』

 

円堂「まずは1点!同点同点!」

 

千羽山はすぐさま上がってくる。どんどんパスを繋いでいくが、鬼道がパスカットする。それを見た染岡が前線に駆け上がっていく。5番塩谷がマークにつく。よしっ、かかった。

 

背後から上がってきたていた壁山と共に、豪炎寺がゴール前で飛び上がる。壁山を足場にして、さらに高く飛び上がりオーバーヘッドキックを放つ。

 

「「イナズマ落とし!」」

 

5番がいないこの時は無限の壁は使えない。これで同点になったと思った。だが、ゴール前には離れていたはずの5番の姿があった。って事は……

 

「「「無限の壁!」」」

 

またもや無限の壁に行く手を阻まれる。まさか、あそこから間に合ったとでも言うのか?なんつー走力してんだよ。そして次は炎の風見鶏を打つも止められてしまう。

 

その後もシュートを打っては無限の壁に止められてしまう。一体どうすればあの壁を……。ん?これは……

 

鬼道・八幡「「円堂!」」

 

呼ばれたのが誰なのか、円堂本人は首を振って探している。

 

八幡「上がれ!」

 

オレが指示を出す。

 

鬼道「松野バックパスだ!」

 

すかさず鬼道はマックスへ指示を出す。ダッシュで前線へと上がってきた円堂。マックスからバックパスを貰い、円堂は豪炎寺と共にツインシュートを放つ。

 

「「イナズマ1号!」」

 

「「「無限の壁!」」」

 

だが、無限の壁に阻まれて、ゴールラインの外へ。ちっ、これでもダメなのか。オレ達はあの壁を破れないのか。一体どうすれば……。このままだと時間が……。

 

半田「やっぱり無理だったんだ。いきなりワントップだなんて」

 

円堂「おい!みんな!どうしたんだよ!」

 

ふと周りを見ていると、みんなの表情が暗い。無限の壁を破れなくて、いい案も浮かばない。そういう気持ちで溢れかえっているのだろう。

 

円堂「何凹んでんだ!まさか諦めたとか言うんじゃないだろうな!まだ試合は終わってないんだぞ!土門!栗松!風丸!」

 

マックス「でも無限の壁が破れないんじゃ」

 

土門「やっぱり、必要なんだよ。必殺技が」

 

くっ……確かに。あの壁を破れるような必殺技。オレらの必殺技はことごとく無限の壁に阻まれている。

 

円堂「必殺技ならある!」

 

なに?そんなの一体……

 

円堂「俺達の必殺技は炎の風見鶏でも、イナズマ1号でもない!俺達の本当の必殺技は最後まで諦めない気持ちなんだ!」

 

っ!諦めない……気持ち……

 

円堂「帝国と戦った時からずっとそうだった。尾刈斗中の時も、野生中の時も、御影専農の時も、秋葉名戸の時も、戦国伊賀島の時だって、諦めなかったからここまで来られたんだろ!俺は諦めない!諦めたらそこで終わりなんだ!そんなの俺達のサッカーじゃない!!俺達のサッカーは絶対に最後まで諦めない事だろ!?だったらやろうぜ!最後まで!俺達のサッカーを!」

 

そうだ……そうだよ。何勝手に諦めてんだよ。最初の帝国の時だって、オレが折れそうだった時、こいつだけは諦めてなかった。だからオレも最後まで戦えたんだ。オレがこいつらと一緒に過ごせるのも円堂のおかげ。そしてここまで来たのも円堂やこいつらがいて、最後まで諦めなかったからだ。危うく忘れる所だった。大事な気持ちをな。どっかのウルトラマンも言ってたな。例えわずかな希望でも、勝利を信じて戦う。信じる心。その心の強さが不可能を可能にする…と。

 

ん?ウルトラマンってなんだ?オレは何を言ってるんだ?まぁ、そんな事はどうでもいいか。

 

半田「俺達のサッカー…」

 

染岡「円堂!」

 

壁山「キャプテン!」

 

マックス「円堂!」

 

栗松「キャプテン!」

 

風丸「円堂!」

 

土門「円堂!」

 

豪炎寺・八幡「「フッ」」

 

まったく……良い奴だよお前は。

 

鬼道「よし!残り5分全力で行くぞ!」

 

「「「「「おう!!」」」」」

 

 

 

 

王将『さぁ、円堂も上がったぞ。雷門最後の全員攻撃だ!』

 

さてとやりますか。

 

半田からのコーナーキック。染岡がヘディングで合わせようとするもその前に相手キーパーが弾く。円堂がヘディングで返し、マックスにボールが渡り、そのままシュートを放つが、またキーパーに弾かれる。だが、さすがに無限の壁は使っていなかった。その後もパスを繋いではシュートをして、弾かれ、それを拾いまたシュートとオレ達の総攻撃が繰り返させる。オレもチャンスを見てカーブをかけたシュートをするも弾かれてしまった。すると、ボールは鬼道に渡ると、マックスがやられたかごめかごめが鬼道を襲おうとしていた。そんな時だった。

 

円堂「鬼道!」

 

