アーマードコア 通称AC
だいたい5から7メートルほどの人型兵器(四脚だったりキャタピラだったりもするが)で、何百年前もの昔から使われているらしい
俺はそれを駆り依頼を受けて生計を立てる傭兵だ
《作戦エリア到達!準備はいいですか?》
インカムから明るく可愛らしい女の子の声が聞こえて来る
いつ始まったかわからないほど長く戦争が続くこんなクソみたいな世界ではあまり聞けない声だ
「あぁバッチリだ」
コクピットの壁に貼り付けていたラジカセから流れる音楽を止め操縦桿を握る
《今回の依頼はシリウス領に現れた「GREY LOTUS」の撃破です》
「またフレンチクルーラーか」
少し前に三大勢力が運用する無人機AC、UNACが暴走した事件を発端とした大騒ぎ
UNACの暴走自体は沈静化したが主犯の財団という組織が「タワー」と呼ばれる大昔の建造物から引っ張り出してきた謎の無人兵器が世界中で暴れ回っている
「GREY LOTUS」は板を円形に並べたような見た目をしていて空に浮かんでレーザーやら子機で攻撃を仕掛けて来る
装甲自体は薄いが頑丈で高速で回転し攻撃を弾くなんて芸当をやって来る
特にレーザーに関しては俺の機体はレーザー系の攻撃に弱く喰らえば致命傷になる
そのため短期決戦が好ましいのだが空に飛び続けるため攻撃がしにくい
《目標を捕捉!》
地上を見下ろすと眼下に小さくフレンチクルーラーが見える
無理矢理短期決戦にするため俺が編み出した戦術は
《機体を投下します!》
ロックが外れて輸送ヘリから機体が離れ、フレンチクルーラーへ向かって落ちていく
[メインシステム、戦闘モードを起動します]
ハイブーストで加速、物理ブレードを展開する
「おんどりゃぁぁぁぁあああああ!!!」
フレンチクルーラーの中心部をブレードで切りつける
速度が乗り威力が増した斬撃は一撃でコアを切り裂いた
そのまま逆関節の脚部の跳躍力を活かして離脱する
フレンチクルーラーは小爆発を繰り返しながら地上へ落下した
[作戦目標をクリア、システム通常モードに移行します]
《敵の機能停止を確認!やりましたね!》
モニター越しにフレンチクルーラーの爆発を見届ける
回収地点に移動しようとしたら異常に気付いた
「やべっ」
機体状態を確認すると右腕にエラー表示が出ていた
どうやら衝撃で破損したらしい
《どうしました!?どこか怪我をしましたか!?》
「いや、機体の右腕を壊してしまっただけだ」
そう返すと無線から安心したような声が聞こえて来る
彼女とは組んでからそれなりに経つが心配性は相変わらずである
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フレンチクルーラー撃破の報酬をたんまり貰い、大海原を進むヘリに吊り下げられた機体の中で音楽を聴く
依頼によっては海を跨ぐ為、かなりの時間ACに乗りっぱなこともある
その為コクピットの中には長いこと居られるよう冷蔵庫やらラジオやらを持ち込んだ
あとはもう少しスペースがあれば完璧なのだが
《なぜ?前方に高エネルギー反応!》
その報告に前方を警戒するも目視には何も見えない
スキャンモードに切り替えると異変がハッキリと分かった
水色に染まった視界の正面にに真っ白な巨大な光がある
「なんだありゃ…」
《分かりません、でもとても嫌な予感がします》
「そうだな…迂回した方がいいだろ」
その指示は既に遅かった
光がさらに大きくなり視界を覆う
それと同時に強烈な衝撃が襲ってきた
そしてどこかに頭でもぶつけたのか意識は途切れた
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…、…!、…ッ!、…ーッ!、ピーッ!
