八幡side
サッカー部での練習を終えた後、1人でシュート技の練習することにした。前まで1人で練習してたし、何も問題ない。けれど、難しいな。というか豪炎寺の奴、すげぇなあのファイアートルネードをいとも簡単に使ってるんだからな。そう思いオレはまた回転しながらジャンプをする…が、途中でバランスを崩してしまい地上へと落下した。
ドサッ!
八幡「った!……やっぱできねぇのかな。違う技にした方がいいのかな。……いや、諦めねぇ…ものにしてみせる!」
あんなすごい技を見せられたんじゃ負けられない。染岡だって頑張ってるんだ。オレも諦めずに頑張ってこの技を完成させるんだ。そしてその後もひたすら練習したが、何も掴めないまま家に帰り寝た。そして翌日、病院から円堂が出てくるのが見えた。
八幡「円堂?」
なんで円堂が病院から出てくるんだ?もしかしてどっか悪いのか?そう思いオレは円堂を追いかけた。
八幡「おい、円堂」
円堂「ん?ああ、比企谷か」
八幡「お前どっか悪いのか?」
円堂「え?なんでだ?」
八幡「いや、たまたまお前が病院から出てくるのを見えてたな。どっか悪いのかなって思ってさ」
円堂「あ、ああ…そうなのか…なぁ、比企谷」
八幡「あん?」
円堂「俺もう豪炎寺を無理に誘わない事にした」
八幡「は?いきなりなんだよ」
豪炎寺を誘わないって言ったて。お前前まで豪炎寺をサッカー部に毎日の如く誘ってたくせに。どういう風の吹き回しだ?
八幡「というか何かあったのか?」
円堂「比企谷はすごいな。分かっちまうんだな。なぁ、この後、ちょっと時間あるか?」
八幡「ああ、良いけど」
オレと円堂は場所を変えて話すことにした。ベンチに座った円堂が口を開く。
円堂「実は豪炎寺が病院に入っていくのたまたま見つけてさ。どっか悪いのかなって思って後を追ったんだ」
八幡「なんだ、ストーカーしてたのか」
円堂「違うわ!」
八幡「悪い悪い冗談だ。それで?」
円堂「ああ、それで途中で見失って」
何してんだよ。
円堂「そしたら近くの病室のドアが開いて豪炎寺が出てきたんだ」
八幡「ほう…病室ということは誰かの見舞か?」
円堂「ああ、豪炎寺の妹だった」
八幡「へぇ〜、豪炎寺に妹いたんだな」
知らなかった。あの豪炎寺に妹がいるなんて。
円堂「でもその妹、眠り続けてるらしいんだ」
八幡「え?」
円堂の言葉に驚きを隠せなかった。
円堂「1年前のフットボールフロンティアの決勝で、豪炎寺の応援に行く途中で事故にあってその日から目を覚まさないらしいんだ」
八幡「1年前…ということは木戸川と帝国の戦いか?」
円堂「ああ」
八幡「そうか……そんな事があったんだな」
円堂「後、比企谷。俺が話したのにこれを言うのもなんだけど、この事他の奴らには」
八幡「わかってる。言うわけないだろ」
円堂「サンキュー」
そしてオレ達は家に帰るため別々の道を歩き進めた。そしてまた翌日、部室に行くと…
音無「新聞部の音無春奈。今日からサッカー部のマネージャーします。皆さんの練習を見てるだけじゃ物足りなくて、だったら一緒の部活をした方が早い、そう思ったんです。新聞部の取材力を活かして、皆さんのお役に立ちたいと思います。よろしくお願いいします」
と言って一礼する音無。すごいなあんな長ゼリフ噛まずに言えるだなんて。
木野「ってわけ」
円堂「え?あ、よろしく」
半田「音無?」
マックス「やかましの間違いじゃ」
おいそこ!やめてやれよ。確かにグイグイ来るやつだけど、やめてやれよ。けどうちの学校兼部ありだっけ?知らなかったよ。
音無「比企谷先輩!」
八幡「お、おう。どした?」
音無「これからよろしくお願いします」
八幡「お、おう。よろしく」
まぁ、でも1人マネージャー増えて木野も少しは楽になるだろうし、良いかもな。そして今日も河川敷で練習するのでオレ達は河川敷に向かうとそこには先客がいた。それは何本もシュートを打っている染岡だった。
円堂「染岡。頑張ってるな」
染岡「円堂……へっ、上手くいかねーよ……。なんかいけそうなのに、全然ゴールが決まらねぇ。これじゃストライカー失格だな」
その言葉で円堂は少し怒ったような表情になる。その後風丸が全体の指揮の元練習が始まる。けど円堂、染岡、オレは河川敷の横の原っぱみたいなところに寝転びながら話す。
円堂「無理すんなよ染岡。今故障されちゃかなわないからな」
染岡「タイヤで無茶な特訓している円堂には言われたくねーよ」
うん、ごもっとも。そのセリフは円堂だけに言われたくない。確かに鉄塔にいけばタイヤで特訓してるところ見たことあるしな。
円堂「ははっ。俺、こないだ皆で試合出来てすっげー嬉しかったんだ。やっとサッカーらしくなってきたって思ったんだ。染岡と比企谷はどう思った?」
八幡「オレも試合ができて嬉しかった。いつも1人でサッカーをしていたから、試合なんてできるとは思ってなかったからな。染岡はどうなんだよ」
染岡「羨ましかったんだよ。俺」
円堂「何が?」
円堂よ、お前はもっとデリカシーというものを学びなさい。それで人の心は傷つくんだからな!ソースはオレ!
