リリカルの世界に転生?   作:Y's T

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暗躍?いいえ救出です!

翌日

学校に登校した波留となのは。アリサとすずかに簡単な説明をする。

すずかのがんばりでなのはとアリサの喧嘩も一応の終息をしたみたいだ。

 

「なのはちゃんたちはまた直ぐに行かなきゃいけないんだぁ。」

 

「大変だね。」

 

「うん。そうなの。」

 

すずかとアリサの問いかけになのはが答える。

 

「じゃぁ今日の放課後は少しくらいなら遊べる?」

 

「大丈夫だよ。波留君は?」

 

「あぁ。いいよ。」

 

「それなら、あたしのうちにこない?

 新しいゲームもあるし、美味しいお茶菓子が届いたの。」

 

すずかの提案になのは、波留は承諾。アリサが照れながら自宅に誘った。

 

「ホント?楽しみ!」

 

「あっ。そういえば夕べけがをしている大型犬を見つけたの。」

 

「大型犬?」

 

アリサが昨夜、助けた犬の話をする。

なんでもかなりの大型犬でオレンジの体毛に額に宝石がついているらしい。

 

〘!波留君それって……。〙

 

〘そう、だろうな…。〙

 


 

放課後なのはと波留はユーノを連れて、バニングス邸にやってきた。

さっそく保護した犬の所に行くと、そこには満身創痍のアルフの姿があった。

 

〘…やっぱりアルフさん。〙

 

〘……あぁあんた達か。〙

 

〘一体何がったんだ?〙

 

なのは達に反応するアルフだが、直ぐに後ろを向く。

 

「あらら、元気なくなっちゃった。」

 

それを見てアリサが心配そうに言う。

そこへユーノが近づく。

 

「!ユーノ!危ないよ!」

 

「ユーノ君なら大丈夫だよ。」

 

アリサが心配するが、なのはが平気だと言い皆は室内に移動する。

波留となのははマルチタスクでユーノとアルフ、クロノの会話を聞く。

それによると、あの戦いの後フェイトはプレシアから褒められることなく折檻された事。

それを受けてフェイトの使い魔であるアルフはプレシアに立ち向かった事。しかし返り討ちに会いここに保護された事。

それから、今までのフェイトに対するプレシアの行いがアルフから語られた。

 

〘これからどうなるんだろう?〙

 

なのはが念話でクロノに聞く。

 

「プレシア・テスタロッサを捕縛する!

 アースラを攻撃しただけでも十分な理由になる。僕たちは艦長の指示があり次第、

 行動を起こすつもりだ。君はどうする?高町なのは。」

 

廊下を歩きながら考えているとその先に波留がいた。

 

「波留君……。」

 

「………どうしたい?」

 

「私に出来ることは少ないけど…あの子に、フェイトちゃんに伝えたいことがあるんだ。   

 だから……。」

 

「そっか。……伝わるといいな。」

 

「うん!」

 


 

その日の夜

波留とリニスはバニングス邸の庭にいた。

 

アルフ。

 

小声で話しかける波留。

 

あんたか。

 

聞きたいことがある。

 

もう昼間に全部しゃべったよ。これ以上何が聞きたいんだい。

 

もう話すことはないとそっぽを向く。

 

とても重要なことなんです。教えてください。アルフ。

 

波留の後ろの暗がりからリニスが現れると。

 

「リニス!」

 

アルフが驚き声を上げる。焦った波留はしーーッと口に手を当てて黙らせる。

 

リニス。あんたどうして…。あの時あたしにフェイトを頼むって言って出て行ったじゃないか。

 

それは………

 

リニスはフェイトたちの元を去ってからをアルフに説明した。

 

そうだったのかい…。波留って言ったっけ?ありがとね、リニスを助けてくれて。

 

当然のことしただけだよ。助けられるから助けた。今回も同じだ。

 

同じ?

 

ええ。アルフ。プレシアの居場所を教えてください。正確な座標を…。

 

あんた達いったい何をしようってんだ。

 

プレシア達を助ける!

 

助けるって、どうやって…。

 

波留はアルフに説明した。

 

プレシアとアリシアが助かればフェイトも助かるんです。だからお願いですアルフ!

 

……分かったよ。教えるよ。その代わり絶対成功させておくれよ!

 

波留はうなずき、アルフに今後の事をお願いした。

内容は明朝、なのはとフェイトが戦うだろうからそれに同行してもらうこと(これは先程、クロノ経由で聞いた。)。

自分はそれには同行しないで、アースラの武装局員とプレシアの居城”時の庭園”に向かうこと(ただし局員たちとは別ルート。クロノには報告済み。)

 

あとは、ご主人様の傍にいてくれればいいから。

 

アルフは力強くうなずく。

 

 


 

 

そして運命の朝

アースラのブリッジ

 

「戦闘開始かぁ。

 でも珍しいね?クロノ君がこんなこと許すなんて。」

 

「なのはが勝ってくれることに越したことはないけどね…。」

 

