響木監督から言われた無慈悲な言葉。だが、響木監督の言うことは一理ある。そして、その言葉を聞いた円堂がイナビカリ修練所でひたすらマジン・ザ・ハンドの練習をしているが、一向に成功の兆しが見えない。あいつ…頭冷えたって言ったくせに、今度は我を忘れているのか。そんな事を考えながら俺も他の奴らと一緒にイナビカリ修練所で練習をすることにした。
そして練習をしている途中で響木監督に集合するように言われ、全員が響木監督の前に集合した。そして響木監督から言われた事とは……
円堂「合宿?」
そう言われたのだ。
響木「ああ、学校に泊まってみんなで飯でも作ってな」
夏未「許可は私がとっておきました」
少林「合宿か〜」
宍戸「そういえば俺達合宿なんてしたことなかったもんな」
栗松「学校に泊まれるだなんて、なんだか楽しそうでやんすね」
1年が合宿と聞いて盛り上がっている。そんな中、待ったをかける人物がいた。
円堂「待ってください監督」
それは雷門のキャプテン円堂だった。
円堂「飯でも作るってそんな呑気な事言ってる場合じゃ…世宇子との試合は明後日なんですよ。それまでにマジン・ザ・ハンドを完成させないと」
響木「できるのか?」
円堂「っ!」
響木「今の練習で必殺技を完成させることができるのか?」
円堂「だから、それはやってみないと」
響木「無理だ」
響木監督はバッサリと言う。
円堂「え?……無理?」
響木「マジン・ザ・ハンドは大介さんが血の滲むような努力して作り上げた幻の必殺技だ。ただ闇雲に練習して完成するほど甘くない技では無い。それに、今のお前は必殺技の事で頭が凝り固まっている。そんな状態で完成させるのは不可能だ」
鬼道「確かに1度マジン・ザ・ハンド事を忘れてみるのもいいかもしれないな」
確かにそれは俺も同意見だな。こんな状態でチームの指揮ができるとは思えない。
一之瀬「俺も賛成だな。アメリカでも言うしさ、ゴキブリをとる以外は急ぐなって」
木野「ゴキブリ?それってのみをとる以外は急ぐな、じゃなかった?」
一之瀬「え?あ、そうとも言うよね、あはは…」
笑って誤魔化すなよ。
夏未「それじゃあ、合宿という事で決まりね」
響木「みんな用意をして5時に集合だ」
そう言われ、全員が合宿の準備の為一旦帰る事になった。俺も帰って親に言わなくちゃ…あ……
八幡「響木監督」
響木「どうした比企谷?」
八幡「俺、合宿参加できません」
俺がそう言うと全員が驚きの声を上げる。そりゃそうだよな。
響木「何?それは何故だ」
八幡「いやそれが今日、親が仕事が忙しくて帰って来ないんですよ。それで、今日は妹と2人なんですよ。でも、俺が合宿に行ったら家には妹1人になってしまうんです。なので合宿には参加できません」
響木「なるほど……」
俺がそう言うと響木監督は顎に手を当てそう言った。すると、響木監督の横にいた雷門が口を開いた。
夏未「だったら、妹さんもここに連れて来たらいいわ」
八幡「は?」
夏未「だから、比企谷くんの妹さんもこの合宿に参加をするばいいと言っているのよ」
八幡「いいのかよ」
夏未「ええ、話は私が通しておきますから、妹さんも連れていいわよ」
まさか、雷門がそんな事を言うなんて。でも、そこまで言ってくれるのならば…
八幡「わかった。雷門ありがとうな」
夏未「ええ、どういたしまして」
そうと決まれば早く家に帰って小町を連れて来よう。
その後俺は親に話をした後、小町に話すと……
小町「ホントに小町も行って良いの?」
八幡「ああ、事情を話したら参加を許可をしてくれたよ。母ちゃん達にも話したらOKしてくれたよ。どうだ?参加するか?」
小町「うん!参加する!」
八幡「わかったよ。じゃあ、早く準備するか」
小町「うん!」
そう言って準備をする小町は『合宿、合宿、合宿』と言いながら上機嫌になっている。嬉しそうだなと思いながら、俺も自分の準備に取り掛かることにした。
