海を駆ける傭兵   作:スフィラ

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最終更新日2022年…?

お久しぶりでございます

更新してない間いろいろありました

AC新作に触発されてずっと前から放置してたオリジナルの話を書いてたり

就職してレッツ社畜してたり

6は神ゲーではあるんだろうけどあまりにも肌に合わなかったので結局タワーの麓で傭兵稼業してたら戦争終わったり
 
で、あとはほとんどWTかタルコフです

タルコフのPVE楽しい


第13話

《どぅ…して…えド…ガぁ…》

 

まだ声がする

 

苦しませないよう一撃で殺すつもりだったのに、中途半端に迷ったせいか

 

《くる…じぃ……いだいぃぃぃいい》

 

早く楽にしてやろうと、トドメを刺すためにムラクモをコクピットに突き立てる

 

《やめ゛》

 

声は金属音でかき消され最後まで聞こえることはなかった

 


 

「……嫌な夢だな」

 

こちらに尻を向けて股間に顔突っ込んで寝ているクローリクをどかしてACから降りる

 

太陽は真上より少しズレている昼飯時か

 

「食堂にでも」

 

「エドガー」

 

「あ?」

 

呼ばれたので振り返ると、ACの足元で座り込んでいるフェリが目に入る

フェリの目は深淵のように黒く濁っていたが、いつも同じような目をしているエドガーは特に疑問に思わなかった

 

「なにしてんだお前」

 

「あの子だれ?」

 

「あの子?」

 

「一緒に寝てた子、だれ?」

 

「クローリクのことか、ACの妖精だよ、なんでもアイツのおかげで深海棲艦にダメージを入れられるとか」

 

「恋人?」

 

「まさか」

 

「そっか…そっか…」

 

フェリがどこか安心したような声を出しながら俯く

 

「で、何してたんだお前は」

 

「そうそう、もうすぐお昼ご飯だから呼びにきたの!」

 

次に顔を上げた時はいつもの人懐っこい明るい顔に戻っていた

 

「そうか、じゃあ行くか」

 

「うん!クローリクちゃんはいいの?」

 

「知るかあんなもん」

 


 

食堂

グレイロータス戦から一夜が明け、修復の済んだ艦娘達で賑わっている

ただ、他の鎮守府の艦娘が混じっているため、席は足りず、食堂はデスマーチ状態だった

 

「それにしても不思議な光景だな」

 

「何が?」

 

「全く同じ顔した奴が2人並んで喋ってることさ」

 

エドガーの視線の先には雑談を楽しむ2人の軽巡洋艦「阿賀野」の姿があった

識別章を見るにここの鎮守府所属ではなく、それぞれ別の鎮守府所属らしい

 

「ちなみにここにも阿賀野ちゃんがいるから、今この鎮守府に合計3人いるね」

 

フェリが指差した先には、また別の艦娘と談笑する阿賀野がいた

 

「まぁ船と人間じゃあ感覚が違うか」

 

「そんなことより早く食べないと冷めちゃうよ」

 

「どうにも慣れんよ俺は」

 

「私は慣れたよ、よく演習の撮影とかしてたし」

 

「そうか…」

 

前任の事について調べていた時の事を思い出す

デスクから見つかった書類には他鎮守府や泊地などとの演習記録がかなり古いものしか無かった

 

自分の鎮守府の実態が発覚するのを恐れて避けていたか、そもそも交流すら嫌がられていたのか

 

死ぬ寸前まで酷使されていた彼女らの経験は豊富だ、他の鎮守府との演習が行えれば双方の成長にもつながるだろう

 

「詳しいことは白崎に任せるか」

 

「何の話?」

 

「演習の話だ、俺がいた鎮守府のな」

 

「演習かぁ…ここの鎮守府ととかどう?」

 

「悪くないな」

 

余った白米を味噌汁の中に突っ込み、一気にかき込む

 

「ごちそうさん」

 

「あっ、ちょっと待って」

 

「またない」

 

食器を返却口に戻し食堂を出る

太陽は少し傾いたころ、窓からは陽に照らされた海が煌めいている

 

その海の上を、哨戒から戻ってきた4人の艦娘達がドックへ向かって駆けて行く

 

「艦娘か…」

 

今では、艦娘が化け物と虐げられる理由がよくわかる

 

彼女等も十数時間前までは瀕死の状態だった

でも今は笑顔で海へ出て帰ってくる、まともな精神をしているとは思えない

 

真っ黒に焼け焦げても、腹を割られ血と内臓と黄色い脂肪を撒き散らしても、たとえ体の一部が腐り落ちたとしても、ドックに入れば元通り

 

たとえ沈んだとしても、また同じ顔をした個体が鉄から出来上がる

 

それに、彼女らが現れてからまだ数年しか経っていない

今は友好的でもこれから先どうなるかわからない

 

そういった得体の知れない恐怖が、多くが彼女らを化け物と呼び、虐げる理由だろう

 

もしいきなり人類に牙を剥いたら、深海棲艦に勝てなかった人類は同じ特性を持つ艦娘という種族にあっという間に滅ぼされる

 

ならどうすればいいか、相手が下手に出てくるなら簡単な方法がある

 

恐怖で支配すればいい、抵抗しようとすら思えないほどに

 

彼女達も人間のように苦痛や死を恐れている、なら人間と同じ方法は通用する、都合のいいことに陸上であれば艦娘は見た目相応の力しか出せない

 

その点前任は感心するほど上手くやっていた、鎮守府で話を聞く限り反乱の兆候は見られず、地下にいた子達のような見せしめ兼人質を用意することで支配を確固たるものとしていた

