海を駆ける傭兵   作:スフィラ

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プロジェクトウィングマンばっかやってたらエスコン7が出来なくなった


第八話

「動けん…」

 

再び暁達と寝ることになったエドガーはまた抱き枕にされていた

 

前回と違うのは二の腕を枕にする形で響と電が胴体に抱きついており、その2人がいた場所に姉2人が移動している

 

男の体なんて固くて寝にくいと思うのだが

どちらにせよ動くことも寝ることもできなかった

 

「大変でしたね…」

 

「一言一句同じことを提督に昨日言われたよ」

 

暁達が目覚めた後エドガーは明石と夕張と共にACの点検をしていた

 

「それにしてもすごいな妖精とやらは、中身も新品同然だ」

 

「よほど妖精さんにに好かれてるんですね、普通は壊れたところの修理してくれませんよ」

 

「そうなのか?」

 

横でエドガーの手元を見ている妖精に目をやる

いかにもえっへんといった感じで胸を張っていた

 

「ありがとうな」

 

そんな妖精の頭を人差し指でぐりぐりすると今度はきゃーっといった感じでエドガーの指を抑えようとしていた

 

『ヤメテヨー』

 

「ん?そうかすまなかった」

 

妖精の抗議により頭から指を離す

まるっこいの顔がさらに膨らんでいた

 

「さて、ここらへんでいいか」

 

作業を切り上げACから降りる

妖精達の働きにより、AC自体のガタがくると言う心配も取り除かれた為、もう何も心配することはないが

 

「面倒事が残ってるな」

 

最初に入れられていた独房へ足を運ぶ

相変わらず鉄とカビ臭い通路を抜け目的の部屋へと辿り着く

 

「来たんですね、パイロット」

 

扉越しにクローリクの声が聞こえる

足音だけで誰なのかを判断したのだろうか

 

「ああ、頭は冷えたか?」

 

「はい、申し訳ありませんでした、あの時はパイロットに会えた喜びであまり物事が考えられなかったんです、もうあのような事はしません」

 

「どうだか」

 

鍵を開け扉を開く

中ではクローリクが正座をしてこちらを向いていたが、顔は俯けて耳は垂れ下がっていることから反省はしているのだろうと考えた

 

「まぁお前がそう言うならいいか、ほら出てこい」

 

そうエドガーが促すとクローリクは立ち上がり独房から出る

 

「さて、俺はこれからこの鎮守府で過ごすがお前はどうする?」

 

「どうするも私はパイロットのACです、AC(わたし)が壊れない限り、パイロットが(AC)を捨てない限り、どこまでもいつまでも一緒にパイロットと共に」

 

「そりゃそうか、それじゃあこれに着替えろ」

 

背負っていたカバンの中から白崎に借りた服を取り出しクローリクに渡す

 

「そんな格好でうろつかれても困るからな」

 

クローリクの服装は典型的なバニーガールの格好である、特にエドガーはなんとも思わないのだが、明石がぼそっと「趣味…?」とつぶやいたのを聞き逃さなかった

 

「ありがとうございます」

 

「俺はACのところで待ってるから、着替えたらこい」

 

クローリクが再び独房に戻りエドガーはACのところへ戻る

再び暴れようものならもう一度独房に突っ込むつもりでいたが、あの時の勢いはどこへやら、すっかり大人しくなっていたので少しホッとしていた

 


 

最初にあった時、パイロットが他の雌の匂いをつけていた

 

恨めしい、妬ましい、せっかくあのハエがいなくなってくれたと思ったのに

 

急いでその匂いを上書きしようとしたけどパイロットに断られてしまった上にこの独房に入れられた、出ようとしたらACを自爆させると言ってきたから本気で怒ってるんだなと思った

 

でもパイロットは(AC)を必要としているし、深海棲艦にダメージを与えられるのは私という妖精がいるから、だから不安はなかった

 

独房に入れられている間に計画を立てておこう、今の私ならACに戻れば好きなように動かせる、あいつらなんて簡単に殺せる

 

そして遠隔操作できないか試すと、なんとか起動とモードの切り替えはできたがそれ以上は負担が大きすぎて出来なかった

 

まずはこれでパイロットのことでも見ていようと思い、スキャンモードを起動した瞬間、そこにはパイロットと楽しく談笑する雌が目に入った

 

『あれ?今ロボット目が光りませんでしたか?』

 

『ん?そうか?、壊れてたら嫌なんだが…しばらくは使う予定もないし一回しっかり点検しとくか』

 

『大切にしてるんですね』

 

『そうだな、ずっとコイツで戦ってきたから愛着も湧くし、コイツはいつまでも必要な存在だからな』

 

他の雌と話しているのは嫌だが、パイロットに大切だと言ってくれたおかげで私は幸せに包まれる

 

『そういえば、あの妖精はどこへ?』

 

『独房の中だ、補給とか整備とかの心配事が減ったと思ったら、あの面倒事が…』

 

ACとのリンクを切断する

 

聞いていない私はなにも聞こえなかった

そう思ってもその言葉は私の頭の中にこびりつく

パイロットは私じゃなくてAC()を必要としているんだ

 

私が1番わかっているはずだ、パイロットはいらないと思ったものを容赦なく切り捨てていくことを

 

気づけば私は床に倒れていた、あまりのショックで気絶したんだろうか

 

コツコツとこちらに近づいてくる足音を私の大きな耳が捉える

 

パイロットだ

 

まだ私を必要としてくれるのだろうか、ならもう二度とパイロットの気に入らないことはしない、自分勝手なことはしない、パイロットが私がいないとダメだと思ってくれるまで、私のことを愛してくれるまでこの衝動はしまっておこう

 

でも、もし私を捨てるんだったら

 

「私はウサギではないので、寂しくても死にはしませんが…何をするかはわかりませんよ…?」

 

パイロットに私以外何も無くなるまで全部壊してやる

 

 

 




シューティングとしてはプロジェクトウィングマンが
フライトシューティングとしてはエースコンバットが好きです

DLCが微妙に金額足りなくて買えなくて泣いてます
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