準備を終えて俺は小町を連れて雷門中へと連れて行っている途中、小町はその時も上機嫌だった。どんだけ嬉しいんだよ。まぁでも、かわいいから良いか。
菅田「おお、比企谷来たか」
八幡「菅田先生?何故先生が?」
学校の校門で菅田先生の姿があった。
菅田「生活指導として合宿の付き添いを頼まれてな。それで、そちらの子が比企谷の妹さんかね」
八幡「はい、妹の小町です。ほら小町あいさつ」
小町「はーい。はじめまして比企谷小町です。今日はよろしくお願いします」
菅田「はじめまして。私はこの雷門中学で先生をしている菅田だ。こちらこそよろしくね」
小町「はい!」
菅田「うん、元気いっぱいだね」
小町「ありがとうございます!」
菅田「うんうん。比企谷くん君の妹さんは元気な子だね」
八幡「ありがとうございます」
菅田「うん。おっと…少し話し込んでしまったな。もう何人か来てるからな」
八幡「わかりました。小町、行くぞ」
小町「はーい」
俺と小町はその場を後にし体育館へと向かった。そこには菅田先生の言う通り何人かはもう来ており、布団までもひかれていた。
夏未「あら、比企谷くん」
八幡「おう雷門」
夏未「そちらが妹さんね」
八幡「ああ、そうだ。ほら小町」
小町「はーい。はじめまして比企谷小町です。今日はよろしくお願いします」
夏未「はじめまして私は雷門夏未よ。こちこそよろしくね。今日は楽しんでいってね」
小町「はい、ありがとうございます」
夏未「とてもいい子ね」
八幡「まぁな」
夏未「あなたとはあまり似てないわね。特に目が」
八幡「ああ、それは俺も思うよ。ホントに俺に似てなくて良かったってな」
夏未「そ、そう」
若干引かれてしまった。まぁ、事実だからな良いんだけど。
その後も木野や音無と響木監督、そして他の連中にも小町を紹介させた。やはり、小町は俺と違ってコミュ力があり、すぐに自己紹介を終わらせた。そして最後の円堂を待っている間に俺はマネージャー達に頼み事しに木野達の所へ足を運んだ。
八幡「木野、雷門、音無ちょっと良いか?」
木野「どうしたの?」
八幡「今日寝る時さ、小町の近くで寝てくれるか?」
音無「え?私達が小町の近くでですか?」
八幡「ああ」
雷門「あなたの近くではダメなの?」
八幡「いや、それも考えたんだが、やっぱりこういう時は同性の方が良いと思ってな。それに多分、小町はお前らと色々と話したがっていると思うからさ」
木野「え?そうなの?」
八幡「ああ、だって実際に」
小町「木野さーん、雷門さーん、音無さーん」
そう言いながら小町がこちらへ駆け寄ってくる。
八幡「ほらな」
音無「どうしたんですか?」
音無が最初に反応し応答する。
小町「えっと…皆さんの下の名前で呼んでも良いですか?」
そう言われ3人は驚いていた。3人は顔を見合わせた後、すぐに元に戻し頷いて小町に答えた。
夏未「ええ、大丈夫よ」
木野「私も呼んで良いよ」
音無「私もです」
小町「ありがとうございます!秋さん!夏未さん!春奈さん!」
木野「じゃあ、私達も小町ちゃんって呼ぶね」
小町「はい!そう呼んでもらって大丈夫です」
どうやら、すぐに仲良くなったようだな。これなら、3人に頼んで大丈夫そうだな。
八幡「じゃあ、小町の事よろしく頼むな」
木野「うん」
夏未「ええ」
音無「任せてください!」
八幡「ああ」
俺はそう言ってその場を離れて男子共の所へ向かい口を開いた。
八幡「お前ら、1つ言っておく」
半田「なんだよ」
八幡「小町に手ぇ出したり、泣かせたりしたら、パイルドライバーかキン肉バスターかを選ばしてやるかな」
「「怖ぇよ!」」
風丸「心配しなくてもそんな事しないさ」
一之瀬「そうだよ」
八幡「一之瀬、お前だけは腹上死か即死を選ばしてやるから、そのつもりでな」
一之瀬「なんで俺だけ!?ていうかそれ意味わかって言ってる!?」
八幡「もちろんさ!」
一之瀬「本当に言ってる!?ていうか妹さんの事になるとなんでそうなるのさ!」
八幡「当たり前だろ。この気持ち分かるだろ豪炎寺、鬼道」
豪炎寺「そ、そうだな」
