海を駆ける傭兵   作:スフィラ

7 / 13
そういえば艦これ自体はあんまり進んでないんですよね
時雨と夕立と吹雪と朝潮が改ニになったぐらいか


第七話

気絶したクローリクはエドガーが入っていた独房に入れられた

もちろんクローリクはここから出ようとしたが、脱走したら機体を自爆させるとエドガーが言ったため抵抗をやめた

 

エドガーはやると言ったらやると言うことは、長い間一緒に戦ってきたためわかっているらしい

 

『物にも魂が宿るから大切にしろ、そうすればいつか応えてくれる』

このエドガーの師匠の言葉通り魂は宿っていたが、これでいいのかと思うエドガーであった

 

「大変でしたね…」

 

「ああ…朝からとんでもない目にあった」

 

今エドガーは白崎と共に執務室という名の会議室でコーヒーを飲んでいた

エドガーはコーヒーを苦いだけの黒い水だと思っていたが、この世界の物は違う

しっかりと香りがあれば味もある

 

「それでエドガーさん、報酬のことなんですが…」

 

「おう」

 

「エドガーさんの世界の傭兵の相場はわからないのでこれで十分かどうかは分かりませんが…」

 

白崎が席を立ちおもむろに壁をいじると、その部分がガチャガチャと動き扉を壊された大きな隠し金庫が現れた

 

「すごい開け方をしたな…」

 

「長門さんがやってくれたんです、素手で」

 

「へぇ〜素手で……素手⁉︎」

 

「はい…前提督の部屋を掃除してたら出てきたんですけど鍵がなくて困ってたら何故か艤装を付けた長門さんが来て「任せろ」って言って、鍵の部分を殴って壊したんです」

 

改めて金庫を見る

蓋はそこそこ分厚いが、確かに拳の痕があり、もう少しで貫通というところまで来ていた

 

「ハハ…冗談だろ…」

 

「そしてこの中にあったのがお金でした、おそらく一生遊んで暮らせる金額があります」

 

中には紙であろうものがぎっしりと詰まっている

紙が金になるのかとアッシュは思った

 

「ほう…じゃあそこから俺が使った資材の費用を抜いたらどれだけ残る?」

 

「と言いますと?」

 

「使った弾薬やACの整備、修理費は基本傭兵負担だ、そしてその金は報酬から天引きされるんだよ」

 

「そのことを黙ってればよかったんじゃ…」

 

「…確かに」

 

「エドガーさんも、ちょっと抜けてるところがあるんですね」

 

「抜けてなきゃ女性が入ってる風呂場の扉を開くことなんてないさ」

 

「あはは…それじゃあ計算してきますので終わったらお呼びします、それまで鎮守府で自由にしていただいて構いません」

 

そういうと白崎は提督用の机へと戻り、エドガーは会議室を後にした

 

「さて、これからどうするか」

 

鎮守府で自由にしていいと言われても、特にやることはなく、一応先の出来事で艦娘達との一通りの面識はあるがそんな暇だから会いに行くという仲ではない

 

しょうがないからクローリクの様子でも見に行くかと考えたその時

 

『ぐぅ〜』

 

「むっ」

 

エドガーの腹の虫がなった

考えてみれば、まだコーヒーしか腹の中に入れていない

 

「食堂にでも行くか」

 

食堂

 

人の姿形をしている艦娘には燃料や弾薬の補給だけではなく普通の食事を取ることも必要である

しかし、前任は艦娘には粗悪なレーションしか支給しておらず食堂は長らく使われていなかったが提督が白崎になった事で、間宮と鳳翔が食堂を運営することになり初日から大勢の艦娘が訪れていた

 

「あら、エドガーさんじゃないですか、おはようございます」

 

食堂に入ると厨房にいる美人な女性から挨拶される

 

「おはよう、君は…」

 

「給糧艦 間宮です」

 

何故か安心する微笑みで答えてくれた、給糧艦ということは彼女も艦娘なのだろう

 

「間宮か、ところでなぜ俺の名前を?」

 

「もちろんこの鎮守府を救ってくれた恩人なのですから当然です、それに艦娘達の間で話題になってますから」

 

「そういうことか、通りで食堂に入った瞬間からずっと目線を感じるわけだ」

 

「ふふっ…さぁ食堂に来たということはお腹が空いてるんですよね?今用意しますから少し待っていてください」

 

間宮が厨房の奥へと入り何か話し声と物音がする、この大人数の食事を1人で作っているわけがないかとエドガーが考えていると間宮が食事を乗せたトレイを持って戻ってきた

 

「お待たせいたしました」

 

「ありがとう」

 

メニューは白米と味噌汁、エドガーはなんなのかわからないが小松菜のおひたしと焼き鮭だった

 

適当に空いている席を探して座り、使ったことのない箸を近くの艦娘の見様見真似で使って食べ始める

 

「こんなに真っ白な米は見たことないな…パサパサしてないしうまい」

 

「このスープもあったかいし、具材が色々入っていてうまい」

 

「ん、うまいなこの赤い何か、肉かと思ったが違うな」

 

「この緑色の草もうまい、すごいなこの世界の飯は」

 

グルメ番組で食リポさせたら二度と呼ばれなさそうな感想を言いながら食べ進めているとエドガーの元にその体躯には似合わない量の食事をお盆に乗せた2人の艦娘が近づいて来た

 

「エドガーさん」

 

「ん?時雨と夕立か」

 

「隣、いいっぽい?」

 

「別にいいが」

 

そう言うと2人はエドガーの両側に座り、もって来ていた食事を黙々と食べ始める

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「俺に話があるんじゃないのか?」

 