染岡「豪炎寺だよ。あいつ、出て来ただけでオーラが違った。一年生があいつ呼んでくれってのも分かる。あいつがシュートを決めた時、あれが俺だったらなって思ったんだ」
円堂「そっかぁ……」
染岡「……豪炎寺には負けたくない。俺もあんなシュート撃てるようになりたいんだ」
なるほどな。確かにオレもあんなシュート撃てたらと思う。
円堂「よし!お前のシュート、完成させようぜ!そいつで尾刈斗中に勝つんだ!」
八幡「いや、お前。自分で何言ってるのか分かってる?」
染岡「比企谷の言う通りだぜ。試合まであと何日だと思ってるんだ」
円堂「だから頑張るんじゃないか!」
は?
円堂「豪炎寺になろうとするなよ。お前は染岡竜吾だ。お前には、お前のサッカーがあるだろ?もっと自分に自信を持てよ!」
なるほど確かに円堂の言うことは正しいかもな。さっきまで何言ってんだコイツ?みたいな感じだったけど。今の言葉はいいかもしれないな。
八幡「円堂の言う通りだな。お前は豪炎寺修也にはなれない。だってお前は染岡竜吾だからだ。目標を持つのはいい事だが、でもソイツにはなれない。お前はお前なんだから。お前にはお前のサッカーがあるんだ。それを相手に見せつけてやればいいんじゃねぇの?知らんけど」
円堂「最後の一言で台無しだな」
八幡「うるせぇ」
染岡「俺のサッカーか……。よぉし!やってやろうじゃねぇか!俺のサッカー!俺のシュート!」
染岡はオレと円堂の言葉でやる気を出した。自分のサッカーで頑張って必殺シュートをあみ出そうとしている。こんなの見せられたらオレも頑張るしかないな。オレも必殺シュートをできるように頑張らなくてはな。
その後練習に参加する。
八幡「ほら、染岡」
オレは染岡にパスをする。そしてパスをもらった染岡は上がっていき円堂にシュートを撃つ。けど、止められてしまう。けど、染岡の目は諦めていなかった。何度も何度もシュートを止められるが、諦めずに何度も何度もシュートを撃っていく。そして…
染岡「そりゃあああぁぁ!」
染岡の渾身のシュート。そのシュートは青いドラゴンが出てきて円堂に向かっていく。けど円堂は驚いたのか反応出来ずにボールはゴールの中へと入っていく。
栗松「すっげぇ……」
風丸「今までのシュートとまるで違う……」
半田「今ドラゴンが、ガァッって吠えたような」
少林「僕もそんな感じしましたよ」
確かにドラゴンが吠えてたような感じはした。すると円堂が染岡の元へ駆け寄る。
円堂「染岡!すげぇシュートだったな」
八幡「ああ、そうだな。今のがお前のシュートだ」
染岡「これが…俺のシュート」
八幡「ああ」
円堂「やったな!」
そう言って染岡の肩を組む円堂。
円堂「よし!このシュートに名前付けようぜ!」
その一言で染岡のシュートの名前を考えることになった。けれど染岡スペシャルと染岡ドラゴンって…誰だよこの名前言ったやつ。名前からしてちょっとダサいだろ。
円堂「あ、豪炎寺」
円堂が呟く。橋の方を見るとそこには豪炎寺が。
染岡「何ぃ!?」
うん、染岡さん。一旦落ち着きましょうや。いちいち反応してたら疲れまっせ。
豪炎寺「円堂……俺やるよ」
と言って強い眼差しを円堂に向ける。
円堂「豪炎寺……」
「「「「「やったー!」」」」」
喜ぶ1年部員達。こうして豪炎寺を正式に部員に迎えて、新たなるスタートを切るのであった。
そして翌日部室で豪炎寺が入ったのが嬉しかったのか1年共はすごく嬉しがっていた。そのことで染岡が
染岡「待てよ。そんなやつになんの用がある。雷門中には俺の必殺シュートがあるじゃないか」
半田「染岡…」
円堂「どうしたんだよ染岡。雷門中のストライカーが2人になるんだぜこんな心強い事ないじゃないか」
けれど、染岡は気に入らないのか豪炎寺の前まで行き
染岡「ストライカーは俺1人で十分だ」
豪炎寺「結構つまらないことで拘るんだな」
染岡よ落ち着けよ。豪炎寺も豪炎寺で煽るなよ。
染岡「つまらないことだと!?」
と豪炎寺の胸ぐらを掴む。すると部室のドアが開く。
木野「みんないる〜?」
とサッカー部のマネージャーである木野であった。木野の後に続いて音無も入ってきた。
音無「これ見てください!」
そう言って1枚のDVDを持っていた。すると豪炎寺の胸ぐらを掴んでいた染岡は手を離す。そして音無が持ってきたDVDを見ると、それはなにかの試合だった。