鬼道「比企谷ほどではないが、そういう気持ちは分かる」
まぁ、そんなこんながあり、円堂も少し遅刻はしたものの全員が集合した。夕食は合宿の定番カレーを作る事になった。全員手分けして作ることになり、小町にも作業を頼むことにした。小町に頼んだのは、比較的安全なピーラーでの皮むきを頼んだ。一緒に豪炎寺と音無もいるし更に安全だな。
八幡「じゃあ、小町ここの手伝い頼むな」
小町「うん、わかった」
八幡「じゃあ、豪炎寺、音無、小町の事頼むな」
豪炎寺「ああ、わかった」
音無「おまかせください!」
この場は豪炎寺達に任せて俺は別の場所で作業をすることになった。自分の作業をしながら他の連中の作業を見ていると、少林の注文が多くて土門はちょっとやりにくそうしていたり、玉ねぎを切って涙が出る栗松とゴーグルをかけているおかげで涙が出ない鬼道だったりと、他の連中も各々作業している中、1人だけ作業をしていない奴がいる。そいつは秘伝書とにらめっこしている円堂だった。まったく何してんだよ。やはり、マジン・ザ・ハンドの事でいっぱいらしい。
そしてカレーを煮込んでいる間、壁山が半田の肩を軽く突っついていた。
半田「なんだよ、さっきから」
壁山「だからトイレ〜」
半田「トイレ?だったら行けば良いだろ」
壁山「ひ、1人でですか〜?」
半田「1人でって当たり前「だってお化けとか出たら」…お化けってお前な!いくつだよ!」
「あの〜」
そんなやり取りをしていると2人に声をかける人物がいた。その方向を2人は見るとそこには髪の長い人物がいた。
「「うわあぁぁぁぁーー!!」」
と叫ぶがそいつ影野だからな。
影野「俺で良かったら付き合うよ」
おいおい、お前なんて優しい奴なんだと思っていたんだが、それよりも気になることがある。半田よ、お前よく壁山を持ち上げられたな。
壁山「なんだ影野さんか〜、びっくりしたッス」
半田「良いから降りろ〜…」
あ、やっぱり無理だよな。そして、影野が壁山のトイレに付き合っている間もカレー煮込んでいるのを見ながら談笑していると……
壁山「出たっす!」
ん?
八幡「なんか聞こえたような…」
一之瀬「ああ、あの声は……壁山?あ、ほら、あれ壁山じゃないかな」
一之瀬が指し示す方向を見ると確かに壁山だが、こちらに走ってくる。なんだか様子がおかしいような。
壁山「ででででででで出たぁあああッスよぉおおおお!」
一之瀬「出たって何が…うお!?」
壁山が勢いよく走ってくるので土埃を発生させながら通り過ぎ、目金の後ろに隠れる。いや、隠れられてないか。
壁山「でででで出たっす。お化けが、ささ、3組の教室に…」
土門「3組の教室?」
八幡「誰もいない時は鍵しまってるんじゃ?」
マックス「確かに…」
壁山「でで、でも、ななな、なんかこう…ぐ、ぐあぁあああって!」
目金「何言ってるんですか!?そんなお化けみたいな非科学的なものがこの世に「確かに誰かいた」」
目金の言葉を遮るように壁山の後ろから影野が出できた。すると、びっくりしたのか目金は気絶してしまった。影野よ、もっと普通に出てこれねぇのかよ。目金じゃなくてもびっくりするわ。
影野「誰か大人の人がいた」
八幡「なんだと?いや、それはおかしいだろ。監督も菅田先生もバトラーさんもここにいるだろ?他に誰が…」
半田「影山」
円堂「影山?」
半田「もしかしたら影山の手下じゃないか?決勝戦前に事故を起こして、相手チームが試合に出られないようにするのは影山の手だ」
栗松「ありうるでやんす」
確かに地区予選の時も冬海を使って俺たちを出場させないようにしてきた。そう考えるのが妥当だろう。
円堂「うん、よーし行くぞみんな!そいつを捕まえて正体を暴くんだ!」
「「「おう!」」」
木野「夏未さん火お願い」
夏未「わかったわ」
八幡「小町、危ないからお前は、ここで雷門と一緒に火を見ててくれるか」
小町「う、うん。わかった」
八幡「よし。すいません、監督、菅田先生、バトラーさん。小町をお願いします」