気まずさにエドガーが口を開く

 

「…うん、エドガーさんにお願いがあるんだ」

 

「お願い?」

 

「そうっぽい」

 

エドガーの食べた量を優に超える食事を既に済ませた時雨と夕立がエドガーを見据える

 

「エドガーさん!僕たちを鍛えてください!」

 

「お願いしますっぽい!」

 

「は?」

 

2人が頭を下げると同時に周囲からの視線が突き刺さる感覚がする

 

「鍛えるっつったてなぁ…俺とお前らじゃ使う物も技術も違うからな…」

 

ACと艤装、共通してできることといえば海を滑るように動けることと砲撃ができる事ぐらい

 

「アドバイスしようにもお前らの戦い方は知らないし」

 

自分の戦い方というものは大事だ、それに無理に他人の戦い方を組み込めばそれが命取りになる

 

「なら一度私たちの演習を見てもらったらどうでしょう」

 

「それはいいかも!」

 

「ねーねー、それ私も混ぜてよ」

 

「私も!」

 

「じゃあ編成はどうする?」 

 

「私、提督に許可もらってくるね!」

 

エドガーをほったらかしてどんどん話が進んでいく

いつのまにか静かだった食堂は騒がしくなっていった

 

「俺はいいとは一言も言ってないんだが…」

 

そんなエドガーの声は届かず朝食後の作戦会議の後、昼食後に始まった演習

所属していた艦娘が自分で考えた編成、作戦でこの演習に望んだ

 

白崎は「私が考えようか?」と言ったが断られて、いま執務室で沈んでいる

 

演習が終わり帰ってきた艦娘たちは、「いい戦いができた」だとか「もう少しこうすればよかった」と各々感想を言いながらエドガーの元へやってきた

 

「どうだったかな?僕たちの演習は」

 

「そうだな…お前らはなんの戦い方をしている?」

 

「なんのって…艦だった頃の戦い方だけど…」

 

「そう艦の戦い方だ、敵を探し、砲を撃ち、回避行動を取る、別にそれは悪くないが…問題は近距離戦だ」

 

「近距離戦?」

 

「ああ、何回か拳が届くような距離でも砲で撃ち合っているシーンがあったからな、そういう時は砲は取り回しが悪いし、狙いが読まれやすいだろ?そこに天龍と龍田だったか?そいつらが持ってる刀と薙刀みたいな近接武器や体術が有れば戦術の幅が広がるし、弾薬の無駄な消費も抑えられる、俺がACにブレードを装備してるのもそれが理由だ」

 

「艦の戦い方に人の戦い方を混ぜるのか…」

 

「ああ、お前らは今艦じゃない艦娘だ、艦の戦い方でも十分強いと思うが、人の形をしていることを生かした艦娘の戦い方を生み出すのがいいかもな」

 

「ありがとうエドガーさん、これで僕たちはもっと強くなれるかもしれない」

 

「そりゃ良かった」

 

時雨が感謝の言葉に続き色々な艦娘からお礼の言葉が飛んでくる

 

その多さに対応能力が飽和したエドガーは報酬の件を口実にその場から撤退した

 

「大変でしたね…」

 

「ああ…昼もとんでもない目にあった」

 

「それでエドガーさん、報酬のことなんですが…」

 

白崎が手元の紙に視線を落として内容を述べ始める

 

「エドガーさんのACの整備、修理、そして補給代、そしてその資源を運んできた艦娘達への特別手当などを引いて…」

 

「いくらだ?」

 

「約2300万円です、簡単に調べてみたら普通の会社員の平均年収5年分ぐらいですね」

 

エドガーの前に銀色のアタッシュケースが置かれる、その中には金が詰まっていた

 

「わかった、すまなかったな忙しいだろうな無駄な仕事増やしてしまって」

 

「全然大丈夫です、書類仕事は得意なので!」

 

「ならよかった」

 

笑顔でガッツポーズしながら答える白崎の目の下にはクマが見えるが、3日ほど寝ずにぶっ通しで戦い続けたことのあるエドガーは本人が大丈夫と言うならいいかと特に何も言わないことにした

 

「それで、エドガーさんはこれからどうするんですか?」

 

「そうだな…しばらくはこの金を切り崩しながらまた新しい仕事を見つけようと思う」

 

「ならここで働きませんか?」

 

「ここでか?」

 

「はい、前提督の汚職がバレた際にここの憲兵もそれに加担していたということで、今ここには憲兵がいないんです、そして艦娘達も今は多くの子が元気ですがまだトラウマを持ってる子もいますが私1人だけでは力不足です、なのでエドガーさんにはこの鎮守府の警備や艦娘達のメンタルケアをしてもらいたいんです」

 

「成る程、たしかにアテもないしそれがいいかもな」

 

「なら!」

 

「ああ、その話喜んで受けさせてもらう」

 

「では詳細を説明します!」

 

こうしてエドガーはこの鎮守府に住み込みで働くことになった

説明や詳しい部分の調整が終わった後、限界を迎えた白崎が倒れエドガーが白崎の部屋へ運び、ベットに乗せた瞬間をエドガーを探しにきた暁に見つかり

 

「エドガーさん…あなたならっ…信用できると思ってたのにぃ…」

 

「まて、誤解だ」

 

こんなやりとりがあったとか

 

少なくともエドガーはまた暁達の部屋で寝ることになった

 

 

 

 

 

 




エスコンのDLCが楽しみでしょうがない

最近APEXの武器構成が近接戦にセンチネル、中遠距離にロングボウとかいう意味がわからない構成になった

8キルした
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。