「っ!」
コクピット内に鳴り響く被弾警告音で跳ね起き、操縦桿を握りしめて倒れている機体を起こす
「どこからだ?」
周辺を見回すがどこにも敵がいない
曇った空と、どす黒い海がどこまでも続いている
自分が今立っているのはその海に浮かぶ小さい孤島らしい
とりあえず攻撃の正体を確認して周りの安全を確保しよう
機体がヘリから切り離されているということは近くに不時着しているかもしれない
[メインシステム、戦闘モードを起動します]
グライドブーストを起動しその場から離れる
今まで立っていた所に複数の爆発が起きた
「危なっ…!」
ACの攻撃にしては威力がない、盗賊か?
そう思い上を見上げるとそこに大量のラジコンぐらいの大きさの黒い物体が空を覆っていた
長いこと戦場にいるがあんなものは見たことがない、タワーから新しく出てきたものだろうか
大昔の文献に載ってた生き物っぽいから仮にカブトガニとでも呼ぼうか
考え事をしているとカブトガニの群れがこちらへ向かって砲撃をしてきた
回避機動を取るが相手の量が多い為何発か被弾してしまう
しかし
「痛くも痒くもなんともねぇ…」
一切ダメージを受ける気配がない
当たった銃弾は全て装甲に弾かれている
試しにその場に立ち止まると大量の銃弾が飛んでくるがAPが減る気配はない
「だったら怖くないな」
ハンガーからライフルを取り射撃を開始する
カブトガニ共は弾丸が掠ったものですら機体を粉々に砕かれ黒い煙の尾を引き海へと落下していく
強度も見た目通りの柔らかさだ
肩のCIWSを起動し撃墜のペースを上げる
正直これの撃破は依頼でもなんでもないのでいくら倒したところで収入は無いので無視したいが
ここがどこかもわからず航続距離的に帰還できる確証がなくこの近くにヘリが不時着しているならそれを助けないといけない
立ち止まったまま撃ち続けるのもあれなので島の周りをぐるっと回りヘリを探しながら敵を撃墜していく
「こいつで最後だ」
たった一機になっても襲いかかってきたカブトガニを撃ち抜く
とりあえず周りの安全は確保できたがヘリが見当たらなかった
海へと沈んでしまったか俺を見捨てて逃げたか
「後者はないな」
弾切れの状態で強敵に囲まれたとき機首の機関砲だけで助けにこようとした奴だ、たかだかこのカブトガニの群れだけで逃げるとは思えない
だとしたら海へと沈んでしまったのだろう、今までで1番気が合うパートナーだったから、かなりショックだ
「とりあえず誰かが通りかかるのを待つか…」
無線の全周波数を開き誰かが通りかかるのを待つ
ここは有名な航路なのでよくヘリが通る、たまにパートナーのACを失ったヘリが通ることもあるのでそういうやつに連れてってもらおう
最初にいた島へと戻る
もしあいつが脱出できているならこの島にいれば見つけられると思いそこで待つことにした
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何時間経っただろうか、一向にヘリが通る気配がない
偶にリコンを飛ばしてなにかがいないか調べるが反応は全くなかった
いくらなんでもおかしい
普段ならいくら天候が荒れていても通れば何機かとすれ違う
そもそもあの光はなんなのだろうか気絶してしまったことが悔やまれる
「これで最後にするか」
リコンを飛ばし反応がなかったらガレージのある西へと進む
飛んでいた時間的にかなり近いはずだ
飛んでいくリコンを眺めるこれで反応が出なかったら海に沈むか陸に着くかの2択だ
「きた!」
6個の反応をリコンが送ってきた
ブースターを起動しその場へ向かう
もう敵対ACでもなんでもいい、家に帰る燃料にしてやる
リコンの元へと向う
すると無線から声が聞こえてきた
《な…なんなんだこれは…》
《深海棲艦…かな…》
《こ…怖い…》
《とりあえずみんなは下がって》
《え?赤城さんあれと喋るつもりなの?》
《きゃーっ!なにあれ!分解して隅々まで調べたい!》
リコンの元へたどり着くとそこには6人の少女が水面に立っていた
どうでしたか?
相変わらずのクソ文章で書いていきます