菅田「ああ、わかった」
バトラー「おまかせください」
響木「気をつけるんだぞ」
八幡「はい」
そう言って俺は遅れて円堂達の後を追った。
そして、俺達は真っ暗な学校の中に入り、壁山と影野の証言通り3組の教室の前にいる。俺達は半分に別れてそれぞれ教室のドア前に隠れる。合図を出し先に円堂が1つのドアを開け教室に入る。
円堂「諦めろ!隠れても無駄だ!」
円堂が入ったのを見た瞬間、片方のドアを俺や鬼道達で入る。もし、まだここにいるのならば挟み撃ちで逃げれないはず。だが、それらしき人影は見当たらない。一体何処に……
一之瀬「っ!いたぞ!こっちだ!」
廊下にいた一之瀬が人影を見つけ後を追いかける。俺らは追いかけるには距離がある。この為、近い円堂達がすぐに追いかける。すると、円堂が宍戸が持っていた枕を手に持ってそれに逃げる人影に向かって蹴り飛ばした。すると、枕は逃げる人影に直撃し、バランスを崩し転倒した。その間に円堂達がその人影を捕まえる。宍戸はと言うと蹴り飛ばされた枕を取りに行った。
円堂「正体を見せろ」
その正体は……
円堂「え?マスター!?」
そう、その正体は雷門OBの民山さんそとマスターだった。
「なんだ今の音は?」
すると、階段下から声聞こえ、そちらを見るとそこには…
木野「備流田さん、髪村さんそれに会田さんまで!?」
なんで、他の雷門OBの人達が?
そして、俺達は備流田さん達と一緒に響木監督達の所へと戻る。戻るとカレーはできており、備流田さん達にも振る舞いながら話を聞いた。
響木「やっぱり、お前達ばったか」
やっぱりって言うことは、何かしら察してはいたのかよ。それなら教えてくれも良かったのに。
会田「菅田から今日合宿をやると聞いてな」
髪村「だったらあれを持っていって驚かせてやろうと思ってな」
円堂「あれ?」
髪村「そうあれじゃ」
そう言って、備流田さん、髪村さん、会田さんは同時にニヤッと笑った。そのアレがなんなのか気になるが、食事を終わった後に行くことになった
八幡「どうだ小町?おいしいか?」
小町「うん!」
八幡「そっか、良かったな」
小町「うん!」
そう言って小町はカレーを美味しそうに食べている。
八幡「ほら小町、口元にカレーがついているぞ。こっち向け」
そう言って俺は小町の口元についているカレーをティッシュで拭き取る。
小町「ありがとうお兄ちゃん」
八幡「まったく、そんな慌てなくてもカレーは目の前から逃げねぇよ」
小町「はーい」
まったく……世話の係る妹だな。そんな事を思っていると、前に座っていた風丸達がニヤニヤしながら見ていた。
八幡「んだよお前ら、そんなニヤニヤして気持ち悪い。ホント気持ち悪い」
土門「なぜ2回も言うんだよ!?」
八幡「大事な事だからな」
土門「なんでだよ!」
八幡「んで?なんでニヤニヤしてたんだよ」
風丸「ああ、それは思ったよりお兄ちゃんしてるんだなって思ってな」
八幡「んだよそれ、俺はいつも通りしてるだけだが?」
一之瀬「素なんだ」
八幡「悪いか?」
一之瀬「いや、誰もそんなこと言ってないだろ?」
八幡「冗談だ」
一之瀬「そりゃないよ比企谷」
そんなやり取りをしていると小町はそれを笑って見ていた。
八幡「どうかしたか?小町」
小町「お兄ちゃんがあんなに楽しそうに話しているの初めてみたから嬉しくなって」
八幡「小町…」
俺はちょっと照れくさくなったので小町の頭を撫でた。
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その後、食事を終えた俺達は地下修練場へ向かうと、そこにはなんだかすごい機械がそこにはあった。そしてその機械の名はマジン・ザ・ハンド養成マシンというらしい。どうやらこれは40年前に響木監督達が作ったらしい。
円堂「監督!これ使ってもいいですか!」
響木「これを使っても完成させられる保証はないぞ」
円堂「はい」
響木「良いだろう」