 

この鎮守府のように友好的な関係を築くことができれば良いのだろうが、それができるここの提督や白崎のような肝の座った人間は少ない、頭の凝り固まった軍人であれば尚更だろう

 

「エドガーさん…ですよね」

 

声をかけられ振り返るとピンク色の髪をサイドテールにした艦娘が立っていた

 

「君は?」

 

「白露型駆逐艦5番艦の春雨です」

 

「白露型5番艦…時雨と夕立の妹か」

 

艦娘の服装は姉妹艦で統一されていることが多い

確かに彼女の服装は時雨達と同じものだった

 

「はい、姉さん達のことご存知なんですね」

 

「所属してる鎮守府に居るからな、それで何の用だ?」

 

「私を助けてくれた、そのお礼がしたかったんです、ありがとうございました」

 

「そうかあの時の…元気そうでよかった」

 

海面で全身を焼かれていた艦娘を思い出す、確かに運び込んだ時に春雨と呼ばれていた

 

「おかげで、また沈まずに済みました…ほんとうに、ほんとうにありがとうございます」

 

またということは春雨も元は戦没艦ということだろう

どういう感覚なんだろうか、自分が死んだという記憶を持っているのは

 

「お礼ならそこのロボットの妖精に言ってくれ、アイツが艤装がついたやつは生きてることに気づかなけりゃ、俺は君のことを死んだものとして放ってたさ」

 

ACを指さしてそう言う

コクピットからはまだ寝ているクローリクの腕がだらんとはみ出していた

 

「それでも、助けてくれたことに変わりありません、はい」

 

「ならいいが」

 

感謝の向かう先が正しいのなら、貰っておいて損はない

 

「おーい!春雨ー!」

 

「いけない!もうこんな時間…エドガーさん、行ってきます!」

 

「ああ、気をつけてな」

 

「はい!」

 

呼んでいた艦娘の方へ走っていく春雨を見送る

 

春雨は輸送船の護衛任務に出撃する予定だったことを思い出す

結局人類は、彼女らに頼らないと生きてはいけない  

ただ深海棲艦との戦争が終わったらどうなるだろう

 

考えたってしょうがないが、なんとなくどうなるかは想像がつく

 

海の方に目をやると、出撃していく艦娘達が見えた

その中の1人がエドガーへ手を振っている

 

「春雨か」

 

だんだん離れていく彼女に見えるように大きく手を振り返す

そうすると春雨以外にも何人かがエドガーへ手を振りかえしてきた

 

「良い航海を」

 

春雨達が見えなくなったあとそう呟く

戦争が終わっても、彼女らと共存する道が見つかればいいとエドガーは願う

それが、なるべく平和な共存であることを

 


 

「なにか、嬉しそうですね春雨ちゃん」

 

「ふぇ!?そっそうですか?」

 

「そう見えるぴょん、さてはうーちゃん達になにか隠し事してるなぁ〜…白状するっぴょん!」

 

三日月の指摘で顔に出ていたのかと気づいた時にはすでに遅く、卯月のくすぐりという名の尋問にかけられる

 

「ひゃっ!?あはっ!あははははっ!やっやめて、卯月ちゃ…!」

 

「さぁ吐け!吐くっぴょん!」

 

春雨の顔が真っ赤になり始めた頃、艦隊の旗艦である天龍が助け舟を出す

 

「そこらへんにしてやれ卯月、任務中だぞー」

 

「むぅ…わかったっぴょん」

 

「たっ…助かった…」

 

「なんせ春雨は今、恋する乙女だからな」

 

「天龍さん!?」

 

胸を撫で下ろしたのも束の間、天龍に燃料を投下されたことで再び卯月による尋問と三日月による質問攻めが始まる

 

これにより春雨はエドガーへの想いを全て白状することになった

 

「へぇ〜一目惚れね〜、てっきりうーちゃん司令官一筋だと思ってたぴょん」

 

「よく麻婆春雨とか持っていってましたもんね」

 

「てっきり春雨のこと食べてくださいみたいな暗喩かと思ってたぴょん」

 

「ちっちがっ!司令官のことは好きですけど恋愛的じゃなくて尊敬とかそういう…」

 

「わかってるぴょん、でも大丈夫ぴょんか」

 

「大丈夫って?」

 

「あの人、結構モテてるぴょん、神通さんとかエドガーさんを見かけるとずっと目で追ってるぴょん」

 

「そっ、そうなの…⁉︎」

 

「あと、フェリさんの言ってた想い人も、多分あの人でしょうね、今日の朝一緒に仲良さそうに朝食を取っているところを見かけました」

 

「あとあのロボットの妖精さんもそうだぴょんな」

 

「この調子だと元いた鎮守府にも居そうだな、つまり恋敵は多いってこったなぁ、頑張れよ」

 

天龍が春雨の肩をポンと叩く

 

「…せん

 

「おっ?」

 

「負けません!春雨は必ず!あの方の隣に立つに相応しい艦娘となります!はい!」

 

拳を握り締め、高らかに宣言する春雨に、天龍は驚く

いつも静かで、我を出すことが少ない春雨がここまで気合を入れるのは見たことがない

恋する乙女は成長するとは言うがここまでとは

 

そんな春雨に天龍は一言声をかけた

 

「まず仕事しような」

 

「あうぅ…」

 

 

 




もう文のの書き方わからん
学校行ってないと日に日に自分がバカになっていくのを感じる

元からバカですけど
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