半田「これは?」
音無「尾刈斗中の試合です」
風丸「こんなのどこで」
音無「えへへ。新聞部の情報網を使ってゲットしたんです。私にかかればおちゃのこさいさいですよ」
八幡「ふむ…所謂職権乱用か?」
音無「違いますよ比企谷先輩!人聞きの悪い事言わないでください!」
そう言ってズイッと近づいてくる音無。オレは仰け反りながら…
八幡「わ、悪い悪い、冗談だ。冗談」
音無「もう…」
そう言って少し頬を膨らませる音無。
八幡「かわいい」
音無「えっ!?///」
あー!やっちまった〜!!思わず口走ってしまった。音無の顔を見ると真っ赤になっていた。うわぁ〜…めっちゃ怒ってるよ〜。
八幡「あ、えっと…悪い変な事言った。スマン音無」
音無「い、いえ…大丈夫です///」
八幡「そ、そうか」
ふと視線を感じたのでそっちを見ると木野がすごい笑顔で見ていた。
八幡「なんだ?」
木野「ううん、別に?」
八幡「なんだよ。そこまで言うんならはっきり言えよ。気持ち悪いなら気持ち悪いって正直に言ってもらった方が良い」
木野「はぁ〜…まったく比企谷君は相変わらずなんだから」
八幡「は?なんだよ」
木野「な〜んでもありませ〜ん」
そう言って何も答えてくれない。一体なんだよ教えてくれよ。気になるだろう。それにいつまで顔を赤くしてるんですか音無さんや。そんなに怒るんですか?そんなに気持ち悪かった?
音無(か、かわいいって言われた〜!///そんな事言われたの初めてだよ。私って比企谷先輩からしたらかわいく見えるんだ。なんだか嬉しいな)
八幡「ハァ…それで何かわかったか?」
円堂「いや、特には…ん?」
八幡「何かあったのか?」
そう言ってモニターに集中している奴らの隙間からモニターを見る。
マックス「なんかこいつら止まってるんだ?」
八幡「止まってる?なんでだ?パントマイムか?」
風丸「いや、違うだろ」
ですよね〜。すると顔を真っ赤にしていた音無が復活し。
音無「多分動けないんです。噂では尾刈斗中の呪いだとか」
そう言って手をお化けのようなポーズをとる音無。
「「「「「呪い?」」」」」
んなバカな。けどなんでコイツらずっと動かずに止まってるんだ?わからん。
そして…
『はい。いよいよこの日を迎えました。雷門中対尾刈斗中の練習試合。あの帝国学園と下した我が雷門サッカー部の勇姿を見ようと多くの観客が押し寄せております』
と実況が入る。なんでもいいけど君、実況ちょっと上手くない?その道に行った方が良くない?そんな事よりオレらは各自でウォーミングアップをしていると尾刈斗中の人達がやってきた。みるからに不気味な奴らだ。
影野「不気味だ…」
半田「お前が言うなよ」
確かにな。お前が向こうにいても違和感ないと思うぞ。そして両チーム揃って、センターで整列すると監督同士の挨拶をしていると、尾刈斗中の監督、地木流灰人が豪炎寺が視界に入ると…
地木流「君が豪炎寺君か。帝国戦での君が撃ったシュート見せてもらいましたよ。いやはや全くもって素晴らしかった。今日はおてわらやかにお願いしますよ」
その監督が豪炎寺だけ褒めている態度が気に食わなかったのか染岡が突っかかるが、軽く流される。またその態度が気に入らなかった染岡は苛立ち始める。
八幡「落ち着け。苛立っても何も始まらねぇぞ」
円堂「比企谷の言う通りだ染岡。そんな相手には見せつけてやればいいんだよお前の必殺シュート」
染岡「ああ!」
必殺シュートね……オレもまだ完成していない。出来ればこの試合前には完成しときたかったんだけどな…無理だった。けど、今日の試合でもし豪炎寺のファイヤートルネードを見れるのなら、それを参考にしたいしな。
そんな事を考えながらポジションに着く。フォーメーションは、FWに染岡、豪炎寺のツートップ。MFには半田、オレ、マックス、少林。DFには風丸、壁山、影野、栗松。そしてGKは円堂というフォーメーションとなっている。因みにベンチは宍戸と目金だ。そして今試合開始のホイッスルが鳴る。
いかがでしたか?ではまたお会いしましょう。
セリフの前に名前を
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つけた方がいい
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いらない