響木監督の許可がおり、俺達はマジン・ザ・ハンド養成マシンを使う事になった。右足と左足を交互にレーンにある丸を踏みながら端まで行くらしい。だが、その間に様々な障害物を避けながら行くらしい。早速始めようとした時、回す車輪が錆びていて動かなかった所、菅田先生が油を持ってきてくれて、動くようになった。準備が良いな。
回し始めると床と仕掛けも動き出し、円堂は監督の指示通り丸を踏みながら前へと進む。順調かと思いきや、棒で足払いをされたり、上から棒が降りてきて頭にぶつかり転倒したり、途中で仕掛けを避けたことによりバランスが崩れ転倒したりと、中々端まで到達することができない。何度も何度も挑戦している影響か円堂や車輪を回している豪炎寺達も疲れが出てきている。そんな豪炎寺達に俺は近づく。
八幡「鬼道、変わるぞ」
鬼道「はぁ…はぁ…すまん。頼む」
八幡「おう」
栗松「俺達も手伝うでやんす」
俺が鬼道にそう言うと栗松がそう言った。
壁山「先輩達が頑張っているのに休んでいることなんてできないッス」
宍戸「俺も!」
円堂「お前ら…」
まったく、やはり周りが見えてなかったらしい。そして、俺達は回す役を交代しながら特訓を続ける。時間こそかかっているが、円堂は着実に歩みを伸ばしている。そして……
円堂「や、やったぁー!着いたぞ!」
どれくらい時間が経ったのか分からないが、円堂は端に到達することができた。そして、次のステップへと移行した。次は鬼道、豪炎寺、響木監督が円堂に向かってイナズマブレイク撃ち、円堂がマジン・ザ・ハンドを形にするというものだ。
監督「行くぞ円堂」
円堂「はい!」
「「「イナズマブレイク!」」」
円堂「マジン・ザ・ハンド!」
すると、円堂は凄まじい量の気があふれてきた。そして、右手を突き出し、イナズマブレイクを止めようとした。一瞬止めたと思ったが、勢いを殺せずシュートを止めきることが出来なかった。
それから何度も同じようにイナズマブレイクを撃ち止めようとするも一向に成功する兆しが見えない。
円堂「くっそぉー!なんでできないんだ」
なんでできないのか監督に聞いてみると、何かが根本的な何かが抜けているらしい。
響木「やはり、マジン・ザ・ハンドは大介さんしかできない幻の必殺技なのか…?」
その言葉でこう言い出す。「いくら練習しても無駄」「マジン・ザ・ハンド」は完成しない。そんな暗い言葉や気持ちが出てくる。俺もこれ以上しても無理かと思い始めた。
すると、大きな声が聞こえてきた。
木野「ちょっと皆!どうしちゃったの?負けちゃったみたいな顔しちゃって!まだ試合は始まっても無いのよ!」
そう発言したのは木野だった。
壁山「でも、相手のシュートを止められないんじゃ…」
木野「だったら点を取れば良いでしょ!」
染岡「点を取る?」
木野「10点とられれば11点、100点取られれば101点。そうすれば勝てるじゃない」
音無「木野先輩の言う通りです!点を取れば良いんです!」
小町「そうだよお兄ちゃん!何初めっから諦めてるの!?」
八幡「小町…」
小町「始まってもいないのに諦めはなんて、かっこ悪いよ!」
かっこ悪い……
土門「10点取られれば11点」
一之瀬「100点取られれば101点」
染岡「鬼道!」
鬼道「ああ、取ってやろうじゃないか101点!」
風丸「俺達もやるぞ!守って守って守り抜いて、相手にシュートを打たせない!」
壁山「俺もやるっす!」
栗松「意地でも守り抜いてやるでやんす」
豪炎寺「比企谷はどうだ?」
八幡「やってやるよ。妹にここまで言われたんだ。やらなきゃ兄が廃るって言うもんだ!ありがとうな小町」
小町「それでこそ小町のお兄ちゃんだね」
風丸「やろうぜ円堂!俺たちならやれる!みんなで力を合わせれば!」
円堂「みんな……よぉうし!行くぞ!俺達の底力見せてやろうぜ!」
「「「「「おう!!」」」」」
負けたわけじゃない。マネージャーと小町の励ましにより俺達はそれを思い出し、円堂の言葉で全員の目に灯がともった。