円堂が鬼道に呼びかけながら、鬼道へ近づいていく。鬼道はそれを見て、空中へとボールを蹴り上げた。するとそれは雷雲となり雷を纏ったボールが落ちてくる。それを鬼道、円堂、豪炎寺の3人で同時に蹴り飛ばす。

 

「「「無限の壁!」」」

 

その行く手を無限の壁が阻む。けれど、今までとは断然違う。今までは受け止められてきたが、このシュートはどんどん深く奥へ進んでいる。そしてあの無限の壁を突き破り、ゴールに突き刺さったのだ。

 

 

王将『はっ!無限の壁が破られた!千羽山ついに失点!無失点記録が途絶えたぞ!』

 

あの無限の壁ついに破ったんだ。

 

円堂「まだだ!まだあと1点!取って勝つぞ!」

 

 

そして残り時間あとわずか。千羽山が上がってくる。オレはボール持っていた田主丸にスライディングを仕掛ける。すると田主丸はヒラリとスライディングを避けた。

 

八幡「フッ!」

 

が、オレは地面に手をついて反転し再度スライディングタックルを仕掛ける。

 

田主丸「なっ!?」

 

オレはフェイントタックルでボールを奪いそのまま上がっていく。前半の時はよくも止めてくれたな。もう一度、食らわしてやるよ!

 

八幡「ナイトメア・レイン!」

 

前半とは違い今度はキーパーは反応できずゴールにオレのシュートは突き刺さったのだ。

 

その同時に試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 

王将『ここでホイッスル!2-1。雷門、無限の壁を破って逆転勝利だ』

 

 

宍戸「キャプテン!」

 

するとベンチから宍戸が飛び出してきて、円堂に飛びついた。宍戸は泣きながらオレ達の勝利を何度も確認してくる。確かにかなりギリギリの戦いだったからな。無理もないか。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてその夕方。オレは何故か豪炎寺と鬼道とで歩いている。向かう先は…まぁ、この道を通るって事はあそこしかないよな。

 

鬼道「どこに行くんだ?」

 

豪炎寺「来れば分かる」

 

その夕方。オレは何故か豪炎寺と鬼道とで歩いている。向かう先は…まぁ、この道を通るって事はあそこしかないよな。というか

 

八幡「まったく、なんでオレまで…」

 

豪炎寺「別に良いじゃないか」

 

八幡「良かねぇよ」

 

豪炎寺「でも、素直に着いて来てんじゃないか」

 

八幡「お前がしつこいからだろ」

 

豪炎寺「そうか?」

 

惚けるようにして豪炎寺は言い放つ。こいつ…はぁ、ホントなんで着いてきてしまったんだろうか。ああ、そうだ。今オレ達が向かっている場所は鉄塔広場である。鉄塔広場に着くとそこには、やはりと言うべきか我が雷門のキャプテンである円堂の姿があった。円堂はいつものようにタイヤの特訓をしていた。

 

鬼道「円堂…」

 

豪炎寺「やっぱり来てたか」

 

円堂「鬼道、豪炎寺。それに比企谷まで」

 

八幡「…よぉ」

 

とりあえず近くにあったベンチに座りながら雑談をすることになった。

 

鬼道「お前、よくあんなトレーニングをやってるのか?」

 

円堂「ああ!キーパー力をつけるにはこれが1番なんだ。それに今日だって点入れられちゃったからな。もっともっと、力つけないとな」

 

鬼道「だが、程々にしてけよ。試合前に怪我でもしたら元もこもない」

 

円堂「大丈夫だっていつもやってんだから」

 

鬼道「いつも…」

 

だろうと思ったよ。最初の時だってやってるところ見てたしな。

 

円堂「いつか、じいちゃんみたいなキーパーになりたくてさ」

 

鬼道「お前の原点、円堂守が生まれた場所という訳か」

 

円堂「でもビックリしたよな。いきなり鬼道がピッチに現れた時は。まさかお前が来るなんて思ってもいなかったからさ」

 

だろうな。オレも知ってなかったら同じ事を思っていただろうな。

 

鬼道「それは悪かったな。驚かせて」

 

円堂「でも、嬉しかったぜ。俺、ずっと思ってたんだ。こいつと一緒にプレイできたら、楽しいだろうなぁって。初めてお前の球を受けた時から」

 

本当かよ。…………いや、こいつなら有り得るかもしれないな。

 

円堂「世の中にはこんなすげぇ球を蹴る奴がいるのかって。それにお前のゲームメイク力」

 

鬼道「だがサッカーはそれだけでは勝てない」

 

まぁ、確かにそうだな。

 

鬼道「考えてみればあの時からかもしれないな。もっと別のサッカーがあるのかもしれない、と思い出したのは」

 

円堂「別のサッカー?」

 

鬼道「ああ。それがなんなのか今の俺には分からない。だが、今日お前達とプレイしてて俺は思った。ここならそれが見つかるかもしれないと。豪炎寺に再びボールを蹴らせたお前となら」

 

円堂「鬼道、これからよろしく頼むぜ」

 

鬼道「ああ、こっちこそな」

 

そう言って2人は握手を交わすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?オレいらなくね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?ではまたお会いしましょう。
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