リリカルの世界に転生?   作:Y's T

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撃墜と探索

フェイトside

波留の家に挨拶に行った2日後の夕方、アルフと散歩に行くことにした。

 

「あら?アルフ、どうしたのその姿?随分とちっちゃくなって。」

 

母さんがアルフの新しい姿に驚いている。

 

「新形態、子犬フォーム!」

 

「狼の姿だと目立っちゃうしみんなが驚いちゃうからってリニスも一緒に考えてくれたんだよ

 母さん。」

 

「あーん、私もお散歩行きたいなぁ。」

 

「アリシアはまだ今日の課題が終わっていないでしょう?それに学校の準備もまだ

 やってないですし…。」

 

リニスがお姉ちゃんをなだめている隙に

 

「それじゃ行ってきます。」

 

マンションのエントランスまで行くと、隣の部屋に住んでいるクロノがいた。

 

「クロノ!」

 

「やぁフェイト、にそっちのはアルフか?」

 

「そうなの、狼姿だと目立っちゃうしみんなが驚いちゃうから。」

 

〘工夫してみた!〗

 

アルフが気を利かせて念話で答えてくれた。

 

「ところで、クロノはどうしたの?」

 

「あぁ、人を待ってるんだ。もうすぐ着くころなんだが…。」

 

そう言っていると一人の男の子がこっちにやってきた。

 

「ごめん、お待たせ!」

 

「ユーノ、久しぶり!クロノが待ってたのはユーノだったんだ?」

 

「久しぶり!フェイト。クロノから相談があるって呼ばれてね。アルフは小っちゃくなったね。」

 

それから少し話して私たちは散歩に出かけた。ユーノの話では、なのはは今頃一人で訓練をしているらしい。

今日はゆっくり町を見て回るつもりだ。

 

〘この前は波留の家がある商店街に行ったから今回はあっちの高台の方に行ってみようか?

 アルフ。〗

 

〘別にいいけど……それだけじゃないでしょ~?〙

 

〘///…な、な、なにを言ってるのアルフ!?〙

 

〘べ~つに~ww。そういえばさっきユーノがなのはが訓練してるのは高台の公園だって

 言ってたっけねぇww〙

 

〘…そ、そうだっけ?そんなことより、ほら行くよ!〙

 

〘は~い。〙

 

まったくアルフったら何てこと言うの?

それは、なのはには会いたいけど心の準備が……。

そんなことを考えながら歩いていたら高台の公園のふもとまで来ていた。

よく見ると、公園の一部が結界に覆われている。あれは…なのはが張った物だろうな。

邪魔しちゃいけないから帰ろうとした瞬間、別の結界が張られた。

私は慌ててアルフを抱きかかえて結界に触れないように距離をとる。そして急いでクロノに念話を飛ばした。

 

〘分かった!状況はこちらでも確認する。取り急ぎ一人そちらに送る。

 合流して対処をしてくれ!〙

 

〘了解!〙

 

そうして近くの茂みから転送されたユーノが出てきた。

 

「フェイト!

 とにかくこの中に入ろう。ただし、結界を張った本人にばれないよう飛ばずに近づく。 

 状況を確認しつつ、なのはの救援に入る。このプランでいい?」

 

「分かった。行こう!アルフはサポートをお願い。」

 

「分かった。」

 

なのは、無事でいて!

 

side out

 


 

フェイト達の救援が入りヴィータは状況を整理している。

 

『3対1か…、分が悪いな…ここは撤退するか?』

 

撤退を視野に入れ考えていると

 

〘ヴィータ、案ずるな。〙

 

〘シグナム!〙

 

すると上空から現れたのは、烈火の将・剣の騎士シグナムだ。

 

「直ぐに済ませる。」

 

そう言うとシグナムはフェイトに斬りかかる。

負けじとフェイトも前に出て応戦する。

 

〘ユーノ、アルフ、なのはをお願い!〙

 

そう念話で二人に言うと空中に戦いの場を移し、近づいては打ち合いまた離れては近づきを繰り返し戦闘をするが、数回目の打ち合いでフェイトは吹き飛ばされる。その際シグナムのジャケットが少し切られていた。

 

「ふむ。魔導士にしては中々やるな。」

 

