翌日の夕方、一般的に逢魔時と呼ばれる時間帯。
この時刻に魔物や妖怪がうごめき始めて災いが起きると伝えられていた。
そんな時刻に高町なのはは、高台の公園で魔法の練習をしていた。
なのはside
いつもはユーノ君と一緒に練習をするけど今日は仕方ないよね。クロノ君に呼ばれたみたいだから。一人で練習しよう。ここはいつも早朝練習をしている公園だから慣れてるしそれに、この時間なら人がほとんどいないから魔法の練習にはもってこいだもんね。
でも一応念の為この前ユーノ君に教えてもらった広域結界を張っておかなきゃ!
「守護する盾
風を纏いて鋼と化せ
すべてを阻む祈りの壁
来たれ我が前に…」
できたかな?
「う~ん…ま、いっか。練習しよ。」
私は空き缶を見つけて近くの椅子に置き、15m位離れたところに移動し魔力球を一つ作る。
その魔力球を自分の周りで自在に操りながら空き缶に目掛けて放つ。
ヒットしたら空き缶が地面に落ちる前にもう一度当てる。これを繰り返し繰り返しやって空き缶を地面に落とさないようにする。この練習は魔力球の威力も空き缶を壊さないように調節しながら行うから魔力の精密コントロールが必要なんだよね。
「…96…97…98…99…100!」
缶を100回弾いてゴミ箱へ入れる。
「よ~し、成功!!次は150回に挑戦!」
さて次の缶をセットして2セット目をはじめよう…とした瞬間、私のとは違う結界が張られた。
するといきなり攻撃を受けた。
何が起きたの?
side end
ヴィータ side
この前から近くに大きな魔力を持っているやつがいるのは知っていた。
そいつは中々一人にならなくて大抵、使い魔と一緒にいるか友達と思われる連中といる。
そうじゃないときは家族だろうな?魔力は感じないが只者じゃない気配を出している奴らといる。
さすがにそんなときに手を出せばこちらもタダでは済まされないし、一般人を巻き込むのはあたしらも望んじゃいない。
シグナムは「機をうかがう。」なんて言ってたからそれに従って待っていたら、本当にチャンスがやってきた。
あたしは丁度、老人会のゲートボールをした帰りで、マークしてたやつが一人でしかも人気のない高台の公園に向かってる。
こっそり後をつけ様子を見ていると、結界?を張った。
というか結界と呼ぶには随分とぐちゃぐちゃな感じだ。
それでも一般人からは見えないだろうな。
こんなチャンス滅多にないから仕掛けさせてもらう。でも結界だけはあたしが張り直そう。
「行くぞ!アイゼン!!」
「
side end
なのはのとは別の結界が張られた瞬間
「
「えっ?レイジングハート?」
「
紅い魔力球がなのはを襲う。それを左手をかざしラウンドシールドで受けるなのは。
その反対側からヴィータがグラーフアイゼンを地面すれすれを飛行しながら振りあげる。
「テートリヒ・シュラーク!」
その攻撃もなのははラウンドシールドで防ぐが、弾き飛ばされてしまう。
「…レイジングハート!お願い!」
「All right standby lady set up!」
なのはもバリアジャケットを展開し臨戦態勢を整える。
そこへ今度は鉄球を3発作成しグラーフアイゼンで撃ち込む。
「
「行っけーー!」
直撃し煙が立ち上る中、なのはは防御をしつつディバインスフィアを2発上空に放つ。
「いきなり襲われる覚えはないんだけど、あなた何処の子?一体何でこんなことするの?」
その問いかけにヴィータは答えず、今度は指の間に鉄球を出し追撃をしようとする。
それを見たなのはは少しカチンときながら
「教えてくれなきゃ分からないってばっ!!」
そう言いながら先程放ったディバインスフィアをヴィータ目掛けて放つ。
一つは躱し、もう一つをデバイスで受けたヴィータは少し押されラウンドシールドを展開し回避する。その時に発生した爆発の威力を利用して勢いをつけてなのはに襲い掛かる。
「コノヤローー!」
ヴィータがグラーフアイゼンで殴る瞬間
「
一瞬で距離をとる。そしてレイジングハートを構えチャージをする。
「
「話を……」
「ディバイン……」
「聞いてってばー!」
「バスター!」
放たれる砲撃の大きさに驚きながらどうにか躱すヴィータ。
その時、被っていた帽子がディバインバスターの余波で飛ばされ、燃えてしまう。その帽子には、はやてに買ってもらった(雑貨屋MOONにて購入)お気に入りの、のろいウサギがつけてある。
それを見たヴィータの目の虹彩が青に染まり、怒りをあらわにしてなのはを睨みつける。
その顔に驚くなのは。
ヴィータは魔法陣を展開し、グラーフアイゼンを構え直す。
「グラーフアイゼン!ロード…カートリッジ!」
「
そう言うと、グラーフアイゼンの柄の部分がガシャンと何かを送り込む音がした。
「
その直後グラーフアイゼンの形が変形していく。ハンマーの形から片方は先の尖った形状に、反対側は3つの推力可変ノズルみたいに変形した。(MOVIE 2nd A`sのアイゼンを想像してください)
ノズルからロケットみたいに噴射し勢いをつけなのはに襲い掛かる。
「ラケーテン…」
一見、振り回されているように見えるが上手くコントロールし、回転しながらなのはに迫る。
「…ハンマー!」
「
レイジングハートが自動でプロテクションを張る、が勢いに乗った攻撃を防ぎきることが出来ず、プロテクションにヒビが入る。
「ぶち抜けぇーー!!」
「
ヴィータが叫ぶとさらに勢いが増し、プロテクションが砕けバリアジャケットもアンダーだけ残し破壊されレイジングハートも所々ヒビが入って、勢いよく吹き飛ばされる。
近くの大木まで吹き飛ばされたなのははかろうじて意識を保ちボロボロの体でレイジングハートを構えようとする。そこへ追い打ちをかけようとヴィータが降り立つ。
『こいつまだ動けるのか。バカみたいに防御が固いんだな。とりあえず気絶させてからリンカーコアを貰うか。』
ヴィータがゆっくりなのはに近づき気絶させようとグラーフアイゼンを振り下ろした瞬間、
ガキ~ン
ヴィータの攻撃を受け止めた人物がいた。
そしてなのはの横には
「ごめんなのは。今、回復を。」
回復魔法をかけながらなのはを支えるユーノがいた。
「……ユーノ、君………フェイト、ちゃん……。」
攻撃を防がれたヴィータは距離をとる為に、後ろに飛ぶ。
「ちっ。こいつの仲間か?」
ヴィータはフェイトを見ながらグラーフアイゼンを構える。
「………友達だ!」
そのフェイトはバルディッシュを構え堂々と答えた。