「なのはちゃんが戦闘で時間を稼いでくれている間に、あの子の帰還先追跡の準備をしておく、

 ってね。」

 

「頼りにしているんだからね。」

 

「任せといてよ!ところで波留君は?」

 

「こちらとは別ルートで向かうらしい。」

 

クロノとエイミィが会話をしながら準備を進める。

 


 

少し時間をさかのぼり

 

なのはside

早朝、海鳴臨海公園へと向かう。途中、アルフが合流し十数分後公園に到着する。

 

「ここなら大丈夫だよ。出てきてフェイトちゃん?」

 

その子は音もなく表れた。寂しい目をした女の子、フェイト・テスタロッサちゃん。

 

「……フェイト。もうやめよう?もうあの女の言うことを聞くのはダメだよ。

 不幸になるばっかりじゃないか。だからフェイト!」

 

アルフさんが説得をするけど、フェイトちゃんは静かに首を横に振った。

 

「…だけど、それでも私は、あの人の娘だから…。」

 

私はその言葉を聞いてバリアジャケットを装着する。

 

「…ただ捨てたり、ましてや逃げればいい訳じゃもっとない。

 ……きっかけはジュエルシード。だから賭けようお互いが持ってる全部のジュエルシード!」

 

お互いのデバイスがジュエルシードを一時取り出す。

 

「それからだよ。全部それから。私たちはまだ何も始まっていない。

 だから始めよう。最初で最後の本気の勝負!」

 

お互いが空中に上がり戦闘が開始される。

 

side out

 

 

一方の波留たちは、少し離れた高台の上で二人の戦闘を見ていた。

 

「…フェイト……。」

 

「リニス、心配なのはわかるけど……。」

 

心配するリニスに波留は声を掛ける。

 

「はい。ではゲートを開きます。」

 

「なのは、君にいと高き月の恩寵があらんことを。」

 

波留はそうつぶやき、リニス、ブリジットと共に一足先に時の庭園に向かう。

 

次元の狭間にたゆたう時の庭園。庭園とは名ばかりの城だった。

その玉座の間でなのはとフェイトの戦闘をモニターしているプレシア。

 

「おや?お客さんのようだね。」

 

もう一つのモニターに波留たちが映し出されてプレシアが驚く。

 

「!リニス……。まあいいわ。招かれざる客には退場してもらいましょう。」

 

プレシアの前にキーボードが現れ、操作すると防衛機構が作動した。

波留たちは庭園内を進むと大きな扉の前に出た。その扉を開けると中には無数のゴーレムと思わしきものがひしめき合っている。

 

「ざっと見積もって300ってところか。」

 

ブリジットが戦闘態勢を取ろうとした時、波留が一歩前に出た。

 

「時間もないけど俺の実力がどこまで通用するか試したい!

 任せてくれないか?」

 

「分かった。ただし、危なくなったら加勢するぞ?」

 

「ああ。それで構わない!」

 

そう言うと波留は小烏丸を抜きながら前に進む。

波留の虹彩が茶色から赤に、瞳孔が猫のように垂直のスリット状に変化する。

 

振動刃(ヴァイブレイト・エッジ)

 

小烏丸の刀身に一回り大きな光が覆いかぶさる。

波留はそのまま先頭のゴーレムに斬りかかる。

キイィィィンと金属の擦れる高い音が鳴ると、右袈裟から斬られたゴーレムがドシャッと斜めに切られ崩れた。それを皮切りにゴーレム達が波留に襲い掛かる。次々に襲い来るゴーレムの攻撃を躱して斬りかかる。気づけば20数体のゴーレムがガラクタとなった。

次の獲物に斬りかかった波留に遠目から魔力弾が数十発放たれる。

かろうじて躱した波留だが数発くらってしまい間合いを取る。

 

「ちッ!そっちがそうならこっちも!」

 

小烏丸を前に構え

 

振動弾(ヴァイブレイト・バレット)!」

 

今度は刀身の周りに魔力弾が複数生成され

 

「バレットショット!」

 

発射される。

ヴァイブレイト・バレットで一気に数を減らし、近くの敵はヴァイブレイト・エッジで切り刻む。

次に波留は剣先に魔力を集中させ、敵の足元に複数個放つ。それを踏むもしくは半径1m以内に入ったら魔力球からバインドが出現した。

 

「クロノ直伝・ディレイドバインド」

 

今度は刀を両手で持ち、正面に構える。

魔力の塊が刀身を包みおおきな魔力球となる。それを上段から振り下ろしながら

 

振動砲(ヴァイブレイト・キャノン)!」

 

直射砲撃がバインドをされている敵目掛けて放たれる。

残るゴーレムは約100体。

波留は刀をしまい、両手を前に突き出す。

 

振動竜巻(ヴァイブレイト・トルネード)!」

 

今度は魔力で作られた竜巻が現れ、ゴーレムを巻き上げていく。

次々と落ちてくるゴーレム達、それでもまだ数体動く個体がいる。

やれやれと頭を掻きながら残りを素手で破壊していく波留。

最後の一体を破壊し奥の扉へと向かう。

 

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