一方、なのはとユーノに近づこうとするヴィータに、バインドをかけようとするユーノと茂みから襲い掛かろうとするアルフがそれぞれシャマルとザフィーラに阻まれていた。

 

「シャマル、ザフィーラも来てたのか…。」

 

シャマルはクラールヴィントでユーノを拘束、ザフィーラはアルフを蹴り飛ばし鋼の軛(はがね くびき)で拘束した。

そしてヴィータがなのはに近づき手の平を上に向けると1冊の本が現れる。

 

「闇の書…蒐集。」

 

そうすると、闇の書と言われた本は光を放ちページが開かれる。

同時になのはの胸から桜色の球体が現れる。これが魔導士の魔法の源であるリンカーコアだ。闇の書に徐々に吸収されて小さくなっていくのと対照に闇の書のページが埋まっていく。

その間のなのはは、うめき声を上げ苦しんでいる。

 

吹き飛ばされたフェイトはどうにか持ちこたえた。その時、なのはのうめき声が聞こえ

 

「なのは!!」

 

急いでなのはのもとに向かおうとする。対峙していた人物には目もくれずに。

それを見たシグナムは

 

「レバンティン!」

Explosion(エクスプロズィオーン)

 

「紫電…」

 

容赦なくフェイトに斬りかかる。

 

「一閃!」

 

炎を纏ったレバンティンがフェイトを襲う。寸でのところで気づきバルディッシュで防御するがシグナムの攻撃に耐えきれず、バルディッシュの柄は斬られてフェイトはそのまま地面に叩きつけられてしまう。

こうしてフェイト達もリンカーコアを吸収されてしまう。

 

その後、プレシア、アリシア、リニスの3人はフェイト達を探しに高台の公園にやってきた。

クロノは武装隊1個小隊を引き連れ付近の警戒に当たっている。

そして公園ではアリシアがフェイト達を発見していた。

 

〘ママ!リニス!フェイト達を見つけたよ。近くの小屋?みたいなとこにいた。〙

 

「フェイト!フェイト!」

 

「…んぅ…」

 

「良かった。気を失っているみたい。」

 

プレシアとリニスが合流して、皆の様子を確認する。

 

〘リンディ提督、クロノ執務官、子供達を無事に発見。保護いたしました。〙

 

〘良かった。〙

 

「急いで本局の医療セクションに連絡を。」

 

「了解!」

 

プレシアからの報告でリンディは指示を出しエイミィが迅速に連絡をする。

 


 

本局・医療セクション

 

「4人とも一通りの検査が終了しました。今は眠っているだけです。

 …ええ。

 それで不審な点が2つ。

 4人とも一度それなりの怪我をしてそれから治療された痕跡があることと、

 リンカーコアの委縮による異常な魔力欠測が見受けられます。」

 

「そうですか……分かりました。ひとまず回復するまではそちらでお願いします。なのはさんの

 ご家族にはこちらで連絡を入れておきます。」

 


 

翌日からなのは達を襲った人物達の捜索が開始された。

 

地球に派遣されている武装隊精鋭の2個小隊48名は小隊ごとにローテーションを組み海鳴市を中心に近隣の都市部から近くの管理外世界までに及んだ。各小隊は1分隊6名の4つの分隊に別れ捜索に当たっている。更に広範囲に捜索する際は、3人の班に分かれ捜索するが各班の距離が離れすぎないことを徹底している。

これはクロノの指示で今回の襲撃者がかなりの手練れで、以前他の小隊が襲われた時、急襲を受けた事を差し引いてもシグナム達4人で全滅させられた事、なのは達を堕としたことが原因に挙げられる。

 

因みになのは達の実力は武装隊には知れ渡っている。

これは以前、フェイト達がミッドチルダにいた時にリンディ達の計らいで嘱託魔導士の資格を取った際、本局武装隊の訓練に参加したことがあった。その時の模擬戦でフェイトが並み居る武装隊員を次々に撃破していったのだ。その後どこで手に入れたか分からないが、なのはとフェイトの戦闘記録(一部の幹部を除き一般局員には閲覧が一切できない)をみた隊員たちが驚きと称賛をあげ、熱狂的なファンが現れるようになった。

今回、地球に派遣されている2個小隊にももちろんファンはいる。なので犯人の捜索には異様な熱がこもっている。

 

そしてこの日の夕方、学校帰りに波留はリンディに呼び止められた。

 

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